あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 355 西郷どんはデモクラシー 封建制度あっての姫 研究に関する本を読みながらも、気になる大河ドラマを見ているオカネスキー。 西郷どんをバカにしているでありんす! 策士ではありませぬでありんす! 怒るオカネスキー! 「姫は封建制度でありんす! その封建主義をまだ望んでいるのでありんすか? 差別社会がいいのでありんすか? この日本は民主主義社会のはずでありんす!」 --実際、そうなのだろうか? そんなはずはないと多くの人は思うだろう……。 官民格差は、四倍! 給与は二倍、仕事は半分の公務員。 むかしから、日本はそういう社会でもある。 憲法25条などあってなきもの……。 --民主主義の社会。 西郷隆盛や坂本龍馬はそんな社会をめざしたが……。現実は……。 「この社会も差別社会でありんす!」 しかし、西郷どんはそうじゃなかった! 研究のことも気になるが、西郷どんのことも気になるオカネスキー。 姫が、西郷をほめるセリフをいい終ると、オカネスキーはうるるんとくる。 「そのとおりでありんす! 情がある人でありんす!」 冷血な人間が冷血な社会をつくあげる。 その反対も歴史ではありえる……。 そして、冷血な輸出企業を守ったところで、日本人の雇用を守ることにはならない。 切り捨てられた福祉でさえ、輸出をしやすいために、難題を背をわせることはするが、人々のためには事業をしていない輸出業者。 そんな人たちのために、政治がつくられたら、当然、社会は冷える! --西郷は徳川の時代でなくても、徳川が権力をにぎっていれば、民主主義の社会は作られないだろうと考えたのではないか? 徳川が実権を握っていれば、当然、士農工商は続けられるだろう。 西郷は民主主義の社会をつくりたかった……。 最初、大久保利通もそう思っていた可能性もある。 そのためには、徳川は邪魔であった……。 そして、姫と対立する……。 その時、勝海舟が登場する。 勝海舟の弟子・坂本龍馬が薩摩に殺されたであろうと勝は読んでいただろう。 長州と薩摩は手をむすぶことはありえなかったのに、坂本龍馬に出会って意見をかえた西郷。 西郷は坂本龍馬に惚れていた……。 交渉の時に、その龍馬の暗殺を持ち出したのではないかという人は、一人だけではない……。 そして、徳川家だけでなく、殿様の実権を奪い日本国をつくった西郷たち。 しかし、腐敗政治になっていき、新しい身分制度もつくっていく……。 薩長は嫌われ、ドラマなどでも時に西郷も悪役となっていく……。 ちなみに、今の総理は大久保利通の子孫だという。
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