KOFUKUの家から

演劇的体質の自由人
大きな愛にいだかれて
チワワたち猫たち
南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

春の味

2010-03-16 | KOFUKU日記
久しぶりに二日続けてスーパーへ
今日は美味しそうな山菜さんを仕入れてきました。

たらの芽、ふきのとう、野ぜり。
さっと衣をつけて、天ぷらに。
ぴーちゃんと力の必要な男子には豚の衣上げもご用意。
長谷川先生から貰ったフランスのゲランの塩と
大阪のお姉ちゃんオードリーから貰った天ぷら塩で頂きます。
お汁はおすましで。

ちなみにうちは食べる人はテーブルについてもらい
揚げたら即食べてもらうスタイルです。

え?あたしですか?
もちろん、揚げつつ立ち食い(笑)
だって天ぷらは揚げたてですよ。

はい、じゃあ、次ぎ揚げてきます!

キツネのこころとバラの花

2010-03-07 | KOFUKU日記
「さっきの秘密を言おうかね。なに、なんでもないことだよ。
心で見なくちゃ、物事はよく見えないってことさ。
肝心なことは、目に見えないんだよ」

「肝心なことは、目には見えない」
と、王子様は、わすれないようにくり返しました。

「あんたが、あんたのバラの花をとても大切に思っているのはね、
 そのバラの花のために、暇つぶししたからだよ」

「ぼくが、ぼくのバラの花を、とても大切に思ってるのは・・・」
と、王子様は、忘れないように言いました。

「人間っていうものは、この大切なことを忘れてるんだよ。
 だけど、あんたは、このことを忘れちゃいけない。
 面倒みた相手には、いつまでも責任があるんだ。
 守らなけりゃならないんだよ。バラの花との約束をね・・・」
と、キツネは言いました。

「ぼくは、あのバラの花との約束を守らなけりゃいけない・・・」
と、王子様は、忘れないようにくり返しました。

*星の王子さまより、抜粋*



7年前の3月7日はとても寒い日でした。
朝から細くてつめたい雨が降っていました。
そんな日の朝にたった一人で私のソウルメイトは
私たちの目に見えない世界に旅立って行きました。
あと一分でそんなソウルメイトの7回目のメモリアルデイです。

気がついたら、ずっとずっと幼かった仲間たちが
彼の年を追い越して、とても素敵な大人たちになりました。

でも、どんなに時がたっても、彼が私たちと生きていた時間は全く色褪せません。
時に全く思い出さない時間すらある今になっても、
見えなくっても、聞こえなくっても、
彼は仲間たちの中に鮮やかに生きています。

なぜだろう?

それは多分、彼が私たちにとって「キツネ」で「バラの花」だったから。
そして、彼は星の王子様の様に、私たちの為に暇つぶしをしてくれたから。

「大切なことは目に見えない」

私たちは生きている彼からそれを学び、見えない存在になってもなお、その大切なものを教えてもらっている。

彼も、そして私も仕事は同じ「役者」(おもにミュージカルだが)
役者の仕事とは目に見え、聞こえる表現だけを取り上げられるけれど、本来の仕事は台本のせりふには書かれていない「行間を読む」こと。
そして役者とは何をするものか?
「真実を生きることで幸せ(愛・喜び・真実)」を生み出すことに他ならない。
未来に幸せを生み出す仕事。
だから私は、この仕事に心底から誇りと喜びを持っている。

彼は仲間を愛する人だった。
仲間はファミリー、家族だった。
だから私たち仲間は今もそう言う絆で繋がっている。

だから決して中途半端なかかわり方なんかしない。
そんな付き合い方をするなら、話なんかしないほうがマシ。
声をかけた相手にはとことん付き合って責任を持つ。
私たちの仲間にはそれが当たり前だった。

けれど、彼が居なくなって、いろいろな人と付き合ってみて
世の中の人間って、皆、すごく希薄なんだって知った。
「友達」って言葉は、すごく軽いものなんだなって思った。
友達って言っていても、自分が大変になればすぐに手を離す、そう言うものなんだって知った。
いろんな基準も、あってないのと同じくらいいい加減なんだってことも知った。
約束ってものは、必ず守るものではなく、自分の都合で変化して守られるほうが少ないんだって初めて知った。
二言はない、って言葉は存在しない。
人によってはありがとうは言ってもらう言葉だったり、ごめんなさいって言葉は自分の立場を守るためには人に言ってはいけないものとも始めて知った。

ソウルメイトが亡くなるまで、私の周りに居た人間には、そう言う人は一人も居なかった。
私はそんな人を知らなかったから、本当に驚きだった。
人にとって人ってそんなにも関係ないものだったのか?って驚いた。

私たちにとって「友達」は「家族」で命や人生をかけられるものだった。
だから一度受け入れたら、どんな事が起こっても努力する存在だった。

「約束」って言うのは何があっても守るから「約束」なのだった。
一度、口にしたことは守ろうと努力するものだった。
人間は完璧じゃないから失敗もする。だからダメならちゃんと謝る。
お互いが理解しあえるまで、とことん話し合う。
そう言うことが当たり前だった。

だから信頼があった。絶対的な信頼と言うものが存在した。

信頼は相手に依存したり相手をただ受け入れることではない。
生きているままの自分で相手の前に立って、
生きている相手としっかり向き合って、
心と身体をしっかり使って、相手のことを考えて生きることだ、
自分と相手に嘘をつかないことだ、
と私はソウルメイトと仲間たちから教わった。

でも、普通はそこまでしないんだって、ソウルメイトが居なくなってから知った。
そして周りを見て思った。

この人たちに本当の友達はどれだけ居るんだろう?

そして、また思った。

私には少なくとも「本当の友達」がいる。
私にとって「友達」と言う言葉は「家族」とおなじ。
命をかけられるような、魂をそう呼ぶ。
そういえる私の宝物がある。

私はそれをものすごく幸せだと思っている。

私たちは仲間内で素敵なエンターテイメントショーを上演する店をやっていた。
仲間たちの合言葉は

「人生、それこそがミュージカル!」
「真剣に遊ぼう!」

生きているこの一瞬一瞬が音楽でダンスでドラマそのもの。
仕事は本気で真剣に遊ぶこと。
自分の力でまっすぐに立ち、目を見開いて歩く。
もちろん、よろけるときもあれば、疲れるときもある。
でもそれが生きているということだ。
そこに嘘をつかないこと。

それはとっても大事だと私は今も思っている。
だから、今日も私は真剣に遊ぶ。
だって人生は、それこそミュージカルなんだから。

そんなことをソウルメイトは教えてくれた。
今も毎日教えてくれる。
だから、私は毎日を真剣に本気で遊ぶ。
この世が終わるまで、きっと、ずっと。



さて、先週はある場所でバザーをしました。
いま、身体を上手く動かせないから、働くことが難しく、
生きていくために持っているものを手放すことにしたのです。
どれも愛着があって、出来ればずっと持っていたいものでした。
だからだ時にしてくれる方にと思いました。

そして、そこでたくさんの方に出会いました。
たくさん助けていただきました。
そして毎日たくさんの人に助けられて生きているのだと心から感じました。
心が温まる気持ちになりました。
希薄な世の中で、たくさんのキツネさんたちに会えた。
本当ご縁に感謝です。皆さん、ありがとうございます。

毎日、いろんなことが起こります。
幸せとそうでないこと。

最近は幸せでないことも自分で選んで起こすことにしている。
なぜなら、それは大切だから。
本当の幸せをお互いに手に入れるためには大事なこと。
だから、逃げたくない、と思っています。
大事なことは何かを自分で考えて、ちゃんと手にしたい、と思います。

なぜなら私は幸せな日もそうでない日も必ず、
まだ見ぬ未来の「幸せ」に繋がっていると知っているからです。


先日、親友のカンナちゃんがお仕事をお断りしたそうです。
それはその職場の管理者様がオリエンテーションでこう言ったから。

「テキストにはお客様に心からお詫びするって書いてあるけど
申し訳なさそうにしてくれるだけでいいからね」

他の人はそう言う管理者さんを見て、硬くなくて話のわかる人、と思ったらしい。
世の中には彼女の対応を見て、こういう人も居るだろう。
いや、殆ど、そうかもしれない。

「世の中ってそんなものよ。そこに合わせてこそでしょ」

でも私も彼女の選択の方を選ぶだろう。
なぜなら彼女は本当の正しさを選んだと思うから。
だってお詫びは心からするものだ。

私もあるとき、いろいろな善意や人の為に動いている人や
いい人だなと思ってた人がこういったのを聞いてショックだったことがある。

「そこはどうやって、活動にお金を出させる気持ちにさせるかだよね」
「相手にありがとうって言わせるトークをしないとダメだ」

私はこれは全く受け入れられない。
無理に出させたお金でやった善意は善意にならない。
メリットは相手にそれを感じてもらうために作るものでも、主張するものでもなくて、
相手に見出してもらえるように、私たちが努力するものだ、と思う。

ありがとうは言ってもらう言葉でも、言わせる言葉でもない。
自分自身が相手に対して心から生み出す言葉に他ならない。
私にはそう思える。

だから、人に、ものに、もっと真剣にかかわりたいと思う。
大事にすごしたいと思う。
人のかかわりも仕事も、何もかも。
愛と真実に生きたいと願っています。

ソウルメイトが居たあの頃と同じように。
ただひたすら、そう願っています。

今年は自分の力の一番大事なものを大切に、これからのすべての種にします。
そして小さくてもいい、ちゃんと花を咲かせます。
ソウルメイトにそう約束します。

約束は守るよ。
だって、それが約束だからね。