あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 281 増税は不要! 女性がテレビにでている。 地上波ではないので、少しは自由に話せる有線テレビである。 「わが党では、増税は必要でありません」 地上波では、党首選挙といって、何人もの議員が立候補している。 そこでは、増税談義が盛んである。 --有力候補は増税派という。 「上げ潮派というの、経済をあげて増税不要論という人たちはどうしたんでしょうね」 「現状ではそんなこともいえないでしょう。世界的不況。中国の株価は驚くべきですね」 「しかし、地上波は放送しませんね……」 「そうですね。どうしてなんでしょうね……」 --そういわれてもこまるでござろう……。 腕組みをして、真剣に見ているオカネスキー。 「地上波では、党首選挙一色になっていますね。あなたの党が選挙がないから、与党はその差を宣伝したかったのでしょうね」 「きっと、そうでしょうが……。今はイデオロギー論争をやっている暇はないですよ。それがわが党の答えです。世界経済はこれほどに落ち込んでいる。そして、わが国の将来を考えてみると、そんなことは今できません!」 どうどうと話す。微塵も、党首選に出馬することを強引に阻止された人物に思えない。むしろ、この女性の論理に共鳴する。 --小平という中国の首脳は「ネズミをとる猫が良い猫」といったでござるが、ネズミもとらない猫たちが、テレビで猫なで声をだしている。 「わが党は、特別会計予算にメスをいれます。これは、わが党できちんと試算した結果です。増税は必要ありません」 司会者のうつみケロンパは、 「上げ潮派なる与党の人たちは、50兆円も埋蔵金があるといっていたのに、どうして増税が必要なんでしょうね……」 「50兆円あるとは、どのようなことなのか、具体的にはわかりませんが……」 「あるといっていた人たちなんですよ」 「それは、私はもニュースでききました……」 「そうでしょう。ところが、もう与党は増税論議。逆進課税といわれる消費税をあげる! これは、貧しい人たちに、死ね! ということですよ」 「そうでしょう。我が党は増税は必要ないと、はっきり何度も調査済みで言っております」 「そうあって欲しいですね」 そのとおりでござるよ! オカネスキーは政治家に「喝!」を入れている。 もちろん、相手はテレビ画面なので、政治家には聞こえない。
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