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エッセンシャルキリング

2011-08-10 | あ行の映画

前作『アンナと過ごした4日間』で久々に復帰したポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキ監督によるサバイバル・アクション。アフガニスタンでア メリカ兵を殺害し、アメリカ軍に追われるアラブ兵の逃亡劇を83分間セリフなしで撮り上げ、第67回ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞と最優秀男優賞を 受賞した。飢えと闘い、傷も負った極限状態で大自然の中を逃げ回る主人公を、顔の表情と肉体のみで表現したヴィンセント・ギャロの鬼気迫る演技は必見。

ストーリー:アフガニスタンの荒野を一人さまよっていたムハンマド(ヴィンセント・ギャ ロ)
アメリカ軍に捕らえられる。激しい尋問を受けた後、別の場所へ移送中に事故に遭い、その混乱に乗じて彼は逃げ出す。民間人を殺し、車を奪い、雪に 閉ざされた深い森をやみくもに逃げ続けるムハンマドは、やがて森の中に一軒の家を見つける。

監督 イエジー・スコリモフスキ

キャスト:ヴィンセント・ギャロ、エマニュエル・セニエ、ザック・コーエン、イフタック・オフィア、ニコライ・クレヴェ・ブロック



 

殺害の本質?????重要な殺害 とでも言うのか
それとも・・・
ニュアンスな 「本能」だと思うのだが・・・
essential killing 

essential イセンシャルと発音し
簡単に言ってしまうと 「必須」「重要」「不可欠」

そうだなぁ・・・ 生活必需品必要なもの ってコト

睡眠は生活に欠かせないのだーーー とかで使う
 
essential 



 

 

アフガニスタンの地を占拠するアメリカ兵、上空では米軍のヘリコプター飛行している

物陰に潜んでいた一人のアラブ系兵士ムハンマド


 演じる ビンセント・ギャロ
バズーカ砲でアメリカ兵を吹き飛ばす。咄嗟にその場から逃げるムハンマド。

がしかし・・・
ヘリに攻撃され米軍の捕虜と
収容所へと
厳しい拷問そして・・・別の場所へと移送

護送車が事故に遭い崖から転落。
混乱の最中。
ムハンマドは逃亡成功。そこは・・・そこにある世界は
見も知らぬ雪の森。
ムハンマドは故郷に戻るための過酷なサバイバル劇を始めていく。


このギャロ氏の演技が まるで「生死の本能のむき出し」であった

環境が酷いワケである

「砂漠エリアの高温世界にて生活していた人が 雪深き世界をいき」
 転勤。引越し ではないわけで

「護送車から逃げ出した時は手錠を付けられ、薄着で素足」

であるワケだ


 

ムハンマドはタリバンの幹部クラスの大物なのか、
それともただの一兵卒なのか。

口の利けない村娘には、エマニュエル・セニエ


鬼気迫る形相で雪山を徘徊しながら食料を探し求める。
幻覚作用を催す木の実やアリ塚のアリを貪り食い、
山道を通りかかった女性に襲いかかる。
その目的はもちろんセックスでは無い
乳房からミルクを啜るのである


白銀世界は 広い


そこに「存在」するのは
 オレンジ色の囚人服
ブルーの民族衣装
そして 肉体の赤


 

雪原は朝日に輝く
白馬は彼を乗せていく
そして 首筋には 赤く流れるのだ

83分の映画の中、ムハンマドはほとんど言葉を発しない。
爆発音で一時的に耳が聞こえなくなる
敵地で言葉が通じないこともある
彼に手を差し伸べる者は無
故郷に戻りたい
が、自分のいる場所も分からない、帰り方も分からない、教えてくれる人もいない…。
孤独感、孤立感
地獄なのかもしれない。


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2 コメント

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Unknown (KLY)
2011-08-11 00:39:14
人間の生命力というより、人間も動物のようだなって思いましたよ。
だから最後の女性は人間の象徴だったように思うんです。彼女の優しさで人間に戻った瞬間、彼は死んでいった…。それが彼にとって幸せだったのかはわからないけど。そんな気がしました。
ちと ウケ部分も (q)
2011-08-11 17:49:15
klyさん
  戦いは己の為に
  探していたのかなぁと思ったり・・・逆に望んでいた死だったのかなとか思ってしまったり
いや~それにしても
 襲ったギャロが 
とかウケた部分もあったよ
大体さぁ・・・白銀の世界に
ワイルドなギャロってのが・・・

なんというか考える作品だったけど
オリエンタルなギャロの顔が
マッチングしてたな~

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