地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

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レモン

2011-01-27 20:07:17 | ギリシャ語

Λεμονι(レモーニ)

 エジプトから来た絵葉書を見て思った。レモンを売っている様子がギリシャに似ている!市場に行くと形が不揃いのレモンを山と並べた専門店あり。エジプトのライムを思わせる黄緑色と比べると、まさにレモンイエロー。ギリシャの眩しい太陽の光を受けて輝いている。レモンといえばビタミンC.見ているだけでも元気をもらえそうだ。

 市場に買い物に来た主婦達は山積みの中からどんどん取ってはビニール袋にレモンを放り込む。量り売りで1キロ2ユーロくらい、日本と比べると破格の安さだ。それにしても、あんなに大量のレモンをどうやって使うのだろう?というのがギリシャに住み始めた頃の疑問であった。これまでのレモンといえば、紅茶やお菓子の香り付けくらいの感覚しかなかったからである。

 ギリシャ人の友達に聞くとほぼ毎日、料理に使うとのこと。ほろ苦いホルタ(野草)、紅色鮮やかなビーツ、ブロッコリーやカリフラワーなど茹で野菜を食べる時は、オリーブオイル、塩、レモンの味付けが定番。また焼いたり揚げたりした肉や魚料理にも香り高く、果汁たっぷりのレモンをギュッと絞って食べる。素材の良さと調味料となるオリーブオイル、塩、レモンの味の良さが相まった一皿といえるだろう。また、家庭料理でよく使われるホワイトソース風の味付け。さっぱりとした味の正体は溶き卵にレモンの絞り汁を入れ、スープと合わせた「アブゴレモノ」である。

 旅をしている人は海辺のタベルナ(レストラン)でエビやイカ、イワシのフライを頼んだとき、あるいは街のタベルナでギリシャ名物の焼き鳥スブラキを注文したときに添えられたレモンに注目して欲しい。スライスレモンや櫛形ではなく、堂々と半分に切っただけの姿でどっかりと存在感を見せてくれることが多い。揚げ物を爽やかにし、焼いた肉に使われるハーブ・リガニ(オレガノ)との相性もバッチリでギリシャならではの美味しさを満喫させてくれる。(さ)

 

いつもありがとう。Ευχαριστω! 碧は現在、デモが報道されているエジプト滞在中。大変な様子ですが、実情は機動隊に「どお?」と聞くと「大丈夫、困ったね~」と会話できるくらいだそうです。面白い土産話を期待してクリックよろしくね!人気ブログランキングへ

1月31日 追記 * その後、エジプトの状況が悪化。碧の滞在中ということもあり、ご心配いただいていることと思います。昨日、連絡がありました。現在、碧はルクソールに避難しています。こちらはデモもなく、通常通りの生活でロバの声を聞きながらのんびりと過ごしているそうです。お心にかけていただいている方々、ありがとうございます。また連絡がありましたら、お知らせしますね。さらさ

 

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2010-12-26 12:37:00 | ギリシャ語
Σπιτι(スピーティ)


クリスマスの時期、ギリシャには「期間限定の家」が出現する。店のショーウィンドーに、道路脇の小さなスペースに、空港に、街の小さな広場に。

それは馬小屋。聖夜の場面を表す置物である。マリアとヨセフ、生まれたてのキリストを中心にお祝いに来た東方の三博士、馬や羊の人形が配されている。中でも忘れられないのは迫力ある等身大の飾り。以前、イタリアやポルトガルを旅行して同じような飾りを見かけたが、ギリシャで屋外に置いてあるものほどの大きさは見たことがなかった。馬小屋は木でしっかりと建てたものあり、クリスマスらしくモミの木の枝を組み合わせて作ったものあり・・それぞれの風貌を模した人形と共に目のまえにあらわれると思わず足を止めて祈りたくなったものだ。

またクリスマスは復活祭の「外」に対し、「家」の祝祭といわれている。日頃から広いテラスや庭(外)で自然の光を風を感じながら集うことを好むギリシャ人も、さすがに厳寒期はリビングに集合。それでも多くの家庭にある暖炉にはオリーブや松の木をくべて燃える火があり、部屋を飾るツリーは生のモミの木を買ってくるなどして自然からの恵みを取り込む。更に赤や緑、金・銀を基調としたクリスマスならではの華やかな装飾が加えられた部屋には家族や親戚が一同に会す。ギリシャの全ての家からはキリストの誕生を祝う喜びの声が聞こえるようだ。(さ)

 

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遺跡

2010-11-22 19:36:58 | ギリシャ語

Αρχαιολογικος  χωρος (アルヒェオロイコス ホーロス)

アテネのランドマークでありアテナ女神を祀るパルテノン神殿、                                                
競技場跡が残るオリンピック発祥の地オリンピア、                                                        世界の中心を意味する「へそ石」がありアポロンの神託を求めて多くの人が巡礼をしたデルフィー、                               音楽や観劇、入浴、運動も病気を治す大事な要素と考えた古代の治療所エピダウロス、                                              トロイア戦争が史実であることを証明したシュリーマンが発掘した黄金のマスク眠るミケーネ、                                          大理石モザイクの床と柱廊が残るアレキサンダー大王の王宮跡、                                                               ひび割れた大地に石が転がっているだけの神殿や宮殿跡も含め、全てが神話や世界史に関わる多くの物語を抱いている。名だたる世界遺産からmitraの語るruine(廃墟)までギリシャ全土に点在する遺跡の姿は多様だ。

どの遺跡も豊かなものを与えてくれた。語り出したら尽きない中で一つ選んでご紹介したいのが遺跡だけの為に存在するデロス島。住む人もないので街は勿論、施設は小さな博物館と一軒のカフェのみで宿泊することもできない。人々は遺跡を見るためだけに訪れるのだ。紀元前480年、アテネを盟主として古代ギリシャの諸ポリス(スパルタなどの都市国家)が結成した対ペルシャの「デロス同盟」が結ばれた場所として記憶されている方もおられると思う。また神話の世界ではアポロン・アルテミスという双子の兄妹の生誕地であることから光輝く島とも呼ばれている。

青と白の島として有名なミコノスから船で約30分。広い遺跡をその日のうちに見て帰らなくてはならないので朝一番の船から満席だ。デロス島に着くと港に入場券売り場があり、写真のように目の前に遺跡が広がる。アポロンやアルテミスをはじめとする神々の聖域、劇場、住宅遺跡やシリア、エジプトなど異国の神々の聖所・・どれも興味深く、高台からは四方を囲むエーゲ海を眺めることができて清々しい。

ミコノスへの最終便は午後3時頃。船が出た後に残るのは海と風の音だけ。デロス島の遺跡は濃密な紀元前の時間を今なお失っていない。(さ)

 

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2010-09-22 00:00:00 | ギリシャ語
Φιλος(フィロス)

 ギリシャで暮らしはじめて最も嬉しかったのは、出会う人々が皆とても明るくフレンドリーだったことだ。それは外国に初めて住む私の不安を吹き飛ばしてくれた。マンションの住人、近くの商店や青空市場の人、タベルナ(レストラン)、カフェ、観光地の人・・・覚えたてのギリシャ語で挨拶をすれば満面の笑みで応対してくれる。

 ギリシャ人の優しさや大らかさに安心し、一人であちこちのギリシャコミュニティに出没してみると更に深い交流が生まれた。かなり適当な英語とギリシャ語を使った会話でも、いつの間にか心が触れ合う。彼女達は皆、私のことを「φιλη μου(私の友)」と言ってくれた。つながりは今も続いている。特に近しい人とは今でも週に1度は必ずお茶を飲みながらウェブカメラでおしゃべりするほど。だから今でもギリシャの空気をいつも感じることができる。

 異国の人をあたたかく受け入れるギリシャ人の素晴らしい気質を表現するのが「歓待・手厚いもてなし」を意味するφιλοξενια(フィロクセニア)。φιλο(友)とξενια(外国人)がつながった私の大好きな言葉である。短いパック旅行でもどこかで必ず彼らのフィロクセニアを感じることができるはずだ。

 もう一つ面白いのは哲学を意味するのφιλοσοφια(フィロソフィア)で「友」+σοφια(知恵)。こちらはソクラテスやプラトンが生まれた国ならではの言葉である。(さ)

写真はソクラテスとプラトンの像があるアテネ大学。

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チョコレート

2010-02-06 00:00:00 | ギリシャ語

Σοκολατα(ソコラータ)

 2月に入って暦の上では立春。厳しい寒さの中で来たる春を待ち望む季節だ。日本で春といえば桜。例年、桜を見る度に思い出すのがギリシャのアーモンドの花である。2-3月に街のあちらこちらで見かける桜によく似た淡いピンク色の花。異国でアーモンドの花を見て望郷の思いに駆られるのが普通だろうが、私の場合は日本で桜を見るとギリシャの春を懐かしむ気持ちで一杯になる。

 そして思いだすのがパッケージにアーモンドの花が描かれている写真のチョコレート。αμιγδαλου(アミグダルゥ=アーモンド)のチョコレートはコクがあって美味しく、ギリシャコーヒーにも合う。お土産にもおススメだ。

 他、復活祭の卵チョコレートも印象的。チョコエッグのように中に小さなオマケが入っているので子供に人気がある。大きいものは最大30センチくらいあり、キラキラした包装紙にラッピングされてスーパーにずらりと並んでいる様子は、なかなか壮観。他、復活祭のモチーフであるヒヨコやうさぎなど動物の形をしたチョコレートもあり、見ているだけでも楽しい。

 復活祭(今年は4月4日)に向けての断食が始まる清月曜祭が2月15日。街のショーウインドーやスーパーの棚が華やかになってきている頃だろう。アーモンドの花の包装紙、復活祭・・私の中でギリシャのチョコレートは春と重なる。紀元前の神殿の周り小さな野の花が一面に咲いて、従来のイメージとは異なるギリシャの魅力を見せてくれる春である。(さ)

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ファーストフード

2010-01-09 00:00:00 | ギリシャ語

Ταχυφαγεια(タクスファギア)

 手軽で美味しいギリシャのファーストフードといえばギロピタ(写真)。棒に巻きつけた肉が回りながら焼けて、ナイフでそいだ肉をピタパンに挟んで食べるというものだ。日本でも最近はドネルケバブ、トルコ風サンドイッチなどの名前で多くの人に知られるようになった。

 ギリシャのピタパンは薄いクレープやポケット型ではなく、しっかりとした生地の丸く平たいパンで、肉は豚か鶏。一緒に挟む野菜はスライスオニオンやトマト、ポテトフライなど店によっていろいろ。豚の場合はヨーグルトディップ(ジャジキ)、鶏の場合は辛子マヨネーズで味をまとめるのが一般的。注文してから焼いて温めてくれるピタパンはもっちり、ジューシーな肉はたっぷり、野菜とディップの全てが混然一体となって何ともいえない満足感をもたらしてくれる。

 次にスブラキ。いわばギリシャの焼きとりである。一口大に切った豚肉か鶏肉を串に刺してリガニ(オレガノ)をたっぷりふる。小さい店でもちゃんと炭火焼だ。タベルナ(レストラン)では大ぶりの串焼きがライスと一緒に出てくる立派な一皿であるが、ファーストフード店では気軽に一本から買えるし、ピタパンに挟む「スブラキピタ」、数本のスブラキとレモン、小さなパンのセットなどバリエーションがあり、お腹のすき具合に合わせてチョイスできる。焼きたて熱々にレモンをギュッと絞って食べるのが最高。

 他、エベレストという赤い看板がホットサンドイッチの専門店。店に入るとショーケースの中にハム、サラミ、チーズ、茹で卵、野菜・・と具がたくさん並んでいる。好みの具材を注文すると、細長くて大きいパンに挟んで大きなホットサンド器でガッチリとプレスしてくれる。香ばしく焼けたパンにトロリとろけたチーズと適度に熱の通ったハムや野菜のハーモニー、寒い日にはホッとするあたたかい味である。

 こんな風にギリシャならではのファーストフードが充実しているためか、マックやケンタッキーは人気がないし、店自体も少ない。マックのメニューの中にはピタパンにハンバーグを挟んだ「グリークマック」があるものの、私の友人でこれを食べたことがあるという人はいなかった。またケンタッキーはアテネで一件しか見たことがない。

 考えてみるとファーストフードだけでなく各国料理のレストランの数が少なく、値段も高め。日々の食事は家の広々としたテラスで、外食は海辺のタベルナで・・という過ごし方が極楽であることが暮らしてみるとよくわかる。ギリシャ人はギリシャらしい食事風景や味をこよなく愛し、それに満たされているように思えた。(さ)

マシャドナルド・SFC,BFC。イランの微笑ましい「パクリ」ファーストフード、まだの方、是非ご一読ください!

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唐辛子

2009-12-03 00:00:00 | ギリシャ語

Πιπερια(ピペリア)

 ギリシャでピリ辛を食べたことがない。そしてアテネ滞在中、唐辛子料理をあえて欲したこともなかった。40度近くにまで気温が上がる暑い夏にホットな料理ではなく、彼らはハーブやレモンを使って食欲をそそる美味しい一皿を作る。ハーブはサラダからメインまで幅広く用いられるオレガノ、他、ミントやイタリアンパセリなど。レモン、塩、オリーブオイルを肉、魚、茹でた野菜に絞って食べる。いずれも風味良く爽やかでワインと共に食すれば夏バテ知らずだ。

 唐辛子料理はないのか?と友人に聞いてみたところ、アテネではあまりポピュラーではなく、北ギリシャ地方にはあるとのこと。また高齢の人が好むそう。昔、北の寒い冬に外で仕事をしなくてはならなかった女性達が体を温めるために豆のスープに唐辛子を入れていたそうだ。彼女の祖母は北ギリシャ出身ということもあり、庭で唐辛子を育ててピリ辛の豆スープを作っている。写真を見せてもらったところ、以前エジプトのお土産として碧にもらったのと同じ赤い小さな丸型であった。

 夏の市場ではピーマンに並んで薄緑の唐辛子(写真中央)が出る。値札は「辛い」との但し書き付き。揚げてつけあわせにすると聞くものの、滞在中その料理に出会うことはなかった。似た形のものがイランと同じようにピクルスとなって惣菜屋にオリーブ漬と並んだり、瓶詰めで売られているが、こちらは食べた時に辛くなかったので「ししとう」なのだろう。10㎝程の大きなししとうはオリーブオイルで焼き、塩とオレガノで食べるのでポピュラーな野菜だ。日本のししとうでも十分に美味しく出来るのでお試しあれ。(さ)

お好みの唐辛子料理は?韓国チュニジア九州沖縄京都

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2009-10-16 11:00:01 | ギリシャ語

Φθινοπωρο(フスィノポロ)

 ギリシャの秋は夏の名残を強く残し、雨をもたらしながら足早に過ぎていく。晴天なら太陽が照りつける9月はまだ夏。学校の休暇が中旬まで続き、海で泳ぐ人さえ見かける。少し秋らしくなった10月が過ぎて11月になると、突然、冬が来る。とてつもなく冷え込んだ朝に慌てて暖房を入れ、厚手のコートを出す。雲に覆われた空はギリシャには珍しく鉛色。慣れない寒さに体を縮めて歩くと昨日まで半袖シャツの「へそ出し」で歩いていた若い女性たちが皮のコート姿で街を闊歩するという変わりようだ。バカンス後の挨拶が「カロ・ヒモナス(よい冬を)」となってしまうことが暮らしてみるとよくわかる。

 それでも市場に出ると夏の終わりから旬を迎える葡萄に始まり、柘榴、無花果、洋梨、栗と秋の果実が色とりどり。特に淡い緑や紫の葡萄はデザートとして食卓に上るだけでなく、酒神デュオニソスがもたらした美味しいワインに。そして、葡萄の搾りかすは水を入れると白く濁る酒ウゾになる。また発酵前の果汁を使って作る素朴なクッキーやゼリーが街のパン屋に並ぶのもこの時期。

 もう一つギリシャの秋の風物詩はオリーブの収穫だろう。街路樹の木々にも沢山の実がつくと、我が家の近所でも自宅前の木から家族揃って収穫する姿が見られ、こんな住宅街で!と驚きながら眺めた。オリーブがぎっしりと入った大きな籠が道路に並ぶ様子は、実りの秋。こちらはアテナ女神からの贈り物である。

 晩秋から初冬の頃には、マンションの壁に這う蔦や街路樹、遺跡を囲む木々が赤や黄色に染まってくる。写真はアテネの中心地にあるゼウス神殿。薄雲を帯びた空色は夏の深い青ではない。色づいた葉とともにギリシャの短い秋の風景である。(さ)

イランチュニジアの秋もお楽しみくださいね!

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2009-07-04 00:00:00 | ギリシャ語

Καλοκαιρι(カロケーリ)

 もうギリシャには夏が到来。おまけに夏休みがスタートしている。初めてこの時期を迎える頃、皆が口々に「カロカロケーリ」と言っているのを耳にした。カエルみたいだな・・と思いながら友人に何?と訪ねると紙に書いて説明してくれた。良い「καλο(カロ)」と夏「καλοκαιρι(カロケーリ)」、つまり夏休み前の挨拶。二つの言葉がつながって聞こえるので「カロカロケーリ」というわけ。すぐに覚えて使った。

 6月半ばに始まる学校の休みは9月半ばまで続くので、長い休暇前には必ずどこで夏を過ごすかの話題が出る。別れ際にはカロカロケーリの他、良い休暇を! 良い旅を!などと合わせて声をかけ、頬を合わせる挨拶で締めくくるのがギリシャ流。

 夏と言えば島。エーゲ海だけでも52の島々があり、それぞれに魅力的なビーチや神々の遺跡、散歩したくなる街や村、木陰を作るオリーブや松の森が待っている。青と白のサントリーニ、白い小径と風車のミコノス、映画「マンマ・ミーア」の舞台となったスキアトス・スコペロス、甘いワインと世界遺産の神殿があるサモス、聖ヨハネ騎士団と関わりの深かったロードス、医学の神様を祀るコス・・・と個性溢れる島は枚挙にいとまがない。

 島にはアテネから飛行機で行くこともできるが、時間が許すのなら船が安価で便利な交通手段だ。大型フェリーにはレストランやカフェの他、ソファーのあるラウンジやプールまであって輝く大海原を眺めるのに飽きても大丈夫。おしゃべりに興じる人、本を読む人、泳ぐ人・・様々だ。

 到着後は海と昼寝と散歩、シーフードと美味しいワインとの食事を飽きるほど楽しむ。夏場は船の数も多く、島から島への旅もオススメ。例えば、ロードス島に滞在している間にコス島やトルコのクシャダシまで、またミコノスに行く途中に各駅のように停泊する近隣の島に寄ってみるなどアレンジの幅も広がる。こんな風に長い休暇を思いきり満喫できるのがギリシャの夏。皆様もカロカロケーリ!(さ)

いろいろな夏をどうぞ。イタリアエジプトスペイン日本

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太陽

2009-03-29 00:00:00 | ギリシャ語

Ηλιο(イリオ)

 青の天空に映える大理石の白い神殿。また輝く白い街並みの島とそれを包む海。みずみずしい野菜や甘く熟れた果物・・・全ては太陽によって生みだされるギリシャの魅力である。

 真夏は40度近くまで気温が上がる日が多いにもかかわらず、湿気がないせいか不快感はない。日陰や鎧戸を閉めた石造りの家の中はヒンヤリ。必然的にクーラーの必要性がなくなり、都市熱の弊害もなく夕方に気温が下がるという自然のリズムがしっかりと残っている。

 夏が大嫌いで、帽子に日傘、日焼け止めベッタリ・・という私が、ギリシャの太陽に魅せられた。北ヨーロッパの人たちがバカンスの時期にギリシャの島にこぞってやってくる理由がわかる。太陽を思いきり浴びたくなる不思議な力を持っているようだ。シエスタがあって酷暑の時間は無理して動く必要がないため、暑さが負担にならないという部分も大きいような気がする。

 だからか夏の浜辺では日本人のように日焼けを気にする人はあまり見かけない。北ヨーロッパの人だけでなく、ギリシャの人たちも夏は海。太陽の下で伸び伸びと過ごす。最も暑い時間はシエスタ。旅人はホテルやレントハウスの部屋で昼寝をしたり、海辺のタベルナやカフェで休んでいれば良い。朝から泳ぎ、シエスタ、夕方また一泳ぎ、そして夕飯前に散歩というのがギリシャバカンスの基本パターンだ。

 面白いのは女性の水着は大半がビキニであること、日本の浜辺では見かけないようなお年寄りも元気に海へ繰り出していることだ。おばあさんも勿論、ビキニ。温泉のようにのんびりと海につかりながら、おしゃべりをしている姿も見られる。はしゃいでいるのは子供だけではない。大人が水をかけあったり、浜辺でラケットボールのような遊具で遊んだり・・・海のそばでは皆が楽しそうで幸せそう。

 晴天をギリシャ語で「χαρα  θεου」と言う。χαραは喜び、  θεουは神。青空に輝く太陽が「神の喜び」を私達に届けてくれているような気がする。だからだろうか。ギリシャの太陽の下では、いつでもポジティブになれる。(さ)

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スウィーツ

2009-01-04 16:19:18 | ギリシャ語

 Γλυκα(グリカ)

 ギリシャスウィーツは、エジプトイランと同じような中東系。甘くて頭がクラクラしてくる・・・碧の言葉を借りれば「脳天に突き刺さるような甘さ」である。街を歩いていて、やたらと長いギリシャ語表記の看板「ζαχαροπλαστειο(ザハロプラスティーオ)」が見えたら、それは菓子店。カフェを併設しているところもある。

 代表的なもので胡桃のパイ(バクラバ・写真左下)、細い糸状の生地でいろいろな木の実を包み焼きにしたもの(カダイーフィー・右下)は、どちらも蜂蜜のシロップがたっぷりかかっていて、とにかく甘い。でも怖がらずにトライしてみると味がよく、時々買ってきては「うわぁー!」と目を回しながらも数日かけて楽しんだものだ。一度に食べなければ結構、いけるのである。

 カフェで普通のケーキを注文するとフォークではなくスプーンがついてくるのもギリシャ流。これはスポンジにシロップが染みこんでいるためである。どれもこれも重たくどっしりとした味。ギリシャの友人を招待した折、手土産に持ってきてくれたホールのケーキが入った箱の重さは半端でなかった。砂糖が控えめで繊細なスウィーツを食べ慣れている日本人にとってはギョッとするものばかりであるが、今、こうやって思い出すと妙に懐かしい。「スウィーツ」という優しい語感が似合わない鮮烈な甘みのギリシャ菓子なのだ。

 他、街のキオスクで簡単に買える小さな菓子類を見ると、胡麻のおこし、ピスタチオやアーモンドをキャンディーやヌガーで固めたもの、薔薇水を使った小さな羊羹のような菓子などがある。胡麻おこしやピスタチオ菓子は馴染みやすい味であり、5㎝×15㎝の薄型長方形のハンディーサイズ。小腹が減った時に歩きながら食べるのにピッタリ、またお土産にもオススメである。

 ところでギリシャ語でスウィーツはグリカ。これは「グリコ(甘い)」の名詞形である。初めて聞いた時、大阪・道頓堀のネオンに輝くキャラメルのキャラクターを思いだしてしまった。江崎グリコHPをチェックしてみると商品名だけでなく社名にもなっている「グリコ」は、栄養素「グリコーゲン」からとっているということがわかり、更にグリコーゲンの語源を調べるとやはりギリシャ語にたどりつく。ポッキーやプリッツに親近感がわいてきた。(さ)

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チーズ

2008-12-14 15:12:15 | ギリシャ語

 τυρι (ティリ・チーズ)

 グリークサラダと呼ばれる写真の一皿、白い四角の塊がギリシャを代表するチーズ「フェタ」である。ザクザクと切ったトマト、キュウリ、スライスオニオン、ピーマン、オリーブを盛りつけた上にチーズをドカッと大きいままのせるのが一般的。売っているフェタが実際にこの大きさで、厚みを半分にしてサラダにのせた状態ということになる。白くて四角と聞くと豆腐をイメージするかもしれないが、固くしっかりとした塊で味も個性的だ。

 このサラダは仕上げにオリーブオイルとハーブのリガニ(オレガノ)をかけるだけで、特別なドレッシングはない。ある意味、フェタが味の決め手になる。塩気はオリーブの実とともに、ほぐして食べるフェタがバランス良く野菜と融合する。ギリシャ語で田舎風(ホリアティキ)サラダと言われるように、太陽をたっぷり浴びた野菜類、オリーブオイル、山羊や羊の乳から作られるフェタ、どれもが自然の恵みを感じる味。特にフェタの野趣に富んだ味と香りは田舎風と呼ぶにふさわしい。夏野菜の美味しい時期が旬で、冷えた白ワインにピッタリである。

 フェタはもともとアテネ北部の山岳地帯で羊飼いたちがつくっていたもの。歴史は2-3千年前にさかのぼり、現存するチーズの中では最古のものと言われているそうだ。食卓ではサラダ以外にもほうれん草やチーズパイのフィリングに入れたり、海老のトマト煮込みの仕上げに加えたり・・いろいろと活躍している。

 日本に帰国してからフェタが時々無性に食べたくなる。ギリシャ産を手に入れようとすると、成城石井にしか売っていないので一苦労だ。生産量の多いデンマークから輸入されたハーブオイル漬けの小さなキューブフェタなら大手スーパーでも購入することができる。切ってのせるだけの簡単レシピだから、トマトやキュウリの美味しい時期に皆さんも是非、グリークサラダをご賞味あれ。(さ)

 Ευχαριστω  いつもありがとう!茹でたブロッコリーやカリフラワー、千切りキャベツや人参を用意して塩、オリーブオイル、レモンで食べるのがギリシャの冬サラダ。こちらの方もオススメ。文章に出てきた野菜の種類だけクリックよろしくね!

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オレンジ

2008-12-04 11:12:30 | ギリシャ語

 πορτοκαλι(ポルトカリ) 

  これからが旬となるギリシャのオレンジ。以前の記事冬ミカンにてご紹介の通り、安くて美味しい上に健康に欠かせない果物である。薬局でビタミン剤を求めた日本人が「オレンジジュースを飲めばいいんだよ.。あと蜂蜜!」と言われ売ってもらえなかったという話やインフルエンザで医者にかかった人が、絞りたてオレンジにレモンをブレンドして飲むよう指示されたというエピソードがあるくらいだ。

 確かにギリシャ人はオレンジジュースをよく飲む。半割の果実を押し回して果汁を出す「尖った絞り部分」が電動でクルクル回る小さな絞りマシンは、家庭の必需品である。私もギリシャのビタミンのおかげか滞在中、全く風邪をひかなかった。

 旅行の折はカフェやファストフード店で飲むことができる。気をつけて欲しいのは注文の仕方。「ポルトカラーダ(オレンジジュース)」と言うと「ファンタオレンジ」が出てきてしまう。「χημος」(生の)をオレンジジュースの前につけて「ヒモ・ポルトカラーダ」と言うのを忘れずに。

 オレンジそのものを楽しみたいなら、モナスティラキ駅前の屋台やオモニア広場近くの中央市場で購入して、ホテルの部屋や観光先で食べるのもオススメ。どこで購入しても写真のようにみずみずしい。野菜不足になりがちな旅先の体調を整えてくれるし、とにかく元気が出てくる味なのである。

 美味しさの秘密はギリシャの太陽だろう。たくさん浴びて育っているというのは、例えばシュリーマンが黄金のマスクを発掘したことで有名なミケーネ周辺をドライブすると納得できると思う。車を走らせていると一面がオレンジの木々という風景が延々と続き、収穫の時期はあちらこちらに実っている果実が、冬でも溢れるほどの光を受けて輝いている。(さ) 

 いつもありがとう!Ευχαριστω! インフルエンザの季節、皆様、くれぐれもご自愛くださいね。心のビタミンを目指す「地球散歩」にオレンジの数だけクリックをよろしくね。人気blogランキングへ

 

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2008-10-16 10:02:41 | ギリシャ語

Καστανα(カスタナ)

 秋の味覚で忘れてはならないのが栗。ある時、冬のパリを旅行した人から「焼き栗を食べながらシャンゼリゼを散歩した」と聞いてから「焼き栗」に憧れを抱くようになった。世界中の色々なものが食べられる日本でも、さすがに焼き栗の屋台はない。

 アテネに住むようになって初めての秋、近くの駅に焼き栗屋台を見つけて食べた時の喜び・・ホクホク感と甘さが焼いた香ばしさと共に口いっぱいに広がった。その後、アテネの中心地でも発見。パルテノン神殿が眺められる場所を散歩しながら焼き栗をほおばれば、パリのシャンゼリゼにも負けない素敵な時間となった。

 間もなく市場にも栗が並び始め、シーズン到来。ギリシャは内陸部に山岳地帯を多く抱き、山の実りも豊かだ。日本より少し遅めに並んだ栗が冬の間ずっと手に入るのは、冬の憩い時間に欠かせない暖炉で焼き栗をするためである。冷え込みが厳しくなった晩秋に友人宅で早速ご馳走になり、専用のフライパンが市場で買えることも判明、すぐに購入した。暖炉のある暮らしにも憧れがあったので、長い冬の夜に自宅の暖炉でゆっくり火をおこして栗を焼くという至福の時を過ごした。

 焼くに限ると思っていたギリシャの栗、茹でてみてビックリ。皮が日本のものより柔らかく、冷めてもちょっとナイフをいれれば手で簡単にとれて、しかも甘皮までクルリとむける。その上、しっとりして甘みが強く感じられるではないか。焼き栗と甲乙つけがたい美味しさで、滞在中は焼いて、茹でて・・と相当量の栗を食べたに違いない。欲張って栗のケーキやマロングラッセ、アイスも買ってはみるのだが、結局は自然の味に勝るものなし。狩猟の女神アルテミスやニンフ(妖精)が出てきそうなギリシャの山の香りが漂ってくるようだ。(さ)

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2008-09-30 09:43:07 | ギリシャ語

Φεγγαλη(フェガーリ)

 ギリシャで見る月の風景、パルテノン神殿と月という組み合わせが美しい。夜の闇の中で月明かりに照らされて静かに白く輝いている。高層ビルのないアテネの街では、多くの場所で小高い丘の上にそびえる神殿を遠望することができるし、近くを散歩すれば間近に月と神殿を楽しむという贅沢な時間が待っている。

 神話に登場する月の女神が幾人かいる中で、「12神」の一人として物語によく登場するのがアルテミス(写真)だ。ローマ名はディアナで、英語名がダイアナ。特に後者は不慮の死を遂げた英国元王妃によって有名な名前になっているが、ギリシャ神話のアルテミスであることを知っている人は少ないかもしれない。

 女神は双子としてエーゲ海のディロス島に生まれた。もう一人は太陽神であり、音楽や芸術の守り神、ギリシャ神話きっての美男であるアポロン。光り輝くといわれた島で生誕した二人は昼と夜に輝くシンボルの神格化である。アルテミスは野山を駆け回る狩猟の女神。弓矢を持ち、犬や鹿を供に連れている姿であらわされることが多い。父であるゼウスに永遠の乙女であることを誓って、頑なに純潔を守り通す強さを持っている。

 しかしその強さは、時に女神の水浴びに出くわした青年を鹿に変えて自分の猟犬に噛み殺されるという運命を与え、またゼウスの子供を授かってしまった侍女を冷たく突き放して追放。侍女はその後、ゼウスの妻ヘラの嫉妬により熊の姿になり、成長した自分の息子の槍で命を落とす悲運が待っている。また女神を慕ったオリオンはアポロンの計略によりアルテミス自身の矢に倒れるという悲劇もあった。

 それぞれの悲しい結末は、ゼウスによって夜の大空に引き上げられ子犬座、大熊・小熊座(侍女とその息子)、オリオン座など夜空を彩る星となった。秋の夜長に月を愛で、星を仰ぎ、ギリシャの神話の世界を訪ねてみてはいかが?(さ)

 いつもありがとう!Ευχαριστω! 大熊座は北斗七星、小熊座は北極星を含む星。星座を探した後は星の数ほどのクリックよろしくね!人気blogランキングへ

 

 

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