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スマート フォーフォー Smart For Four C453

2018年07月28日 17時09分59秒 | 

 スマート フォーフォー Smart For Fourです。所有していた旧型のFor two(C451)が5年目の車検を迎えるタイミングで、新型For Two(C453)を購入したのですが、納車前に車検が切れてしまうので、新型が届くまでの代車です。折角なので、インプレッションを投稿しようかと思います。

 ちなみに旧型のフォーツー C451ですが、以下のURLで過去の記事が閲覧できます。

スマート フォーツー クーペ smart fortwo coupe

 

↑ 正面です。C453は、フォーフォーもフォーツーもだいたいツートンカラーでカラフルです。C451と比べて、若干丸みを帯びたファニーフェイスになっています。

↑ 後方からです。フォーフォーなので、ドアが4枚あります。エンジンはリアにマウントされていますので、左後方には、エアインテークがあります。右側は給油口です。

↑ リアビューです。ストップランプのデザインが近未来的で格好良いです。リアはフォーフォーもフォーツーも変わりません。

↑ ホイールです。ブラック基調の精悍な印象のデザインです。こちらはリアタイヤなのですが、ブレーキはドラム式です。ホイールの隙間からちょこっと見えます。今の時代にドラム式ブレーキって...と思いますが、車重が軽いため、十分な制動力が確保できるという事なのでしょう。

 ただ、実際には、若干制動力には不安があります。高速域からのフルブレーキでは、グッとブレーキを踏みこむと、少しスコッと抜けるような感触が足に伝わってきます。まぁ、その後ちゃんと踏み込めば十分に制動力を発揮するのですが、一瞬不安になります。

 C451もリアのブレーキはドラム式でしたが、やはりC453と同様に、グッと踏み込むとスコッと抜ける感じがありました。地初めて乗る人は少々戸惑うかもしれませんが、さらに強く踏み込めばちゃんと制動力は得られますので、ご安心を。ただし、C453では、C451よりもその傾向が強いので、注意が必要です。

↑ ラゲッジルームです。スマート フォーフォーは4人乗りなので、必要十分な広さですね。4人の小旅行程度の荷物ならば十分に搭載可能でしょう。ファミリーユースでは、キャンプ等に行く際には若干の不足があるかもしれませんが、日常使用では問題ないでしょう。

↑ コックピットです。ステアリングは本革巻きです。クルーズコントロールのスイッチも付いています。まぁ、同速度で走るだけの機能ですが、無いよりはマシです。ステアリングの形状は、握りやすく、運転感覚は良好です。口径も小さめで、スポーティーな印象です。

 ナビは純正の物が装着されていました。パナソニック製のゴリラです。ゴリラにしては高機能なモデルだと思いますが、多くは期待できないでしょう。個人的には十分です。7インチのモニターも見やすく、操作もゴリラなので、簡単です。

 Smartには、スマホとのコネクテッド機能があり、専用アプリでナビや音楽試聴が簡単に操作できる...との謳い文句ですが、実際にはあまり使い勝手が良くなかったです。音楽を聴くのも、別のアプリの方が操作しやすいですし、スマホのブルートゥースの認識もうまくいかない事があります。まぁ、短時間でブルートゥースが繋がるのは凄いなぁと思いましたが、やはりナビの方が使い易いですね。

 今回、新型のC453になって、実は一番嬉しかった装備が、カップホルダーです。旧型のC451にはカップホルダーが無く、オプションで装着しなければなりませんでした。値段は1万円程度ですが、床に直接取り付ける感じなので、飲み物を置くことを考えると、ちょっと抵抗があって...結局装着せずに、不自由な思いをしました。C453では標準で、しかも前席インパネに2個分、後席中央に1つ分。そして後席のドアにはさらに2個分、その上、前席ドアにも2つ分と、計7つの飲み物置き場があるのです。これは凄い進化です。普通の車と遜色ないです。もう飲み物を買うときに、我慢はいりません...まぁ、当たり前って言っちゃえばそれまでなのですが。

↑ 運転席側です。オプションの本革シートが装着されていました。シートヒーターも付いています。コックピット周りのデザインは、お洒落な印象ですが、変にゴチャゴチャした感じが無く、シンプルにまとめられています。好印象です。

↑ 助手席側です。ドアの開口部が広く、乗り降りしやすいです。

↑ 後部座席です。フォーフォーの最大の売りですね。後部座席があるというのは、色々な面でありがたいです。まぁ、これも当たり前なのでしょうが、スマート乗りからすると、後部座席があるというのは凄い贅沢のような気がします。反面、それじゃぁスマートじゃなくても良いのではないか...という気もします。

 我が家では、決して広くはない駐車場に3台の車を停めているので、出し入れも考えると、小回りが利いた方が良いですし、普段は通勤か買い物で使うだけなので、後部座席を使うことは少ないです。それに4人乗りたいなら、他の2台を使えば良いので、ちょっとだけ迷いましたが、やはり自分が購入したのは、2人乗りのフォーツーでした。

 後部座席のスペースはやはりミニマムです。子どもが乗るなら問題ないと思いますが、大人の男性が乗る場合には若干の狭さは感じます。足元も頭上もスペースはギリギリです。その上、背もたれの角度がきつく、長距離ドライブはきついかもしれません。

↑ 後部座席の窓です。

↑ 後部座席の窓を開けたところです。こうしたチルドアップ的な開け方しか出来ません。コストや重量の問題もあるとは思いますが、出来れば普通の窓が良かったなぁと。空気の入れ替えという面では十分機能すると思いますが、開放感は皆無です。前席から操作できないので、一人で運転しているときに、空気の入れ替えをしようと思っても、後部座席の窓は開けられません。これは残念。

 という事で、全体的なインプレッションです。このモデルは、自然吸気のエンジンだったので、街中では良いのですが、高速道路では若干のパワー不足を感じました。巡行時は問題なくても、追い越しや合流、登坂の際にはアクセルを深く踏み込む必要があり、疲労に繋がります。やはりターボの方がその点は有利ですね。可能ならばターボモデルをチョイスした方が良いかと思います。

 フォーフォーはフォーツーよりもホイールベースが長いので、安定感はあります。その分小回りは利きませんが、それでも最小回転半径は4.1mと驚異的な性能です。それに伴い、前輪のタイヤハウスが大きく取られており、右足のスペースを圧迫しています。その為か、ペダル類が若干左側に寄っております。結果として、ブレーキングの際に、右足を内側に強く絞る必要があり、渋滞の際には疲労に繋がります。これはフォーツーも同様です。正しい運転姿勢を取れないのは、メルセデス製なのに非常に残念なポイントです。

 ミッションはダブルクラッチのセミオートマです。C451はシングルクラッチでしたので、変速ショックが大きく、滑らかに運転するには、変速時にはアクセルを緩める必要がありました。C453になって、クラッチが二つになったことで、変速時のショックは大幅に改善されました。また、停車状態からブレーキを離すと、トルコン付きのATのようにクリープもします。ATからの乗り換え時の違和感も低減しています。しかし、このミッション、正直あまり出来が良くなく、低速時に挙動がギクシャクします。走り出してしまえば問題ないのですが、駐車場で切り返しをする際や、一時停止からの再発進では、若干もたつきます。折角の小回りも十分に生かせていません。まぁ、クラッチのタイミングを学習させることで、ある程度は改善できるようですので、購入したらメカニックと良く相談しながら、自分好みに仕上げていく感じになると思います。

 燃費は満タン法で平均17㎞前後でした。エアコンを使わない状態でしたので、エアコン使用時にはもう少し落ちると思います。カタログ値では、ターボの方が燃費が良いようです。まぁ、17㎞走れば十分な気もしますが、ハイオク仕様なので、経済性を重視する方には、日本車と比べられたら厳しいかもしれませんね。

 C453はルノー製のエンジンを搭載しています。こちらは自然吸気でしたが、普通に乗る分には問題ありません。C451は三菱製のエンジンでしたので、信頼性は非常に高かったです。C453はルノーエンジンですが、信頼性はどうでしょうかね?エンジンフィールは、低回転から高回転までフラットにトルクが出る、扱いやすいエンジンだと思います。三菱製は、若干ピーキーで使い難かったです。カタログ値重視で、スペックは素晴らしいですが、実際に使ってみると、トルクのピークが高回転寄りで、スポーツ走行でもしない限り使わないところだったり、燃費も高回転にすると極端に落ちたりします。その面では、ルノー製の方が日常では使い易いです。ただ、エンジン音はゴロゴロした感じで、お世辞にも気持ちの良い音とは言えません。まぁ、好みもあるかと思いますが、ガサツな印象を受けます。

 ハンドリングは素直で、扱いやすいです。小回りは驚異的です。想像を絶します。えー、こんなに曲がるの!という感じです。これが最大のメリットかもしれませんが、先述の通り、性能を生かすには、ミッションを調整してバランスをとる必要があります。

 1人で乗っている分には、動力性能の不満はギリギリ無かったのですが、家族4人での移動では、正直常にパワー不足を感じてしまいます。1~2人の乗車が適当です。車重は1トンピッタリ位なので、非常に軽いです。街中では軽快に走ります。

 少人数での使用が主で、たまに家族を乗せたい...という使い方が適しているように思います。ペダルの配置の問題もあるので、長距離ドライブは得意ではないと思います。まぁ、クルコンが搭載されているので、それをうまく利用すれば、疲労は最小限に抑えられるかもしれませんが、渋滞にはまると厳しいでしょう。

 とは言え、このスタイリングに惚れて買う車だと思いますので、そうしたデメリットは小さいのもだと思います。小型車は設計上、色々な制約があると思いますので、どの車も一長一短があるのが普通でしょうし、そもそも長距離を乗るためのものではないので、自分が指摘した点は、大したデメリットにはならないと思われます。

 兄弟車にルノーのトゥインゴがありますが、値段はスマート フォーフォーの方が若干高いです。その分装備は充実しています。どちらを選んでも、特徴のあるデザインで、非常にお洒落です。車の性格も似ていますので、装備と値段のバランスで選べば良いのかなぁと思います。

 衝突安全性能は、メルセデス製なので、高級車種と遜色ないレベルのはずです。残念ながら、緊急ブレーキは搭載されていません。衝突警告アラームのみです。クルコンも前車追従型ではないので、使い勝手は良くないです。レーンキープアシストも付いていません。まぁ、値段を考えれば仕方が無いですね。

 という感じです。代車でしたが、少々長めに乗ることが出来たので、色々と性能が試せました。フォーツーについても、後日インプレッションを掲載したいと思います。



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