待望の休日。一日のはじまり。 何を、どう着よう、、、考える時間は短くなっていくばかり。
ただでさえ時間の猶予はあまりない。でもその日の服装とか.. 目先の浅薄な(ひどいな)空想に時間とエネルギーを費やすと、妙な「渇き」をおぼえることに気づいたのです。唇は端のほうからミリミリと乾いていき、喉の奥はかすれ、視界の端には光の螺旋がちらつく。..恐ろしくなり鏡をみると、、、顔が白い。
..もうこんなことどうだっていいのだ。今なら.. 木の実ナナのスタイリングアドバイスにだって黙して従うだろう。
全てフィクションですがそういう顛末で随分無計画になっている。
COAT : COMME des GARCONS HOMME × Gloverall
KNIT : ANDERSEN-ANDERSEN "SAILOR SWEATER"
PANTS : S.E.H KELLY Shetland tweed trousers
SHOES : New Balance M576
WATCH : OFFICINE PANERAI PAM00176
ハイネックのようなクルーネックの水夫用モチーフニットは ANDERSEN-ANDERSEN(アンデルセン-アンデルセン)。昨期までは本国デンマーク生産、それがいろんな事情で今期からイタリア生産に。。
雑誌媒体での露出も多く。 シンメトリーデザイン。 マエ・ウシロがないわけです。「船員」が火急の事態に大急ぎで着ても面倒がないように。
一応は、内側のタグが体の右側にくる状態が前後正解のようです。(フィンガーホールの向きでも判りますよね)
保温性は非常に優秀です。肌触りも前年よりどこかマイルドに。タートルネックのネイビーと迷いました。
ボトムス。純英国主義を貫徹、 S.E.H ケリー。
なんて丁寧で、至極普通で、それがどうしてこんなに好ましいのか。いつもどおり自力では説明がつきません。。が、人気の背景は理解できます。「心のこもった洋服」..そう冠称されるべきもの。
ソフトな生地感のシェットランドツイードで、同素材のジャケットとヴェストがあります。
あまり深く考えないままこの日履くことを選んだスニーカーは MADE IN ENGLAND のニューバランス 576(NAVY)。我が家に現存するニューバランスではおそらく最も長く履いているもの。 オールスムースレザーの「堅牢さ」もやはり悪くありません。
全く写っていない腕時計。 パネライ にしています。 出番は少ないけれど、「海」の予感..
メインとして.. コム デ ギャルソン オム × グローヴァーオール の Pコート。「ダッフルコート」のイメージが強い同メーカーですが.. (ダッフルはほぼ未経験で)
いくつかのポイント。 "らしい" 「製品縮絨」のウール素材に、染色法も「後染め」で風合いに特別感。(店のひと談)
冬の海。昔どこかの国の船員さんが甲板上にあって颯爽と着込んでいそうな「オーヴァーコート」というのに相応しい重量と丈感。 無理なく肩で合わせて、且つ見え方はあくまでクラシック。バランスの良いビッグシルエット(風)です。
ボタンをとめず、前を開けたままでも.. 広がり方に風格が顕われるような。。どうだかわからないけど開けて着る方が気に入っています。
ガバっと着込む瞬間があまりに良かったので。「着た瞬間」というより「着込む瞬間」の重い衝撃。 言ってて自分でわからない。
寒い時はギュッと閉めないと。お腹は冷やさないように。
なにしろ総裏、縮絨・起毛された肉厚な生地でしかも中に着たニットもやけに温かいのでまだこの時季無理があり身は轟々と燃えていました。
厳冬のバルト海、瞼の裏に浮かびます。(実際訪れたことがあるのは夏でした)
(こんなに写真撮って..よっぽどコート気に入ってんだなあ)
漂流寸前で失礼します。終わり。
アンデルセンアンデルセン、全く同じものを私も買う一歩手前でした。
ずっしり重量があって、良いですよね。迷っていたら売り切れてしまって…来期は是非私も買いたいです^_^
ノワールと申します。
いつもブログ楽しく拝見させてもらっています。
ブログやめられたのかなと心配していたのですが、
ここにきて怒涛の更新。うれしい限りです。
今回紹介されている服もどれも素敵ですね。
中でもS.E.Hケリーのボトムスが気になります。
それでは今後もブログ楽しみにしています!
しょうもないブロガー
閉鎖しとけ
変な輩は無視して自分のファッションを楽しんで下さい。
これからも益々のご活躍期待しております。
>ブロガーのボス?w
>しょうもないブロガー
>閉鎖しとけ
人に迷惑かけるな!
オボイストさん
コメントありがとうございます。
そうでしたか^^はい、今後もいろんなお店で定番的に扱われていくように思いますのでぜひ!
(オボイストさんが最近手に入れられたあの素敵なコートにも^^重厚で実用的な雰囲気のニットはピッタリでしょうね!)
試着してみるととにかく編みのしっかりした生地、タートルネックだと最初は首周りが窮屈に感じそうで(?)、今回はクルーネックにしてみました(当初はタートル狙いだったのが)。
BRUTUS やいくつかの雑誌で大きく扱われていましたね。迷ったネイビーやグレーにもまた手が伸びてしまいそうです^^;
ノワールさん
はじめまして!コメント下さりありがとうございます。
S.E.H.ケリーは流行を追わない、狙わない、実直で抑制的な服作りが結果どこかで時代に適った魅力を放っているようで^^
更新についてお気にかけて頂いていたようで恐縮です。。
今後とも感想、ご意見など伺えると嬉しく思います。どうぞ宜しくお願い致します。
Unknownさん(先にコメント下さった方の)
コメントありがとうございます。
ここに書かれたことへのご意見やご批判はご自由にどうぞ。。
ちなみに、まだしばらくは更新を続けていく予定です。
(僕はまずなんのボスでもなく、ブロガーというのも違いそうです)
Unknownさん(後にコメント下さった方の)
コメントありがとうございます。
フォローを頂いてしまい、、重ねてお礼を。
前の方の意見について「しょうもない」は自覚がわりとあるので仕方ありません^^; 迷惑というわけではありませんのでどうかお気遣いなく!
参考なんて!恐れ入るばかり。。(毎回変わり映えなく申し訳ありません)
僕のファッションの原点の一つは、小学校高学年という多感な時期に見た、あぶない刑事です。
タカとユウジのおかげでロングコート、サングラス、浅野温子のおかげでモードが好きな、間違った大人に成長しました満足です。
今回のポウルセンさんのスタイルは、少年ぽさを残した大人のマリンスタイル又は大学生的パーマネントスタイルversionup編(良い意味です!)といった風情ですね!
こういう素うどんに近いスタイルは、僕もたまにやりたくなります。
凝ったコーディネートの日常から一度リセットすると言うか。
僕の素うどんは、
ギャルソンの黒ギャバジンステンカラーコートU+2795白カシミアタートルU+2795リーバイス519黒コーデュロイU+2795オールデン黒コードバンチャッカー
というなんも考えない黒と白な感じです。
ギャルソン別注グローバオールは、ギュッと詰まったヘビーメルトンが、ハイテク素材に頼らず風を凌いでやるぜという気合を感じるピースですよね。
個人的には、上までボタンを閉めた写真が、風の強そうな港町とマッチしてて好きです(この日はまだ暑かったでしょうが笑)。
S.E.Hケリー、良いですねぇ。
最近気になってるのブランドの一つです。
三十年後にヴィンテージショップに並んでそうで、またその時も手にとって良いなと思いそうな服です。
良いと思ってしまうのは、賢しいマーケティングが見受けられず、無垢な雰囲気を持っているからと感じます。
今日は少し寒いようなので、久しぶりにvansonを羽織って出かけるつもりです。
それではまた!
赤い水性さん
コメント下さりありがとうございます!(返信が今になり申し訳ありません..)
「あぶない刑事」、全く詳しくないんですけど(失礼..)彼らが「純情派」なんだってことだけは知っています笑(スーツ?ロングコートにサングラス、もちろんノーヘルでバイクに乗ってるイメージ.. ^^; )そういえば僕が小学生の頃は、、「暴れん坊将軍」の再放送を見るのが大きな楽しみだった為、、なんの参考にもなりませんでした。。
素うどんとは♪とてもしっくりくる表現^^技巧的だったり恣意的なものはなく、無意識に合わせて完成してるっていうのは僕にとって理想の形です(実際ちぐはぐな場合がほとんど)。
水性さんの「素うどん」スタイリングは想像するにほんとスマート♪色味、シルエット、統制的で簡潔。自制的(?)であるということはファッションにおいても美徳なんじゃないかと近年特に考えるようになっています。
ところで「縮絨」ってあらためていいですね。ただ、やけに重く肩が凝る宿命、、
あ、以前頂いたコメントでもお見かけした水性さんのvanson、きっと相当な重量級&存在感なんでしょうね~、勇姿をいちど拝見したい^^