磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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KAMOGAWA BOOKLET99 Q&A核兵器のない世界を

2008年01月23日 | 読書日記など
『KAMOGAWA BOOKLET99
  Q&A核兵器のない世界を』
   安斎育郎・野口邦和・永田忍/
    被爆50年国際シンポジウム日本準備委員会・編/
     日本原水爆被害者団体協議会・協力/かもがわ出版1996年

Q&A方式で書かれてあります。偏りがないようにボクには感じます。



例えば。質問がこういうふうにタイトルになっています。下「」引用。

「Q1 世界の人々が反対したのに、なぜ核実験が続けられるでしょうか?」

そして、二ページくらいにわたり、答えが書かれてあります。下「」引用。

「-略-アメリカとロシアは、これまで数多くの核実験をふまえて、こうした技術を開発済みだと考えられています。フランスはこの技術を確立しなければ、独自の核抑止政策を遂行するための核戦力の維持ができないため、反核国際世論に背を向けてでも、「かけこみ実験」を強行せざるを得なかったのです。
 また、中国は「自衛のため」といっていますが、核抑止力としての機密を期待していることに変わりはなく、核戦力の維持や近代化の意図があると見てよいでしょう。」

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「自衛のため」ならばいいのなら、インドもいいわけですね。

ケロイドが皮膚ガンになって、亡くなった被爆者もおられるようです。

Q7 なぜ原爆が投下されたのですか? では、アメリカ・ダートマス大学のマーチン・J・シャーウィン教授の意見が書かれてありました。下「」引用。

「(トルーマンの説は)アメリカ国民に一般的に認められているが、歴史や現代研究の検証に耐えられるものではない」「広島、長崎への原爆投下は不必要だった」と明言しました。そして、「歴史の記録では、原爆が落とされなくても、ソ連が参戦しなくても、日本は降伏していたことが明らかだった。それにもかかわらず原爆を使用したのは、原爆使用によって戦争を終わらせるという誘惑があまりにも強かったからであり、原爆を使うことで、ソ連にたいしてアメリカの歴史上最も大金をつぎ込みながら、それまでのところ戦争には何の役にも立っていなかった原爆開発プロジェクトについて、アメリカ議会による調査の手が入る前に機先を制することができたからだ」と述べました。」

これは、巨額の税金を使った。それに見合うものでなければならなかったという。
--他の本では、歴史上最大の大金は、B29の開発だと書く本があります。

戦争責任については、曖昧だと思いました。下「」引用。

「私たちは史実を過不足なく見据え、日本の戦争責任、日本人の戦争責任の問題に真摯に向き合わなければならないでしょう。それによってこそ、欧米やアジア社会の人々が被爆者を初めとする日本の平和運動の訴えに耳を傾け、加害と被害の枠組みをこえて、広島・長崎に対する核兵器使用がもった人類史的意味を理解する条件が進展するに相違ありません。」

ボクは、戦後生まれなので、戦争責任はなく戦後責任ですね。

生まれてもいなかったのに、同じ責任を背負わすなどというの大きな間違いです。

そして、広島の石碑の「過ちは繰りかえませぬから」という言葉も、アメリカを気づかったのではなく、一億総懺悔といって、反省しているイメージだけはつくり、彼らが引き起こしたものに責任をとらないでおこうとする、いつものいい加減体制の維持を計るものではないかとボクは思っています……。

これでは、いつまでたっても、悪いことをする人たちは気楽に悪をなすことでしょうね。


フランスのムルロア環礁での核実験により、サンゴ礁の破壊が原因となって有毒化した魚を食べた時に起る「シガテラ中毒」の被害も多発しているという。


「Q16 中国の核実験被害の実相は明らかになっているのですか?」というのもありました。
「真相の究明が待たれます。」と書かれてありました。

国際司法裁判所でのことも書かれてありました。






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