洗ったら
あるお店に奉公をしている女中、そこの若旦那に惚れてしまいまして、
若旦那と一夜を共にしたいってんで、若旦那に言い寄ります、
若旦那も、しょうがない、わかったから、きれいに洗っておけ、
なんてんで、ところが、その夜、若旦那の碁の相手が参りまして、
二人でもう一番、もう一番なんてんで、終わる気配がございません、
しびれを切らした女中が、若旦那に。
女中「あの、若旦那様、きれいに洗ってごぜぇますが。」
すると碁に夢中になっている若旦那。
若旦那「洗ったら、水を切って、立て掛けておけ。」