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今日はなにいろ?

2006年映画の総決算 ~その1~

2006-12-10 16:10:49 | 映画
あと一ヶ月残っているわけですが、12月に入ると映画界では「正月映画」と同じ扱いでロングランの映画が中心になるので、そろそろ今年の映画の総決算をしてもいいかなと思います。
昨日までで、映画館で観た本数110本になりました。
今年もよく観たものです
その中から、今回は「笑い」「泣き」を中心にまとめてみたいと思います。
最近、年のせいか涙腺が脆くなってます。
こんなところで泣くのか、と自分でもビックリするようなところで泣いてしまうわけですが、反面「笑い」に関しては、私はハードル高いです。
腹を抱えて笑う、なんてことは滅多にありません。
コメディ映画と称される映画で、今年一番笑えたのは「THE 有頂天ホテル」でした。
ドタバタコメディはいかにポンと乗れるか、ってところが成否の鍵、なんでしょうが、これ、ポンと乗っかって気がついたら大笑い、って感じでした。
ただ、今になってみるとそんなに面白かったかなあって思います。
そのあたりが三谷マジックなのかも。

その他、コメディではないけど、大笑いした作品について挙げていきますと、
「PROMISE」の牛と奴隷が暴走しているシーン(冒頭だと思いました)これ、笑いました。大真面目なんですけどね、これコメディかと思いましたよ。

「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンチェスト」の各シーン、笑えましたねえ。
あの水車を使っての三つ巴のシーン、原住民とのバトル、この二つは、これだけにお金を払ってもイイってくらい、楽しめました。

「トリック劇場版2」は館内が温かい笑いに包まれてましたね。「トリック愛」に取り付かれた人にとってはこの映画、とっても楽しい映画でした(それ以外の人は、たぶん白けたかも)

「グエルム―漢江の怪物―」の前半は抱腹絶倒でした。特に合同慰霊祭のシーンなど、お葬式なのに、笑いが止まりませんでした(その後急展開でダークな映画に変っていくあの展開も凄いですが)

「トンマッコルへようこそ」の子供のような村人のシーンは笑えましたね。

今年の「笑えた映画大賞」は。
「トリック劇場版2」に授与したいと思います。
何しろ、私、「トリック愛」に取り付けれている人なので。
館内の笑みは温かかったなあ

次に「泣けた映画」について書こうと思います。
ちょっとしたところで「泣けた」と言う映画はいろいろあるのですが、ハンカチ王子になるくらい、泣けたという映画は(何を言っているんだろうね、私は)
「フラガール」「佐賀のがばいばあちゃん」でした。

「フラガール」はフランダンサーのお父さんが炭鉱事故で亡くなると言う知らせを受け、それでも舞台に立つ、というあのシーン。あれは泣けました。
山崎静代と言う、ど素人を使ったせいで、このシーン、ぐっと来たんだと思います。
これが、ちょっと演技を知っているような似非女優だったらクサくてたまらなかったかも。

「佐賀のがばいばあちゃん」ではラストのシーン、ばあちゃんが旅立つ孫に「さっさと行け」と素っ気無い態度をとり続けるのですが、いざ彼が出て行く段になると「行くな」と泣く訳です。
これが泣けるんですよね。
この「泣ける」シーンが取ってつけたようなシーンだったら、浮いてしまうのでしょうけど、そうではない。
2時間かけてじっくりとこのがばい(凄い)ばあちゃんと、孫をしっかり描いている。
だから泣けるのです。
泣ける映画の基本はそこだ、と思うんですよね。
とってつけたように「泣ける」シーンだけをぽんとくっ付けたって白けるだけ。
じっくりと描いているから、何気ないシーンにもいろんな思いが浮かんできて泣ける。
「佐賀のがばいばあちゃん」はその通りの映画だったと思います。

と言う訳で「泣けた映画大賞」「佐賀のがばいばあちゃん」に決定

次回は2006年の邦画について語ろうと思います。