木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

脚受け

2017-11-08 23:53:08 | 仕事
いつだったか返品の話を書いた記憶がある
これ
返品されたようだが、どこがどう悪いか相手も分からんって
結局再納品してそのまま
それから何回か仕事をして納めたがその後は何も言われることはない
その時どんな品物か写真もつけずに話したのだが
今回ちょっと紹介してみます
55mm幅の1mくらいの長さ厚さが15mm程の板が支給されます 材質はブナ
ブナは漢字で「橅」と書きます
このまえNHKで東北の木工業のレポートでブナというのは使い道が無いので橅と書く なんてやってましたが僕らの仕事ではかなりポピュラーな木材です
もっとも無いというのは家を建てるための建材としての使い道なのでしょう
堅くて重いですが概ね白くて(赤身もあり)きれいに削れます

そのブナで作った「脚受け」
預かった板を55mmの正方形にして角を落とし八角形にします
そして倣い面取りに掛けると50mmの丸になり
それの肩を落として真ん中に13mmの芯のない穴をあけるとこんな形になります

ロクロにかけて

火山型の脚受け完成
使う刃物は

左が小曲げ、右が丸ジャカ
これは鍛冶屋をやって手作りします
お恥ずかしい刃物です

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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Unknown (masamikeitas)
2017-11-09 05:26:53
かっつん、おはようございます。

挽物のいったんを見せていただいてありがとうございます。
使われている刃物は初めて見るものでした。
大変な技術がいる作業ですね。
このような脚受けを200個も納められたんだ。
大変な作業ですね。
masaやん (かっつん)
2017-11-09 17:32:04
まだこの刃物くらいだったら作れますが亡くなった職人さんはとんでもなくむずかしい刃物を作ってました
もう僕には出来ません
その遺産はあるのですがそれを活用することすら難しくって 宝の持ち腐れってやつです

今回は多分800個分くらいの材料を預っております
一度に使うのはせいぜい100個くらいで頼んでくれる木工所が在庫として持ってくれています
例の春日井の人です(笑)
Unknown (玉です)
2017-11-09 22:17:22
手に職ですね。
職人さん、かっこいいです。
理由がわからなくて返品は、困りますね。
話が通じないと、先に進めないもの・・・
まあ、生きてるうちは、理不尽な事もあるかぁ。。

シーツで、60万ですか???!!!
いいものなのでしょうけど、びっくりです。
玉ちゃん (かっつん)
2017-11-10 01:06:46
シーツなんて高級品があるイメージが無かったものでさえこの有様(笑)
暑そうなのに夏でも使えるってどういうことでしょう
汗を寄せ付けないし逃がしてくれるんだとか ホンマかいな でした

これで儲かればいいのですが
なかなかそうは問屋が卸しません(笑)
それでもご飯は食べてこれました
有り難いことです

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