POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 ローマはホテルの星の数の割には、ホテル代金が高いと言われています。そのローマに長期滞在を希望する夫は、「せめて1週間はいたいな」、「ネットにも繋げられないとね」と簡単に言います。最初は、「テルミニ駅周辺がいいな。アクセスがいいからね」、その次には、「ボルネーゼ公園の近くのホテル、「アルバーニ」がいいよ」、さらに、「バチカン市国周辺に泊まっていてもいいかな。サンピエトロ広場で朝の散歩ができるからね」とも言いました。ホテルに予算を掛けたくないというくせに、ホテル代金の高い場所を指定してくるのです。まったく!本来なら夫にホテルを調べさせた方がよかった気がします。その方が私の苦労がわかるでしょうからね。

 ホテルを決めるには、「ホテルの設備」以上にホテルのある地域の「治安」も、子連れ旅行では、重要な要素になります。ローマでは「スリ」、「引ったくり」などの犯罪に遭う確率がアジアの都市よりも格段に高いそうです。テルミニ駅周辺は治安がよくないと聞きます。悪いことは誇張されますから、それほどのことはないと思いますが、それでも子連れの旅行なので、できるならば避けたい。

 「ホテル・アルバーニ・ローマ(Hotel Albani Roma)」はボルゲーゼ美術館に近く、その周辺の治安も悪くはないのですが、宿泊料金が1週間も滞在すると高額になります。そこで、検討したのが郊外の宿泊料金の高くないホテルで観光スポットにアクセスのよいところです。「そんなところはないの?」と聞くと、思い浮かばない様子。仕方がないので、ホテル予約サイトの「アップルワールド」や「エクスペディア」で口コミを読んで評判を調べたり、アクセスをマップで調べたりで、探すことに1か月。とにかく、ホテル選びには苦労しました。

 「ホテル・アルバーニ・ローマ」は、問い合わせたところ、イタリアの消防法との関連で、多分部屋の広さと宿泊人数の規制の問題なのでしょうか、ダブルの部屋に我が子を「添い寝」させることができないことがわかりました。トリプルの部屋にするとコストはかなりかかってしまいます。

(info) エクスペディアでの「ホテル アルバーニ ローマ」(HOTEL ALBANI ROMA)の情報。

 最初はローマ地下鉄の郊外の駅の周辺を探し、いくつか候補を選びました。1つはテルミニ駅から東にVia Bachelet, 8 (ex Via Varese) , Rome にある「ホテル・アストリア・ガーデン(Hotel Astoria Garden)」というミニホテル。評判が高く人気なのか、ホテル予約サイト「ホテルクラブ」に問い合わせたところ、満室という返事が数日後に返って来ました。スペイン広場周辺のホテルも考えましたが価格面で断念。

(info) エクスペディアでの「ホテル・アストリア・ガーデン」(HOTEL ASTORIA GARDEN)の情報。

 テルミニ駅と結び、5駅めの地下鉄A線の駅「ポンテ・ルンゴ (Ponte Lungo)」(テルミニ駅まで所要時間約15分)から北に約500メートル(徒歩7分ほど)のところ、Via Assisi, 53, Romeにある「エクスプレス バイ ホリデイ・イン ローマ サン ジョバンニ(Express by Holiday Inn Rome - San Giovanni)」も考えました。問い合わせたところ、このホテルはアメリカ系のホテルのせいか「添い寝」に対して寛容で、添い寝OK。その点はよかったのですが、バスタブのある部屋はリーゾナブルな価格帯ではなく、スタンディング・シャワーのみなのだそうで、比較的寒い時期にイタリアに行くので、断念。

(info) エクスペディアでの「エクスプレス・バイ・ホリデイ・イン・ローマ・サン・ジョバンニ」(EXPRESS By HOLIDAY INN ROME SAN GIOVANNI)の情報。

 最後に行き着いたのが、バスで市内へ15分程度のところ、Via Degli Scolopi 31, Romeにある「エクセル・ローマ・モンテマリオ(Excel Roma Montemario)」。1週間の長期滞在になりますから、観光スポットへのバスの本数がどの程度あるか非常に気にかかるところです。夫は暢気に構えていて、「バス会社のサイトでは、路線図が見られないよ。」とよく調べもしないで言います。「そんなことないでしょ。ペナンでさえ調べられたのだから。」と苦情を言ったら、ようやく本気で調べ始めました。

 今度は夜中まで熱中してしまい、翌朝仕事に行くのに「眠い!」の連発。夜9時を過ぎると眠くなってしまう「幼稚園児」のような夫は、前日午前2時頃までパソコンに向かって起きていました。私がようやく眠くなる時間です。「地図オタク」の夫、「オタク心」が「眠気」に勝ったようです。

(info) エクスペディアでの「エクセル・ローマ・モンテマリオ」(EXCEL ROMA MONTEMARIO)の情報。

(ここから健人のパパ) 伝説上の王政ローマ第6代の王(在位:紀元前578年~紀元前535年)「セルウィウス・トゥッリウス(Servius Tullius)」は、外部からの侵攻に備えて、濠と土塁による防壁を築いたといいます。この防壁は「セルウィウスの城壁(Mura serviane、Servian Wall)」と呼ばれ、アヴェンティーノの丘、チェリオの丘などにその一部が残っているようです。

 古代ローマの中心部であったセルウィウスの城塞の内側にある丘を7つ挙げたものが「ローマの七丘(Sette colli di Roma、Seven hills of Rome)」です。テヴェレ川の東に位置する丘です。ほぼ南北に長い楕円形である「セルウィウスの城塞」のほぼ中心に「パラティーノの丘(Colle Palatino)」があります。フォロ・ロマーノ(Foro Romano、古代ローマ時代の遺跡で大小様々な遺跡が残こる)とチルコ・マッシモ(Circo Massimo、ローマの古代遺跡で大競技場のあったところ。現在は野原)の間に横たわります。

 その「パラティーノの丘」の真北には「クイリナーレの丘(Colle Quirinale)」があります。そこから時計回りに1時の位置に「ヴィミナーレの丘(Colle Viminale)」、2時に「エスクイリーノの丘 (Colle Esquilino)」、3時に「チェリオの丘(Colle Celio)」、7時の位置に「アヴェンティーノの丘(Colle Aventino)」、10時に「カピトリーノの丘 (Colle Capitolino) 」があります。

 ローマには「ローマの七丘」のほかにも数多くの高台があり、ポポロ広場の近くに「ピンチョの丘 (Colle Pincio)」、ローマの下町「トラステヴェレ地区(テヴェレ川の向こう側(西側)という意味)」の近くに「ジャニコロの丘 (Colle Gianicolo)」、緑豊かな住宅地区である「モンテマリオ地区」の近くに「モンテマリオの丘((Monte Mario)」などがあります。北の「モンテマリオの丘」と南の「ジャニコロの丘」の中間に「ヴァチカン市国」があります。「モンテマリオの丘」も「ジャニコロの丘」も「ヴァチカン市国」もテヴェレ川の西側です。



 「エクセル・ローマ・モンテマリオ」というホテルは、テヴェレ川の西側(観光スポットはテヴェレ川の東側)にあります。ローマ地下鉄のA線、B線とテヴェレ川で囲まれた地域に宿泊場所をとっていれば、健脚であれば、ローマのほとんどの観光スポットを徒歩で巡ることができます。しかし、それだけに宿泊料金は高い。ローマの公共交通機関は安価に利用できますから、観光スポットへのアクセスがよければ、観光スポットのある地域に宿泊場所をとらなくてもよいことになります。



 「エクセル・ローマ・モンテマリオ」は、モンテマリオ地区にあります。この地域にローマ地下鉄の駅はありません。ローマ地下鉄のD線が計画されてはいるのですが、開通はまだまだ先の話です。ローマはラツィオ州のほぼ中央に位置しますが、そのラツィオ州のほぼ北の端に「ヴィテルボ(Viterbo)」という都市があります。ラツィオ州ヴィテルボ県の県庁所在地です(ローマはラツィオ州の州都でローマ県の県庁所在地)。

 このヴィテルボとローマを結ぶ、およそ87kmの長さの「トレニタリア(Trenitalia)」のローマ近郊鉄道路線「FR3」線(Ferrovie regionali del Lazio)があります。FR3線はほぼ南北に走っています。ローマ近郊では、北からRoma Monte Mario(「ローマ・モンテ・マリオ」駅)、Gemelli(「ジェメリ」駅)、Roma Balduina、Appiano、Valle Aurelia(「ヴァッレ・アウレリア」駅、高架駅でその下に地下鉄A線の駅がある)、Roma San Pietro、Quattro Venti、Roma Trastevere(「ローマ・トラステヴェレ」駅)、Roma Ostienseという駅になります。

 ローマ市内の公共交通機関は、近郊鉄道、地下鉄、トラム(路面電車)、市バスとありますが、どれも1ユーロ(1回券、B.I.T、Biglietto Integrato a Tempo)で乗れて、チケットも共通です。鉄道と地下鉄は1ユーロで1回のみの乗車ですが、トラムとバスは乗り換えても75分間は乗っていられます。ローマ市内の公共交通機関のチケットは、地下鉄駅やタバコ屋(「タバッキ(tabacchi)」)、キオスクでしか発売されていません。“biglietto”と表示されているタバコ屋で1日券4ユーロ(B.I.G、Biglietto Integrato Gionaliero)を購入するのもいいのかも知れません。

 今回はローマに1週間滞在しますから、1週間定期(C.I.S、Carta Integrato Setimanale)を購入するのが便利です。16ユーロで、1日券の4枚分ですから、有利と言えます。

 「エクセル・ローマ・モンテマリオ」の前の「デリ・スコローピ通り」を北へ数分行くと、バス通り「トリオンファーレ通り(Via Trionfale)」があります。それを左(西)に折れて少し行けば、バス停「トリオンファーレ通りサクロ・クオレ・カトリック大学(Trionfale/Universita Cattolica Sacro Cuore)」があり、右(東)に折れて少し行けば、「トリオンファーレ通りモンテ・ガウディオ(Trionfale/Monte Gaudio)」があります。

 ローマの公共交通会社であるATAC(Agenzia per i Trasporti Autoferrotranviari del Comune di Roma)のサイトには、バスの路線図があります。それによると、バス停「トリオンファーレ通りサクロ・クオレ・カトリック大学」に停まるのは4路線、907(stazione la giustiniana←→Trionfale/Universita Cattolica Sacro Cuore←→stazione metro cipro、地下鉄A線の「チプロ(Cipro-Musei Vaticani)」駅に近い。ヴァチカン市国の北西の壁の近くにバス停がある。「ヴァチカン美術館 (Musei Vaticani) 」に近い)、911、913(stazione monte mario←→Trionfale/Universita Cattolica Sacro Cuore←→Giulio Cesare/Ottaviano、地下鉄A線の「オッタヴィアーノ」駅で「サン・ピエトロ大聖堂 (Basilica di San Pietro) 」に近い←→Giulio Cesare/Fabio Massimo、地下鉄A線「レパント(Lepanto)」駅に近い←→Cicerone/Cavour、カヴール広場のバス停で「サンタンジェロ城(Castel Sant'Angelo)」に近い←→augusto imperatore)、991(barellai←→Trionfale/Universita Cattolica Sacro Cuore←→Giulio Cesare/Ottaviano←→dalla chiesa)です。

 「913番」の市バスの上りの時刻表を見てみます。始発駅「モンテ・マリオ駅」での時刻表です。

05:32 05:42 05:52
06:02 06:12 06:22 06:28 06:34 06:40 06:46 06:52 06:58
07:04 07:10 07:16 07:22 07:28 07:34 07:40 07:46 07:52 07:58
08:04 08:11 08:16 08:22 08:28 08:34 08:40 08:46 08:53
09:00 09:07 09:15 09:22 09:30 09:38 09:45 09:53
10:01 10:09 10:17 10:25 10:33 10:41 10:48 10:56
11:04 11:12 11:19 11:27 11:35 11:43 11:51 11:59
・・・

 日に140本あるそうです。多いですね。長くて10分待たなくてもバスがやって来るのでしたらアクセスに問題はないでしょう。(ここまで健人のパパ)

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コメント
 
 
 
イタリア旅行 ローマ (クラ)
2015-07-06 22:41:41
 ブログみました。自分がイタリア旅行でローマに訪れたときは 鉄道でイタリア各地にまわるに便利、ネットカフェやリストランテもあり、安いホテルが多いことからテルミニ駅周辺に滞在しました。なるほど、考えれば まわりは暗いし、何となく怖い感じでした。しかし、ネットでのホテル探し 大変ですが今となってはいい思い出です。
 
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