磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

105 勇気をだして手をあげる……

2007年07月23日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

四章、ゼロサム社会




105 勇気をだして手をあげる……


「そうですね、永嶋先生、何かご意見はおありですか? 生徒の心をどれだけ傷つけられたか、こんなもんじゃないこと、おかわりにはまだなってないと思いますけど」

美智子は永嶋をにらみつけた。

「永嶋くん、生徒に何かいいたまえ」

教頭が、永嶋の手をとった。

壇上につれられていく永嶋。あんなに小さなやつだったんだ。

三沢少年は巨大な存在だったと思っていたのに、あんなに小さなやつだったんだ。いや、ぼくと変わらない人間だったんだと思えたが、憎しみはつのるばかりであった。
 
永嶋はマイクの前に立たされると、
「うそだー」
と、絶叫した。

みんなは驚いた。講堂は静かになった。
「どうして、そんな嘘をつくんだ。青少年という時代には、いろいろなことを思う。いいか、きみたちは、公立学校ではない、この名門校に育つ喜びがわからないのか。わたしも、この学校のOBだ。この学校の素晴らしさを知っている。きみたちは、なにか間違った考えに動かされているのではないか」
などと、せつせつと訴える。

「そうでしょうなあー。まだ生徒たちは子どもですからあー。教育というのは、時には生徒にとっては辛いものかもしれない」
と、理事長は意見した。

「先生、では“いじめ”もなく……。あなたは、自殺者が出ても、口をそろえて、そんなことはなかったと言えば、それで終わるといったのも嘘だというのですか?」

「そのとおり! 嘘に決まっている。わがクラスの生徒で、そんなことをわたしがいったという者がいたら、会ってみたいものだ。内申書にもきっちり書かせてもらいます。虚言癖がありますとね!」

美智子はうなだれた。負けるかもしれない。冷や汗が出てきた。

でも今を逃したら、話はややこしくなる。仕方なく、美智子は、
「今のことを言ったことを聞いたことがある人」
と質問した。

三沢少年は心臓の音が耳元まで聞こえてきた感じがした。もし言ったら、どうなるんだろう、さらにいじめられるのだろうか?

ぼくが言ったとしても、あいつは嘘つきで、クラスで問題のやつだとか何とか、平気で嘘をつけるやつだ。それが永嶋だ。

--いや、そういう教育を受けた者こそがエリートだと、永嶋は教えつづけてきたし、教えられても来たのだ。

「いませんか?」

三沢は美智子の顔を見た。

--ここまで、やってくれた美智子のために、手を上げないでおくことはできなかった。








閑話休題

エリートの本領が嘘をつくこととしたら、

そんな社会は無茶苦茶になるに決まっていると、

ボクには思えてなりません。

大手マスコミや政治家は、

IAEAが何をしてきたかも

お知りにならないようです。

それとも、闇教育の成果でしょうか?

米国もあてにならない! スリーマイル島事故は炉心融解していた…

目 次









下、クリックお願いします。
人気blogランキングへ
ありがとうございます。





















最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。