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今日はなにいろ?

2006年映画の総決算 ~その2~

2006-12-11 10:47:38 | 映画
今回は今年の邦画について語ろうと思います。
ズバリ、私は邦画が苦手です。
そう言ったらある人から「それは邦画を観ないからだ」と言われました。
なので、それ以来なるべく邦画を観るようにしているのですが、やっぱり苦手なのは変りません。
今年も昨日までで、アニメ等を含め11本しか邦画を観てません。
その中で印象に残った映画を書くと。

「嫌われ松子の一生」
これは映像、音楽、ストーリー、全てにおいてビックリの映画でした。
悲劇、暗い、悲惨と言う内容なのに、実にアッケラカーンとしている。
驚きの1本でした。

「佐賀のがばいばあちゃん」
泣ける映画にも書きましたが、この映画はただ、泣けるだけではない。
とにかく貧しい。貧しいけど卑屈じゃない。かと言って人から受ける施しを拒むような頑ななところもない。
豊かになった今の時代、忘れてしまった「心の豊かさ」を教えてくれた作品だと思いました。

「ゆれる」
ある瞬間から観客に「えっ?」と思わせるあの演出。演出だけじゃない、演じているオダギリジョーと香川照之、この二人の演技が凄いのです。
何が本当で、何が嘘だったのか。
最後まで少し揺さぶりをかけ過ぎた嫌いはありますが、この二人の演技を観る限り、邦画も捨てたものじゃないって思えてきます。
最後のバス停で見せた兄の笑顔。あれから二人はどうなるんだろうと言う余韻もまた素晴らしかったです。

苦言を一つ。
最近の邦画はテレビ局とタイアップと言う作品がほとんどです。
テレビで「感動した」「泣けた」と大々的に宣伝して、洗脳させるあの方法は見苦しいです。
お金を取れればいいというだけの作品が多くなっているような気がします。
来年は進んで観に行けるような邦画の作品が一つでも多いことを願ってます。

次回は「ファンタジー・アニメ作品」について書こうと思います。