磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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106 助っ人

2007年07月24日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

四章、ゼロサム社会




106 助っ人


「あはは……、そいつはクラスの嫌われ者だ」

「先生、そんな言い方はやめてください」
と、教頭は永嶋を注意した。

「三沢、きみは、どうして、そういう嘘つきなんだ。こいつは、指導に困るほどなんです。学校を休んだうえに、どこにいたと思いますか。新宿のホームレスと遊んでいたんですよ。こんな高校生が我が校にいるだけでも、おかしい。わたしが、大目に見ていたから、思い上がり嘘をつくようになったまでのことです。貴重な皆さんの時間をおとりしまして、申し訳ありません。この私立の名門校が、どうして、そんなことが起きるわけがないでしょう」

永嶋は理事長の顔を見つめていた。

「そのとおりだろう。不良ってものは何をするかわかったものじゃない。どうして、そんな生徒を今まで処分しなかったんだ」

美智子は、教育の弊害を想った。この人まで、何をいっているかわかっていないと美智子は想った。

「あのー、他にはいませんか」

美智子は、クラス委員の顔をそれとなしに見た。しかし、美智子の顔をみると、涙ぐんで、下をむいて、ハンカチをだして、顔を隠した。

「はーい」
博の横にいた生徒が言った。いつも、三沢少年をいじめている少年でもある。

「おれさあー、“いじめ”るの飽きちゃったんだあー。理事長さん、退学させてくれてもいいよ。もう、こんな学校飽きちゃったんだよ。いい子ちゃんばっかりでよー、つまらんところだよ。話はちっとはわかると想った博なんて、これほど最悪なやつはいないぜ」

「何をいっているんだね」

「まあ、御託はこれだけにしておく。でも、これを聞いてくれ」

少年はポケットから、小型の電子録音装置を出した。
「ちょっと、前のマイクに行くよ。そうでないと聞こえないだろうからねえー」

少年はこの学校での最期の花道だと想った。
--惨めな花道だ。

でも、人間を辞めるくらいなら、この学校をやめる方がいい。
みんな、麻薬より悪いものに中毒になっているぜと、少年は想っている。

「では、素晴らしいOB先生の演説です!」
皮肉を言った。スイッチをおすと、小型だけど、明瞭な音がする。








閑話休題

多くの国の公人も参列されるようです。

最多42カ国が8・6式典参列【中国新聞】'07/7/23

久間発言で、

式典に参加させないという人たち……。

ならば、

他の政治家や関連する方にも、

同様であってもいいのではないか?

アメリカの「原爆神話」を

許している人たちは、

やはり式典に参列する

資格はないのではないか?

ボクは個人的にそう思います。

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