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スタイルと結果(目標)

2013年12月11日 | 考察集
■ ザックJAPANは、4年前のように守備的に戦わなくて良いのだろうか?

◆ ザックJAPANのスタイル
コンフェデや10月の欧州遠征、ウルグアイ戦などで苦戦したザックジャパン。11月の欧州遠征は、1勝1分と上々な結果と内容だった。しかし、オランダ、ベルギーはベストからほど遠かったとしたら…。

ザックジャパンのスタイルはW杯で通用するのだろうか?

ザックジャパンは、コンディションに左右されやすいチームという印象が強い。来年のW杯でベストコンディションならばグループリーグの突破も可能だろう。チームの勢い、大会の波に乗ればベスト8進出も夢でないと思っている。ここまでは、楽観的な考え方である。実際問題、自分たちのスタイルで勝ち上がれるほどW杯は簡単なものではない。

◆ 岡田JAPANのスタイル
4年前、南アフリカW杯では、第2期岡田ジャパンは、直前に阿部をアンカー配置する守備的な4-1-4-1(4-1-5-0のゼロトップと言ってもいい)スタイルでベスト16進出を決めた。ベスト16ではパラグアイ相手に延長まで戦い0-0。そしてPK戦の末敗れてしまいベスト8へ進出することが出来なかった。しかし、内容に賛否はあるだろうが、結果だけはしっかりと残したし、そこだけは私も大いに評価している。(仮にベスト8に進出しても疲労から良いパフォーマンスを繰り広げることは難しかったかもしれないが…)

ザックジャパンが岡田ジャパンのような守備的なスタイルを踏襲することを協会、ザッケローニ監督、選手、サポーターは考えていないのだろうか?

4年前を経験している選手もいる。チーム全体の実力は明らかに4年前より成長している、少なくともあそこまでベタ引きじゃなくとも、もう少し守備にウエイトを置いたスタイルで戦ったとしたら、グループリーグ突破の可能性も高くなり、さらに、ベスト8進出も難しくないのではなかろうか?

■ スタイルと結果(目標)

◆ 分岐点を見誤ってないだろうか
多少語弊があるかもしれないが、トルシエも岡田もスタイル(こだわり)を捨てた(変えた)から結果を出せたのではないのか?
トルシエJAPANは、フランスとの試合(サンドニ)とスペインとの試合(コルドバ)が分岐点だった。
第2期岡田ジャパンは、直前の韓国、イングランド、コートジボワールとの試合が分岐点だった。

両監督は、これらの試合を分岐点と考えてスタイルを変えた。その後、トルシエはフラット3を微調整しながらも緻密な戦術とトレーニングでチームを成長させた。岡田ジャパンの場合は、全く異なるスタイルにし、チームの心臓であった中村俊輔を外すという博打に打って出た。ある意味、その見極める目と決断力を両監督は持っていたのである。

一方、ジーコはスタイル(こだわり)を捨てられずに惨敗した。
分岐点はあったはずである。
しかし、それを見極められなかった。コンディションのピークは直前のドイツ戦になってしまい、チーム作りも含め監督、スタッフ、協会、選手も分岐点を見誤っていた。(分岐点を強いて言えば、2005年10月のラトビア(2-2)、ウクライナ(0-1)だったかもしれないが)

対戦相手と自分たちの実力、そして様々な状況を考慮した上で戦い方、スタイルを修正するという考えはフットボールにおける至極当然の発想であり、大なり小なりどこのチームも行うことである。

◆ 4年ごとに監督交代するのは良いのか?
根本的な話になるが、協会が日本代表のスタイル(日本化)の構築を考えて、それに対する明確な中長期的な計画をもっているのか?これは非常に重要なことであり、論点の根っこは、実はここなのである。

ブラジルやオランダは、暗黙の了解と言ってもいいであろう国民の期待、我々代表チームのスタイルはどうあるべきか?を共有している。もし、日本代表も「明確な中長期的な計画」を持っていれば、アジアとの戦い方、世界との戦い方、国内海外での親善試合、ワールドカップでの試合の指針となる。そして、たかが親善試合の結果に極端な一喜一憂をすることもないだろうし、短絡的な批評もしなくなる。むしろ、健全な批評が増えるはずである。
なぜならば、「日本代表のスタイルと結果(目標)」がはっきりしているからである。

◆ スタイルと結果(目標)
ブラジルW杯のグループリーグの対戦相手が「コロンビア、コートジボワール、ギリシャ」に決まった。第2期岡田JAPANのようなベタ引きはナンセンスだと思うが、ザッケローニ監督や選手たちが理想とする攻撃的なスタイルで本当にグループリーグを突破しベスト16に行けるのだろうか?

「日本代表のスタイルと結果(目標)」がはっきりしないままでは、今後のW杯で、訪れるであろうベスト8進出の機会も逃しかねないと思う。

スタイルと結果は、相反するようなイメージはあるが、実はそうではない。
「ザックJAPANが岡田JAPANのような(あそこまでじゃなくても)守備的な戦い方をすべきでは」という議論はないのだろうか?計画性があれば、試合、大会の位置付け次第で、多少スタイルを変えても中長期的には問題ないはずである。

来年のW杯、ザックジャパンはどう戦うべきであろうか?


追伸
個人的には、この問題に関して、まだ答えが出ていない。
 スタイルを変えて守備的に戦い結果を求めるべき。
 スタイルを変えず攻撃的に戦い結果を求めるべき。
実は、どちらも間違いではない。守備的に戦ったから結果(勝利)出来るという保証もないからである。
本大会までに、答えを出してW杯を楽しもうと思う。皆さんは、どう考えますか?

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2 コメント

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賛成派の意見 (ああ)
2013-12-29 16:01:16
初めまして。なかなか興味深いブログで、ぜひ過去の記事も読んでみたくなりました。

個人的にはぜひこのスタイルを踏襲してもらいたいです。つまりハイプレッシング&ショートカウンター+ポゼッションの今のスタイルをです。
色々見てまして、微調整の必要はあるけど未来はこれしかないと確信してるんです。
俊敏でパス能力に秀でた選手を全体に配置して、コンビネーションで相手を崩して決める。守る際もゾーンディフェンスをベースにしつつ連動して前線からどんどん相手を刈っていく。ワーワーサッカーの系譜を受け継ぎながら、モダンな要素をしっかり取り込んでもいます。「まさに日本サッカー」といった感じなのはお分かりいただけると思います。
あと、このサッカーでも守備的にふるまうことはできますよ。単にラインを下げてカミカゼプレスの発動場所を自陣寄りにすれば良い。状況に応じたローラインプレッシングはバルサやドルも普通にやってることだし、日本代表がやって悪いことは全くない。
そしてこれはザックサッカーの否定やスタイルの転換ではなく微調整の範疇でありましょう。
こうした状況に応じたマネジメントの巧みさ・老獪さは日本サッカーに欠けてるところだとは思いますけれども、だからと言って攻撃サッカーを大転換する必要は感じません。
一人一人の技術の向上と経験値の増加によって攻撃的にふるまうことのリスクには対応できると信じています。そしてザックジャパンが旋風を巻き起こすことを信じて応援しようと思っています。
コメントのお返事 (コージ)
2014-01-05 15:43:34
ああさん

コメントありがとうございます。
私も現時点では、現状のスタイルのまま行くべきと考えに至りました。
もちろん、対戦相手によって微調整は必要でしょうけど、このままでいくべきだと思います。結果を出すには何よりもコンディション調整でしょうね。

また、中長期的な意味では、ブラジルW杯の次のロシアW杯、そして、2022年のカタールW杯までは、このままのスタイルを踏襲すべきだと思います。約10年の長期計画ですね。

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