今、日本代表が、混乱している。大方の期待以上の成績で盛り上がったワールドカップ後の最初の試合で、注目されていた日本代表監督がまだ不在と言う事実。まぁ確かに慌てて決めて名も実も無い監督を連れてくるよりは、じっくりと信頼するに足る名将を探すべきではある。ただ、じっくり時間かけている日本サッカー協会が、本当に名将を連れてこようとしているのかが重要で・・・
じゃあどんな監督を期待するかだが・・・まず、日本代表と、日本国内のワールドカップ後の盛り上がりについて、おれは違和感を感じた。日本代表のワールドカップでの戦いを終えた時、おれはちょうど海外出張中だったのだが、日本では日本代表の帰国で盛り上がり、帰国会見では和気藹々としていたという・・・おいちょっと待て、日本代表の目標はベスト4だったんじゃないのか?それが、目標より2試合も勝ちが少ないベスト16で満足とは・・・大会前の本気度に、疑問符がつく。
それに、負けた試合は、パラグアイ相手のPK負け。決勝トーナメント一回戦でパラグアイと対戦する、つまりシード国以外と対戦するなど、何十年に一回のチャンス。このベスト8へ駒を進める千載一遇のチャンスで、それもPKで負けるという紙一重の結果・・・感じるべきは満足感ではなく、悔しさだろう。こんなんで満足しているような国民のプレッシャーじゃあ、代表は強くならないぞ。
と言う事で、おれが日本代表監督に求めるのは、厳しさ。国民からのプレッシャーが緩いなら、監督に選手達にハッパをかけてもらおう。なので、おれは常々前ブラジル代表ドゥンガ監督就任を期待していたのだが・・・あの怖さ、厳しさ、そして闘志。結果は残せなかったが、元ブラジル代表監督という箔もついている。しかし・・・残念ながら、ドゥンガは候補にも入っていないようだ。
あとおれが代表監督に期待したいのは、個人の能力が世界レベルではない、つまり世界的に劣っている面々を纏め上げ、どうにか強豪とまともに戦えるチームを作ること。錚々たる面々を率いて見事な実績をあげてきたと言っても、世界的に見た日本代表の立ち位置を考えると、全く理に適わない。弱小チームで好成績をあげた・・・そんな監督が必要だ。
各メディアでこれまで多くの名が、次期日本代表監督として挙げられている。誰が信憑性があり、誰が完全なデタラメかは分かる術も無いが・・・ともかくも、これまで挙げられている面々の評価を、個人的にしてみよう。その中で、おれが推す監督は・・・前マジョルカ(スペイン)監督の、グレゴリオ・マンサーノだ。
【ペジェグリーニ(前レアル・マドリッド監督)】
実績は、申し分ない。レアル・マドリッドという個に特化したチームを率いたが、彼の一番の成功チームはビジャレアル。ビジャレアルでペジェグリーニは、リケルメを王様としたチームでチャンピオンズ・リーグ準決勝まで勝ち上がったと思えば、数年後にはリケルメを外したチームでリーグ2位になりチャンピオンズ・リーグでベスト8に入るなど、ファンタジスタの有無に適応出来る程の戦術的な幅を持っている。また、当時のビジャレアルは金満クラブとは違い小粒な面々で構成され、そんな彼らを成長させた手腕をペジェグリーニは持っていた。
なかなかの名将だと思うし、代表監督になってくれたら面白いとは思うが・・・残念ながら、可能性はなくなったようだ。ちなみに、名の挙がった候補の中で、一番のビッグネームだろう。
【エルネスト・バルベルデ(現オリンピアコス監督)】
上記ペジェグリーニからビジャレアルを引き継いだ、比較的若い監督。50歳にもなっていない若さで代表監督はどうかと思うが、実績的にも微妙だと思う。ビジャレアルでは前年度のメンバーを残しているのに失敗したし、エスパニョール監督時代にUEFAカップで準優勝したとは言え、この大会ではビッグチームの本気度が微妙で、常々伏兵が優勝している。つまり、あまり真の実力が反映されない大会で・・・正直、バルベルデ就任は、手放しで喜べる話ではない。とは言え、こちらもオリンピアコス監督就任で、可能性はなくなった。
【ビクトル・フェルナンデス(前ベティス監督)】
攻撃的なサッカーを標榜し、なかなか面白い監督ではあると思う。サイド攻撃を中心としたセルタのサッカーは、本当に素晴らしかった。とは言え、それはもう10年も前の話。その後、トヨタカップを獲ったとは言え、ヨーロッパのチームならほぼ当然と言える事。ポルトガルでの失敗含め、泣かず飛ばずでここまで来ている。去年はスペイン2部で戦っているように、これからの就職活動はかなり厳しいと思われる。落ち目の監督だとは思う。
ただ、成功に繋がるか否かは微妙なところだが、その攻撃的サッカーは興味深い。日本がワールドカップで展開したサッカーから大きな方向転換となるが、まぁ任せて良いのかもしれない。
【ホセ・ペケルマン(現UANLティグレス-メキシコ-監督)】
アルゼンチンのユース代表でアイマール、サビオラ、マスチェラーノ、テベスといった錚々たるメンバーを成長させ、ワールドユースに3度優勝。自身が育てた面々を率いて2006年ドイツワールドカップでアルゼンチン代表として戦うも、メッシを何故か最後まで温存し、ベスト8で敗退。その後、メキシコのクラブで監督を続けるも、ユース以外の実績は乏しい(と言うかアルゼンチン代表のみ)監督。と言う事で、勝負強さを試されてないし、力の劣るチームを率いた経験も無いので、真の実力は未知数。じゃあ育成に期待とは言っても、アルゼンチンの天才達と、日本人の面々を比べてもねぇ・・・それに、ユース監督に就任するわけじゃないんだし。
一部メディアからは最有力と言われるペケルマン、個人的には危険な香りがするが・・・穏やかで厳しさは感じないし、弱いチームで結果を残す術もなさそう。ってか、メンバー揃っていたアルゼンチン代表で、ベスト8で敗退ってのは・・・マラドーナと変わらん結果って・・・おれは、やめたほうが良いと思うが・・・どうなるんだろう。
【アルベルト・ザッケローニ(前ユベントス監督)】
突然メディアで取り上げられ、一気に最有力候補になったイタリアの老将。地方クラブのウディネーゼで衝撃的な成績を上げ、ACミランの監督に就任しスクデット獲得まで果たした名将。だが、これまた10年前の出来事・・・旬は確実に過ぎた監督で、去年はユベントスの暫定監督として登場、久々に表したその姿は完全におじいちゃん。ユーベも低迷し、やっぱり終わった監督感を存分に醸し出してたが・・・本当に日本代表監督にしちゃうのか・・・?衝撃的だ。
話では、攻撃的なサッカーを展開する人物を次期監督に推しているそうだが、ザッケローニは確かにイタリア国内では3トップを用いて攻撃的だったが、それは執拗にサイドで攻撃を展開するサッカーで、スペイン代表のようなパスで試合を支配する戦術ではなかった。目標としていたのはスペインサッカーだと思っていたので、このイタリア人監督の就任の話は、寝耳に水で、本当にビックリだが・・・確かに実績は申し分ないが、本当に良いのか?おれは、良くないと思う。
【ハビエル・アギーレ(前メキシコ代表監督)】
先のワールドカップでメキシコ代表を率い、見事フランスを出し抜いて決勝トーナメント進出。一回戦では衝撃的な誤審もありアルゼンチンに粉砕されたが、期待通りの結果と言う事で名を落としたわけではなかったが、大会後に辞任した。代表の前はスペインのオサスナとアトレチコ・マドリッドで指揮を執り、海外経験もある。更に、小クラブのオサスナで好成績を残すなど、メンバーが揃わない中でも結果を残す手腕を持つ。
なによりおれが気に入っているのは、めっちゃ怖いと評判な事。ちょっとドゥンガちっくな怖さだという。更に、日本人はわりとメキシコ人の特徴に似ている。海外経験もある。なかなか良いチョイスじゃないかと思う。是非、日本代表を任せたいが・・・どうだろう。
【グレゴリオ・マンサーノ(前マジョルカ監督)】
高校のサッカーチームの監督からキャリアを始め、スペインのトップリーグまで上り詰めた成り上がりの名将。去年は、毎年のように主力を放出するマジョルカを率い、なんとリーグ5位でシーズンを終えた。過去に10チーム以上を率いた苦労人だが、それでもスペイン代表監督の候補に名が挙げられた事もある。確かにスペイン以外の経歴も無く、代表監督の経験も無いが・・・弱者を勝たすサッカーを考えると、マンサーノはかなりお勧めだ。
マンサーノの素晴らしさは、戦術とメンタルのコントロールが両方とも素晴らしいところ。言ってみれば、鹿島アントラーズのオズワルド・オリヴェイラ監督みたいな感じ(オリヴェイラは更に体調管理も得意だが・・・)。マンサーノが選手達に贈った言葉「勝利を求めているからこそビビるのだ。恐怖心を恐れるな、それすらも力の源だ」、これだけ聞いても、マンサーノの手腕が窺い知れる。
他の候補として、オランダのクーマンやファン・バステンが挙がっていたが・・・信憑性も微妙だし、もう良いだろう。
おれの希望トップ3は、彼らだ。
1.マンサーノ
2.アギーレ
3.ペジェグリーニ
ただ・・・もうザッケローニで決まりらしい・・・大丈夫か・・・3バックとかにしないよな・・・
【続く】
Reo.
じゃあどんな監督を期待するかだが・・・まず、日本代表と、日本国内のワールドカップ後の盛り上がりについて、おれは違和感を感じた。日本代表のワールドカップでの戦いを終えた時、おれはちょうど海外出張中だったのだが、日本では日本代表の帰国で盛り上がり、帰国会見では和気藹々としていたという・・・おいちょっと待て、日本代表の目標はベスト4だったんじゃないのか?それが、目標より2試合も勝ちが少ないベスト16で満足とは・・・大会前の本気度に、疑問符がつく。
それに、負けた試合は、パラグアイ相手のPK負け。決勝トーナメント一回戦でパラグアイと対戦する、つまりシード国以外と対戦するなど、何十年に一回のチャンス。このベスト8へ駒を進める千載一遇のチャンスで、それもPKで負けるという紙一重の結果・・・感じるべきは満足感ではなく、悔しさだろう。こんなんで満足しているような国民のプレッシャーじゃあ、代表は強くならないぞ。
と言う事で、おれが日本代表監督に求めるのは、厳しさ。国民からのプレッシャーが緩いなら、監督に選手達にハッパをかけてもらおう。なので、おれは常々前ブラジル代表ドゥンガ監督就任を期待していたのだが・・・あの怖さ、厳しさ、そして闘志。結果は残せなかったが、元ブラジル代表監督という箔もついている。しかし・・・残念ながら、ドゥンガは候補にも入っていないようだ。
あとおれが代表監督に期待したいのは、個人の能力が世界レベルではない、つまり世界的に劣っている面々を纏め上げ、どうにか強豪とまともに戦えるチームを作ること。錚々たる面々を率いて見事な実績をあげてきたと言っても、世界的に見た日本代表の立ち位置を考えると、全く理に適わない。弱小チームで好成績をあげた・・・そんな監督が必要だ。
各メディアでこれまで多くの名が、次期日本代表監督として挙げられている。誰が信憑性があり、誰が完全なデタラメかは分かる術も無いが・・・ともかくも、これまで挙げられている面々の評価を、個人的にしてみよう。その中で、おれが推す監督は・・・前マジョルカ(スペイン)監督の、グレゴリオ・マンサーノだ。
【ペジェグリーニ(前レアル・マドリッド監督)】
実績は、申し分ない。レアル・マドリッドという個に特化したチームを率いたが、彼の一番の成功チームはビジャレアル。ビジャレアルでペジェグリーニは、リケルメを王様としたチームでチャンピオンズ・リーグ準決勝まで勝ち上がったと思えば、数年後にはリケルメを外したチームでリーグ2位になりチャンピオンズ・リーグでベスト8に入るなど、ファンタジスタの有無に適応出来る程の戦術的な幅を持っている。また、当時のビジャレアルは金満クラブとは違い小粒な面々で構成され、そんな彼らを成長させた手腕をペジェグリーニは持っていた。
なかなかの名将だと思うし、代表監督になってくれたら面白いとは思うが・・・残念ながら、可能性はなくなったようだ。ちなみに、名の挙がった候補の中で、一番のビッグネームだろう。
【エルネスト・バルベルデ(現オリンピアコス監督)】
上記ペジェグリーニからビジャレアルを引き継いだ、比較的若い監督。50歳にもなっていない若さで代表監督はどうかと思うが、実績的にも微妙だと思う。ビジャレアルでは前年度のメンバーを残しているのに失敗したし、エスパニョール監督時代にUEFAカップで準優勝したとは言え、この大会ではビッグチームの本気度が微妙で、常々伏兵が優勝している。つまり、あまり真の実力が反映されない大会で・・・正直、バルベルデ就任は、手放しで喜べる話ではない。とは言え、こちらもオリンピアコス監督就任で、可能性はなくなった。
【ビクトル・フェルナンデス(前ベティス監督)】
攻撃的なサッカーを標榜し、なかなか面白い監督ではあると思う。サイド攻撃を中心としたセルタのサッカーは、本当に素晴らしかった。とは言え、それはもう10年も前の話。その後、トヨタカップを獲ったとは言え、ヨーロッパのチームならほぼ当然と言える事。ポルトガルでの失敗含め、泣かず飛ばずでここまで来ている。去年はスペイン2部で戦っているように、これからの就職活動はかなり厳しいと思われる。落ち目の監督だとは思う。
ただ、成功に繋がるか否かは微妙なところだが、その攻撃的サッカーは興味深い。日本がワールドカップで展開したサッカーから大きな方向転換となるが、まぁ任せて良いのかもしれない。
【ホセ・ペケルマン(現UANLティグレス-メキシコ-監督)】
アルゼンチンのユース代表でアイマール、サビオラ、マスチェラーノ、テベスといった錚々たるメンバーを成長させ、ワールドユースに3度優勝。自身が育てた面々を率いて2006年ドイツワールドカップでアルゼンチン代表として戦うも、メッシを何故か最後まで温存し、ベスト8で敗退。その後、メキシコのクラブで監督を続けるも、ユース以外の実績は乏しい(と言うかアルゼンチン代表のみ)監督。と言う事で、勝負強さを試されてないし、力の劣るチームを率いた経験も無いので、真の実力は未知数。じゃあ育成に期待とは言っても、アルゼンチンの天才達と、日本人の面々を比べてもねぇ・・・それに、ユース監督に就任するわけじゃないんだし。
一部メディアからは最有力と言われるペケルマン、個人的には危険な香りがするが・・・穏やかで厳しさは感じないし、弱いチームで結果を残す術もなさそう。ってか、メンバー揃っていたアルゼンチン代表で、ベスト8で敗退ってのは・・・マラドーナと変わらん結果って・・・おれは、やめたほうが良いと思うが・・・どうなるんだろう。
【アルベルト・ザッケローニ(前ユベントス監督)】
突然メディアで取り上げられ、一気に最有力候補になったイタリアの老将。地方クラブのウディネーゼで衝撃的な成績を上げ、ACミランの監督に就任しスクデット獲得まで果たした名将。だが、これまた10年前の出来事・・・旬は確実に過ぎた監督で、去年はユベントスの暫定監督として登場、久々に表したその姿は完全におじいちゃん。ユーベも低迷し、やっぱり終わった監督感を存分に醸し出してたが・・・本当に日本代表監督にしちゃうのか・・・?衝撃的だ。
話では、攻撃的なサッカーを展開する人物を次期監督に推しているそうだが、ザッケローニは確かにイタリア国内では3トップを用いて攻撃的だったが、それは執拗にサイドで攻撃を展開するサッカーで、スペイン代表のようなパスで試合を支配する戦術ではなかった。目標としていたのはスペインサッカーだと思っていたので、このイタリア人監督の就任の話は、寝耳に水で、本当にビックリだが・・・確かに実績は申し分ないが、本当に良いのか?おれは、良くないと思う。
【ハビエル・アギーレ(前メキシコ代表監督)】
先のワールドカップでメキシコ代表を率い、見事フランスを出し抜いて決勝トーナメント進出。一回戦では衝撃的な誤審もありアルゼンチンに粉砕されたが、期待通りの結果と言う事で名を落としたわけではなかったが、大会後に辞任した。代表の前はスペインのオサスナとアトレチコ・マドリッドで指揮を執り、海外経験もある。更に、小クラブのオサスナで好成績を残すなど、メンバーが揃わない中でも結果を残す手腕を持つ。
なによりおれが気に入っているのは、めっちゃ怖いと評判な事。ちょっとドゥンガちっくな怖さだという。更に、日本人はわりとメキシコ人の特徴に似ている。海外経験もある。なかなか良いチョイスじゃないかと思う。是非、日本代表を任せたいが・・・どうだろう。
【グレゴリオ・マンサーノ(前マジョルカ監督)】
高校のサッカーチームの監督からキャリアを始め、スペインのトップリーグまで上り詰めた成り上がりの名将。去年は、毎年のように主力を放出するマジョルカを率い、なんとリーグ5位でシーズンを終えた。過去に10チーム以上を率いた苦労人だが、それでもスペイン代表監督の候補に名が挙げられた事もある。確かにスペイン以外の経歴も無く、代表監督の経験も無いが・・・弱者を勝たすサッカーを考えると、マンサーノはかなりお勧めだ。
マンサーノの素晴らしさは、戦術とメンタルのコントロールが両方とも素晴らしいところ。言ってみれば、鹿島アントラーズのオズワルド・オリヴェイラ監督みたいな感じ(オリヴェイラは更に体調管理も得意だが・・・)。マンサーノが選手達に贈った言葉「勝利を求めているからこそビビるのだ。恐怖心を恐れるな、それすらも力の源だ」、これだけ聞いても、マンサーノの手腕が窺い知れる。
他の候補として、オランダのクーマンやファン・バステンが挙がっていたが・・・信憑性も微妙だし、もう良いだろう。
おれの希望トップ3は、彼らだ。
1.マンサーノ
2.アギーレ
3.ペジェグリーニ
ただ・・・もうザッケローニで決まりらしい・・・大丈夫か・・・3バックとかにしないよな・・・
【続く】
Reo.