ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

ねこのボキャブラ

2009年04月01日 | ねこの話

ねこを飼っているみなさん、教えてください。
人間の言葉を、みなさんのねこさんはどれくらい理解していますか?

わたしは、ねねさんが猫飼いのはじめての体験のため、ねこの知能については非常に興味深いテーマであり、ねこがどれくらいヒトの言葉を覚えるのかについても研究しております。

(今日は、ネネの寝姿を中心にお送りします・・・)



ねねは、この4月で3歳になります。

成猫の知能は人間の3歳くらいはあるといわれていますが、ネネを見ていると、そう思えるときと思えないときがあります。

驚くほど賢いと思う場面と、やっぱりねこはバカだと笑わせてくれる場面があり、毎日、ネネの挙動の観察にあきたりることはありません。

3歳になるネネがどれくらい人間の言葉を有意に覚えたのか数えてみました。ネネが正しく意味を理解しており、毎回適切な反応やヒトが期待する行動をしたものを挙げてみました。

・ねね
・ねこ
・ぬえねこ(ネネのコードネーム)
・かわいい
・いいこ
・ごはん
・さかな(チリメンジャコ。ネネのおやつ)
・だめ
・こら
・まちなさい
・やめなさい
・やめて
・いや
・入りなさい(おはいり)
・おいで
・あっちいけ(あっちいきなさい)
・むし(虫) 
・おみず
・ねこじる (お湯にカツオブシを浸した物・ネネのおやつ)
・ぼぼ  (ベランダに来るキジバト)
・すずめさん(ちゅんちゅん/とりさん)
・ばあぁか
・食べる? 
・ほしい?
・遊ぶ? 
・いってくるね(バイバイ/いいこにしててね)

語彙を理解するだけでなく、質問されているかどうかも理解しているようです。たとえば、かつおぶしをおあずけ状態にし、ニャーニャー啼いてねだるネネに、『食べる?』と聞くと、ちゃんと姿勢を正し、『うぅ~。』と返事します。もういちど聞くと、『うぅ~。』とタイミングよく同じ返事をします。

この程度の普通の猫には当たり前なのかもしれませんが、人とは同じ言語体系ではない生物が人間とちゃんとコミュニケーションが取れてるってことにやたら感動してます。



他のねこさんもそうだと思いますが、ネネは、部屋の中やベランダで、ハエ、蚊、アリ、クモ、蝶、イモムシ、コガネムシ、そのほか小さい虫をみつけては追い回して、いたぶったり、時には食べてしまいますが、それらをすべて包括して、”むし”と我々が呼ぶことがわかっているようなのです。

私が虫をみつけると、『ネネ、ほら、おいで。虫だよ。』というとバタバタとすっ飛んできて、『どこどこ?』と探します。何の虫だかは予測もできないはずですが、必ず何かを見つけてゲットしてます。

おそらく、ネネ的には、小さくて動くモノすべてが”ムシ”という解釈となっているのでしょう。どんな形状・様態であれ、”ひっくるめて要するにムシ”ということを理解しているって、スゴイことだとおもいます。



そのほか、ねこにもプライドがあるんだなと思わせた場面があります。『ばあぁか!ばあぁか!』と憎憎しい表情で言ってみたところ、ものすごく緊張して毛並みが逆立ち、あとずさりして、キッと目をつりあげ私をにらみつけました。バカにしてるのがわかったのだと思います。
その後、悪いことをしたと思い、”猫なで声”でネネを呼び、キュンキュン抱きしめてしまいました。(--;

いつもせつないのが、『いってくるね』です。私が出勤するときに、ねねがものすごい表情でスネたり怒ったり、隠れたり、あたりのものに顔をこすりつけて悲しい表情をするのです。”演技する猫”でも書きましたが、ネネの反応には、『いっちゃうんだ・・・さびしいな。』という意思がありありと取れて、後ろ髪引かれて毎日胸キュンで辛いものがあります。ヒトにして3歳の知能の子にあたる猫を、ひとりぼっちの寂しい状態にさせるというのは、残酷なことなのかもしれませんね。



ねこは非常に観察力の高く、勘の良いどうぶつだと思います。
始終、聞き耳を立て、ヒトの挙動をすべてチェックしており、人間の表情と声のトーンで、今どういう状況かをパターン的に覚え、ヒトのことばと結び付けて己の行動を判断しているように思われます。

そのほかにも、ねこには不思議な感知能があるように思われます。
あるとき、私が大腸憩室炎を患い、激痛に悲鳴を上げながら寝ていました。ねねはいつもはかならず自分のねこまくらか、私の左脇を枕にして寝ているのに、なぜかその時ばかりは炎症している右側の横腹のあたりにぴったり寄り添って寝てくれていました。
ネコは習慣を大切にする動物で、一度決めた寝場所やポジション、行動のルーチンをなかなか変えないのですが、このときばかりは驚きました。

ネネは、朝7時前になると、あさごはんを知らせるためにドタバタと起こしにかかります。耳元での絶叫は当たり前、飛び蹴りや馬乗りの刑、顔の上にモフッと乗って窒息の刑などが待っているのですが、上記のように私の具合悪い日は、とても静かにして暴れたりしません。ねこは、常人以上に”空気が読める”ような気がしました。

私は実家でイヌもネコも飼っていましたが、イヌは賢いながらももっと単純明快で、それに比べてねこはまことに不可思議で神秘的な動物です。興味が尽きません。