延々、ガラス修行ブログが続いてしまいます。なにとぞ、ご辛抱ください。 m(--)m
次のお題は、蘭?カトレア? です。 ”カラー”に続き、シンプルなデザインほど誤魔化しが効きません。
シンプルなように見えますが、”しわ”が寄っている花びらは、実は、しわの本数+1のパーツ数に分かれていています。マスクを剥がしては、彫り、剥がしては彫り、の繰り返しです。まだまだ序の口ですが、この図柄が複雑になればなるほど、その地道な作業の繰り返し回数が増えていきます。根気のいる作業ですが、常に緊張感を強いられる(?!)ため、飽きたり退屈することはありません。
緊張感の理由ですが、ガラスは彫りすぎた場合、ほとんどリカバリーの方法がありません。このお皿のように、厚みがあれば、少々彫りすぎても大丈夫ですが、薄いガラスでは、一箇所を深く彫りすぎて、それをごまかすために全体的に深く彫らなければいけなくなった場合、最悪、ガラス地に穴があいてしまう、という事態になってしまいます。
沈め彫りは、こちら側から見て手前に見えるパーツから順に彫っていきますが、始めのほうのパーツをいきなりガラスの厚みギリギリまで彫りすぎてしまった場合、隣のパーツを彫り進める時に、どうしても先に彫ったパーツにも砂がかかってしまうため、ギリギリつながっていたところにとどめをさして、貫通させてしまう、という次第です。まだ経験が少ないため、生地に穴をあけるような大きな失敗はありませんが、初心者にはありがちなミスということだそうです。過ぎたるは及ばざるがごとし、ですね。