ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

本日のアジアン・ノット ヤッター!初めての『玉房結び』

2007年05月29日 | ROSE POSYのひとりごと
さて、はじめてのアジアンノットに気を良くし、次の練習作が4点できましたのでUPします。手持ちの糸がピンクと紫色しかなくて、変化に乏しい写真ですみません。


これが難関の『玉房結び』(下の大きめのお花)
箔入りグラスビーズと。


耳飾り
手持ちのリングピアスに通してみました。
これはなかなかグッドアイデアだった!


にゃんこ・ビーズのストラップ


ブックマーク(しおり)
小さなとんぼ玉と。

今回の”進歩”は、『玉房結び』がついにできたこと。といっても違う色の糸2本を使ったから、わかりやすくなってかろうじて出来たという、ちょっとインチキ作品です。同色でもう一度やれといわれたら自信ありません。(^^;;

途中まで組んだものを裏側にひっくり返して続きを組み、また元に戻して残りを仕上げる、というとんでもないことをやらせるんです。ひっくり返した時点で、もうすでにわけがわかんなくなっている・・・。orz

こんな編み方を最初に考え出した昔の先人は天才だと思います。


ティファニー・セッティング

2007年05月27日 | ジュエリー作品&試作品
今日のお題は、ティファニー・セッティングです。



単なる好奇心から、ワックスではなくメタルからティファニー・セッティングのリングを作ったことがたった一度だけありました。理由は、このセッティングの原理を理解したかっただけなのですが、この企画は無謀というか、いやはや大変でした。その時の作品がまだ手元にあったので記録のためにここに写真を残しておきます。鑑賞に耐えない駄作でお恥ずかしいですがお許しください。

なんとか、まぐれで出来たようなものですが、メタルワークでこのリングを作るのはこれが最初で最後だろうなと思います。こうしたものこそ、CADの得意分野だと思います。石座にさらに抜きをいれたり、いろいろ可愛く作れるようになりたいです。


斜め横から見たところ
(爪のV字部分の開きから光が入っている)


側面
(石が6本の爪に支えられて宙に浮いている)

リングと石座は別々に作ります。円錐状の石座とリングをぴったりすり合わせて、しかも完璧な水平を保ちながらロウづけをするのが至難の業でした。次に、石座を糸鋸でV字状に切り込みをいれて、王冠形に成型し、メインストーンをセットするのですが、今度は石が水平に乗るようにするのがまた一苦労でした。 

1つ1つの爪の裏側に溝を切り、その溝が台座の役目を果たしてダイヤのガードルがひっかかって乗っかる仕組みです。写真ではわかりにくいと思いますが、ダイヤはリング台の上には乗らずに6本の爪に支えられて宙に浮いています。

ティファニー・セッティングは、1886年にTIFFANY&CO.創立者の一人、チャールズ・ルイス・ティファニーさんが考案した、ラウンド・ブリリアント・カットのダイヤモンド用の石留めのスタイルです。6本の爪でダイヤを支え、横からも光を入るようにすることで、ダイヤをより一層輝かせるデザインで、どの方向から見てもダイヤモンドが美しく見えます。

120年もの歴史を経ても、今だに廃れることがない人気のデザインですから、ティファニーさんって、ビジネスの天才なだけじゃなくて、ホントにすごい発明家だと思います。(国際特許とっておけばよかったのに・・・)

ところで、私も最近知ったトリビア的知識なのですが、普段わたしたちは"ダイヤ"とか”ダイヤモンド”と何気なく言ってますが、正しいの呼び方は、"ダイアモンド"だそうです。英語のつづりは、Diamondですからそういや、そりゃ当然だ!!(笑)でも、つい"ダイヤ"って言っちゃうよなあ・・・

ご参考】宝石店のイイジマさんのブログより



白葡萄色の初夏  (プレナイト)

2007年05月25日 | ジュエリー作品&試作品
皆さん、”プレナイト”という宝石の名前をご存知でしょうか?
私は、一目見たときからすっかりこの石の虜になってしまいました。

下の作品はこの石の魅力を引き立てたくて、爪も石座もない、地金だけで石を支える、このようなデザインにたどりつきました。


プレナイト・リング


側面


とりあえず、この作品は石がうまく留まりましたが、こういう一体型のリングの欠点は、長期間使ううちにぶつけたりして、ビミョウに地金の形状が変化し、結果として石がゆるんできてしまうことです。

石がゆるゆる、ガタガタしたら、
すぐにメンテナンスに出しましょう。


さて、プレナイトのつづりは、Prehnite

プレイナイト、プレーナイトと書く人もいます。
私なんかは、石を買うときにお店の人の発音だけ聞いて、きっとプレイ・ナイト(遊び人の騎士(Knight))という意味なんだろうと思ってました。

後で調べたら顔から火がでましたね。語源は、18世紀に南アフリカがオランダ植民地だったころの提督の名前ヘンドリク・フォン・プレーン(Prehn)男爵 からちなんだそうです。そこで初めて採れたらしいんですが、プレナイトの発見は、この方の没後だそうですよ。自分の名前が死後に発見された宝石に冠せられるなんて、きっと相当宝石好きだったんでしょうね。

和名はぶどう石。上記をご覧いただいて、マスカットみたい!と思いませんでした?私はルースを見た途端、よだれがでていました。(^^;;;

ところが原石の状態ですとぶどうの房みたいなんで、葡萄石なんだそうです。

◆参考サイト 「鉱物たちの庭」

グリーン系の石で、半透明でシラー(閃光:光線の具合で石の奥から光を放つ)が出る石って、あまり見たことがありません。こんな魅力的な石が出回っていないのは、おそらく大量産出ができないのでしょう。



自動でモップがけをするロボット、”ロボモップ”の威力

2007年05月24日 | ねこの話

自動的に床のモップがけをするロボット
、”ROBOMOP(ロボモップ)”が我が家にやってきました。

『ノルウェー国際発明大賞受賞』ってデカデカと箱に書いてあります。
なんじゃそれ。(笑)
気になる人はロボモップの公式サイトがあるんで見てください。

もっとも値段は5000円程度だし、最初からこんなものはどうせ子供だましに違いないと半信半疑だったので、どっちかっていうと、おそうじ機能より、ねねのおもちゃとして務まってくれればいいな、という程度の期待でした。(それにしても、ねこに5000円のおもちゃは高すぎぞなもし・・・)


とりあえず箱に入るのはお約束。


こんな形です。充電式なのでコードレス。
超安っちい、ペラッペラの円盤の裏に
”おそうじクイックル”のようなシートをセットして、
円盤の中心にボール状の本体を入れ、
スイッチを入れるといざスタート!!


回りだしました。かなり速いです。
タイマー30分で、だいたい6畳くらいの
部屋をくまなく這い回ります。


終了。
さーて、首尾は?ねねも気になる?


おおおぉ!すっげー!
昨日掃除したばっかりなのに、
30分でねこ毛イパーイ!

ボールはまるで生き物のように不思議な動きをし、円盤が障害物にぶつかると反対方向に進みます。(目がついとるのか?)最後まで観察していると部屋のすみずみまでちゃんと巡回します。(もちろん隅とか狭いところには入れないので、かなり大雑把)

モップ部分のシートは、”お掃除クイックル”の布と基本的に同じですから、当然、大きなゴミは拾ってくれません。でも、髪の毛、ねこ毛、糸くずは、結構確実に捕らえることができ、びっくりするほど沢山取れてました。

ねこ毛が空中を浮遊しないだけでも、こりゃー、”予想外”のもうけもんでしょう。スイッチいれたら、ほっときゃいいし。音はかなり静かで気になりません。

さて、ねねの反応は?といえば・・・・、

最初はびびりまくって、遠巻きに見守り、数回後、敵じゃないことを認めると、今度はタイマーが止まるまでずっとロボモップについて歩いてました。

あくる日、ねねはロボモップと”鬼ごっこ”をすることを思いついたようです。猛ダッシュでドタドタとロボモップに向かって走っていき、飛び越してまた戻って突進してくる、それの繰り返し。なんか馬鹿に楽しそう。

ふっふっふ。この調子で、ロボモップはねねの良きお遊びコンパニオンになってくれるか?

ところがどっこい、これまた”予想外”のことがおきました。

動作中、なんか音が変なので見にいくと、ボールが円盤からはずれて、単独で床を転がっており、ねねがそれを嬉しげにもてあそんでいるではありませんか。

ボールを戻して再び様子を見ると、ねねは明らかにボールを取り出したそうにして、ロボモップにちょっかいを出しています。



円柱状の穴の部分に手を突っ込んでみたり、上からボールをすくい上げようとしてみたりするのですが、そこは指がうまく使えないネコのこと、うまくボールが取れません。

しかし、彼女は辛抱強く何度ものトライ&エラーを重ねた挙句、ロボモップが障害物にぶつかって逆方向に向きを変える時にほんの一瞬停止するタイミングを狙って、前足を円盤の下に無理やり入れて円盤を持ち上げ、ボールを円盤から脱出させることにみごと成功したのでした。パチパチパチ・・・。 

(おぃおぃ、拍手してる場合か!)

おそらく、これでねねはロボモップの構造と動きのメカニズムを完全に理解してしまったでしょう。

これからは、彼女が寝てるか遊び飽きた時にしか、ロボモップはお仕事できなくなるんかなー。

ねねのおもちゃとしてはイマイチだったけど、ちゃんと本来の役目果たしてるから、ま、いいか・・・。ロボモップ、結構いいかもです。(^^)


「最初は銀色だったんです・・・」~ホワイトゴールドって何?~

2007年05月23日 | ジュエリーよもやま話

私の日常使いのリングより
【ムーンストーン】
(本文とは関係ありません)

私の知人の男性が、銀色とも金色ともつかない薄い黄色っぽい地金の結婚指輪をしていたので、「珍しい色ですね。」と尋ねると、

「いや、最初は銀色だったんです・・・」

とのこと。聞くと誰もが知ってる有名なブランドでした。

それから、私の身近の何人かのリングにも同じような状況が見られました。 どれもホワイトゴールドだとのことです。

ホワイトゴールドのルーツは、第一次大戦後、ロシア革命の混乱でプラチナ(Pt)の供給が大幅に減少したために、プラチナの代用品として開発されたのがはじまりだそうです。(ロシアはいまでもPt産出世界第2位)


以下は、ある宝飾屋さんから小耳に挟んだ話です。

ホワイトゴールド(WG)といっても最初から白い金は存在しません。イエローゴールドに割金(ニッケルパラジウムなど)を混ぜた合金です。

ところがニッケルは金属アレルギーを起こすと騒がれて排除され、一方でパラジウムがプラチナ並みに高騰して、いずれの割金も市場での供給量が激減した結果、プラチナに替わる完全な銀色にすることがコスト的に難しくなり、黄味がかった地金にやむなくロジウムメッキをかけることになったのだそうです。

ロジウムメッキは、いずれは磨耗で剥げますから、私が目撃したような地色が出てきてしまうというわけです。 もちろん、メッキしなくていいほど地金が白い、クオリティが高いWGは存在しますから、”メッキが剥げたら黄色になります”、というのは、一種の反則ですよね。

しかも多くの商品は、メッキ(プレーティング)の表示がされていなかったりします。 お店でWGのジュエリーを買うときは、よく確認したほうがいいですね。(もっとも、販売員がどれだけの知識があるか疑わしいですが・・・。)

メッキが剥げて黄色になったら再度メッキしてもらうという方法もありますが、普通の人はそんな面倒なことやらないですよね・・・。そういうもんだと割り切るしかないのかな?

でも、変色しないことがゴールドの良さなのに、地色を隠すためにまったく異なる金属でメッキって、なんだかもったいない気がします。


マリッジリング考 【その1】ふたりでとことん、こだわろう!

2007年05月22日 | ジュエリーよもやま話
最近親しくなった女性から、彼と婚約したというハッピーなニュースを聞きました。そして、結婚の記念の指輪を自分たちでデザインして形にしたいとのことで相談がありました。

ステディ・リングでなく、マリッジリングだと言うのでこれは責任重大!


彼氏がAdobe Illustratorで、ジュエリーデザイナーも顔負けのプロっぽい素敵なデザインを描いてくださいました。

著作権上、図はここではお見せできませんが、とてもスタイリッシュで都会的なデザインでカッチリとしたシンメトリーの直線的フォルム。幅も高さもあり、かなり大ぶりです。メンズジュエリーによく用いられる印台形のデザインで、シルバーでのご希望。クロスの細い彫り線が上面と側面に装飾として入っており、その部分を黒く彩色してほしいとのことでした。
 
まさに、そのデザインはCADのためにあるといってもよいものでした。(手じゃ絶対にできましぇん!)

私はCADを始めて初のオーダーを受けたことに有頂天で嬉々として次の日、ラ・ヴァーグの校長先生にデザイン画をお見せして相談しました。

先生は黙ったまま、私の目の前でそのデザイン画を見ながら神業のような速さであっというまに設計して、地金にしたときの重量まで割り出しました。そして、ひとこと

「かなり重くなるよ。裏抜きしても15gとか20gくらいになっちゃうんじゃない。メンズだったらまあいいけど、彼女のはどうかな・・・。」

とクールなコメント。うぅぅぅ・・・。

メンズのカジュアルリングならともかく、マリッジリングの20gって女性にはありえない重さです。肩が懲っちゃって長時間つけていられないでしょう。


重量の問題に加えて、制作コストの問題もありました。
ジュエリーの制作コストは、シルバーだろうがプラチナだろうが、かかる手間は一緒です。量産品と違って一点ものの場合は、各工程のコストのすべてが1つの商品に課されてしまいます。シルバーの地金がいくら安いといっても、原型から造る制作費はプラチナと変わらないのです。

もうひとつ、機能性に懸念がありました。鋭いエッジと角があるのでモノや人に傷をつけるため、家事や育児の邪魔になってしまう可能性もあります。

最後に、その指輪が女性のライフスタイルの変化についていけるか?という疑問もありました。(そのメンズライクなリングが、ママになり、オバチャンになりおばーちゃんになっても、彼女に似合っているか???)斬新なデザインほど、そうした点が気になるものです。

これらの問題点についてその女性の方に正直にお話をして、デザインを再検討してもらうことにしました。

もちろん、言われたとおりに作ることは簡単です。でも、本当に満足してもらいたいし、ずっと気に入ってもらいたいから、こちらもついつい真剣になってしまう次第です。

今回、私にとっても本当にいい勉強になりました。

マリッジリング、夫婦で一生つけるものだから、とことん、自分たちで悩んで、こだわって欲しいですね。

カップル同士で、いろいろと迷う時間も楽しいはず・・・。ふたりで一緒に”ものづくり”をする機会は共通の趣味でも持たない限り、これからめったにありません。この時を大切にして欲しいと思います。最終的にオーダーをあきらめ、量産製品に落ち着いたとしても、その間のプロセスは二人にとって、いい思い出になると思います。



ジュエリーCADで作るマリッジ・リング

2007年05月22日 | ジュエリー作品&試作品
ジュエリーCADの講習もいよいよ後半戦です。

ゆるやかな隆起を持つリングに挑戦しました。
マリッジリングのデザインです。
(※これはテキストにあったデザインで、オリジナルではありません。あしからず!)
まず、レディス13号で設計し、後にサイズ調整をしてメンズ20号を作りました。


ワイヤーフレーム表示


”EMAP”表示


ラ・ヴァーグの校長先生の意匠によるこのデザインで、実際に今年結婚される小野寺先生がマリッジリングにされたそうです。(素敵!)実物を見せていただきましたが、本当に素敵でした。重量が体積がしっかりあるので、プラチナで作ったら、かなりお高くなったそうです。でも、一生モノですからね~!!

私も早く、頭にイメージした曲面が自由自在に描けるようになりたい!

せっかく、”3D脳”を手に入れたのだから・・・。(女性は三次元空間を表現するのが苦手な人が多いといわれています。彫刻家や建築家は圧倒的に男性が多いのもうなずけます)

ジュエリーCADは、手で作るのはなかなか難しい、かっちりと角を出すデザインやシンメトリー(対称形)、幾何学的なデザインのジュエリーがとても得意だということがわかってきました。

しかも、出来上がった作品を後からサイズ調整することが出来ることもジュエリーCADの大変すごいアドバンテージだと思います。

手作りだと、サイズ直しが難しいデザイン(フルエタニティとか、全周に模様が入ったリング)は、サイズ展開したい個数分だけ同じデザインのものを作らなければなりません。当然、手作りですから同じように作ったつもりでも、ビミョウに違ってしまいます。

でも、ジュエリーCADならあっという間に、デザインのニュアンスは全く変えずにスケールアップ/ダウンができるというのは、かなり画期的なことだと思います。とくに量産物でサイズ展開が必要な場合には、CADは必須だと思いました。



ネコの毛でストラップ?!

2007年05月20日 | ROSE POSYのひとりごと
皆さんのアジアン・ノットの作品を見たくてなんとなくググっていましたら、大変面白いことをなさる方がいらっしゃいました。

な、なんと、飼い猫の抜け毛でボールを作り、それをアジアンノットでストラップにしておられるのです。
★参照元:「らぶなしっぽ」 ヘアボールでストラップ

このねこたんは、毛足が長いから出来るのかな?どうやって作るんだろう?

うちのねね姫も今、抜け毛がすごいです。ブラッシングすると、「クッションが作れるね」、つうくらい毛がとれてます。部屋中、毛だらけです。うちの子は短毛だけど、この子の毛でもヘアボールできるかな?


アジアン・ノットに挑戦!

2007年05月19日 | ROSE POSYのひとりごと
ジュエリーCAD教室の休憩時間は、2階の彫金・ガラス工芸の教室にフラフラと遊びに行って、みんなが作っている様子を見るのが私の楽しみです。(ヘンな 人と思われているかも)

ある日、先生がおもしろい道具を使ってヒモを組んで飾りを作っているのを見て、いたく好 奇心をそそられ、いろいろ質問をしました。

結び飾りは、よくアジアや和風の雑貨屋さんなどの小物で何気なく見か けていたのに、私は恥ずかしながら、その時初めてこれに「アジアン・ノット(Asian Knot)」という呼び名があることを知ったのです。
(ちなみに、ラ・ヴァーグではアジアン・ノットのクラスはないです。あしからず。) 

それから数ヶ月経ったでしょうか。何気なく立ち寄った本屋で、アジアン・ノットの独習本を見つけてしまい、ムラムラと強 烈な挑戦心が湧いてきました。

これが私の超入門作品。

左から、几帳結び国結び丸四つだたみ
あわじ結びかんたん梅結び梅結び
共通で八の字結びこま結び

このテキストの場合は、基本的に手結びで、特別な道具は使わず、作業の補助に使うのはピンセットくらい。実にシンプルな手芸です。

大変親切なテキストなので簡単そうに見え たのですが、まったく了見が甘かった。これは、かなり難しい!! 上のストラップはみな超入門レベルですが、1つ 完成するのに3時間も4時間も費やしたりしました。(私の脳年齢は90歳か?)

途中で糸も頭もこんがらがってし まい、わけがわからなくなって何度も結んではほどいての繰り返し。もう少しで完成、というところで、”迷子”になってしまうのです。


そういや、私、昔から「迷路」とか苦手だったもんなぁ。以前、巨大迷路のテーマパーク(潰れて今は存在しない)で、入ってから出るまで平均30分で出られるのに、私は来園者最長の4時 間という不名誉な記録保持者になったほどの史上最悪の方向音痴

まさに「地図が読めない女」とは私のこと。方向音痴はこんな所でも”本領発揮”するんかいな??(悲)

結んでいる過程では、完成形がまったく想像つかないのです。最後にたるんだ糸をキュっと引き締めると、「おお!できた!  形になっとるやんけ~。」という感動 が待っています。(そして、ひとりでにやけまくる。まさに”迷宮”から脱出したヨロコビなり)

私は、もともと布 や糸を相手にした手芸の類はあまり好まなかったのですが、アジアン・ノットは奥が深くて、かなりハマりそうな気配です。しかも、いい頭の体操になります。脳トレです。手先も使うのでボケ防止によ さそうだし。(笑)

アジアン・ノットは陶製のビーズやガラスのとんぼ玉と組み合わせが定番ですが、シルバーと組 み合わせても面白そうかも。
異素材とのコラボレーションでいろんなアイデアが広がりそう。

ジュエリーだけでもおなかいっぱいで、他の事に寄り道する時間がなかなかないのですが、こんな風に違う分野のことをツマミ食いする心のゆとりがあってもい いかもしれません。

新しい結びにトライできたら、ちょくちょくアップしていきます。


 

あられもない姿で・・・・

2007年05月17日 | ねこの話
うちには1匹しかいないんで、いつも同じネコの図ばかりですみません。寝姿百変化つうだけあって、まあ、ほんとにいろんな格好をして みせてくれます・・・。
 


ほぇ~。



おざぶの向きを変えてみたが、気づかず爆睡。
ときどき、手足がびくびく痙攣している。

人も、睡眠中にびくっびくっと不随意運動を起こすことがありますが、ネコもなるんですね。口元とか手足がひくひ く動いて見てると面白いんですが、上の写真のような姿を突如目撃すると、心臓発作でも起こしたかと、青くなります。


 

若緑のきらめき (ペリドット)

2007年05月16日 | ジュエリー作品&試作品
誕生石の発祥は意外にも新しく、Wikipedia によれば、

「今日の誕生石は1912年に米国宝石商組合で定められたものを基にして、1952年にアメリカ宝石小売商組合など複数の団体によって改訂されたものが基準となっている。誕生石の種類は国によって若干の違いがある。日本では1958年に全国宝石卸商協同組合が制定した・・・」とのことです。
業界団体が決めたなんて聞くと、まったくがっくりきちゃいますね。

5月の誕生石はエメラルド。いかにも初夏のみずみずしい緑を象徴している感じがします。宝石組合的には、「母の日」のプレゼント好適商材、ってことでお高い石が設定されたのかな?!(^^;;;

でも、なぜか私は、5月の誕生石にふさわしいのは、ペリドットじゃないかなと勝手に思っています。(本当は8月です)5月の新緑はツヤツヤと光輝いて若々しく、色的にもペリドットだろー!と思うわけです。むしろ8月こそ、落ち着きのある深い緑をたたえたエメラルドがふさわしいと...。エメは、『円熟した大人の女性』、ペリドットは『はつらつとしたキャピキャピ娘』ちゅうイメージがあります。

アラビア語で「ファリダット」(=”宝石”)だそうで、古代ローマ、古代エジプトではめちゃポピュラーだったらしいです。鉄ヤスリで削れるくらい柔らかいので、当時としては加工や研磨が容易だったんでしょう。
オリーヴに似た色だからということで、ペリドットの鉱物名はオリヴィン(olivine)。和名は「かんらん石」。和訳する際にオリーヴを間違って中国原産の「かんらん」という木の名前をつけてしまったんだそうです。



さて、ペリドットは屈折率が高いため、光の反射が強く、薄暗いところでもキラキラと明るい光を放つ特性を持っています。実験的にちょっとおもしろいデザインを施してみました。石に集まる光の力で、地金に色づけをし、自然反射以上に輝かせてみよう、という趣向です。

リングの地金の一部が爪の代わりを果たしています。石の周囲の地金が四方の半球状になっていてあらゆる方向から光を取り込み、ファセット石のパビリオン(石の下の部分)を照らし、石から出る光が地金に乱反射して、地金を黄緑色に輝かせ、さらに石全体をも輝かせるというわけです。

名づけて、光の乱舞

ペリドットは、元々落ち着きがない印象があるのですが、輪をかけてほんとうにチャラチャラと品がなくなってしまいました。(笑)



というわけで、チャラチャラついでに、サイドのワンポイントとして、ハート形のホールをあけちゃいました。これが”光穴”となってキュレット(石の先端部分)にも光を当てます。やりすぎ?

ゴールドで作ったらどうなってしまうかな。いや、案外といいかも?!



サービス業について思うこと (1)スクール編

2007年05月16日 | ROSE POSYのひとりごと
今日のひとりごとは、「サービス」のお話。

現 在、ラ・ヴァーグ ジュエリースクールさんにお世 話になっていますが、ここに通うたびに、なんだかほんわりと癒される気分になります。難しいことを一杯頭に詰め込んで長時間パソコンに向かっているのに、 授業が終わった後は清々しい満足感に満たされ、いつもパワーを一杯もらって帰途に着きます。なんとなく気分や体調の優れない日でも、帰る頃にはすっかり元気に なってしまいます。

ラ・ヴァーグに来る度に感じるのは、「すごく居心地がいいなぁ」ということです。そして、「また来るのが楽しみ。」という気持ちになります。私の通うCADコースは、基本的には自習ベースで進め るスタイルなのですが、それでもなんだか快適な気分に包まれます。(講座スタイルで先生の動作のとおりに皆一斉に同じことをしたり、マンツーマン で手取り足取りという授業スタイルもあるかと思いますが、私は、今のスタイルが性に合っています。)

快適な教室 環境と明るい雰囲気づくりに配慮されていることを感じます。しかも、”作られた感”がなく、あくまでナチュラル。先生やスタッフさんが明るくて元気なので、生徒さんたちも自然と楽しそうな笑顔がこぼれ、そ れがまた全体の雰囲気につながっています。

とくに校長先生がいつも元気満々で実に楽しそうで、そのポジティヴな「気」というかオーラが一種独特の空気を創り出しているのではないかとさえ思えます。

CADと初心者向けのパソコン教室の両方を受け持つ、H先生は、物静かな方で、自分から生徒に雑談を話しかける ことはほとんどないのですが、通ってくるご年配の方の世間話の良きお相手になっておられます。高齢者の方は、学校とか病院をサロンのように思って いる人も多く、常に誰かしらおしゃべり相手を探しています。でも、ここのパソコン教室は基本的に自習なので隣の人とはあまり話せません。だから、つい先生 に話しかけたくなってしまうのだと思いますが、ご年配の方にとっては、このちょっとした四方山話のひとときが、さぞ癒しになっておられることだろうと思われ、先生がニコニコと聞き役に回っておられる風景を大変ほほえまし く感じました。

さらに、この学校の面白いところとして、頻繁に学校主催の小イベント(クリスマスパーティ、餅つ き大会や花見など)があり、プライベートスクールには珍しく、授業外での生徒同士の出会いとコミュニティづくりを大切にしておられます。

これらの ことは特にメニュー化、マニュアル化されているわけではないと思うのですが、スクールという特殊なビジネスにあっても、サービス業という観点で、常に 利用者のホスピタリティに対する配慮に努められているということは、素晴らしいことだと思います。

さてさて、学校というのは、当然、履修すべき課題数が決まっていますので、いつかは終わってしまいます。にもか かわらず、ずっと通いたい気分なので、困ります。課題が後半になるにつれて、もうすぐ卒業しちゃうのかぁ・・・となんだかムショウに寂しい気分になってい ます。


きゃっほ~♪ 憧れのパヴェリングをCADで実現! (1)

2007年05月15日 | ジュエリー作品&試作品
キタキタキタ~~! ついに来ましたよ。
夢にまで見た、

パヴェセッティングのリング!! をライノで実現だっ。< br>
全方向表示

拡大したところ

金属のイメージ

通常の工程だと、凹凸のない普通の甲丸リングをワックスで作り、鋳造し て金属の状態になってから、彫金の技術で、石の受け部分(皿)と爪をタガネで彫って石を留めるのが普通の手順なのですが、CADでは その工程を鋳造前にやってしまおうという発想。まさに恐るべし!!

天然ダイヤ、特にメレーでは必ずしもパーフェ クトなプロポーションとは限らないので、実際にはこのリングも鋳造した後で、石1個1個ごとに皿穴の深さや角度の微調整が必要だと思いますが、それでも CADでここまで出来てしまうのはすごいことだと思います。

後日、PARTIIでは、WAXで切削したものと、 鋳造した状態の写真をアップしまーす。(上記は、2.0mmと1.8mmのメレを想定したデザインですが、手元に1.8mmがないので調達するまでは仕上 げはもうちょっと先になるかな。)


焼きシメサバ (トラックバック練習帳)

2007年05月13日 | ROSE POSYのひとりごと
祝・初トラックバック!
練習帳のお題「あなたの得意な料理はなんですか?」に答えまする。
このブログでも触れたことがあるけど、「焼きシメサバ」。

以下、作り方です。(ジュエリーブログなのに料理ネタになっちゃった。)

1)新鮮なサバを3枚に下ろして小骨を取り、強めに振り塩をして1時間~2時間置く。塩すると程よく水気がでますが、それにより身を引き締める役割をします。小骨は抜き忘れても後でも大丈夫。

2)水気を切って冷凍庫で48時間置く。(サバにはアニサキスという寄生虫がいる場合があるので、いったん冷凍するほうが安全です))

3)サバを冷蔵庫で自然解凍して酢(甘酢でも)に15~30分漬けて締め、薄皮をむく。(小骨抜きを忘れたらここでやります)うちは締めすぎない、生っぽいのが好きなので15分程度かな。

4)そのままでシメサバ、これをバーナーでさっと表面を軽く炙ると焼きシメサバの完成。薬味は針しょうがでもわさびでも辛子でも合う! ウマー!(涙)酒の肴に最高です。

このバーナー・ワーク、お客様の前でやるとちょっとした演出になりまっせ。(脂ののったサバはかなりボーっと火があがるのでびっくりしないで。あわてずにバーナーを離せばすぐ消えるから。ただし、周りに燃えやすいものを置かないようにし、サバの器は陶器など、燃えないものにしてね。)

おっと、サバはシメサバの状態で切ってから炙るのがコツ。シメサバの状態では綺麗に切れますが、炙ると皮から脂がじわーっと出るので包丁が滑ってうまく切れません。

私はいつも、ここで力尽きるけど、寿司好きなら、棒寿司を作り、空弁やセブンイレブンでも大人気になった焼バッテラ寿司にしてもいいよね。ラップを敷いた巻きすに寿司飯を乗せ、針しょうがを散らしてサバを乗せて巻き巻きします。この場合も棒寿司を食べる前に切ってから炙ってください。


ねこの寝姿 百変化(ひゃくへんげ)

2007年05月13日 | ねこの話


ねこを飼っている人だと「そうそう!」とうなずける事柄のひとつなのですが、ねこって 寝るときの姿勢は特に決まっておらず、その時々の気分、あるいは場所によって、いろーんな格好をして寝ています。体が柔らかいので、時々アクロバティック な、とんでもない姿勢で寝てたりしていて、その”レパートリー”の多さに驚かされます。



たとえば特に私が一番気に入っているのポーズは、このように指をきゅっと丸めた足の状 態。(通常は足を放り出して寝ている)
ワラビになってる~」と思わず、両足を握ってしまいます。



あとは、(寝ているときだけじゃないかもしれませんが)横顔をみると、口元が微笑んで いるように見えます。

ねこは、「寝子」とも書くそうですから、まあ、一日のうちのおそらく3分の2くらいは寝て る動物なんです。よくそんなに寝られるなぁと思います。

私自身も寝ることが大好きですが、ねねの寝姿をぼーっと 見ているのも楽しみのひとつです。疲れていたり気持ちが荒れているときに、ねこの寝姿をみると、すっかり、リセットされるんです。

おもろい格好や胸きゅーんなポーズのときは、そぉーっと 立ってカメラを取りに行くのですが、カメラを持って戻ってきたら寝返りを打ってフツーの姿勢になってて、「ちぇっ」なんてこともよくあります。< br>
これからも意味もなく、ねねの寝姿が登場することがあるかもしれませんが、そんなときはROSEはネタに詰まってる な・・・と思ってください。(笑)

 でたっ、ワラビ足~