26日から冬期講習が始まりまして、年内は昨日で終わったのですが……。
裸眼で視力1.5を誇る僕の眼に異常がありまして。
夜寝ていると、目にホコリが入った時の沁みるような感じがして、涙が止まらないんですよ。それもかなり長い時間。当然、寝ているときなので目にゴミが入ったわけではなさそうです。それがもう連日。
朝は涙を止めるのに一苦労で毎日授業開始ギリギ . . . 本文を読む
『日本辺境論』 内田樹 新潮新書
いつもきょろきょろと世界基準をさぐっている日本人、その国民性は古代の華夷思想からきている。自前の文明がない日本は中国と朝貢という形でつき合いをしてきた。そこにはどこか自分たちは劣っているのではないかという劣等感が付きまとう。しかし、その性質を嘆いて捨てようと努力するのではなく、そういった性質をもった日本人にしかできないことで生かしていこう、という . . . 本文を読む
『黒いスイス』 福原直樹 新潮新書
日本人にとって、自然豊かで美しい国というイメージのスイス。そのスイスの裏側、あまり知ららていない部分について書かれた本。
かつて、ロマ族というジプシーを殲滅させるべく、国策としてロマ族の子どもを誘拐し、施設に入れたり里親に引き渡していたこと、第二次大戦中、ナチス支配下のドイツに追い返せば確実に殺されることを知っていながらユダヤ . . . 本文を読む
先日、鎌倉に小田原の干物屋さんができて、そこの干物が安くて大きくておいしいのではまっている話を書きました。
そこで、干物を焼く本格的な網が欲しくなったのです。
網と考えて思い浮かんだのが、映画『かもめ食堂』で小林聡美が鮭を焼いている網。すごくおいしそうなんですよ。ひょっとしたら市販されているものなのではないかと探したら、ずばりそうでした。
大船の仲通り商店街の . . . 本文を読む
獺祭(だっさい)は山口県は岩国の日本酒です。
今回飲んだのは発泡にごり酒。にごり酒は独特のどぶろく臭い甘さが苦手なのですが、これはすばらしくおいしかった。発泡なのでさわやかなのですが、そのなかに繊細な甘さがあって、大晦日、例年のように高校の友達がうちに来るのでその時の日本酒はこれで決まりです。
お酒の名前の「50」とは精米歩合を表しています。 . . . 本文を読む
『夢を与える』 綿矢りさ 河出文庫
幼いころからチャイルドモデルとして活躍していた夕子の父母の出会いから、難関高校合格でのブレイク、ある男性に恋をしてしまったことから始まるスキャンダルで芸能界での地位を失墜するまでを描いた小説。
早稲田大学在学中に『蹴りたい背中』で芥川賞を受賞してから3年かけて書かれた小説です。専業作家になって苦労して書いたのでしょうね。
色 . . . 本文を読む
『わたしたちが孤児だったころ』 カズオ・イシグロ ハヤカワepi文庫
舞台は列強の租借地となっている上海。主人公クリストファーの父はアヘン密輸で莫大な利益を上げている貿易会社に勤めている。一方母はアヘン反対運動を熱心に行っている。そんな父母がある日突然失踪し、クリストファーは10歳で孤児となった。
イギリスで探偵となったクリストファーは父母失踪の事件を解決すべく日中戦争の戦火激 . . . 本文を読む