アールテック日記

日々の活動の中で感じたこと、気になったことを何気なく書いていきます。

カラーベストという屋根材

2017年02月07日 | 日記
先日、国交省の屋根材暴露実験の試験結果を見る機会がありました。35年で一番屋根下地が傷んでいたのはカラーベストでした。
その状況を、まざまざと体験したのが、先日の屋根の現場でした。





カラーベストを剥がしていくと、毛細管現象で吸い上げた雨水が、固定する釘穴まで流れて、その釘穴から野地を傷めています。



切妻屋根のケラバ(脇の部分)の所からも、オーバーフローして雨水が溢れています。年数が経つと、ほとんど防水紙だけで雨漏りを防いでいるのがわかります。





北側の屋根は日当たりが悪く、水はけが悪いので、下地の傷み具合いはひどい状況でした。合板はふやけて紙のようになっていました。



見た目はまだまだいけそうな感じですが、下地はこんな風になっています。全部が全部このようにはなってはいませんが、屋根材の作りとしては根本的な所で、雨漏りに結びつきやすい材料だとあらためて思いました。