日本人はフランス語を誤解している!・・・と思うけどなあ・・・
フランス語系人のBO-YA-KI
音楽夜噺感想 フワリ=ドーファン
音楽夜噺、ぶじ終了しました。関口さん、奥野さん、ごくろうさまでした。中町さん、貴重な音源、映像ありがとうございました。ううう、ナンシー・アジュラム可愛いっすね。 (^o^) またあの服が色っぽい・・・ とわたしはかんぺきオヤジはしゃぎしてましたが。 f(^_^;)y
講師ののどをうるおすのがビール中ジョッキってのが効いたかしら。 (^_^;)
で、ライの方ですがあまり皆さんになじみのなさそうな音源を揃えたつもりでしたが、どうだったでしょうか。来られた方の反応からいうとやっぱり Houari Dauphin フワリ=ドーファンに人気が集まったかなと思います。彼は音だけで映像は見れなかったんですけど、彼はライの男性歌手では美形の方だと思います。
で、「ライには美男美女がいない」という話をしたら何人かの方から「そんなことはない、たとえばマミはなかなかいい男である」という反論をいただきました。
そうねえ、彼は国際的スターになってから相当風格が出たかもしれません。
それにつけてもこの間の事件が残念。イメージダウンを回復できるかな・・・
さてフワリ=ドーファンですが、お聞かせしたカセット En Live はもう10年くらい前の作品です。彼が20代前半で、力任せに歌っているのに声のコントロールは完璧ですし、シンセサイザーのテジドとの息もぴったりで、この時期のライの傑作です。それにアルジェリアで無差別テロが横行していたころの不安な雰囲気が漂っている気がして歴史を感じさせます。CDでいえば2001年の Golden Music 006番(↑ こんなふうにアルジェリアで出ているカセットやCDはべつにタイトル付いてないのが多いです)がこれに近い路線ですが、曲調がだいぶん明るいです。
彼はその後甘ったるいラブソングを歌うようになってますから、最近の作を買われてもたぶん失望されるでしょう。こういう曲なら世界中に腐るほどありますしね・・・ まあ彼の変化はアルジェリアが平和になったことの現れみたいで、それはめでたいことですけど。いまでは彼はオランのトップ歌手です。
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イルホム劇場:トークとシンポジウム
(このエントリーのつづき)
ウズベキスタンのイルホム劇場による『コーランに倣いて』公演後のトーク、シンポジウムについての情報です。
松本公演、3月4日には公演終了後、同館芸術監督の串田和美氏と演出家マルク・ヴァイル氏とのトーク。
東京公演で3月9日はマルク・ヴァイル氏が宇山智彦氏(中央アジア研究)を聞き手に旧ソ連、そして中央アジア、あるいはタシケントにおけるイルホム劇場とその作品についてトーク。
3月10日は9日のトークの解説的・啓蒙的な内容をふまえ『コーランに倣いて』について語るシンポジウム、「ソ連解体後の中央アジアにおける新しい文化をめぐって」。パネラーは鴻英良氏(演劇評論。本作品の台本を翻訳)、鵜飼哲氏、内野儀氏(米国、日本を中心とする舞台芸術論)、貝澤哉氏(ロシア文学の社会史的研究。ロシアにおけるポストコロニアル批評、ソ連解体後の文化研究)。必要に応じてマルク・ヴァイル氏のコメントが入る予定。参加申し込みはこのページの下の方でどうぞ。
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音楽夜噺新シリーズです!
エジプト・シャアビにお詳しい中町信孝さんと不肖わたくしのアルジェリア・ライのお話をお聞かせする第一回百人町音楽夜噺は2月23日、於新宿ネイキッド・ロフト、19時30分開始です。
ライのお話はこれまであちこちでさせていただきましたが、今回はこれまでお聞かせしたことのなかったサプライズ音源 (^_^)v もお聞きいただく予定です。うふふふ・・・
中町さんのシャアビのお話も興味津々です。
ぜひお越しください。 (^_^)y
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元旦のパリ(写真)
20.今回の旅行シリーズ、さいごは今年の元旦のパリの写真集で締めにします。これはデジカメで撮っているのでボケてません。 (^_^)v
散歩して、撮りたいなと思ったものを撮ってます。順番もそのままです。
元旦がこれほど快晴で、寒くなくて、またわたしがパリにいてとくに用事がない、というのは、もう死ぬまでないかもしれませんね・・・
2007年元旦のパリ(1から6)
2007年元旦のパリ(7から12)
2007年元旦のパリ(13から18)
2007年元旦のパリ(19から24)
散歩して、撮りたいなと思ったものを撮ってます。順番もそのままです。
元旦がこれほど快晴で、寒くなくて、またわたしがパリにいてとくに用事がない、というのは、もう死ぬまでないかもしれませんね・・・
2007年元旦のパリ(1から6)
2007年元旦のパリ(7から12)
2007年元旦のパリ(13から18)
2007年元旦のパリ(19から24)
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INDIGENES日本公開へ!
時期はまだ先になるかもしれないそうですが、楽しみに待ってましょう。(^_^)
ただこれまでも繰り返して来たように、多かれ少なかれこの映画の公開に触発されて、かつて日本軍兵士として戦いながらその後外国籍となった人々に対する日本政府の対応、等々をめぐるいろいろな議論が起こるのは避けがたい情勢になったと思います。
各方面からの政治的利用の試みにまどわされないように真実を見つめ、慎重に、そして真摯に考えていきたいものです。
ちなみにこの映画には仏語+英語の公式ページもできています(英語の題はDAYS OF GLORYというんですね)。
http://www.indigenes-lefilm.com/
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ウズベキスタンの先端文化に触れてみましょう
わたし、申し訳ないですがウズベキスタンという国はよく存じません。でも音楽的に先端をいく人はかなり世界の動向に敏感にちがいない、とみてます。なにせラシード・タハが来日したとき、かれの大ヒット Ya Rayah にはウズベグ語カバー・バージョンが出ているぞ、という話をしていましたしね・・・
「イルホム劇場」The Ilkhom Theater は、名前の通り演劇をする集団ですが、劇音楽も高度なものを自前でやるので、その音楽が2月18日(再放送21日10時)のNHK FM「ワールドミュージックタイム」で紹介されました。お聞きになった方は風変わりな、しかし西洋音楽の作曲法を踏まえてしっかり作られた音楽に興味を覚えられたことと思います。
実はこの集団は、来月来日公演します。
演ずるのはプーシキンの『コーランに倣いて』。
これ抜群に興味深いです。エキサイティングです。ロシア大作家の文学をベースに演劇と音楽とで現代中央アジアのイスラムの状況が喚起されるわけですから。(↑上は公演ポスター)
上演は3月3日、4日がまつもと市民芸術館、8日から10日は東京新宿のパークタワーホール(新宿パークタワー3F)での開催です。11日には同会場で音楽だけのコンサートも予定されてます。さらに11日は上演のあとシンポジウム「ソ連解体後の中央アジアにおける新しい文化をめぐって」(入場無料ですが要予約です)も企画されているのですね。シンポジウムには演出のマルク・ヴァイルに、おや、鵜飼哲さんも出られる予定になってますよ。 (^_^)y
詳細は国際交流基金のページの案内をご覧下さい。北中正和さんのブログにも紹介があります。シンポジウムについては今のところ情報がないのでとりあえず東京国際芸術祭のこのページの下の方をチェックしておいてください。なんとか情報を仕入れるよう努力いたします。(^_^)y
イスラムへの注目は世界の大きなトレンドで動かないところですが、ことしはトルコ=中央アジア方面が日本での関心の中心になるかもしれませんね。4月にはCrossing the Bridge上演とババズーラ来日公演てのもありますしね。
ちなみに、わたしは3月5日からあとしばらくバタバタ動き回る人生なので(まさしくトルコにも行く予定なのです)、 (^_^;) 東京公演は参れません。4日の松本公演にうかがえないか画策中です。 f(^_^;)y 東京の方に参加される方は、どんな様子だったか後でわたくしに教えていただけると幸いです。 m(_ _)m
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シヘブ
きのうのNHK FM「ワールドミュージックタイム」聞いてたら、またわたしの名前がでてきて (火o火)でした(←これ、顔から火が出るって意味です。念のため。f(^_^;))。
『オランの夜』(↑)収録のシヘブChihebのライブ演奏がかかりましたので、それの関連です。
ふむ、こうやってきいてもシヘブはやっぱり悪くない演奏ですね。お勧めしがいがあります。
聞き逃した方は水曜(21日)10時の再放送をお聞き下さい。
というのは、別にわたしの名前を聞くためではありません(ちなみにシヘブはCD『オランの夜』をここでお買い求めの上お聞き下さいね。他のグループもみな魅力的ですし、わりと詳細な解説もつけてますので絶対お得ですよ。(^_^)v )。ウズベキスタンの注目の音を聞いていただきたいからです(あ、もちろん放送される他の曲もみんないいですよ。これはいわずもがな)。次のエントリーをご覧下さい。
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文学と映画
(ここから続く)
会場からの質問へのバンジャマン・ストラ教授の答えは、さすがに意義深いものでした。
9.11事件以後の世界におけるフランスのイスラム世界との和解の意志については、この両者が繋がりを作るということはすなわち再び作る refabriquer un lien ということであって、フランス・ナショナリスムがかつての植民地「帝国」を再発見するということになってしまうという問題を指摘、しかしフランス一級の知識人、カミュ、デリダ、アルチュセール、ブルデューたちにとってのアルジェリアの特権的位置についても言及していました。
また植民された側がなぜ易々と植民地化を受け入れたかというcolonisabiliteみたいなものの問題について、トルコのアタチュルクーーケマル・パシャですねーーのとった方針とサラフィストsalafiste(イスラムの原点回帰思想)の二つの方向性について述べました。
しかしわたしがいちばん面白かったのは「植民地化を扱った映画が必ずしも商業的に成功しないのはなぜか?」という質問への答です。
もちろん植民した側の現代の人がこの問題を直視したがらないということはあります。これはすぐ考えつきます。
また、観客がある特定のグループに限られるという問題があります。みんな「自分たちの」苦しみの歴史は見に来るけど、「隣の人たちの」苦しみはあんまり関心がない、というわけですね。INDIGENESの場合、フランスで移民系として最大規模の数を誇るアルジェリア、マグレブ系が対象となっていたので大ヒットにつながっている、という側面がたしかにあります。
しかし三つ目の答え、フランスの大監督たちの映画のintimiste傾向(これ、なんて訳しましょうかね? 身近なところに対象を限定する傾向、とでも言いますか・・・)というのは、芸術的観点から興味深かったです。そうですね、大戦争スペクタクルで見せる映画を撮るゴダールなんて想像できないですからね。(^_^;) フランスの大監督たちの扱うのは繊細な個人的ドラマになってしまうのですが「でもそれじゃ大衆に語りかけるわけがない! そこが問題なのです!」とストラさんは嘆くわけです。
(以上、例によってわたしが聞いて理解した範囲の話で、ストラに真意を確認したわけではありません。間違い、誤解があるかもしれないことはご了承下さい)
ううむ、文学史的に言うとだいたい第一次世界大戦からこっち、とくに西洋の文学は、現実の総体を把握し表現するという野心を失ってしまったわけですが、たぶん映画が文学の自信喪失を補ったところがあります。だいたい文学は言葉なので内だけでもできちゃいますが、映画は映像ですから完全に内に向くわけにもいかない。頭蓋骨の内部を写したってしようがない。(^_^;) だいたい頭蓋骨の中にカメラを入れて、光も入れたら、それは一種の「外部」ということになりますね・・・ (なにを下らないこと言ってんだか)
20世紀以後の文学(芸術)の方向性には「正直さを追求する」という動機が不可分にある、と考えると分かりやすいように思います。
するとそこから生じる大きな弊害のことも頭に浮かびます。対象ーーたいていはまさしく「個人的ドラマ」ーーに忠実に取り組もうとすればするほど「それが他人に理解できるか」という顧慮、配慮が希薄になっていくということです。幸か不幸か、文学だとそういう純粋性を追求することが相当可能なのです。
それに比べて映画はどうやっても不純なところが残るということなのか(やっぱりちがうか・・・)、たしかにそれは大衆煽動とか歴史の歪曲とか等々の問題がつきまとうはずですが、戦争映画はやっぱり「戦争」を撮らないといけないのではないか、という考え(ストラがそう言ったわけではありませんよ。念のため)はたしかに妥当性を持つはずです。
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無料
19.パリには大晦日に帰ってきました。
メトロが元旦正午までタダになってました。改札を素通りできるわけです。
でもわたしは、カルネ(10回分乗車券)の残りがなくなっていたので(今回はパリの時間が短くて carte orange は買わなかった)かえって困りました。無料時間が終わったら切符売り場が大行列になるかもしれないのであらかじめ買っておきたかったのですよ。
でも駅員は居るんですが、売ってくれない。改札口の方を指差すだけ。 (^_^;)
こういうところがフランスで腹がたつ、というか残念なんですよ。
せっかくお客様のために(というか一緒に新年を祝いましょう、というお祭り精神ですか)無料サービスやってるのに、かえって不愉快のネタをつくってしまってる。
駅員はさぼってたのかもしれない。でも発券機械そのものが停止しているのかもしれなかったし、他の理由があって仕事しないのかもしれなかった。
だからわたしは、外国で不愉快なことが自分の身に起こっても、いま何が起こったのか、ほんとの本当のところは分からないと考えることにしてるのですよ。悪者から見ればわたしみたいなのはいいカモかもしれませんけどね・・・ だいたいわたしは日本でだって、結局何が自分の益なのかよくは分かっていない人なので。 f(^_^;)
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カレンダー
18. ずいぶん間が開きましたが、フランス旅行の続き。あと3回で締めにしますね。このままだらだら続けてたら話が終わらないうちに次の旅行に行ってしまいそうなので。 (^_^;)
これもボケボケですが、ジャン=イヴのところのカレンダー。
どうもどっかの中華料理店でもらって来るみたいなやつで、観音様なのですが、顔がバーのマダムみたいで・・・ (^_^;)
これの横の壁の上の方には、消防署からもらうカレンダーがたくさん画鋲で留めてあります。
ポーリーヌちゃんが生まれた年からのが順番に留めてあるんです。 (^_^)y
どうせ写真がぼけるんだったらそっちを撮ればよかったね。
まあ今度行った時に。
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