磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

012 人間

2007年11月18日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


一章、マン・リブ




012 人間


「ウーマン・リブっていうのがあるだろう。あれの男版と思ってもらってもいいかもしれないね」

「ウーマン・リブの男版って、小一郎、おまえ、ゲイだったのかあー」

「違うよ。でも、ゲイだったら、どうだっていうんだよ」

「別に……」

「ゲイの人を差別する方がおかしいってことくらい大学生なんだから、わかっておけよ。差別する人間なんて、人間じゃないって僕は思っているよ」

「まったく、小一郎とは話がしにくいなあー」

「人間というのはなあ! 人と人の間ってかいて人間なんだ。間をなくしてしまう差別主義のヤツは、人間なんかじゃないんだぞ! 都合のいい時だけ人間になるなよ!」

「ねえ、何をやってはんの?」

茜たちグループは興味津々である。

「君たちには関係のないことさ」
小一郎の頬はひきつっていた。

「君たちって、わたしたちのことをバカにしてまんのんかあー」

「バカになんてしてないよ。ぼくは暇人じゃないってことだよ。人生は決まった時間しかないんだよ。ほんのわずかの間しか生きていられないんだよ。無駄な時間なんてないのさ、ぼくにはとってはねえー」

「あら、ひどいわー、それなら、わたしたちが暇人みたいじゃないのー」

「そうじゃないの?」
小一郎はかんらかんらと笑っていた。

「ひどいわね」

「ひどいわねって、きみたちが、ぼくの邪魔をしているってことわからないのかなあー」

「きみたちかあー! 行きましょうよ、こんな人を相手にしても仕方がないのよ」

茜はビラを拾った。

「あら、マン・リブって何なのかしら」

「本当、あなた、わけのわからないことするのね」

「うるさいなあー、この運動の意義もわからんくせに、批判めいたことはするなよ。批判するには、まず、それを理解しないとできないんだよ。そんなことも……」

「キミタチはわからないんだろうやろ、わかってるがな」

「マン・リブのどこをわかっているんだよ」








閑話休題

--今、ドル安だという。

円高といっても、

それはドルを基準にした場合とか。

ユーロや元の価値は上がっているけど、

世界の水準からいえば、

円も下がっているという。

--ちなみに、ベトナム戦争のころ、

1ドルは360円、敗戦では240円ぐらいとか。

そして、イラク戦争、アフガン戦争に、

実質的に負けたドルはどれほど

下がるのだろうか?

……そんなことをテレビで、

話している人がいました。










下、クリックお願いします。
人気blogランキングへ
ありがとうございます。





















最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。