Reoっちの駄文(ふつーの日常をハードボイルドに)

金融、サッカー、ボクシング、映画・・・そしてその他でふつーの日常を、楽しく読めるようにハードボイルドな読み物風に。

宮島に行ってみる、を読み物風に

2008-04-30 17:59:16 | その他
その日、アラームで目を覚ますと、おれはなぜか、見知らぬ小さな部屋で横になっていた。隣には、一糸纏わぬ裸体の女性が・・・眠っている事は無かった。どうやら、酒に酔って、知らない場所で泊まってしまったわけではないらしい。なかなか映画のようにはいかないものだ。別に望んでいるわけではないが・・・


おれは、重たい瞼を無理に開け、ベッドから立ち上がり近くの机に向かうと、そこに朝食券が置いてあるのを見つけた。


「そうか・・・おれは、仕事で広島に来ていたんだ。確か、ここのホテルの朝食は食べ放題だった・・・」


おれは、全てを思い出した。食欲のおかげだ。全てを悟ったおれは、すぐに朝食へと急いだ。まずは、ブッフェで腹ごしらえ、だ。


食べ放題という事で、朝から無駄に食べたくも無いものを含め全てのメニューを食したおれは、今日の予定について考えた。当然、やらなければならない仕事はある。その為に、会社もおれの旅費を払っているのだから。しかし、だ。せっかくの初広島、おれには行きたい所があった。広島市民球場でも、広島ビッグアーチでもない。おれは、日本三景の一つ、『宮島』に行きたかった。


レンタカーで借りた車は、広島市内から宮島へと向かっていた。仕事?おれの口の巧さで、どうしても宮島に行かなければならないよう、仕向けた。それに、車なら宮島へは30分程度で着く。大きな問題は無いだろう。


JRの宮島口駅周辺に着くと、カーナビは唐突に案内を終了した。おれは宮島に着いたのか・・・?さっぱり分からない。土産物屋ばかりで、それほど景観は素晴らしいとは思わないが・・・


「ふっ・・・可愛い声でナビしてくれていたのに、終わりは突然、一方的に伝えてくるんだな。どの女性も同じだな・・・」


おれは今までの恋を思い出しながら、これからどうするか考えた。予定も下調べもせずに来てしまったので、全くの知識不足だったが、どうやら宮島へはフェリーで渡るしかないみたいだ。海の向こうに観える島、あれが宮島か。近くに見えるが、本土からの橋は無いみたいだ。


フェリーの所有時間は10分、さらに、約15分間隔で運行している。早速チケットを購入し、乗船一番乗りをしてやった。


10分の船の旅では、フェリーはわざと、あの厳島神社の大鳥居の前を通過してくれる。そんな事を知ったのは、下船後だ。おれは、船に同乗した女性に目を奪われていた。


「さて、どうやって声をかけようか・・・やはり宮島に着いてからだな。昼食でも誘うか・・・」


船が宮島に到着し、駅の外に出てさて女性に声をかけようとその時、おれは突然、鹿の集団に襲われた。角こそ生えてないが、バンビちゃんに全く似ていないごっつい鹿の集団が、おれに襲い掛かってきた。


「こ、これは・・・ここは奈良か!?鹿せんべいは無いが・・・」


そんなこんなで鹿達と戯れているうちに、女性観光客は見失ってしまった。仕方ない、会社の同僚と、男だけの昼食だ。観光地での男だけのグループは珍しいかもしれないが、おれは慣れている。いや、慣れたいわけではなかったのだが。


昼食は、牡蠣丼と穴子丼の2大名物から、穴子丼を選んだ。今は牡蠣の季節ではないはずだ。だからといって、穴子の季節がいつかは知らないが・・・ともかく、穴子丼は正解だった。1800円という観光地価格と、食費は経費で落とせないのは痛かったが・・・


腹ごしらえを終えると、早速メインの厳島神社だ。大鳥居を海に見据えて建てられた壮大な厳島神社、満潮の時は、大鳥居と一緒に、床下の部分を海の中に沈めるらしい。そんな写真が、厳島神社の300円入場券に描かれていた。残念ながら、今はもろ干潮、思いっきり海藻だらけの地面が表に出ている・・・





その日は、厳島神社で結婚式が行われていた。最後は、大鳥居を背に、家族揃って記念撮影らしい。通行人のふりをしてしっかり写真に紛れ込み、おれは神社を出た。これで、おれもあの写真と共に、誰かの厳島神社の記録に残るだろう。


神社を出ると、おれは、日本三景を観た事に満足し、帰宅の途に着いた。が、実は宮島はフェリーに車を乗せて上陸出来るほど広く、厳島神社以外にも弥山やその周りのハイキングコースなど、まだまだ多くの観光地があるらしい。さらに、日本三景に数えられる景色は、実は厳島神社の大鳥居ではなく、弥山山頂からの景観らしい。不覚、全然知らなかった・・・


宮島の名物はもみじ饅頭、その通り、弥山はもみじの紅葉が本当に綺麗らしい。是非また、今度は紅葉の季節にゆっくりと、出来れば彼女と一緒に来たいものだな・・・そんな事を考えながら、おれはフェリーの中でもみじ饅頭をかじっていた。お土産として買ったが、フェリーの中で完食してしまいそうだった・・・



【続く】


Reo.

『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』

2008-04-29 01:07:57 | 映画(オススメ!)
ザ・センチネル/陰謀の星条旗』(The Sentinel)
2006年 アメリカ合衆国 主演:マイケル・ダグラス


いやぁ、アメリカ大統領ってのは、本当に大変だ。今の世の中はアメリカにとって敵ばっかりな世の中だから、セキュリティーに関しては本当に厳重。その日の行動や移動ルートは機密だし、当然の如くプライベートでどこか行くって事も出来ない。周りに常に人がついて回るって、どうなんだか。ま、それほど重要なポストだからしょうがないが・・・責任を持つって事が大変だと言う事が、良く分かる。


そして、その大統領を四六時中守っているのが、「シークレット・サービス」だ。ま、過去にクリント・イーストウッド主演で映画(ザ・シークレット・サービス)になっているので、既にわりと知られているが。非常に大切な仕事を担っているので、とても優秀なメンツで固めているが・・・逆に、もしそのメンツ(組織)の中に、大統領の命を狙う裏切り者がいたら・・・この映画は、そんなサスペンスだ。いやぁ、ハードボイルドって良いな。


組織の裏切り者は果たして誰か・・・?主人公のマイケル・ダグラスか?過去の友人である、「24」のジャック・バウアーか?それとも、可愛い新人くんか?はたまた、他のメンツの誰かか・・・?ちなみに、裏切り者は映画序盤から登場しているので、推理してみるのも楽しい。


しかし・・・「シークレット・サービス」とは、本当に凄いな。なんせ名前を直訳すると、「秘密なサービス♪」だ。まるで風俗・・・いや、もう普通に彼等の仕事が知られているので、「シークレット」には無理がある気が。また、彼等なんでみんな揃っていつもサングラスかけているんだ?怪しさ100倍なのだが。


さぁ、早速ブラックスーツを着て、ブラックサングラスをかければ、明日から君もシークレット・サービスのエージェントだ。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★★☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

エージェントみんな同じ服装度:
★★★★★★★★★★

マイケル・ダグラスのハードボイル度:
★★★★★☆☆☆☆☆


Reo.

『犬神家の一族』

2008-04-28 12:19:24 | 映画(ふつう。)
犬神家の一族
2006年 日本 主演:石坂浩二


言わずと知れた横溝正史氏の不朽の名作、ミステリー小説「犬神家の一族」を映画化したもの。それも、市川崑監督が30年の時を経て、セルフリメイクしたものだ。


簡単に言うと、超大金持ちが死んだ後の遺産相続において、残された家族の争いを描いたものだが、今回のように、誰でも知っている小説を映画化する際は、ストーリーで視聴者に衝撃を与えられない為、役者さんの技量が問われるわけだが・・・松島奈々子さん、可愛い♪深田恭子さんも、可愛い♪ま、深キョンはチョイ役だが。


長編小説の映画化という事と、役者さん達の演技という事では、非常に良く出来ていて、小説を読んだ事のない人にとっては驚きの結末を迎える事になるが・・・ところで、一番有名な、頭から湖に突っ込んでいる死体の謎(なぜそんな死に方を演出したか)は、映画内で説明しなくて良いのかな・・・?小説では説明していたような。小説読んでない人は、あの死に方は意味不明な気がするが。


ともかく、「犬神家の人々」は不朽の名作ミステリーであるのは間違い無い。それを映画で楽しみたい人には、まぁお薦めだ。個人的には、普通に小説読んだ方が面白い気がするが・・・


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

頭突っ込み死体意味分からない度:
★★★★★★★★★★

深キョンの声に萌え萌え度:
★★★★★★★☆☆☆


Reo.

『デジャヴ』

2008-04-27 23:36:53 | 映画(ふつう。)
デジャヴ』(Déjà Vu)
2006年 アメリカ合衆国 主演:デンゼル・ワシントン


説明しよう。「Déjà Vu」とはフランス語で、"Déjà"は英語で"Already"、"Vu"は英語で"Seen"という意味。つまり、『デジャヴ』を直訳すると、『Already Seen』、つまり『すでに見た』という事になる。日本語でも普通に使われる、初めてなのに既に見た事のあるような気がする既視感、そんな設定を利用した、アメリカはニューオーリンズを舞台にするミステリーだ。


既視感、つまり過去の出来事をストーリーの大事なメインに織り込んでいるのだが、その使い方がまた・・・まるでSF映画だ。まぁただ、この映画が特に斬新と言うわけでもなく、過去にもどこかで観た事のあるような設定だ。


その設定を除くと、至極ありきたりなミステリーという感じだし、現在に過去と時空を題材にすると、ちょっと考えてしまうと頭がこんがらがるというマイナス要因がある。「その設定でOKなのか??」的な展開があるのも、否めない。


しかし・・・やはり世の中には、どうしても変えたい過去、ってのがあるものだ。大惨事や戦争を回避するような事はもとより、個人的にも、過去あんな事をしていれば、今の人生は大きく変わっていたな・・・なんて事が。おれも、過去が少し変わっていれば、今頃は結婚してて子供もいて・・・


そんな事を思っても、アインシュタインの相対性理論によれば、過去に行くには「光」より速く移動出来なければならないと言う。新幹線の「ひかり」ではなく、光速、つまり秒速約30万kmより速く、だ。そんな事は、少なくともおれが生きている間は、不可能だな。ドラえもんが現れるのはいつだったか・・・?


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★☆☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★☆☆☆☆☆☆

時間の流れ意味分からない度:
★★★★★★★★☆☆

デンゼル・ワシントンのハードボイル度:
★★★★★★★☆☆☆


Reo.

『ハッピー フィート』

2008-04-26 12:28:40 | 映画(オススメ!)
ハッピー フィート』(Happy Feet)
2006年 アメリカ合衆国


おれは、最近、WOWOWで本当によく映画を観ている。全然聞いた事のない映画や、日本で公開された事のないような映画も含めて、だ。面白そうなのも、ちょっと微妙なのも、観た事の無い映画は、ほぼ全て、だ。1週間に5本くらいは観ているのではないか・・・それほどヒマ、という事だが・・・


その経験を活かし、これからは観た映画を軽く評価していきたいと思う。非常に軽く、だが。いつもブログで書いているストーリーの合間に、さてどんな映画をツタヤで借りるか、って時にでも、参考にしてくれたらと思う。


まずは、この『ハッピー フィート』。いきなりアニメだが、まぁおれは、アニメでも良さそうな映画は観ている。最近のアニメ映画は、ストーリーにも力を入れている作品が多いからだ。そして、決して子供向けという事でアニメにしているわけでなく、実写での実現が難しいからアニメにしている作品が多いからだ。


まず、ペンギンが可愛い♪ペンギン、大好きだ。主人公は、他とは一味違う、個性的な皇帝ペンギン。皇帝ペンギンは、歌で愛を伝え、家族を作るらしいが(本当かは不明)、その歌を唄えないペンギンが主人公だ。歌は唄えないが、タップダンスかフラメンコか知らないが、とにかくダンスが得意なペンギンだ。


そして、その群れに馴染めない主人公が、メキシコ訛りで喋るちっこいペンギン5人組に出会って、大きく人生を変える事になる。このメキシコ訛りのラテン系ペンギン(アデリーペンギンらしい)、素晴らしい。彼らの主人公との絡みは、本当に素晴らしい。彼らの語りを、無理に字幕や吹き替えにしてしまうのは・・・しょうがないとは言え、非常に残念だ。


多くのアニメ映画にあるように、この映画も、「他と違う個性」は決して悪いものではない、むしろ素晴らしい才能だと言う事を教えてくれる。その一方で、今話題の環境破壊のことについても、何気に語っているので、家族で観るにはお薦め、だ。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★★★☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

皇帝ペンギンの可愛さ:
★★★★★★★★☆☆

アデリーペンギンの可愛さ:
★★★★★★★☆☆☆


Reo.