子どもの頃からいつもそうだった。どこでもやっていると思う。だってサザエさんのワンシーンにも出てきたように覚えているから。
商店街に子どもの習字が飾ってある。名前、学校、今回は賞まで書いてあって一言が付け加えられている。子どもの頃もそうだった。田舎なので商店街と言うほどのものはなかったけど、お祭りの時に神社に飾ってあったり、確か小さな店にも貼ってあったと思う。
隣町はもう少し開けていて商店街と言える通りもあった。そこでも土曜夜市なるものが催され行っていたと思う。花火をしたときがあって、屋根の上から小さく見えるだけなのだけれどそれをとても怖がったそうだ。
「今年はこわがらんのか」と言われたことがあり、何のことかわからなかった。前の年は音を怖がったらしい。小さな子どもの記憶なんていい加減なのと、一年経ったらひどく成長している証拠でもあるのだろう。
そこにもこうやって習字が貼ってあったと思う。私たちの時には正月の書き初めの時のような長いやつだった。上と下にオレンジの筋があり、上にはベルのような模様が付いていた。
貼ってあって嬉しかったとは覚えてないけど、自分のを探したのは覚えている。今の子はどう思っているのだろう。やはり少し誇らしげなのだろうか。子どもの気持ちはそうは変わってないと思う。