Reoっちの駄文(ふつーの日常をハードボイルドに)

金融、サッカー、ボクシング、映画・・・そしてその他でふつーの日常を、楽しく読めるようにハードボイルドな読み物風に。

Champions League準決勝!

2007-04-27 14:47:45 | サッカー
あーやっと温かくなってきましたねぇ。こんな良い天気だと、良い感じに就業時間の居眠りが気持ち良いですねぇ…明日からゴールデンウィークですよ、みなさんもしっかり春を満喫しましょう!ただ、ヨーロッパでサッカーシーズンの終盤を迎えてる選手達は、そんなのんびりした事は言ってられないでしょうね。欧州チャンピオンズ・リーグも残ったのは4チーム、そして5月末の決勝に向けて、準決勝1回戦が先日行われましたね。


【マンチェスター・ユナイテッド 3-2 ACミラン】
準々決勝でACミランと同じイタリアのクラブであるローマ相手に7点を取って粉砕したユナイテッド、当然この試合は攻めるホームのユナイテッドと、守るイタリアのミラン、って感じでしたね。その展開に拍車をかけたのが、ユナイテッドのセンターバック2人(ファーディナンドとヴィディッチ)の負傷欠場と、相変わらずのフォワード不足のミランの布陣。ローマの場合は守りきろうって気など毛頭なく、果敢に攻勢に出て出鼻を挫かれましたが、良い感じにもっと現実的なミランは固い守備からのカウンターを使うだろうと思われてたので、良い試合になるだろう、とは思いました。それに、老練なネスタとマルディーニのセンターバック陣が、7失点という失態を犯すとは思えなかったしね。

試合の展開は、予想通りユナイテッドが攻めて、ミランが守るって感じだったので、ユナイテッドが3点を取ったのは、まぁ想定範囲内。まぁ、現在最高の状態にあるC.ロナウドを止めるのは、さすがのミラン守備陣でも厳しいと思いましたからね。しかし、予想外なのはミランもしっかり2点を奪ったって事。守りに徹していたミランですが、カカーの個人の力で2点を奪ってしまいましたね。この日はカカー以外の攻撃陣、ジラルディーノもセードルフも攻撃では機能してなかったので、本当にカカーの決定力と個人技は、特筆に価するものでした。ま、ユナイテッドのDF陣が急造ってのも厳しかったけどね。センターバック2人に加えて右のG.ネビルまで欠場。レギュラー4人のうち3人が欠場しちゃあ…ね。カカーの1点目はスルーパスに走り込んだものですが、この試合に出場してたブラウンの横を素通りしてますよ。ファウルが恐いのは分かりますが、体を入れないと…2点目は、カカーの突破に対応してたエインセに、左サイドバックが何を考えたかジャンピング・ボディアタックを敢行…アルゼンチン代表のエインセ1人で頑張ってましたが、第2戦もこのメンバーだと厳しいですねぇ…

さて第2戦、有利なのは若干ミランかな?アウェーゴール2点は大きいですね、やはり。まぁ勝たなきゃいけないんだけど、1-0の勝利を目指す戦いになると思うので、得意のカウンターで戦える。一方のユナイテッドは、特に戦い方を変えるって事は無いでしょうね。下手に守りに入るのも、馴れてないからやめた方が良い。キーはファーディナンドの復帰でしょう。全治2週間の怪我だったので、1週間後の第2戦ってのは非常に微妙な時期でうが…ファーディナンドが帰ってくれば、カカーだけしか機能しないミランの攻撃陣は十分止められるでしょう。んで、無理して攻勢を仕掛けざるをえないミラン相手に、C.ロナウドの速攻が炸裂するでしょう。逆にファーディナンドが間に合わないならば、カカーが重要な勝ち越しゴールをゲットするような気がします。



【チェルシー 1-0 リバプール】
第1戦はチェルシーのホームゲーム、1点差での勝利ってのは、試合展開的に見ても不十分なように感じますが…全然OKでしょう。なんせ、この日のチェルシーは、バラックを怪我で、エッシェンを出場停止で失ってましたからね。レギュラー2人を欠いての4-3-3、バラック欠場の影響はあまりなかったのですが、エッシェンを欠いたのは大きかったですからね。そんな中で、アウェーゴールを奪われずに勝ったのは、非常に大きいと思います。一方のリバプール、こちらはシソッコの欠場が痛かったですね。代わりはアルゼンチン代表のマスケラーノ、非常に好きな選手ですが、この試合がチャンピオンズ・リーグ2試合目ですよ、ちょっと経験的に厳しかったかな。それにマスケラーノは、プレミアで戦うのは今年から、更にリバプール加入は冬からです。まだまだ、実力を発揮できるような環境じゃなかったですね、危ないミスもちょくちょくありました。ただ、重要な守備にかんしては及第点だとは思いますけどね。

で、実際の試合の方ですが、相変わらず怪物ドログバは止まらないですねぇ。ドログバへのロングボールがチェルシーの大きな武器ですが、リバプール自慢のキャラガー&アッガーのセンターバックコンビでも、ヘディングの競り合いでは全然勝ててませんでした。ただ、この日のチェルシーの武器はドログバだけでなく、J.コールのキープ力と突破も、良い味だしてましたね。今まではドログバとロッベンの怪物コンビがチェルシーの攻撃を支えてて、ロッベンが怪我で離脱した後はドログバの負担が大きくなってましたが(それでも誰も止められないけど…)、J.コールがロッベンの代わりを担える程、良い感じに復調してきましたね。チェルシー唯一のゴールもこの2人、ドログバがスルーパスを受けて突破し、アッガーをちんちんにしてグラウンダーのクロス、合わせたのは凄い勢いで走りこんだJ.コールでした。いやぁ、見事。一方のリバプール、この日はベラミーもカイトも中盤と上手く絡めませんでした。途中出場のクラウチも、テリーみたいな肉体派には相変わらず勝てない。お得意のサイド攻撃は、単独突破が得意じゃない右のジェラードはともかくとして、左のゼンデンはチャンスはありましたが、やはりゼンデンじゃこのレベルでは実力が足りないかな…?ルイス・ガルシアとキューウェルの欠場が痛かったかな。リーセを中盤に上げても良いと思うんだけど。

さて第2戦、これはやはり引き分けOKのチェルシー有利でしょう。アウェーゴールを与えなかったのが大きい。チェルシーが1点でも取ったら、もうリバプールはスクランブルモードですよ。スクランブルモードでの総攻撃で、しっかりチェルシーに勝てたチームなんて皆無だし。チェルシーは、エッシェンとミケル(マケレレ)で中盤にフィルターをかけ、ドログバへのロングボールでしょう。それだけで点が取れそうだし。チェルシー、ばっちり決勝進出しますよ。断言します。


いやーしかし、ヒールの雰囲気を醸し出してしかめっ面で試合を観てるモウリーニョ監督、相変わらずかっこいいですねぇ。よし、おれもこれからはスーツにしかめっ面だ!



Reo.

「欲」に流されないように…

2007-04-24 15:56:12 | その他
今日は特に語るべきサッカーの話題も、またはボクシングの話題も無いですねぇ。じゃあ久々に株の話題とは思っても、ここ最近の新興市場でコテンパにやられてるので、特に助言らしい助言も出来ないですねぇ…って事で、今日は珍しく、真面目な話でもしたいと思います。まぁ眠くなったら読み流してください。


最近思うのですが、世の中、本当にどうしようもない犯罪や出来事が多すぎますね。ここで私が言っている「どうしようもない犯罪」ってのは、要は本当に小さな事で起こされてる暴力や殺人、の事です。最近のニュースだけでも、イギリス人の英語講師が殺害された事件や、通り魔や、電車の中での婦女暴行や、高校生達の強盗致死事件…全てが全て、原因は個々の欲を制御できなかったからでしょう。それだけで、例えば人を殺害したり、人に一生消えないような傷を負わせたり…最悪ですよね、本当に憤りを感じます。

だいたい、それらの事件を犯した犯罪者の欲ってのは、どんなものだったんでしょうか?性欲だったり、数万円単位にしかならない金銭欲だったり、まぁ通り魔はどんな欲を満たそうと思ったのか想像できませんが、結局は自己中心的な微々たる欲望だったわけでしょう。そんな欲もコントロール出来ないほど、今の人間は原始的なんですかね?そんな意思が弱いんですかね?そんな事は無いでしょう。まぁ、ここを読んでる人達に、そんな犯罪を犯してまで、人に迷惑をかけてまで、自分の欲を通そうって考える自己中心的な人はいないとは思いますが。

ここで、私が尊敬してる、上杉謙信公を紹介しましょう。みなさんも聞いた事あるであろう謙信公は、戦国時代の大名で、その戦に明け暮れた時代を連戦連勝で切り抜け、軍神とまで言われた傑物でした。そんな謙信公、まず義理堅い人物で有名でした。隣の列強国に攻められた人々に頼られれば、義の為にすぐに支援を請け負い、幾度と無く領地拡大の意思の無い戦いを続けていました。また、義の為とあらば宿敵を助ける事も厭わず、武田信玄に塩を送った逸話や、その信玄が死の間際に跡取り勝頼に謙信を頼るよう進言したのは、あまりにも有名です。私利私欲の為ではなく、義の為に戦い続けた武将、謙信公はそんな感じで知られています。

その上杉謙信公、戦での己の強さを求めるあまり、毘沙門天に誓いをたて生涯不犯(妻を娶らず、女性を近づけず)を貫いたとの事です。私利私欲に流されず…それは領土欲に関してだけではなかったようです。欲に動かされない…欲に負けないほどの本当に強い心と意志があったから、戦場でも鬼神の如く強さを発揮したのでしょう。強いから欲を抑えられたのか、いや、欲が無いから強かったのか…どちらにしろ、戦国の世でその無欲さと強さを発揮したのは、尊敬に値する事でしょう。

いやいや、みなさんに、こんな歴史的に特筆されるような人物のように強い人間になってくれ、とは言いませんよ、当然。私だって、尊敬していて、目指してはいますが、謙信公にははるか遠く及ばずですから。ただ、自己中心的に人を傷つけないくらいの無欲さや、多少の危険を顧みずに困っている(乱暴されている、とか)人を助けるくらいの強さは、やはり欲しいですね。

最後に、謙信公が作った上杉家の家訓を列記します。
みなさんも、強い人間になりましょう。

一、心に物なき時は心広く体泰なり
一、心に我儘なき時は愛敬失わず
一、心に欲なき時は義理を行う
一、心に私なき時は疑うことなし
一、心に驕りなき時は人を教う
一、心に誤りなき時は人を畏れず
一、心に邪見なき時は人を育つる
一、心に貪りなき時は人に諂うことなし
一、心に怒りなき時は言葉和らかなり
一、心に堪忍ある時は事を調う
一、心に曇りなき時は心静かなり
一、心に勇みある時は悔やむことなし
一、心賤しからざる時は願い好まず
一、心に孝行ある時は忠節厚し
一、心に自慢なき時は人の善を知り
一、心に迷いなき時は人を咎めず



Reo.

インテル優勝!ヽ(´▽`)/~♪

2007-04-23 15:03:58 | サッカー
この週末は、サッカーに関しては本当に色々ありましたね。久々にフットサルしたら、超筋肉痛になって、歩く速度が異常に遅くなったり、苦労して会社に来たら「献血のご協力お願いしますっ!」って言われて「あっ、はい……(徐々に小声)」って感じで針刺されるは血を抜かれるわで…もう満身創痍です。みなさん、こんな私が献血を勧められる必要が無くなるよう、献血に協力してあげてください。今なら、けんけつちゃんボールペン貰えますよ(多分)。けんけつちゃん、めっちゃかわいぃ♪


いや、そんな事じゃなくて…色々あったのはサッカーの話です。ヨーロッパではシーズンも終盤、日本では各チームの出来がはっきりしない序盤って事もあり、注目カードが目白押しでしたね。今回は1試合とかに注目するのはもったいないほど出来事が多かったので、ちょっと箇条書きで個人的な思いを纏めてみました。興味ないところは読み飛ばして下さいね。


【インテル、セリエA優勝で2連覇!】
アウェーのシエナ戦で1-2の勝利。一方、2位のローマはアタランタに敗戦。ローマの敗戦は予想外でしたが、まぁインテルの勝利&優勝は想定内でしたね。アウェーでの決定なので、ファンがピッチになだれ込んだりというお決まりのパターンが見られなかったのが残念でしたが(?)。まぁこのシエナ戦でも苦しんでいましたが、これで今後は来年を見据えた戦いが出来ますね。なんせ今年はユベントス不在、ACミラン減点の中での優勝ですからね。去年は繰り上げ優勝だったし、厳しいですようが、やはり来年3連覇達成してこそ、本当の強さを見せ付ける結果になるでしょう。チャンピンズ・リーグの出来も含めてね。

ちなみに、ちょっと早いのですがインテルの来期に向けての補強の噂ですが…まずはアドリアーノの放出が濃厚と。今年で一気に評価額を落としたんで、インテルにとってはまぁ大きな痛手ですが、逆に買い手が付きやすいとも。候補としては、フィオレンティーナのイタリア代表ルカ・トニとの交換とか。ちなみに、フィオの監督プランデッリはパルマ時代のアドリアーノの師匠。あと、レコバの放出は決定的。どこに行くかは分かりませんが、今年も相変わらずの戦力外でしたからねぇ。代わりに、レアル・マドリッドのカッサーノあたりを獲得するとも。カサ坊、ぜひチームを壊さないでくださいね…イブラとマテラッツィに加えてカサ坊とは…最後に、大物獲得の目玉はユベントスの代表GKブッフォン。どうかな…?


【マンUとチェルシーが共に引き分け】
まず土曜日にマンチェスター・ユナイテッドがミドルスブラと引き分け。ミランとのチャンピオンズ・リーグ戦直前というのに、ほぼベストメンバーで挑んだんですけどね。おまけに、DFの要リオ・ファーディナンドを怪我で失ってしまった。全治2週間…こんな大事な時に、ヴィディッチに加えセンターバック2人を両方失うとは。そして日曜日、今度は差を縮めるチャンスの2位チェルシーがニューキャッスルとスコアレス・ドロー。チェルシーはチャンピオンズ・リーグ見据えてメンバーを落としてましたね。でも、差を縮める絶好のチャンスを逃したのは痛い。こちらもバラックが怪我して途中交代しましたが、多分それほど大きな怪我ではないでしょう。両チーム残り4試合。直接対決もある。確かに勝ち点差3でリードしてて、更に得失点差でも大きく(14点)前に出るユナイテッド有利だけど、ファーディナンドの怪我の影響も大きく、逆転も十分あるかと。


【レアルがバレンシアに競り勝ち、バルサは敗戦】
レアル・マドリッド対バレンシアというリーグ3位と4位の大一番、負ければ優勝争い脱落とも言われていた試合でした。サンチャゴ・ベルナベウでの試合だったので、若干レアル有利かなとも思いましたが、その通りレアルが競り勝ちましたね。ニステルローイの先制ボレーも凄かった。モリエンテスの同点弾も嗅覚が凄かった。でも、なんといっても怪我から復帰して途中出場したベッカムのFKでしょう。最高のボールを蹴って、セルヒオ・ラモスの決勝点をアシストしました。髪を剃りあげるほど短くして、微妙にソフトモヒカンではなくなりましたが、やはりセクシーさはベッカム特有でした。ベッカムにとってレアルでの試合は残り僅か…レアルでは1つも取れてない念願のタイトルを、最後に手繰り寄せられますかね?

3位のレアルが勝ってプレッシャーをかければ、2位のセビリアも降格のピンチにあるアスレチック・ビルバオを4-1で粉砕しました。ところが、首位バルセロナは難敵ヴィジャレアルにアウェーで0-2で完敗…先週も下位マジョルカ相手にギリギリの試合をしましたが、またバルサは調子を崩してきましたねぇ。エトーもメッシも、さらにはロナウジーニョも健在なので、もう言い訳はないのですが…もっとサビオラ出せってーの。これで1位バルセロナ、2位勝ち点差1でセビリア、3位勝ち点差1でレアルとなりました。優勝争いは混沌としてきましたね。残り7試合。日程的に一番厳しいセビリアは、UEFAカップを捨てるか?これはもう予想不可能ですね。


【セルティック優勝、俊輔MVP】
凄いですね、優勝のかかった試合で、後半ロスタイムに、直接FKを期待通り沈める。この劇的さは素晴らしい、エースらしいパフォーマンスです。リーグMVPも獲得、これも凄い。スコットランド・リーグとは言え、リーグMVPになるのは本当に大変な事です。これでチャンピオンズ・リーグでもうちょっとチームを引っ張れたら、言う事ないんですが。まぁチャンピオンズ・リーグでもFKは決めましたが…それ以外も欲しいですね。そうなったら、ビッグリーグでの再挑戦も叶うんですが、まぁ来年に期待しましょう。またチャンピオンズ・リーグには出場できますから。


【横浜F.マリノス、5-0で3勝目♪】
たまには良い試合するじゃないですか、横浜F.マリノスっ!まぁ他のトピックに比べたら、非常に小さな話題ですが、一応入れさせてください。だって、今のマリノスが5点獲って完勝なんて、本当に信じられない事ですよ。それもシャムスカ監督の大分相手ですからねぇ。山瀬兄弟も、2点獲った坂田も、グッジョブ!この日は、高い位置でのプレスが効いてましたね。大分の中盤はパス回し出来ずに、良くプレスに引っかかってた。見かねたシャムスカ監督は途中からロングボールを入れるよう指示を出してましたが、ロングボールを蹴る時間も与えないほどマリノスの攻撃陣はプレスを掛けてたし、ロングボールに対するポストになるべき高松も、日本代表FWとは思えない微妙な出来でしたね。マリノスは、この強力なプレスが、夏場とか過密日程中も続けば良いんですが…あと、松田直樹が相変わらずベンチ外なのは…



Reo.

インテルの優勝決定は持ち越し

2007-04-20 12:34:48 | サッカー
今日はやっと晴れましたね。聞くところによると、今日の降水確率は0%、さらに週末も良い天気らしい。この勢いで、ゴールデンウィークも春の陽気が続くと良いですねぇ。私の心も春晴れ希望、なんて野暮な事は言わないけど、あぁー今年のゴールデンウィークもぼーっとボクシング&サッカー観戦かなぁ。久々に後楽園ホールでも行くかなぁ。


っとそんなゴールデンウィークの前に、早々と優勝が決まってしまいそうなのがイタリアはセリエAのインテル。水曜日の試合の前に、2位ローマとの勝ち点差は16、そして残りは7試合。つまり、インテルがホームで2位ローマに勝てば、残り6試合の時点で勝ち点差が19に広がり、優勝が決定する事になっていた。まぁ残り7試合インテルが全部負けるわけ無いし、優勝は時間の問題なんだけど、今季まだ無敗のインテルだし、チャンピオンズ・リーグも敗退し2位以上もほぼ確定し、特に目標の無いローマ相手にしっかりホームで勝って、最高の形で優勝するかなぁ~と思って、しっかり観戦しました。



【インテル 1-3 ローマ】
インテルは中盤の要ヴィエラとフォワードのクレスポが怪我で欠場してる以外はベストメンバー。そんな怪我してる選手達も、優勝の瞬間を見るためにしっかりとスタジアム入りしてました。当然、チーム強化の為に膨大なポケットマネーを捻出したモラッティ会長も。一方のローマは、左サイドバックが不足してて、本来センターのキブーを左に、真中には代わりにフェラーリ入れた事と、中盤ではタッディが怪我で欠場している以外はベストメンバー。つまり、両チームとも主力の欠場は2人だけという、ほぼ理想的な状況でこの試合に挑む事が出来ました。ただ、選手層の厚いインテルにとっての2人の欠場と、そうの薄いローマにとっての2人欠場では、受ける影響が大きく違っては来ますが…

それでも、試合開始早々からペースを握ったのはアウェーのローマ。インテルは優勝を意識したのか、今季17連勝を記録したチームとは思えないほど動きが悪い。まぁ、ローマは戦術統一や組織的にはセリエAでNo.1だと思うんで、この展開は予想出来ましたが。組織プレーでは、間違いなくローマが世界的にもトップでしょう。じゃあインテルの方が実力は下かと言うと、そうではない。インテルの力は、個々の実力が突出してる事。組織と規律を重要視するローマのスパレッティ監督に対し、インテルのマンチーニ監督は個々の良さを上手く繋いでチームにしている。どちらが正解って事でも無いでしょう。ただ、組織のローマが勝つのか、個のインテルが勝つのか、という意味では非常に興味深い試合でした。なんせ今の日本代表が世界の強豪と戦う為に目指してるのは、まさしくローマを手本とするべき組織サッカー。ローマの成功が、日本代表を勇気付ける結果になるからです。

前半のローマは本当に良く動いて、完全にペースを掌握しましたね。チームのキーマンであるトッティにボールが渡ると、サーッと3~4人がトッティを追い抜いてゴールを目指す。トッティは自分でパスを出すか、プレッシャーがきつかったらピサーロに落として、ピサーロが展開する。ボールを取られても、攻めていた面々が前線からプレスをかけてカウンターを許さない。選手全員の運動量と献身的な動きが要求される、なかなかヨーロッパのビッグクラブでは実践出来ないサッカーですが、ローマは相変わらず見事です。さすがスパレッティ監督。インテルはせっかくボールを取っても、トップのアドリアーノにボールが収まらず、イブラヒモビッチは実力を見せるも、サポートが全体に遅くてなかなか攻撃にならない。ローマの得点は前半終了間際のペロッタの1点だけでしたが、J・セーザルのファインセーブが無かったら、もう2点くらい取られててもおかしくない展開でした。

しかーし、そんなローマペースの流れが、インテルのPKによってガラっと変わりました。PKはアドリアーノがGKドニに倒されてゲットしましたが、非常に微妙なものでした。正直リプレイ見ると、ほぼダイブ。この判定に納得のいかなかったローマの面々、何人かは気持ち、集中力が切れてしまいましたね。マテラッツィがPKを冷静に決めて同点とした後は、ずっとインテルペースが続きました。ローマは集中力切れに加えて疲れが出てきたのか、はたまたプライドかけて優勝を阻もうという気持ちが切れたのか、前線からのプレスが無くなり、攻撃時もトッティへのサポートが驚くほどなくなりました。運動量が重要なローマの戦い方では、選手が動かなくなると一方的に波状攻撃を喰らう展開になってしまいます。インテルの追加点も時間の問題かな~と思いましたが・・・後半に入ってからここまで大したチャンスを作れなかったローマが、後半44分に絶好の位置でFKをゲット。これをトッティが壁のフィーゴに当てながら直接ゴール。本当にサッカーは何があるか分かりませんね。これで優勝が遠ざかり(引き分けでも優勝は無し)、今度はインテルの気持ちが切れました。守備する気もみせず、あっさりカセッティにおまけの3点目を決められ試合終了。インテル、優勝を逃すどころか、シーズン初頃星です。まぁ、大勢に影響はないのですが・・・


まぁインテルの優勝は持ち越しですが、次は22日の日曜日にアウェーでシエナ戦です。ここでさすがに決まるでしょう。ホームで決めて欲しかったってのもありますが、まぁ早々に決めるのが肝要でしょう。そして、コパ・イタリア決勝では、インテルvsローマがまた繰り広げられます。ローマにとっては残された唯一のタイトル。インテルにとっては、この試合の反省を活かせるか。面白い展開になってきましたね。しかし、この試合で思ったのが、イタリアのチームの精神面での弱さ。ホームでしっかり勝てなかったインテルといい、不運なPKとは言え同点に追いつかれただけでやる気無くしたローマといい、こんなんじゃチャンピオンズ・リーグで優勝なんて出来ないでしょう。インテルが格下バレンシアに負けたのも、ローマが1-7で大敗したのも、はたまた2年前にミランがリバプールに3点差を引っ繰り返されて優勝逃したのも、何か納得って感じです。W杯に優勝したイタリア代表は、こんなんじゃなかったはずだけど…



Reo.

サッカー五輪最終予選進出決定!

2007-04-19 11:56:29 | サッカー
最近、まぢ寒いですねぇ。朝、起きられないですよぉ。布団から出れない。それでも朝しっかり起きるのは、好きな人の顔を見たいから、ではなくてポポとジュダーに餌をあげる為。んまぁ、カメさん達を飼う事により寝坊がするのがなくなったのは、本当に良かった。


そんな予想以上に寒い毎日の中、大好きなサッカーやボクシング観戦でも寒い試合をやられたら、こりゃ堪らないですよね。昨日のU-22日本代表のアウェーでのシリア戦、そんな寒い試合は無いだろう、攻撃的な気持ち良い試合が観られるだろう、と期待して雨の中を帰宅しましたが・・・結果はまぁ皆さんご存知のように、0-2でしっかり勝って、早々に五輪アジア最終予選進出を決めました。が、試合の内容自体は、手放しで喜べるものでもなかったですね。


【U-22シリア代表 0-2 U-22日本代表】
日本代表のスターティングメンバーは、前回のホームでの勢いを維持する為か、ほとんど変えないで挑みました。若干2人、ボランチの法政大学生の本田(拓)が発熱したとかでサンフレッチェの青山(敏)が入ったのと、トップの平山の相棒にリーグ戦で好調な磐田のカレン・ロバートが入っただけですね。U-22代表のメインユニットである水野、家長、本田圭祐はそのままなだけに、攻撃力としては前の試合なみの出来が期待できるかな、って感じでした。

試合序盤は、日本での試合の流れそのまま、完全に日本がペースを握っていましたね。ボール支配率は6対4で日本、その支配率通り、水野と本田の両サイドにボールが上手く入り、サイドを中心とした攻撃が機能していました。水野の先制点もサイドから中央に流れてのミドルシュート。まぁこのゴールは、流れ云々よりシュート自体が素晴らしかったですね。アウェーでは大きな意味を持つ追加点は、コーナーキックの守備をシリアがミス(GKとDFが被る)って、ボールが逆サイドまで流れたところを本田がナイスシュート。相手のミス絡みのゴールでしたが、あんだけゴール前に相手選手が並んでるところを、しっかりとコースを見付けて叩き込むのは見事でした。

前半、攻撃としては2点取れて良い感じでしたが、守備は微妙でしたね。いや、ピンチらしいピンチはなかったんですが、それはあくまでシリア攻撃陣が攻撃に慌ててたのか、ことごとく自滅してたからです。あと、日本攻撃陣が好調で、ボールを支配してたから、シリアの攻撃のチャンス自体が少なかったからです。日本の守備陣の対応自体は微妙でした、あまりにも寄せが甘すぎる。相手FWには前を向かせないぐらいの、中盤の選手には横や後ろにしかパスを出せないくらいのプレスが必要だと思いますが、水本も青山も、なんか相手にドリブルで抜かれるのを警戒しているのか、やけに間を空けて守ってました。1対1で下手な対処出来ないってのも分かりますが、ならDFラインを押し上げてボランチとの間をコンパクトにする必要もあると思いますが・・・前半は、それでも問題なかったんですがねぇ・・・

後半は、時間が経つにつれて完全に攻防逆転されてしまいました。ハーフタイム中にシリアの選手達はどんな気合の入れ方をされたのか。はたまた、アウェーでの試合と言う事で、日本の選手達は早々に疲れが出てしまったのか。いや、リーグ戦の最中に1週間も前から現地入りしてるんですから、アウェーの環境がうんぬんは言い訳に出来ませんがね。シリアは試合のペースを握り、ショートパスを繋ぐ攻撃で日本に波状攻撃を仕掛けました。一方の日本は、ボールを奪ってもカウンターに急いてしまって、早々にボールを奪い返されて波状攻撃を喰らう悪循環。もうちょっとエースの平山にボールが収まったり、中盤で中心選手の家長あたりが遅功を混ぜたりのゲームコントロールを見せたり出来れば良かったんですが・・・平山はこの試合は特に見せ場も無く、試合前から言われた通りの不調ぶり。家長も、日本戦での勢いは影を潜め、余裕の無い動きに終始。反町監督は後半、梶山に代えて守備力のある上田、カレンに代えてリーグで好調な菅沼を投入して流れを変えようとしましたが、大して効果は出ませんでしたね。こんな逆境に頼りにされる、強いキャプテンシーと実力を持った選手の必要性が感じられました。このメンバーで言えば、性格と実力の両面を考えると、本田圭祐あたりが良いのかな。彼の「俺がチームを引っ張るぞ」くらいの奮起に、期待します。


まぁ私がこの勝った試合に注文をつけるのは、このチームのポテンシャルに大きな期待をしてるからです。このチームには、アジア予選はもとより、五輪本大会での大活躍をも期待できると思っています。だから、アウェーとは言えこの程度の試合では、まだまだと言わざるをえませんね。反町監督も、このチームのポテンシャルも、まだ残っている課題も、良く分かってるでしょう。フル代表のコーチも兼任してるだけに、オシム監督という最高の相談相手もいる事だし。とりあえず、しっかりアウェーで勝って最終予選出場を決めました。最終予選は、組み合わせ如何によって非常に厳しい戦いになる可能性もありますが・・・まぁ勝ち抜けると信じています。これからもしっかり応援していきましょう!



Reo.