ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

ハワイアンジュエリー ことはじめ

2009年04月15日 | ジュエリーよもやま話
(写真は、学校の作品見本です)

ハワイアンジュエリー&洋彫り、はじめてのレッスンがはじまりました。
 
これからやってみようかなーと思っている人や、興味のある方のためのご参考になればと、さわりの部分だけ様子をお伝えしたいと思います。(写真は、学校さんの許可を得て撮影・掲載させていただきます。)
  
まず、最初にやることは、『フラットグレーバー』と呼ばれるタガネ株(鋼の棒)に、刃を付けていきます。

うは、タガネづくり、キタ~。

和にしても洋にしても、タガネ作りは大変です。
ピシっと面を出すこともそうですが、特に、最適な角度をキメるのがとても難しいのです。

ここでのグレービングでは、タガネ作りも機械で行うそうで、こんな機械を使って、鋼の角棒に刃を付けていきます。



砥石のターンテーブルが電動で回転しており、そこに固定したグレーバーをレコード針のように降ろして、しばらくの間、軽く手を添えて左右にうごかしてやるだけで、設定したとおりの正確な度に刃を付けてくれます。
 
彫っているうちに刃がなまったりした時も、この機械で、回る円盤に刃先を当てるだけで研げてしまいます。こんな楽していいんでしょうか~?!

うは~。アメリカって国はなんて合理的なんでしょう~。
この機械の機構(メカニズム)は非常にシンプルですが、これを考えた人はとても偉いです。

洋彫りの本場であるイタリアの工房で働いているある先生(日本人)が、こんなことをおっしゃっていました。

『いろんな国の人が、私の勤める工房に修業に来ていますが、ヨーロッパやアジアの国の人々に比べて、総じてアメリカ人は、手先があまり器用ではなく、細かい作業が苦手なようです。こんな国民性だからこそ、アメリカでは世界に先んじていろんな便利な道具や機械が発達したのでしょう。』

私が思うに、不器用というより、むしろ、合理主義、つまるところは『楽したい』『しなくてもいい苦労はしたくない』『もっと短時間ですませたい』という気持ちが勝って、楽で効率的に準備できる方法を模索しつづけた結果、このような便利な道具が生まれたのではないでしょうか。今までのやり方にこだわらない、そこがアメリカらしさだと思います。


つづく・・・