空の爽やか散歩道

古今東西
昔今日記

わかめ

2012-07-11 19:59:36 | 日記
デュッセルドルフ。

駐在時代の赴任先はドイツのデュッセルドルフだった。
基本的にはロンドンへ行く事になっていたがドイツ先代駐在員が
色々と困っていたのでまずはデュッセに行って人助けからっちゅう
のが始まり。

とにもかくにも、日本人だらけ。なんでこんなに日本人がここに
おるねん?って感じやったんです。それがデュッセの第一印象。

街でおうたら皆、礼儀して挨拶。ドイツ語は?英語は?
外国語いらんのですよ!いや、いるんやけど喋るタイミングが
あまり無し。

インマーマンシュトラッセ。メイン的な通り。日本に恋しくなったら
ここに行けばよし!っていうても、必ず通る場所やから別に恋しくも
何もないんやけど。

日本のホテルはあるしレストランもあるし食料品もある。
パン屋が美味かった。
オイラが居た時なんざパチンコ屋まであったからね。
焼き鳥屋とカフェのちょうど中間のところかな。
パチ屋は潰れインドカレー屋になってるはずやけど、なにせ時が
経ってるさかい、今は何になってるのやら。

そうそう、あとワカメちゃんもいっぱいおった。

あっちにもワカメちゃん。こっちにもワカメちゃん。
当時のドイツ人の女の人はワカメちゃんカットがお好きなようで。
よくもまー、揃いも揃って同じ髪型が集まるもんだとビックリ!

夏はライン川沿いで歩いていると、日焼けを楽しむトップレス族が
よく目立った。今は知らんけど。

まー、デュっセはそんなとこだが、小さい上に日本人が多い場所やけん
噂はすぐ広まる。

良かったなと思うことは、出張が多い仕事で良かった。

どうしてって、噂がたたないからね!

天地

2012-07-07 06:43:03 | 仕事
ファーストクラス!

会社の都合上、通常はエコノミークラスを取らなきゃ
いけないんやけど、イスラエルだし仮ビザの件もあるから
えーい、取ってまえ!ビジネスクラスチケット!

それがまさかね、Wブッキングでファーストクラスになるんやから
天からの贈り物やね~~!

飛行機はBA(ブリテッシュエアウェイズ)
ロンドン行きだから当たり前やけど…。
座席ナンバーは8番だった。シートに座る。エコノミーには
無い色んなものまで付いたいた。
約5時間30分程のフライト。シートをフラットにし寝てみた。

疲れてたのかぐっすり眠れた。目を覚ますと食事時間は
とっくに終わっていたらしい。
が、スチュワーデスが来て「お食事は何にいたしますか?」
と聞いてきた。
特に何もいらなかったのでデザートのフルーツとチーズ、それと
コーヒーのみを頼んだ。

プログラムも退屈ならば違うものを用意出来るとの事。
まー特に何も頼むものはなかんったねんけど。

ヒースローに到着後、今度は日本行きの飛行機に乗る。
もちろん経由なのでBA。
期待したが、今度はちゃーんとビジネスクラスやった。

テルアビブーロンドン間にはもちろん日本人スタッフなんか
おるわきゃーなかったがロンドンからはちゃんと日本人スタッフが
もちろんおる。

すごいと思ったのは、ビジネスクラスの乗務員スタッフが
客個人の名前を覚えていること。
名前で呼ばれて食事を貰った。
ご飯もちゃんと、茶碗の中に入っていてエコノミーと違う
米の柔らかさ。すげーぜー!

でも、飛行機の乗りすぎで気持ちも悪くなってきていたのも事実。
早く日本に到着したかった。
飛行時間約11時間後(夏時間だったから)無事日本についた。

パスポートコントロールと荷物検査も無事済み外の禁煙所へ向かった。
まずは一服。今回は手荷物だったので手荷物に付いているイスラエル
出国のタグを外した。しかし、ふとパスポートが気になった。
パスポートをめくると、何やら赤い物が目に入る。

ん?これはもしや!やられた!それはイスラエル入国のスタンプ。
それも、パスポートの査証欄じゃなく追記欄にスタンプが押してある。
気付かなかった…。

出張上、中近東へ行くので、イスラエルのスタンプと荷物に貼られる
タグ若しくはシールは御法度。

天国から地獄へ叩きつけられた。

かくして、パスポート交換と、仮ビザ再発行になってしまった
オイラだった。

いちばーーーん!

2012-07-03 20:32:12 | 仕事
イスラエル。

やる気が失せた仕事を済ませ、ホテルに帰った。
イギリス人エンジニアと夕飯をすませ、眠りについた。

次の日の朝、イギリス人エンジニアはとっくに英国に帰り
オイラだけがただ、暇そうにホテルで客先手配の車を待つ。

ホテルの裏(レストラン側)は見渡す限りの死海。
レセプション側は……崩れかけている崖。
初めて来た時のイスラエルも同じホテルだった。もちろん同じ客先。
レセプションのねーやんも、レストランのウェイターのおっさんも
この風景もなーーーんにも変わってへん。
そして、この日は最終日だった。

その日は何もやることがなく、ただボケーと製品と機械の安定性を
見ていたこと数時間。

客先にイスラエル代理店の人達が来た。この代理店、毎回親子で
やってくる。ちなみに二人とも身長たかっ!

代理店の親父さんの方が「お疲れ様。今回は大変だったね。」
オイラ「どういたしまして。早く帰らせて!キケンな所から
    オイラを逃がせてくれ~~~!」
親父さん「ハッハッハッ、ところで、帰りの飛行機のチケット
     なんだがどの飛行路線で帰る気なんだね?
     ドイツには戻るのか?」
オイラ「えーっと、テルアビブーロンドンー日本にするよ。
    ドイツには戻れないしね、行ってもしゃーないし。
    試しにビジネスクラスチケットは取れる?」
親父さん「もちろん大丈夫!今から手配するから!」
オイラ「…今から!」

そして、チケットを予約。チケットゲット!
ビジネスに乗って日本への旅が決まった。
客先の人に、客先手配の車をちゃんと出すようにしてもらった
前回は客先のミスでタクシーに莫大なお金を支払ったからね!

仕事が終わり、ホテルに帰る。客先手配の車は夜中の1時に来る。
それまで仮眠。なぜ夜中の1時か。客先からテルアビブの空港まで
およそ3時間かかる。そして、恐ろしく長い列が出来る
荷物検査があるから、空港には4時間前に入っていなければ
ならない。
これ当時のテルアビブ空港の原則!

1時ジャスト!車に飛び乗り空港まで。ぴったり朝方4時に到着。
運転手さんご苦労さま。
空港では既に荷物検査が行われている。今回は前回の様に
ギリギリではない。余裕だ!

オイラの順番が直ぐに来た。
「確か日本語喋れる人がいると思うんだけど?」と聞いてみた。
そう、ダニエルの事だ。また会えるのかな?
「もう辞めたよ」と係員。
そりゃそうだよね。辞めるっていってたし。

違う検査員がオイラの目の前に。
「もう、面倒くさいから部屋の奥にある機械で荷物調べて。」
と優しそうな検査員のねーやんにいってみた。
ねーやんは「一応ね、決まりだから質問にだけ答えて。」
と優しく言われた。思った通りに優しい人だった。
結局、奥の所にあるX線で荷物を調べるんやけど…。

荷物を調べている時にねーやんはオイラの顔を見るなり
「嬉しそうね。どうしたの?」と聞かれた。
おいら「この国から生きて逃げられると思うと嬉しくて。」
ねーやん「どうして?」
おいら「爆弾ばかりだからね。」
ねーやん「違うの。危なくはないのよ。ただ場所によるだけ。」
おいら「へー。」
荷物検査が無事終了。
ねーやんに「ありがとう。あなたはとても親切な人だ!」と
いったらねーやんも嬉しそうに微笑んで「どういたしまして。」
といってきた。

チェックインも無事に済み飛行機に乗る為のシャトルバスに乗った。
とその時!係員がオイラの名前を呼んだ。
そして、座席番号の違うチケットをオイラに渡した。
係員の説明ではどうやらWブッキングをやらかしたらしい。
そこで急遽、オイラの座席番号が変わった。

飛行機の中へ入る。チケット半券の見せると
「こちらでございます」と飛行機の前方座席へ。
そう、それはイチバーーンクラス!ファーストクラスだ。

すげー、すげーよファーストクラスって!