Reoっちの駄文(ふつーの日常をハードボイルドに)

金融、サッカー、ボクシング、映画・・・そしてその他でふつーの日常を、楽しく読めるようにハードボイルドな読み物風に。

『西の魔女が死んだ』

2009-12-31 11:41:04 | 映画(ふつう。)
『西の魔女が死んだ』
2008年 日本 主演:サチ・パーカー


『西の魔女が倒れた』と知らされたまいは、母親と車で祖母の家へと向かう途中、2年前に一ヶ月ほど祖母と一緒に過ごした時間を思い出す…その時、まいは中学校をとある理由から登校拒否になり、人里離れた祖母の家にしばらくお世話になる事になっていた。大好きなおばあちゃんとの、自然に囲まれた環境での生活。畑仕事など祖母の手伝いをしながら過ごす日々の中で、まいはある日、まいの家系が魔女の家系だと知らされる。自分も魔女になりたいと思ったまいは…


2時間の映画だが、かなりまったりとした、ほのぼのとした映画。休みに田舎に行く的なストーリーなので、まぁ想定通りなのだが、そんな起承転結のないストーリーを彩るのが、魔女ことおばあちゃんの存在。山奥で野菜や植物を育てながら、昔ながらの生活をのんびりと、そして規則正しく続ける存在なのだが、これがまた都会の忙しい生活に慣れているおれ達に、人生を生きるとはどういう事なのかを改めて考えさせてくれる。


有名な俳優は出ていない。派手さは全く無い。そして、大きなクライマックスもないような展開だが、逆に気持ちが癒されるような映画になっている。のんびりと、自然の中での暮らしに興味を持っている、もしくは都会の喧騒に疲れている人にはオススメかも。アクション映画とかは、観ていて疲れちゃうからね。こういう映画も、たまには良いのかも。


ただ、スローライフに興味が無いハイテンションな人は、途中で退屈してしまう可能性が高いが…


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★☆☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

少しは魔法見せてみろや!度:
★★★★★★★★☆☆

あんな生活への憧れ度:
★★★★★★☆☆☆☆


Reo.

『インサイダー』

2009-12-30 22:20:40 | 映画(オススメ!)
『インサイダー』
1999年 アメリカ 主演:アル・パチーノ、ラッセル・クロウ


アメリカの大手タバコメーカーB&W社に不当に解雇された副社長ジェフリー・ワイガンドは、中東でヒズボラ相手のインタビュー等を試みる人気ドキュメンタリーテレビ番組の辣腕プロデューサーのオーウェル・バーグマンから接触を受けた事で、自身が所属していた会社の不正を暴く決意を徐々に固めていく。しかし、退職した時に会社と結んだ機密保守契約もあり、また会社から脅迫を受け自身と家族の身に危険を感じた事もあり、番組に出る事を悩む事になる…果たしてジェフリーは、圧力に屈せずタバコ会社の不正を暴く事が出来るのか?そして、オーウェルは番組を無事に放送する事が出来るのか…?


この映画は凄い。実際に起きた事件で、登場する人物名は元より、会社名も全て事実のまま。そして、基本は社会派ドラマなのだが、タバコ業界のタバコの害を隠す不正と、ジャーナリストの圧力に屈しないと言う報道の意義という、とても深いストーリーが絡み合う。ストーリーは終始シリアスだし、観ていて非常に勉強になる。と共に、重大な歴史として、知っているべき出来事だと感じられるだけに、非常に意義深い作品だ。


そして、そんな深いストーリーを演じる名優二人、アル・パチーノとラッセル・クロウが本当に凄い。圧力や危険、そして逆境に屈しない強さを持つジャーナリストのアル・パチーノ。そして、あくまでも弱さを持つ普通の父親で、圧力の恐怖や良心の呵責に葛藤を演じるラッセル・クロウ…彼等の演技、間違いなく一見の価値はある。特にラッセル・クロウの気弱なおっさんが必死にヒーローになろうとする演技、素晴らしい。アカデミー主演男優賞にノミネートされたのも納得。


ちと長く、さらに終始シリアスで重い映画だけど、観る価値はある作品だと思う。エンターテイメントとして楽しく映画を観たい時はあれだが、オススメの映画だ。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★★☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

タバコメーカーの不正に驚愕度:
★★★★★★★★☆☆

娘の可愛さ:
★★★★★★★★★☆


Reo.

『ウルルの森の物語』

2009-12-30 17:20:00 | 映画(ふつう。)
『ウルルの森の物語』
2009年 日本 主演:船越英一郎、深田恭子


母親が入院した事により、急遽北海道で野生動物の研究と保護を仕事にしている父親に世話になる事になった昴としずくの兄妹は、急な環境の変化と、既に母親と離婚しておりあまり親近感の無い父親との生活に戸惑っていた。そんな時、二人は森で怪我をしている子犬を見付ける。その犬を前夜話に聞いた狼の子供だと思ったしずくは、舌足らずの言葉で“ウルル”(ウルフ)と呼びかけ保護する。二人の思いから怪我と衰弱から回復しだしたウルルだが、実は本当に既に絶滅した狼ではないかと思われ始め…果たしてウルルは、本当に狼なのか?そして、ウルルは自然に帰っていくのか…?


北海道の大自然を舞台にした、動物ものの感動映画…いや、正直よくある設定であるのは、間違い無い。犬とかキツネとか、その他ものもの。そしてこの映画も、それら前例に漏れず、田舎の生活に戸惑う子供と、馴染みの無い動物との友情、そして家族の絆が描かれる。うん、どこまで観ても、動物ものの良くある設定そのままだ。


まぁでも、そんなお決まりのストーリーが悪いわけじゃなく、まだ純粋な心を持っている子供達や、まだ子供の心を持っている大人なんかにはオススメかも。定番のストーリー、いつもの感動的なクライマックス、そして動物と自然への愛…いくら語られ尽くされても、何年に一度かは映画とかの舞台で公開されるべきなんだ。うん。


まぁでも、人間の裏の部分や現実をいくつも知ってしまったおれみたいな大人には、綺麗過ぎて定番過ぎて、ちょっとオススメで出来ないけどな…


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★☆☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

深キョンの可愛さに救われる度:
★★★★★★★★★☆

子供の純粋な心は奇跡を起こす度:
★★★★★★★☆☆☆


Reo.

『ブルース&ロイドの ボクらもゲットスマート』

2009-12-29 10:37:43 | 映画(つまらない…)
『ブルース&ロイドの ボクらもゲットスマート』(GET SMART'S BRUCE AND LLOYD OUT OF CONTROL)
2008年 アメリカ 主演:マシ・オカ、ネイト・トレンス


映画『ゲット スマート』で活躍したアメリカの秘密諜報機関“コントロール”。その機関の技術者として内勤業務に励んでいたブルースとロイドのオタク二人は、遂にどこにでも使えるような透明マントの開発に成功する。しかし、その透明マントが何者かに奪われてしまう…ブルースとロイドは、マントを取り戻す為に奮迅するが…


映画『ゲット スマート』がアメリカで凄く人気が出たから発生したスピンオフ作品で、劇場では未公開らしい。そんな作品だけに、出演者は前作よりからり控えめになり、さらに前作を観ないと意味分からない作品となっている。まぁ、スピンオフ作品の常だけど。


こちらは前作と違いアクションとかはほとんどなく、ただただ主人公のオタク二人組みの活躍と言うか、コミカルさを楽しむと言う作品。アメリカ人にはぴったりのアメリカンジョークをふんだんに使い、国内では人気はそれなり出そうだけど…日本ではどうか。主人公二人もそれほど有名じゃないだけに、特別彼等のファンじゃなければ、観ててそれほど楽しいものじゃないかな…


前作も観てなくちゃ楽しめないし、日本向けでもない感じ。コメディだけどそれほどバカ笑いするほどじゃないし、まぁ前作観てて興味がある人向けかな。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★☆☆☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★★☆☆☆

おれも透明マント欲しい度:
★★★★★★★★★☆

映画の短さに感動度:
★★★★★★☆☆☆☆


Reo.

『ゲット スマート』

2009-12-28 22:19:37 | 映画(ふつう。)
『ゲット スマート』(Get Smart)
2008年 アメリカ 主演:スティーブ・カレル


世間一般には知られていないアメリカの秘密諜報機関である“コントロール”、そこで内勤の分析官として働くスマートは、現場のエージェントを目指し数年に渡り昇進試験を受け続けていた。しかし、遂に試験に特筆すべき成績で合格したある日、スマートはその分析官としての素晴らしい働きぶりを見込まれ、上司にエージェントにはならず内勤に留まる事を諭される。そんな時、極秘であるはずの機関の本部が襲われ、現場エージェントの情報を奪われてしまう…犯人は犯罪組織の“カオス”である事を知った機関は、まだ現場エージェントとしては素性を知られていないスマートと、整形した直後の美形エージェント“99”を、核兵器の作成にも関わっていると見られる“カオス”の捜査へと送り込む。果たしてスマートは、見事ミッションを完遂する事が出来るのか…?


主人公がスティーブ・カレルなだけに、スパイ物ながらも完全なるコメディ映画だと思ったけど…実は思ったよりしっかりとしたスパイ映画だった。いや、ジャンルとしてはコメディなんだけど、スパイアクションの側面を捨てたわけじゃなく、しっかりとした映画を作っている。それは、脇を固める助演俳優陣の顔ぶれを見れば分かる。なんせヒロインがアン・ハサウェイ…めっちゃ綺麗だし、シリアスな演技に定評がありアカデミー主演女優賞にノミネートされた事もあるほどの女優。つまり、主演はコメディアンだが、脇はしっかりとした俳優陣が固めている印象。決して、コメディとしての笑いだけを考えて作られた映画ではない。


しかし…逆に、そのコメディとスパイアクションの両要素を含んだのは、必ずしも大成功とは言えないかも。おもいっきり笑おうと思って観たのに、シリアスな面とコミカルな面が交互に出てくるので、それほど笑えない展開が続いてしまう。何より、主人公のスパイ自体がそれなりに有能なのはどうか…ちょっとどっち付かずな感じがして、期待と違ってしまった。別にシリアスなスパイアクションをこの映画に期待していたわけでは無かっただけに、もっとぶっ飛んだ設定のコメディに徹底しても良かったと思うけど。


と言う事で、それなりに面白い映画だが、笑おうとコメディを観たいと思った人には、もっとコメディらしい映画を提案したい。コミカルなスパイ映画を観たいなら、この映画も良いかも。まぁ、アン・ハサウェイを観れるだけで、十分オススメなのだが。

[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★★☆☆☆

アン・ハサウェイの美しさ:
★★★★★★★★★☆

諜報機関“コントロール”の真実味:
★★☆☆☆☆☆☆☆☆


Reo.