猫に腕枕

腎不全の猫と暮らした日々+

都市型小規模シェルター見学記

2014年06月17日 | 猫雑記
先週金曜日、猫友モッセママさんにお誘いいただき、「アルマ東京ティアハイム」の見学に行ってまいりました。
「アルマ東京ティアハイム」とは、関東圏の動物保護センターから処分される犬猫を引き取り保護して、新しい飼い主さんへ譲渡する活動を行っている「一般社団法人アルマ」さんが運営する都市型小規模シェルターなのですが、
一般家庭に近い環境で犬猫を一時保護できるようにということで、ご覧のとおり、普通の一戸建てです。


室内のリビングはこんな感じ↓明るくて過ごしやすそう。


私たちがうかがった時にはダックスちゃん↓と中型犬MIXの子犬がリビング内をフリーで過ごしていました。


このリビングに続く部屋にワンちゃんの数だけケージが並べられていて(モッセママさんのブログをご覧下さい)ワンちゃん部屋になっているのですが
リビングからも、ワンちゃん部屋からも、この素敵なウッドデッキ(テラス)↓に出られるようになっています。


お遊びタイム開始!ということで、ワンちゃん達がテラスに出てきました↓

わ~い!遊ぶよ~!と楽しそう。

このシェルターの特長は、こんな風にフリーで人と触れあえる時間がたくさん作られていることです。

こうして犬同士、犬と人と触れ合うことで社会性を身に付けられるようにしているそうです。
ドッグトレーナーさんもいらっしゃって、外の気配に吠えてしまったワンちゃんにはすぐに注意をして静かにさせていました。
日本の住宅事情を考えると、こうした躾は大切ですね。

テラスでのお遊びタイムの他に、もちろんお散歩タイムもあり、スタッフさんやお散歩ボラさん達が毎日お散歩させています。

お散歩中にシェルターのワンちゃん以外の糞を見つけた場合も始末するというルールを徹底させているそうで
住宅街の中にあるシェルターとして周囲へ配慮しているのがわかります。

ワンちゃん達のいる1階を後にし、2階の猫ちゃん部屋にもお邪魔しました。キャットタワー完備です!


活発なワンちゃん達と比べると、猫ちゃん部屋は静かでまったり。

この子は腎不全の老猫ローズちゃん。おとなしく人見知りもなく、すぐにこんな風にゴロンとして撫ぜさせてくれました。


この子はヒマラヤンのオジーちゃん。まった~りしてます。この子も人見知りなし。


この子はマヤちゃん。実は後肢がないのですが、言われるまでわからなかった(ゆっくりですが普通に歩いていたので)。のんびりおっとりした可愛い子ちゃん。
このマヤちゃんの後ろにあるようなケージが猫それぞれに用意されていて、トイレもちゃんとそれぞれに備えられています。
清掃は掃除機、高圧洗浄、除菌拭きあげと行き届いていて、クリーンで過ごしやすい猫ちゃん部屋でした。
この部屋には、上記の3匹の他に子猫が3匹いて、大人猫達と交代で子猫が出てきて遊びました。
いやー、子猫は元気すぎて動きが早くて写真に撮れませんでした(^_^;) (詳細はモッセママさんのところでご覧下さいませ)

現在、こちらの施設では、1階のワンちゃん部屋に10匹(最大20匹まで)、2階の猫ちゃん部屋に6匹(最大10匹まで)、その子達とは別に疾患のある猫ちゃんが代表さんのお部屋で、生活しています。
室内や庭でフリーで人とふれあえる時間を出来るだけ多く作るため、またトレーニングが必要なワンちゃんには家庭犬として送り出すことが出来る基礎トレーニングをするため、一匹一匹に目が届く範囲の数を受け入れているそうです。
毎週のように開かれているオープンシェルターや里親会には、施設内の犬猫達の他に、預かりボランティアさん(約100件のボランティアのご家庭が登録されているそうです)宅にいる犬猫達も参加しています(詳細はこちらのホームページを)。
また、常時里親さん募集ボランティアスタッフさん・一時預かりスタッフさん募集を行っているそうなので、興味がある方は是非ご覧になってくださいね。


初めてのシェルター見学。短い時間でしたが、犬との接し方等とても勉強になりました。
テラス(ウッドデッキ)があってフリーで遊びながら犬と人が触れ合えるという点、1匹1匹にケアが行き届くようにお世話されている点、近隣に配慮されている点が非常に良かったと思います。
保護できる数が少ないことが、スタッフさんにとっては悩みとのことですが・・・おっしゃる通り確かにジレンマではありますが、1匹1匹にケアが行き届いていて、犬猫達に楽しくのんびり過ごす時間があることが大事ではないかと思いました。

モッセママさん、対応してくださったスタッフの皆さん、本当にありがとうございました!