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カワウソ映写

2017-12-14 | つなぐしごと
公共施設からおしゃれなカフェまで、
徳島県内のあちこちでドキュメンタリー映画の
自主上映会を企画する「カワウソ映写」



すごく見たい映画がある!でも自分の地域では上映される予定がなくて、残念に思ったことはありませんか?そんなとき、都会のようにいくつも大きな映画館があったり、マイナーな映画も上映しているミニシアターがあったらいいのに、という思いを抱いたことのある人も多いかもしれません。

今回ご紹介するのは、徳島県内でドキュメンタリー映画などの自主上映会を開催している「カワウソ映写」です。



「カワウソ映写」は、映画館のない地域に住む人たちが、みんなで映画を見る体験・場を持てるようになることで、知らなかった世界への関心を広げたり深めたりするきっかけづくりを実現しようとしているんです。

「カワウソ映写」の活動を始めたのは、普段は看護師の仕事をしている梶尾さん(♂)。

梶尾さんがこの活動を始めた背景には、10年ほど前、高知に住み始めたときの体験が大きく影響しているようです。高知も映画館が少なく、なかなか見たい映画が見られない状況だったのですが、「見たい映画は自分たちで上映しよう」と活動をしている人たちがたくさんいたそう。最初はお客さんとして見に行くだけだった梶尾さんも、何度も通ううちに周りの人に誘われて、自分でも社会問題や人権問題など、自分が気になるテーマのドキュメンタリー映画の上映会を企画するようになったという原体験がありました。

2017年3月に徳島市に引っ越してきたばかりなのですが、徳島でもドキュメンタリー映画を見られる機会があまりないな、と感じた梶尾さんは、さっそく上映活動を始めます。

最初は、徳島市内のふれあい健康館のホールを借りて、7月22日に『ふたりの桃源郷』の上映会を開催。参加したお客さんからは、「いままでみた映画の中で一番よかったです。」「自分の家族と重ねました。」といった感想をいただいたそう。




続いて9月から10月にかけては、あちこちで話題の「人生フルーツ」をいくつかのカフェと共催企画として複数回上映。「人生フルーツを上映しよう」と決めた後、関心を持ってくれそうなお店に1軒ずつアポをとって交渉した結果、cafeパパラギ、o-ba'sh cafe、ハレとケ珈琲、ろうそく夜、cafe’onyva、アジュール昭吾堂、といったように徳島県内のあちこちで上映会を開催することができました。


(人生フルーツ)


(徳島駅からも近いo-ba'sh cafe)


(神山町のフレンチビストロ cafe on y va)

その後11月3日には再びふれあい健康館にて「ガンを育てた男」の上映会も開催し、活動を重ねています。

梶尾さんいわく、映画館のない地域で上映会をしていく上で大事なのは、地域に根差したカフェやお店などと協力して企画することなのかもしれない、と。

ふれあい健康館などの公共施設は定員数を多くすることはできますが、もともとそのテーマに興味のある、アンテナの高い人にしか届きにくい反面、カフェなどと協力すると、それ以外の人たちにも、その映画に興味を持ってもらう機会をつくることができたそう。また、県内で複数回上映会があることで、多忙な中で自分の都合のつく日程を見つけられたり、普段は立ち寄ったことのなかった地域に足を運ぶ機会になったお客さんもいたそう。

カワウソ映写の活動を知って、「いい映画を見たい」「上映会を定期的に開催したい」と思っている県内各地の人たちが連携して、同じ映画の上映会を複数拠点で開催することの面白さと可能性に、私は気づかされました。

この機会に、お住まいの地域での気になる映画の自主上映会を探して、見に行ってみませんか?(徳島に住んでいる方は、ぜひ次のカワウソ映写の企画を楽しみに待ちましょう!)

詳しい情報は、カワウソ映写の Facebookページ、もしくはTwitterで。


- - - 編集後記のようなツブヤキ - - -

#greenz.jpっぽい記事を自分でも書いてみる試み・その1

打ち合わせのときに伺った内容をまとめてみました。
ドキュメンタリー映画や上映会に対する梶尾さんの熱意を感じつつも
・どんな困りごとを解決しようとしているのか
・達成しようとしているインパクト
をうまく質問することができなかったな…というのが反省。
今後コラボする機会を重ねつつ、分かってきたらいいな。

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