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[4-1-4-1] の原型に関する一考察

■ [4-1-4-1] の2類型

◆ [4-1-4-1]は、2つの派生型
3トップの傾向と危険な守備エリアの類型 の記事を書いた際に、自分なりに疑問に思ったことがありました。

それは『 [4-1-4-1]は、[4-3-3]からの派生型なのか? 』という事です。

この疑問の理由は、[4-1-4-1]のボランチに対する考え方と[4-1-4-1]の両SH(ウィング)の考え方についてでした。
そこで戦術論などサッカー全般に関して非常に造詣が深いattacking phaseのm:blue師匠に伺ってみました。
現代の[4-1-4-1]のフォーメーションの類型は、2種類のフォーメーションからの派生型と考えることが出来るのです。

[4-3-3]からの派生型[4-1-4-1]

まず第1に、[4-3-3]の両ウィングのポジションが一列下がり[4-1-4-1]となった形です。
また、一般的に[4-3-3]というフォーメーションは、守備に回った際には両ウィングが引いて[4-1-4-1]という形になります。

以前もちらっと書いたのですが、今年のCL(チャンピオンズリーグ)をみているとこのタイプのクラブは多いように思います。例えば、リヨン、ベンフィカ、PSV辺りは、見た感じではこのタイプのチームでした。

■ 補足記事:『[4-3-3]に関する一考察


[4-4-2]からの派生型[4-1-4-1]

次に、[4-4-2]の2トップを1トップにして、MF4人+フォアリベロ(ボランチ)を置いた[4-1-4-1]の形です。 例えば、アーセナルのジウベルト・シルバを配置した形やドイツW杯でのイングランド代表(対ポルトガル戦)でのハーグリーブスの配置の仕方などです。
 


■ 中央への守備を堅固にする為の[4-1-4-1]への移行

◆2センター(CB)から3センター(CB+フォアリベロ)への移行と[4-1-4-1]
そして、この[4-1-4-1]誕生の経緯については、下記のような参考文献もありました。
2004年は、2センターから3センターヘと移行する時代の転換期だったともいえる。チャンピオンズリーグで優勝したFCポルト、EURO2004で奇跡の優勝を果たしたギリシャ代表は、いずれも3センターを採用していた。特徴的だったのは、堅固なディフェンス、2CBの前でバイタルエリアを消すフォアリベロの起用である。
  (中略)
つまり4-4-2の守備面における問題点を、2センターの背後にフォアリベロをつける3センターの導入によってクリアしたのだ。それより以前にもチェコ代表、トルコ代表など4-1-4-1を採用するチームは存在したが、近年4-3-3(4-1-4-1)の爆発的流行はこのあたりの時期から始まっている。

引用元:attacking phase - 『4-4-2から4-2-3-1へ。2センターから3センターへ

この引用をきちんと読んで貰うと分かるのですが、「2センターから3センターヘ」というのがポイントです。
つまり、中央の守備ブロックを高める為に[4-1-4-1]を採用しているということです。

余談ですが、[4-1-4-1]で有名な代表チーム、チェコ代表もユーロ2004では[4-1-3-2]でした。(前線は1トップ+1シャドー的な感じ)
さらに、オシムJAPANがガーナ代表と戦った時も[3-4-3]的なフォーメーションで3トップでした。但し、この時の3トップの発想は全く別物だと思います。(参考)

■ 同じ[4-1-4-1]でもチームによっては、大きく異なる

◆フォーメーションとシステムの違い
ちなみにここまでの内容に関しては、別に[4-3-3]でも[4-4-2]でもなんでも良いと思うのです。
但し[4-1-4-1]というフォーメーションが存在する限りこの形に関する概念が重要だと思ったので取り上げてみたのです。

つまり、[4-1-4-1]のボランチに対する考え方が前述の引用部分のように中央への守備ブロックを強固なものにする為という発想・狙いが根底にあるのです。そして、このことが大事だと思うのです。
サッカーのフォーメーションはサッカーにおける戦術の基本となる11人の選手の配置である。しばしばシステムという言葉も用いられる。両者は日本では同じ意味として用いられることが多いが、ヨーロッパでは異なる概念として用いられることもある。すなわち、システムはどのように選手を動かすかという形而上の概念であり、それが実際に現れたものをフォーメーションとして区別することがある。こうした区別の下では、4-4-2から3-5-2にフォーメーションが変わっても、システムは変わらないということも有り得るし、逆にフォーメーションの数字だけを並べてもそれがシステムを語ることには直結しない。

引用元:ウィキペディア - 『サッカーのフォーメーション

仮に[4-1-4-1]という同じフォーメーション同士の対戦であっても各々のチームのシステム(監督の戦術、チームの方針、選手の能力など)が異なれば、必然的にピッチ上で繰り広げられるサッカーも違ってくると思うのです。

ということで、[4-3-3]からの派生型としての[4-1-4-1] と[4-4-2]からの派生型としての[4-1-4-1]の2種類の形があるということです。そして、近年欧州を中心とした[4-3-3]や[4-1-4-1]のトレンドは、FWの3トップに対する攻撃志向というよりは、中央の守備を3センターで守るという守備志向が大きい事に起因しているという事だとです。

次回は、今回の内容に補足的に、[4-1-4-1]の両SH(ウィング)の考え方について、3トップの源流であるオランダ代表の近年の推移などを考えて[4-3-3]に関する内容についてです。
最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
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■ 補足記事:『[4-3-3]に関する一考察


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コメント ( 4 ) | Trackback ( 1 )
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コメント
 
 
 
なるほど (九州っこ)
2006-12-24 18:12:20
>2センター(CB)から3センター(CB+フォアリベロ)への移行と[4-1-4-1]

なるほど、そういう見方もできますね
FC東京の監督に再就任した原博実氏は4-1-4-1でやるんですかね!?
CFにはうってつけの平山選手もいますしね
ドイツWCでは3トップ系(4-1-4-1,4-2-3-1)が目立った試合でしたね
我が日本代表は・・・・
 
 
 
コメントのお返事 (コージ)
2006-12-25 11:10:55
九州っこさん

>>こんにちは。
多分、FC東京の原監督は、[4-1-4-1]的なサッカーをすると思います。あの人は、バルサ、スペインサッカー好きですから(笑)

でも、個人的にはそういうフィロソフィーがある監督って好きです。勿論、プロのチームの監督なので、結果が問われるだけに好きな事だけやってればいいわけではないけど、その場凌ぎで、フォーメーションやシステムをコロコロ変えるよりはマシだと思っています。
個人的な見解ですが、今年J1とJ2を行き来するクラブは、この辺のジレンマで苦しんでいると思います。ただ、川崎のように3年かな?かけてチームを作り上げて来た結果が今年実り、さらに魅力的なチームになっているのも現実です。

福岡、C大阪、FC東京など新監督になりましたので、この辺のクラブは来年ではなく2、3年後に花開くとJリーグも面白くなるだろうなぁ~って思っています。
九州っこさん贔屓の福岡はリティの手腕と選手達の奮起に注目ですね!!
 
 
 
参考になるので (SRF SATO)
2007-02-24 08:46:57
初めまして。
早速ですが、本件の記事、参考になるのでトラバさせていただきました。
 
 
 
コメントのお返事 (コージ)
2007-02-25 01:36:34
SRF SATOさん

こんばんは、はじめまして。
はい、ありがとうございます。あとで拝見させていただきます。
 
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