thé(テ)
フランスでお茶と言えば、マリアージュなどの有名ブランドを思い浮かべると、紅茶。
そもそも、ヨーロッパと言えば、紅茶のイメージである。
しかし、フランスに最初に入ってきたのは緑茶。紅茶が生まれるよりも前、ポルトガル人が日本で買い付けた緑茶を、薬として持ち込んだのが最初とされる。
モロッコで、何のためらいもなくただ「お茶」を注文して、飲んだと時の事が忘れられない。
外国で飲むお茶で、ミントが入っていたら、それは絶対に「紅茶」だと思っていたのだ。
飲んだのは、ミント入り緑茶。
得も言われぬ味に、とんだ国に来てしまったと、モロッコのイメージが、ものすごく悪くなってしまった。
旅の終わりにやっと慣れた、ミント入り緑茶だったが、最初の悪印象が今も強く残っている。
このたびのチュニジアでは前情報もあり、近年エジプトでも緑茶ブームなので、舌も慣れていたため、抵抗はなかった。
マグレブと呼ばれる地域、モロッコ、チュニジアがなぜ緑茶なのか?並びのエジプトは紅茶の国なのに?と、少なからず疑問に思っていた。
これには植民地の問題が大きくかかわっているようだ。
フランスの植民地時代が長かったマグレブは、緑茶文化が浸透し、イギリスの植民地だったエジプトには、紅茶文化が浸透したらしい。
そして、お茶よりも安価なコーヒーが、マグレブからフランス本土に渡り、フランスはすっかりカフェオレの国になってしまった。
チュニジアの緑茶は、ミントが入っているのが定番。時に、レモン。そして松の実。
松の実が、グラスの底に残ってしまわないように、上手に飲めるようになったころ、チュニジアを離れた。[a]
まずはアラビア語、そしてギリシャ語、ペルシャ語、英語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、日本語、沖縄のお茶もご賞味ください。
マグレブでは、緑茶をそのままストレートで飲むことは無いようですが、欧米では、健康にいいからと緑茶愛好者が増えていると聞きます。新しい緑茶文化が生まれてくるのでしょうか?
なんとなく、緑茶=日本は根強い思い込みがあると思います。
アラビア語のところで書きましたが、エジプトでは、緑茶=ストレートが定着しました。しかし、もともと飲んでいるチュニジアでは、「入れて当たり前」のようです。
緑茶が、Ryokuchaという、世界語になる日が来るかもしれませんよね。
何しろ、スイスあたりでひじきが大ブームとか…
お茶を飲みながら、語りたいところですね(笑)
日本・日本茶以外で緑茶体験というのは、中国茶(ジャスミン緑茶)で体験済みですが、でも、日本茶以外で緑色のお茶に出会うと、なんだか不思議な気持ちになりますね。
valvaneさんのブログで、ブタインフルエンザのところ、エジプトでの鳥インフルエンザの弊害で、伝統的な鳩小屋がたくさん取り壊されたことを思い出しました。
どこも落ち着いて、冷静な対応をお願いしたいです。
でも、ヨーロッパというとハーブ・ティーという印象のある私は、ちと苦手かもしれません。(実はカモミールはあまり得意じゃないんです)
それと、フランスにコーヒーが伝わったのがマグレブ経由とは面白いです。いろいろな方向から欧州には伝わったんですね!
日本ではダメです。現地でどうぞ。
いわゆるハーブティともまた違うし、日本の緑茶とも違います。
アラブ文化を踏み台に今の欧州あり!
最近それが認知されるようになって、ちょっと嬉しいです。
本当に世界って広い。でも、世界を食べ歩きしたいで~す!
初めての時は、ほんっと!!仰天しました。
「何飲ませたんだ!」と、食って掛かるところでした(笑)
今や大好きですが…