Color

今日はなにいろ?

最近読んだ本

2006-12-28 17:41:59 | 読書感想文
「デセプション・ポイント」 ダン・ブラウン著

あの「ダ・ヴィンチ・コード」の著書の作品。
いわゆるロバート・ラングドンシリーズとは別。今回は女性が主人公。
大統領選挙の最中にNASAが世紀の大発見を…。
それがなぜ大統領選挙と結びつくのか。
けっこう長い本ですが、あっという間に読みました。
今回も主人公は少なくても3回は死んでますね。
それくらいバリバリのアクション。
映画にしたらかなり面白いかも。

「笑わない数学者」 森博嗣著

前からこの作家は面白いと薦められていたのですが、最近やっと手が出ました。
さすが理系の作家、目のつけどころが違います。

「四季」 春・夏 森博嗣著

この小説の中に「僕」と言うのが登場するのですが、普通に読んでいくとお話が通じない。
実はこの「僕」は一人じゃないんですね。
これ、かなり掟破りじゃないですか。
このあたりも理系の作家ならではってことでしょうか。
天才少女、四季の人となりが面白い。

「傷痕」 コーディ・マクファディン著

「書店員さん、大絶賛、今年の徹夜本はこれで決まり」と帯に書かれてます。
実はまだ読み初めなのですが、確かにこれ、なかなか面白そう。
徹夜になるかも。

最後になりましたが、今年の「Color」は今日で記事収め。
また来年もよろしくお願いします。
皆様よいお年を!

バタークリームのクリスマスケーキ

2006-12-23 09:01:20 | 料理
前からバタークリームケーキを作りたいなって思っていたので、今年のクリスマスケーキはバタークリームケーキにしました。



【作り方・材料】
15センチ型のスポンジケーキを焼きます。
材料、作り方は2005年12月のイチゴのケーキを参照にしてください。

バタークリームを作ります。
無塩バター 200g
粉砂糖   100g
卵白      2個
バニラエッセンス、ラム酒等好みで。

バターは湯せんして、半分くらい溶けたら攪拌します。
卵白に粉砂糖を入れ、湯せんし、砂糖が溶けたら湯せんからおろし、マヨネーズ状になるまで泡立てます。
バターに泡立てた卵白を入れ、バニラエッセンス、ラム酒などをいれてさらに泡立てます。
真っ白なクリーム状になったら出来上がり。

さて、バタークリームケーキで一番ポイントになるのはデコレーションではないでしょうか。
表面は編み目状に絞りました。
絞り口にはこれを使用(片面だけギザギザ)



縁は一般的な星型の絞り口で波上に絞る。

そしてバラの花に挑戦!
食紅を混ぜたクリームをこんな形の絞り口で絞ります。


コップの裏側を土台にして、最初は芯を作り、周囲に交互に巻きつけて行くように絞るとバラの花の仕上がり!
パレットナイフで、掬い取り、飾り付けます。
なのですが、何だかよろよろした、枯れつつあるバラっぽい

バタークリームは温かすぎるとゆるくなるし、さむいと固くてなめらかに絞れない。
部屋が寒かったので、湯せんしながら絞りました。

こんな箱に入れると本格的でしょ。


クリスマスのケーキって箱から取り出すときが嬉しいんですよね。
と、思っているのは私だけでしょうか…。

ステキなクリスマスを

2006年映画の総決算 ~その5~

2006-12-22 13:01:33 | 映画
今年、映画館で映画を観た本数が今日現在で119本になりました。
あと4本くらい観たいので、毎月10本ずつ映画を映画館で観ると言う公約は果たせそうです

さてそれらの中から今年、もっとも印象に残った作品を挙げて、今年の総決算にしようと思います。

その作品とは

「ホテル・ルワンダ」
「太陽」
「硫黄島からの手紙」

です。

「ホテル・ルワンダ」と「太陽」は似たような背景があります。
どちらの作品もなかなか上映されず、映画愛好家達が立ち上がって、上映にこぎつけた、と言ういきさつがあります。

「ホテル・ルワンダ」

この映画はルワンダで起きた大量虐殺事件を扱った映画です。
なぜ、日本での公開が遅れたのでしょうか。

この映画を日本の配給会社は、アフリカが舞台だし、虐殺がテーマで客が望めない、さらには出演している俳優さんがそれほど有名じゃない(最初、デンゼル・ワシントンやウィル・スミスを主役にする働きかけがあったとか)などから、この映画を買わなかったらしい。
ところがこの映画、アカデミーなどで脚光を浴び、今度はフィルムの値段が高騰したため、手が出なくなった。
しかし、この映画を観たいという映画愛好家達が立ち上がり、全国各地で、上映されることになった。
そんないきさつがあるのです。

ドン・チールドさん演じるホテルの支配人は物凄いヒーローだった訳ではありません。
彼は自分の家族だけを助けたかった。
それが結果として1200人の命を救うことになるのです。
その方法はホテルマンとして養ってきた人扱いの上手さ、でした。
融通のきかない男には賄賂で言い含め、人々には「外国の要人に電話して、この電話が命綱で、これが切れたら自分たちの命は途切れてしまう」と言いなさい、とみんなに訴える。
生きるため、家族を守るため、必死に動き回る、ドン・チールド演じるホテルの支配人の姿に涙が止まりませんでした。
この映画で、もう一つ印象に残るセリフがあります。
ホアキン・フェニックス演じるジャーナリストが(虐殺シーンが報道されて外国から支援に駆けつけてくれるだろうと喜ぶ支配人の言葉に返して)「テレビでこれを見て手を止めて『ひどいことだ』と言っても、すぐにディナーに戻るだろう」と言うセリフです。
事実、私はこのルワンダで起きた虐殺事件についてすっかり忘れてました。
たぶん、この事件が起きた時には、テレビや新聞を見て、ひどいことだと呟いていただろと思います。
映画と言うのはこうやって人々の脳裏に焼き付けることが出来る大きな手段でもあるわけですね。
ルワンダで起きた大量殺人事件のことを、今後は忘れることがないだろうと、映画館を後にしながら、そう思いました。

「太陽」

これが日本では上映が無理だろうと言われた訳。
何となく分かる気がします。
日本ではタブーと言われている天皇を描いた作品だから。
しかもロシアの監督が描いている、それだけで毛嫌いする日本人もきっといるだろうと思います。
事実、ハリウッドなどが日本を描くと、絶対と言っていいほど、「これはどこの国?」と言いたくなるような描き方をします。
「パールハーバー」の御前会議など、ひどいものでした。
(ちなみに「太陽」にも御前会議のシーンが出てきます)
この映画の中で非常に印象に残ったシーンがいくつかありますが、その中の一つに皇居内の庭に放たれた鶴、それを米兵が追い掛け回すシーンがあります。
天皇の住む皇居、そこで羽を休めている鶴、それを追い掛け回す米兵(米兵はアインシュタインと、鶴を呼んでました)
私は鶴=天皇、という図が浮かびました。
戦争に負けると言うのはこう言うことなんでしょうね。
それと、マッカーサとの会見で、マッカーサーがなぜ着物を着てこなかったか、聞いてみろ、と通訳に指示するシーン。
天皇は英語で「着物は儀式に着るもので、この場にはふさわしくない」と毅然と言い放ちます。
神と昨日まで言われていたが、今日からは人として受け入れる、戦争責任を背負うと言う、謙虚なふるまいの一方で、毅然とした姿には、震えるほどの感動を覚えました。
もちろんドキュメンタリーではないので、全てが本当だとはいえません。
が、天皇の映画(ドキュメンタリーではない)を観ることが出来た喜びと、多くの感動や悲しさをこの映画から得ることが出来ました。
忘れられない一本になりました。

「硫黄島からの手紙」

この映画、二宮和也が渡辺謙とともに主演を演じると耳にしたときは
「ええー?」と言う驚きと、正直言って、落胆がありました。
アイドルを主演にした映画で、良かった試しが一度もない。
イーストウッド監督は何を考えているんだろう、というのが本音でした。

ところがこの二宮和也が物凄く良かったのです。
彼が最後にタンカで運ばれて、米兵の隣りに横たわった時。
その時の表情が何とも言えないんです。
笑っているわけではないんですが、生きている喜びみたいなものがその横顔にさーっと広がるんですよね。
この表情が最高なんです。
この表情だけでも二宮和也を抜擢したかいがあったのでは、と思えたくらい。

それまでの戦争映画(特に日本の戦争映画は)いかにお国のために潔く死んでいったかを描くことで涙を誘っていた。
が、この映画は二宮和也演じる青年が生きるために必死にもがく姿を描いている。
命の大切さを強く感じさせました。
それ以外にも犬を殺せなかった憲兵や、愚かな上官、そして渡辺謙演じる将校など、心に残ることがたくさんあった映画でした。

来年もたくさんの映画と出会いたいと思います。
それが映画館を出た途端に忘れてしまうようなつまらない作品であったとしても、生涯忘れられない作品であったとしても…。



2006年映画の総決算 ~その4~

2006-12-17 09:54:19 | 映画
今回は今年観た映画で、印象に残った映画を鑑賞順にずらずらと挙げていきたいと思います。
もし良かったら、レンタルショップでの参考にでもしてください。

「キングコング」
今年最初に観た映画。一緒に行った人はいろいろ突っ込んでましたが、私はこれ、好きでしたよ。恐竜と一緒に走っているシーンが特に受けました

「オリバーツイスト」
主人公の少年がとっても可愛い。
ピンクのほっぺで。
(それだけかよ)

「プライドと偏見」
身分の違う恋、という古典的なテーマを格調高い雰囲気で描いて、好感持てました。

「ミュンヘン」
ボンド役で注目を浴びているダニエル・クレイグが出演してます。
政治的背景の映画とは言え、サスペンス映画として楽しめる要素も持ってました。

「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」
天才数学者、でも今は精神を病んでしまった父親。娘が父親の”発見”を読み上げるシーンは印象的。

「レジェンド・オブ・ゾロ」
アントニオ・バンデラスとキャサリン・ゼタ=ジョーンズの華やかさ。
娯楽映画の定番。

「灯台守の恋」
フランス映画らしい、しっとりとした雰囲気の映画でした。
ラストが秀逸。

「ジャーヘッド」
「戦争は皆違う(だけど)戦争は皆同じ」
映画の中に出てくる言葉です。
今年もたくさんの戦争映画が作られました。
それぞれ中身は違っていても、訴えることは皆、同じ。
平和の大切さ、ではないでしょうか。

「白バラの祈り-ゾフィー・ショル、最後の日々」
あのナチス政権の下、戦った一人の若き女性の話です。
平和を訴えるチラシを配っただけで、ギロチンです…。

「シリアナ」
ジョージ・クルーニーがCIAで働く男を演じてますが、もうボロボロ。
中東問題をリアルに描いているところも見どころの一つです。

「ナイロビの蜂」
今年はアフリカを描いた映画に印象が残りました。
ずっしりと胸にこたえる映画です。そのずっしり感がたまらない…。

「グッドナイト&グッドラック」
今から50年前にテレビの危機を訴えた人がいました。
娯楽番組だけを提供していたらテレビは単なる箱以下のものになる、と。
最近のテレビが、まさにそうだと思えるのですが…。

「GOAL!」
ちょうどW杯の時期に公開されたこの映画。ボール一つで大金持ちになれる。
サクセスストーリーの定番ながら、主人公を演じた青年がとっても良かったです。

「ダ・ヴィンチ・コード」
原作の力、ってこともありますが。

「ぼくを葬(おく)る」
ラストの孤独感、悲しさと言ったら…。
人間は一人で生きて、そして一人で死んでいかなくちゃ行けないものなんですね。

「戦場のアリア」
音楽は国境を越えて人間を一つにさせてくれる。
戦場に響くアリアに胸が熱くなりました。

「ユナイテッド93」
ドキュメンタリータッチで作られた、あの9・11の映画。
乗客がそれぞれの家族に電話するシーンは涙が出ました。

「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
ジョニー・デップの怪演に大笑い。
オーランドもかなりコミカルでした。続編が待ち遠しい。

「グエルム―漢江の怪物―」
前半のコミカルな流れから後半急展開して、暗く重くなる。その差が凄い。
そしてラストのヨーロッパ映画のような洒落たシーン。韓国映画はあなどれない。

「美しい人」
9つの短編からなる映画。
全ての話、一つ一つに重みがあって、印象に残る映画。

「ブラックダリア」
ハリウッド映画らしい華やかさがありました。
話がもつれすぎているのが難点。

マークが付いている映画は特に印象に残った映画です。

さて、次回はいよいよ今年の映画で一番印象に残った作品を挙げたいと思います。

2006年映画の総決算 ~その3~

2006-12-16 13:15:08 | 映画
今回はお子様も楽しめる、ファンタジー、アニメ作品について述べようかと思います。
今年のファンタジーは、なんと言っても「ナルニア国物語~第1章ライオンと魔女~」が話題を呼びました。
この映画、気合が入ってましたね。一年前くらいから予告を流すなど、鳴り物入りで登場したのですが…。大人には少し物足りないような気もしました。
可愛い作品には間違いなかったのですけど。

全く期待しなかったのになかなか良かった作品と言えば「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」が挙げられます。かなり趣味が悪いんですよ。赤ちゃんを鍋に入れちゃったり、紅茶ポットからカエルの卵が出てきたり
でもこれ、話が進むにつれ、どんどん引き込まれる。
終盤の「真夏に雪が降る」あのシーンなど、とってもきれいで、今も目に浮かんできます。

アニメもいろいろありました。
話題になった「ブレイブ・ストーリー」「ゲド戦記」これらは不満が残りました。
(最近「ブレイブ・ストーリー」の原作を読んだのですが、どうしてこんなアニメになっちゃったんだろうと、悲しくなりました)

そんな中一番印象に残ったのは「時をかける少女」これですね
絵も声優もそしてストーリーもいい。
とっても上質な作品でした。

次回はジャンル、制作国を問わず、印象に残った作品をずらずらと挙げようかと思います。

2006年映画の総決算 ~その2~

2006-12-11 10:47:38 | 映画
今回は今年の邦画について語ろうと思います。
ズバリ、私は邦画が苦手です。
そう言ったらある人から「それは邦画を観ないからだ」と言われました。
なので、それ以来なるべく邦画を観るようにしているのですが、やっぱり苦手なのは変りません。
今年も昨日までで、アニメ等を含め11本しか邦画を観てません。
その中で印象に残った映画を書くと。

「嫌われ松子の一生」
これは映像、音楽、ストーリー、全てにおいてビックリの映画でした。
悲劇、暗い、悲惨と言う内容なのに、実にアッケラカーンとしている。
驚きの1本でした。

「佐賀のがばいばあちゃん」
泣ける映画にも書きましたが、この映画はただ、泣けるだけではない。
とにかく貧しい。貧しいけど卑屈じゃない。かと言って人から受ける施しを拒むような頑ななところもない。
豊かになった今の時代、忘れてしまった「心の豊かさ」を教えてくれた作品だと思いました。

「ゆれる」
ある瞬間から観客に「えっ?」と思わせるあの演出。演出だけじゃない、演じているオダギリジョーと香川照之、この二人の演技が凄いのです。
何が本当で、何が嘘だったのか。
最後まで少し揺さぶりをかけ過ぎた嫌いはありますが、この二人の演技を観る限り、邦画も捨てたものじゃないって思えてきます。
最後のバス停で見せた兄の笑顔。あれから二人はどうなるんだろうと言う余韻もまた素晴らしかったです。

苦言を一つ。
最近の邦画はテレビ局とタイアップと言う作品がほとんどです。
テレビで「感動した」「泣けた」と大々的に宣伝して、洗脳させるあの方法は見苦しいです。
お金を取れればいいというだけの作品が多くなっているような気がします。
来年は進んで観に行けるような邦画の作品が一つでも多いことを願ってます。

次回は「ファンタジー・アニメ作品」について書こうと思います。

2006年映画の総決算 ~その1~

2006-12-10 16:10:49 | 映画
あと一ヶ月残っているわけですが、12月に入ると映画界では「正月映画」と同じ扱いでロングランの映画が中心になるので、そろそろ今年の映画の総決算をしてもいいかなと思います。
昨日までで、映画館で観た本数110本になりました。
今年もよく観たものです
その中から、今回は「笑い」「泣き」を中心にまとめてみたいと思います。
最近、年のせいか涙腺が脆くなってます。
こんなところで泣くのか、と自分でもビックリするようなところで泣いてしまうわけですが、反面「笑い」に関しては、私はハードル高いです。
腹を抱えて笑う、なんてことは滅多にありません。
コメディ映画と称される映画で、今年一番笑えたのは「THE 有頂天ホテル」でした。
ドタバタコメディはいかにポンと乗れるか、ってところが成否の鍵、なんでしょうが、これ、ポンと乗っかって気がついたら大笑い、って感じでした。
ただ、今になってみるとそんなに面白かったかなあって思います。
そのあたりが三谷マジックなのかも。

その他、コメディではないけど、大笑いした作品について挙げていきますと、
「PROMISE」の牛と奴隷が暴走しているシーン(冒頭だと思いました)これ、笑いました。大真面目なんですけどね、これコメディかと思いましたよ。

「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンチェスト」の各シーン、笑えましたねえ。
あの水車を使っての三つ巴のシーン、原住民とのバトル、この二つは、これだけにお金を払ってもイイってくらい、楽しめました。

「トリック劇場版2」は館内が温かい笑いに包まれてましたね。「トリック愛」に取り付かれた人にとってはこの映画、とっても楽しい映画でした(それ以外の人は、たぶん白けたかも)

「グエルム―漢江の怪物―」の前半は抱腹絶倒でした。特に合同慰霊祭のシーンなど、お葬式なのに、笑いが止まりませんでした(その後急展開でダークな映画に変っていくあの展開も凄いですが)

「トンマッコルへようこそ」の子供のような村人のシーンは笑えましたね。

今年の「笑えた映画大賞」は。
「トリック劇場版2」に授与したいと思います。
何しろ、私、「トリック愛」に取り付けれている人なので。
館内の笑みは温かかったなあ

次に「泣けた映画」について書こうと思います。
ちょっとしたところで「泣けた」と言う映画はいろいろあるのですが、ハンカチ王子になるくらい、泣けたという映画は(何を言っているんだろうね、私は)
「フラガール」「佐賀のがばいばあちゃん」でした。

「フラガール」はフランダンサーのお父さんが炭鉱事故で亡くなると言う知らせを受け、それでも舞台に立つ、というあのシーン。あれは泣けました。
山崎静代と言う、ど素人を使ったせいで、このシーン、ぐっと来たんだと思います。
これが、ちょっと演技を知っているような似非女優だったらクサくてたまらなかったかも。

「佐賀のがばいばあちゃん」ではラストのシーン、ばあちゃんが旅立つ孫に「さっさと行け」と素っ気無い態度をとり続けるのですが、いざ彼が出て行く段になると「行くな」と泣く訳です。
これが泣けるんですよね。
この「泣ける」シーンが取ってつけたようなシーンだったら、浮いてしまうのでしょうけど、そうではない。
2時間かけてじっくりとこのがばい(凄い)ばあちゃんと、孫をしっかり描いている。
だから泣けるのです。
泣ける映画の基本はそこだ、と思うんですよね。
とってつけたように「泣ける」シーンだけをぽんとくっ付けたって白けるだけ。
じっくりと描いているから、何気ないシーンにもいろんな思いが浮かんできて泣ける。
「佐賀のがばいばあちゃん」はその通りの映画だったと思います。

と言う訳で「泣けた映画大賞」「佐賀のがばいばあちゃん」に決定

次回は2006年の邦画について語ろうと思います。