空の爽やか散歩道

古今東西
昔今日記

いちばーーーん!

2012-07-03 20:32:12 | 仕事
イスラエル。

やる気が失せた仕事を済ませ、ホテルに帰った。
イギリス人エンジニアと夕飯をすませ、眠りについた。

次の日の朝、イギリス人エンジニアはとっくに英国に帰り
オイラだけがただ、暇そうにホテルで客先手配の車を待つ。

ホテルの裏(レストラン側)は見渡す限りの死海。
レセプション側は……崩れかけている崖。
初めて来た時のイスラエルも同じホテルだった。もちろん同じ客先。
レセプションのねーやんも、レストランのウェイターのおっさんも
この風景もなーーーんにも変わってへん。
そして、この日は最終日だった。

その日は何もやることがなく、ただボケーと製品と機械の安定性を
見ていたこと数時間。

客先にイスラエル代理店の人達が来た。この代理店、毎回親子で
やってくる。ちなみに二人とも身長たかっ!

代理店の親父さんの方が「お疲れ様。今回は大変だったね。」
オイラ「どういたしまして。早く帰らせて!キケンな所から
    オイラを逃がせてくれ~~~!」
親父さん「ハッハッハッ、ところで、帰りの飛行機のチケット
     なんだがどの飛行路線で帰る気なんだね?
     ドイツには戻るのか?」
オイラ「えーっと、テルアビブーロンドンー日本にするよ。
    ドイツには戻れないしね、行ってもしゃーないし。
    試しにビジネスクラスチケットは取れる?」
親父さん「もちろん大丈夫!今から手配するから!」
オイラ「…今から!」

そして、チケットを予約。チケットゲット!
ビジネスに乗って日本への旅が決まった。
客先の人に、客先手配の車をちゃんと出すようにしてもらった
前回は客先のミスでタクシーに莫大なお金を支払ったからね!

仕事が終わり、ホテルに帰る。客先手配の車は夜中の1時に来る。
それまで仮眠。なぜ夜中の1時か。客先からテルアビブの空港まで
およそ3時間かかる。そして、恐ろしく長い列が出来る
荷物検査があるから、空港には4時間前に入っていなければ
ならない。
これ当時のテルアビブ空港の原則!

1時ジャスト!車に飛び乗り空港まで。ぴったり朝方4時に到着。
運転手さんご苦労さま。
空港では既に荷物検査が行われている。今回は前回の様に
ギリギリではない。余裕だ!

オイラの順番が直ぐに来た。
「確か日本語喋れる人がいると思うんだけど?」と聞いてみた。
そう、ダニエルの事だ。また会えるのかな?
「もう辞めたよ」と係員。
そりゃそうだよね。辞めるっていってたし。

違う検査員がオイラの目の前に。
「もう、面倒くさいから部屋の奥にある機械で荷物調べて。」
と優しそうな検査員のねーやんにいってみた。
ねーやんは「一応ね、決まりだから質問にだけ答えて。」
と優しく言われた。思った通りに優しい人だった。
結局、奥の所にあるX線で荷物を調べるんやけど…。

荷物を調べている時にねーやんはオイラの顔を見るなり
「嬉しそうね。どうしたの?」と聞かれた。
おいら「この国から生きて逃げられると思うと嬉しくて。」
ねーやん「どうして?」
おいら「爆弾ばかりだからね。」
ねーやん「違うの。危なくはないのよ。ただ場所によるだけ。」
おいら「へー。」
荷物検査が無事終了。
ねーやんに「ありがとう。あなたはとても親切な人だ!」と
いったらねーやんも嬉しそうに微笑んで「どういたしまして。」
といってきた。

チェックインも無事に済み飛行機に乗る為のシャトルバスに乗った。
とその時!係員がオイラの名前を呼んだ。
そして、座席番号の違うチケットをオイラに渡した。
係員の説明ではどうやらWブッキングをやらかしたらしい。
そこで急遽、オイラの座席番号が変わった。

飛行機の中へ入る。チケット半券の見せると
「こちらでございます」と飛行機の前方座席へ。
そう、それはイチバーーンクラス!ファーストクラスだ。

すげー、すげーよファーストクラスって!