わたくしといふ現象

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先生次第

2013年04月27日 03時12分54秒 | お仕事

今月一か月はなぜかずっと英語の授業をしていました。

 

二つの教室に行っていたのですが、一つの教室に行く前に、その教室の教室長と電話で話して、「とにかくカオス、申し訳ないのですが無秩序状態です」と言われていたので、そんなところで普段の自分のフィールドである国語以外を教えるとは……、と若干不安だったんですよね。

が、終わってみれば全然良い子たちで。3年生の発展クラスと基礎クラスを教えていまして、最後の授業は塾内テストだったんですね。50点満点で40点合格の。発展クラスは8人満点で、基礎クラスも8人中5人が40点以上でした。

これには教室長もびっくりしていました。今まで誰がやってもつかむことができなかった基礎クラスに一体何をやったらこんなに勉強させられたんだ!?と。

 

僕は知らなかったのですが、この基礎クラスは塾内テストでも10点台のオンパレードだったようで、しかも今まで授業をどの先生がしてもまぁ無気力というか、テストで良い点取るために勉強して来よう!なんて以ての外だったみたいです。

何やったんですか?って聞かれたんですけど、自分も英語の授業なんてほぼ初めてなので、何をやったもあったもんじゃないですよ。とにかく日々何とか授業をやっていたというだけで。

 

まぁただね、一か月という期間ですべての生徒とじっくり話すのって難しいですから、とにかく僕がどんな人間かはたくさん話すようにしていました。どんな人か分からない先生のことを生徒は信頼してくれませんから。ばかになって自分をさらけ出すことって簡単なようでなかなかできない人もいると思うんですよね。でもここはせっかく自分が来たんだから、まずは僕が自分をさらけ出して色々なことを話そう、と。そうすることで、普段言えなかった悩みとか、自分の弱みとか、質問とかを話してきてくれる生徒もいるんです。

印象的だったのが、基礎クラスの女の子で、教室長の先生と合わなくて4月いっぱいで退塾することが決まっている女の子がいたのですが、最後の授業の日の帰り際に若干涙目で「もり先生、元気でいてくださいね。」と言ってくれたことです。

 

あと、自分で英語の参考書も買って準備は完璧にしていましたよ。英語専門でやっている先生の授業と同じ授業料貰うわけですから。それに、生徒って何となく、この先生は頭が良いかどうかって見抜くんですよね。

 

2010年にカープの前田智徳選手が代打サヨナラタイムリーを打った時のヒーローインタビューで、「自分に与えられる場所があることは喜ばしいことで、それに向かって結果はどうであれ準備をしっかりして戦いたい。」と言っていました。まさにそれですよ。

 

 

今日は夜に2月まで2年間働いていた教室に、荷物の発送の関係で行きました。

教室長に話を聞いたのですが、異動の時に手紙に好きですと書いてきた(もちろん教室長はそのことは知らない)女の子が、二か月たった今でも、やっぱり国語はもり先生じゃないと……、と言っているようです。僕が教えているときのこの子の国語への固執っぷりったらなかったんですよ。とにかくもり先生の科目は私が1位をとるのっ!!って感じでね。実際模試でも国語だけ1位であとの科目は真ん中ぐらいだったりして。今日、春期講習のテストの結果を見せてもらったら、この子の国語が20位台の中盤まで落ちてました。本当にごめんね。

あと、この教室の留守番電話がまだ僕の声で吹き込まれているんですよ。絶対にもり先生の声から変えないでくれって言ってるみたいです。塾が閉まってる時間に電話かけて僕の声を聞いてるんでしょう。ちょっと気持ち悪いけどかわいいです。

ただ、僕がいなくても頑張れる子に一段階成長してほしいです。

 

 

でも、やっぱり中学生くらいの年ごろって、科目と先生を切り離しては考えられませんよね。好きな先生の科目だから頑張る、っていう気持ちはすごく分かります。自分もそうでしたし。


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