8月8日に自転車で転倒し、右手の舟状骨を骨折して、6週間と2日。ついにギプスシャーレが外されました。
きょうもいつものように、
「○○さ~ん。」
「はい。」
「まず、お風呂にしますね。」(「上肢浴」を看護婦さんはこう呼ぶ。)
「はい。」
「きょうの入浴剤は、ゆずの香りがしますね。」
「ええ、4種類を日替わりで使っているんですよ。」
「中にテニスボールのようなものが入っているんですが、、、」
「あ、いまよけます。」
「使っていいですか? 握力をつけたいので。」(長いギプス固定で、握力が殆どない。)
「いいですよ。でも、無理しないで下さいね。あとで痛みますよ。」(若い看護婦さんに心配されるのは嬉しい!)
お湯の中でボールをゆっくりと握り、そして放す。また握り、放す。それを繰り返しました。7分後、その看護婦さんがやってきて、
「次は、マイクロ入ります。」
(家で外して持っていった包帯を渡しながら)「はい。」
6分後、またまたそのきれいで若い看護婦さんがやってきて、
「次は、低周波ですね。」
「はい。」
やや長椅子で待たされて、別の、これまたきれいな看護婦さんがやってきて、親指の付け根あたりを2枚のパッドで挟み、電極にコードをクリップで繋ぎ、外れないようにマジックテープのついたバンドを巻いて、
「電気入れま~す。」
「はい。」(出力が上げられていきます。)
「どうですか。」
「もうちょっと。」
「・・・」(最近では、私は弱い刺激に満足せず、かなりの出力を要求するので、ちょっと呆れているようで、、、)
「はい。そのくらいでいいです。」
10分間、隣に座っていた初老の男性と談笑しながら、「ビリビリ」を楽しんでいました。終了のタイマーが鳴り、看護婦さんがやってきて、
「最後の処置ですね。白い長椅子に座ってお待ち下さい。」
きょうもこれで終わりか、、、と思い座っていると、私の担当のN君が近づいてきます。
「久しぶりですね。」
「そうですね、○○さん。きょうでギプス、外します。最後のレントゲンを撮るのでレントゲン室の前で待っていて下さい。」
「え!外れるんですか。」
「ええ。」
「待ちに待ったなあ~」
撮影したレントゲン写真をペンで指しながら、
「ここのところに仮骨がはっきりと見えていますね。」
「ええ、その白い線ですね。」
「骨は完全に癒合しました。あとは、硬くなった筋肉を軟らかくするリハビリです。」
「では、もう包帯もしなくていいですね。」
「いや、包帯は連休が明けるまでしていて下さい。火曜日に外します。」
「骨は完全に癒合したんですよね。」
「ええ、でも、関節を急には動かせないように少し負荷をかけておくために必要なんです。」
「包帯をしていると急には動かせないということですか。」
「ええ。」
まだ、病人として見られることを続けなくてはいけません。
(この項 健人のパパ)
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