フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

しゃちょ日記バックナンバー/2016年06月②

2016年06月01日 | しゃちょ日記

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2016年6月27日(月)その2586◆歓迎すべき過渡期

細部の理解から、フラメンコの全体像が視えてくる。
きのうのエンリケ坂井師のレクチャーには、
そういう名人クラスならではのクオリティがあった。
スペイン人のカンタオールたちにも信頼されるエンリケ坂井の
カンテへの博識とギタリストとしての技量。
フラメンコの普遍、もしくは核心への踏み込み。

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一受講生として、今をときめくあの三枝雄輔(バイラオール/カンタオール)が訪れ、
熱心に受講している。
先の新人公演ではパルメーロとして三日間16演目に協演した信頼のアルティスタである。
レクチャー終了後、その雄輔を追いかけ感想を聞いた。

「僕がやりたいのもこういうことです」

表面的な技術だけではなく、フラメンコの普遍(教養)をもって、
日本のフラメンコの水準を引き上げたい。
彼の言葉を翻訳するなら、こうした主旨になるだろう。
日本のフラメンコ界は、歓迎すべき過渡期を迎えている。

https://www.facebook.com/yumiko.iguchi.50/videos/pcb.1039757156105028/1039751776105566/?type=3&theater

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2016年6月26日(日)その2585◆最終的には

フラメンコは技術。
そして最終的には人間性。

他のアートに比べ、後者が極めて重要であることは
フラメンコの特殊性のように想える。
この認識は、専門誌の編集や、ライヴやレクチャーやCD・DVDの制作にあたって、
極めて重要な示唆を与えてくれる。

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2016年6月25日(土)その2584◆フラメンコ奥の細道

フラメンコの奥の細道、ごいっしょに散策しませんか
          
パセオフラメンコ・オリジナル講座
「エンリケ坂井/フラメンコ奥の細道」

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初級者からプロまで、バイレ・カンテ・ギター・観る聴く専門を問いません。
年齢も体重も問いません。
楽しいレッスン、百聞は一見に如かず、まずは一度ご体験を!

内容◆カンテフラメンコの第一人者エンリケ坂井による、「カンテフラメンコ奥の細道」。
初回は「ソレア・デ・アルカラ」に踏み入れます。
日時◆2016年6月26日(日)12時~13時半(11時半開場)
受講料◆90分/3,000円(当日受付にて)
定員◆30名程度
備考◆普段着でオッケー、必要な持ち物もありません。
会場◆スタジオ・アルソル(丸の内線「東高円寺」徒歩6分、JR・東西線「中野駅」徒歩10分)
※日本フラメンコ協会の1階スタジオです 
ご予約は、☎03-6382-4611
メール:paseshop@paseo-flamenco.com
FAX.03-6382-4613
主催◆月刊パセオフラメンコ

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2016年6月24日(金)その2583◆工藤朋子に注目!

痛いほどに突き詰められた清冽美。
やるぞやるぞと思っちゃいたが、その想像をはるかに超えた
昨晩のパセオライヴ27・工藤朋子の圧巻。

開演からアンコールまで一部の隙もなく、
自らのフラメンコ・ヴィジョンを貫通させる表現・技術の冴え。
二度のリサイタルのハイクオリティをさらに上回る完全燃焼。
なのにこのダンサーのオーラには底なしの伸びしろが視える。

パセオ公演忘備録は新鋭いしいともこが担当。
ライヴ写真(撮影/小倉泉弥)のスライドショーをご覧あれ!

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2016年6月22日(水)その2582◆立ち見キャンセル待ち

チケットは早々に売り切れ、立見も先月からキャンセル待ち状態。
パルマはなんと佐藤浩希と矢野吉峰。

パセオフラメンコライヴVol.027
工藤朋子ソロライヴ
2016年6月23日(木)20時開演
於:高円寺エスペランサ
主催:月刊パセオフラメンコ&エスペランサ

(カンテ)
Manuel de la Malena
Antonio Peña Carpio "El Tolo"
(ギター)
斎藤 誠
(パルマ)
佐藤 浩希
矢野 吉峰
(踊り)
工藤 朋子
  
「今回のソロライヴは、フラメンコへの愛と共に、私の中のマグマを取りだし躍ります。マグマがブツブツと吹き出すのか、噴水のように飛び出すのか私自身も分かりません。でも確かに存在するマグマな何か......。
 言葉、感情の表現の一つとして、神や聖霊と交流するためのものとして、日本にもどこの国にもそういう躍りはあるのに、私はフラメンコに恋をしました。何年たっても変わらず熱量は増すばかりです! 生きるフラメンコな方々、マヌエル・デ・マレーナ、エル・トロ、それを支えてくれる信頼するギター、斎藤誠さんを迎え、今一番躍りたい曲をお届けできたらと思います」(工藤朋子)

 協会新人奨励賞受賞の頃から多くの関係者に注目されていた。時には主役も張るアルテイソレラのスター舞踊手である。爽やかに美しい容姿が浮いてしまうことのない、しなやかにしてズシリとしたペソを備えた本格派。工藤朋子の醸し出す強く透明な存在感は、舞台に清涼な華をもたらす。
 群舞の一員として踊っていても、溶け込みながら光っている。リサイタルにおける燃焼度や完成度は、若手筆頭と云えるだろう。劇場では数十回観てるが、タブラオ至近距離で彼女の生音フラメンコに触れるのは今回が初めて。どんなステージを展開してくれるのか、具体的にはまるで予想がつかないが、短文中に敢えて三度発していた〝躍り〟という二文字に今からドキドキしている。(パセオ/小山雄二~パセオフラメンコ2016年6月号より)

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(撮影/竹下智也)

工藤朋子ソロライヴ/プログラム
(20時3分までにはスタート、終演は21時10分頃の予定)

Soleá
Tango
Fandango por Soleá
Bulerías
Cantiñas
Martinete
Cavales

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2016年6月21日(火)その2583◆パセオ最新号

月刊パセオフラメンコ2016年7月号(No.385)
http://www.paseo-flamenco.com/monthly/2016/06/20167.php

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新人公演ロビーでも飛ぶように売れた、きのう発売のパセオフラメンコ最新号。
いまさら聞けないフラメンコの常識がすっきり分かる
カラー8頁の保存版超人気連載「ヌメロの常識」④は、いよいよブレリアの登場。
押さえどころ満載のラインナップは以下の如し。

特集「カンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバル」
緊急企画!傑作ドキュメンタリー映画「パコ・デ・ルシア灼熱のギタリスト」監督クーロ・サンチェス インタビュー
元宝塚歌劇団星組トップスター湖月わたる 単独インタビュー
レトラから見るヒターノの世界Ⅳ「闘牛とヒターノ①」
瀧田克のガジャルド物語④
土合幸江インタビュー
男の肖像 高橋紀博
こころの一冊 曽我辺靖子
片桐勝彦のバイレフラメンコVol.16「2拍子系の曲種」
石塚隆充のカンテ講座第28回「Cantiñas」
エンリケ坂井のカンテ伴奏講座第4回ファンダンゴス・デ・ウェルバ

※なお、超不人気連載「しょちょ日記」も絶不調連載中です!

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2016年6月20日(月)その2582◆祭りの余韻

日本フラメンコ界最大のお祭り、第25回新人公演も無事閉幕。
出演者の皆さま、裏方の皆さま、観客席の皆さま、
三日間ほんとうにおつかれさまでした。
きのう深夜に奨励賞とラス・ミナス枠も発表され、悲喜こもごもあれど、
またひとつ日本のフラメンコ史に美しい1頁が加えられた。

選外にあっても、記憶に残る出演者は多数あり、
敬称略でバイレの長嶺晴香、菊池麻由美、小島智子、牛田裕衣、
藤本ゆかり、平田かつら、津田可奈、西山依里、青木千鶴子。
ギターの池川史洋、関根彰良。カンテの齊藤綾子。
ラス・ミナス枠の本田恵美、永田健。
そして〝私的この人のソロライヴが観たいで賞〟はカンテの奥本めぐみ。
           
丸々三日間の本業、取材、会場販売、呑み会、選考会などで
編集部もかなりキテることはキテるのだが、
楽しい祭りのあとの心地良い充実感とともに、パセオ8月号の追い込みに立ち向かう。

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2016年6月19日(日)その2582◆新人公演最終日

「この人のソロライヴが観たい!」

金曜・土曜を終え、早くも最終日を迎えた新人公演。
そういう視点(パセオフラメンコライヴへの出演依頼)が加わり、
ますます新人公演の楽しみが増えた。

昨晩はパセオライター総勢12名が集い、
中野五差路の拙宅近くの行きつけで呑み会。
上記テーマを皮切りにどこまでも盛り上がる
大喜利的ディスカッションは実に楽しかった。
それぞれの卓見に感心しつつ、
独り霜ネタを担当した私は若干浮き気味であった。

本日終演後は階下の日本フラメンコ協会で、
奨励賞とラス・ミナス・フェスティバル出演の選考会。
ラス・ミナス関連は私も立ち会いで参加。
明日も早いので、目標は26時就寝。

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2016年6月17日(金)その2581◆新人公演日和

新人公演日和。
例年(八月)並みの猛暑である。
出演陣はもとよりだが、執筆陣もライターだけに燃えているという。
すでに燃え尽きてしまった私も、この三日間ばかりは
取材席とパセオブース(客引き係)を喜び勇んで行き来する。

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2016年6月16日(木)その2580◆この人のソロライヴが観たい!

「パセオフラメンコライヴで、この人のソロライヴが観たい!」

明日から始まる社団法人日本フラメンコ協会・第25回新人公演。
三日間観るパセオライター(十数名)の話し合いにて「この人!」を見つけ出し、
来年のパセオライヴへの出演を依頼してみようじゃないかと・・。
ソロライヴを依頼するアルティスタは、
全出演者の中から一名を原則(パセオライヴ出演者のみ除く)。

いつもは霜ネタ中心の編集部・弁当ランチタイムで、唐突にこんなアイデアが生じた。
早速ネットのライター連絡板にこのことをアップ。
土曜晩には全員参加の呑み会もあるので、実現に向かう詰めを進めるつもり。

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年06月①

2016年06月01日 | しゃちょ日記

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2016年6月15日(水)その2579◆白昼の襲撃

「シロアリに襲撃された」

昨晩は新宿で買い物のついでに、上原時代の行きつけ〝どさんこ〟へ。
先ごろ千葉の館山に新居を構えた呑み友サーファー(マイケル)がそうボヤく。
囲炉裏で仲間と呑み会をやってたら、
突然に燻されたシロアリ軍団が一斉に出現したそうで、
そりゃさぞかしブッたまげたことだろう(汗)。
その壮絶な光景がアリアリと浮かぶ。
写真は苦渋するマイケル。
尚、サンプルと現物が若干異なる場合もありますのであらかじめご了承ください。

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2016年6月14日(火)その2578◆同じ虎の穴のむじな

いよいよ今週金曜より、三日間にわたる社団法人日本フラメンコ協会の新人公演。
例年八月開催だが、会場の中野ゼロの改修工事の都合で、
今年は6月開催。優秀者はあのラス・ミナス・フェスティバルへのゲスト出演の資格を得る。

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パセオの忘備録執筆陣(計11人)も全員が取材参加。
パセオ小倉編集長はじめとして、仲間のほとんどが
mixiやfacebookで一本釣りさせてもらった面々であることに今さら驚く。
土曜の終演後には中野の行きつけで、初の全員参加呑み会を開催の予定。

パセオ9月号に掲載する新人公演・忘備録の執筆メンバーは以下の通り。
全部門/白井盛雄
バイレソロ部門/若林作絵
群舞部門/井口由美子
カンテ部門/さとうみちこ
ギター&カンテ部門/石井拓人
          
小倉編集長は奨励賞選考委員と特集記事アンカーを担当。
今週から新プロジェクトに突入する私は7年ぶりくらいで執筆なしの高みの見物。
会場ロビー右のパセオブースは例年通り編集部・井口の仕切りで。
ブースを華やかに賑やかすサクラたちが、実は
虎の穴出身のパセオライターであることはここだけの秘密である。(汗)

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2016年6月13日(月)その2577◆大河ギャグ小説

キリスト教、イスラム教、仏教。
それぞれの代表がスーパーコンピューターを活用して国際憲法を創案する。
さらに、それらに一致する共通項をコラボベースに国際憲法が確立される。
(意外なことに、それは妙にフラメンコ的である)
それによって利潤を奪われるであろう世界中の大企業の陰謀。
どこまでも自己中心的な陰謀に立ち向かう国際警察組織ソニケテ。
本日未明、そんな設定の大河ギャグ小説を夢中で書く夢を見て、現在たいへんにおつかれ中。

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2016年6月12日(日)その2576◆協働

人口頭脳の飛躍的深化。
チェスも囲碁も将棋も人間がギブアップする時代。
青は藍より出でて藍より青し。
そう想うことで、仲良くやってゆけそうな気もする。

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2016年6月11日(土)その2575◆余白作り

ひと仕事終え、社長室(屋上)にてジェーと日なたぼっこ。
どうやら彼には、平和なこの寝そべりが極楽のひとときのよう。
電話も来客もないこの土日のラッシュで、
来週に迫る丸々三日間の協会新人公演取材(土曜終演後は
パセオライター総勢11名の呑み会)の余白を作る段取り。

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2016年6月10日(土)その2574◆即決

バイレソロを踊る彼女を私は観ていない。
だから今回の流れは初のケースとなる。
ガチで信頼できる仲間数名からの熱烈推薦と、
私からの逆取材検証の裏付けによって、
パセオ虎の穴ライヴへの出演を打診したのである。

「2009年には当時小松原舞踊団員だった井上圭子が予選から勝ち抜いて、ラ・ウニオンでの本選に進んだ。おそらく彼女は決勝に進んだ唯一の外国人舞踊家ではなかろうか」
(志風恭子~パセオフラメンコ2016年7月号より)

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その井上圭子さんに依頼メールを打った翌日、出演快諾メールが届いた。
日時も即決で、ほぼ一年後の2017年6月14日(水)に決まった。
パセオの公演忘備録も私が書くことに即決!

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2016年6月9日(金)その2573◆生還祝い

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2016年6月9日/高円寺エスペランサ パセオフラメンコライヴ26/鈴木敬子ソロライヴ(Ⓒ井口由美子)

「延期するのは構わんから」

私だったらどうする? やるにしてもやらないにしても、自分で決めることが肝心要だ。          
持病の悪化とその最新治療の開始。レッスンも休まず、
しかし息絶え絶えに暮らす姿から、
本番のひと月前と一週間前に、同様にそう提案した。
「予定通りに」
そう彼女は応えた。
そうか、わかった、じゃあ、死んで来い。        
そしてライヴは無事終わり、生還祝いは何がいいかと問うと、彼女は寿司を望んだ。
私の懐具合を気にすることなく、高いネタを満足そうに喰いまくった。

https://www.facebook.com/tact.ishii/posts/1317273714966852?notif_t=close_friend_activity¬if_id=1465483197531432
https://www.facebook.com/paseoflamenco/?pnref=story

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2016年6月8日(水)その2572◆モノトーン

パセオフラメンコブックス。

パセオ虎の穴ライヴ、パセオオリジナル講座に続く、シリーズ企画その第三弾である。
先ほどその初回プロジェクト会議を終えたところ。
プロデュース&ディレクションはパセオ小倉編集長が担当するので、
まあそこそこ充実した展開となるだろう。
 
その一発目は『石塚隆充のガンテ講座』で九月下旬発行の予定。
めっちゃ楽しかった先月のあのタカミツ講座のクオリティが決め手となり
皆のやる気に火がついた。
小倉編集長主導による多彩な単行本企画を募るシリーズ五ヶ年計画も本日スタート!

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さあ、今宵は旨い酒が呑めるぞと息巻く瞬間、
きのうから禁酒状態であることにハタと気付く。
ああっ、次第に取り巻く風景が寂しげなモノトーンと化してゆく哀しみの夕暮れ。

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2016年6月7日(火)その2571◆呑んだと思って

「場合によっては死にますから」

朝イチで出掛けたクリニックの美しい女医さんがそう云う。
足の傷口から入ったバイ菌が体中を暴れまわっているらしい。
意外と重症ですから出来れば安静にと、親切なアドバイスを受ける。

「しばらくは運動もダメ、お酒もダメです」
「絶対に運動しない自信があるので、そのぶん酒を呑んでもいいですか?」
「ダメです」

まあ診療代やら何やらで、軽く寿司屋で呑んだ分くらいは金を落としたので、
今晩はもらった薬でも呑んで寝よーかと思う。

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2016年6月7日(火)その2570◆数学性

木曜晩のパセオ虎の穴ライヴその26。
座席指定はソールドアウトで立見席のみ数枚あり。
忘備録執筆はエース石井拓人。
こうした晩ばかりは、ジェーも独り留守番。

2016年6月9日(木)20時/高円寺エスペランサ
パセオフラメンコライヴ Vol.26
鈴木敬子ソロライヴ
出演:
鈴木敬子(バイレ)
エル・プラテアオ(カンテ)
エミリオ・マジャ(ギター)
ベニート・ガルシア(バイレ)

「昨年末のプラテアオのパセオライヴの折、ゲストのベニートとアレグリアスを即興の掛け合いで踊りました。パートパートでどちらが受け持つかを決めただけの、その瞬間に生まれた緊張感極まるアレグリでした。これぞフラメンコの面白さだ!と協演者すべてが心から楽しみ、お客様にもそれは伝わってくれました。今回もその時と同じメンバーで、さらにパワーアップしたものをやりたいと思いました。三月にスペインから戻ったベニートの新鮮なバイレも楽しみです。そして、パセオライヴでプラテアオが唄ったグァヒーラが自然に踊り出したくなるくらい素晴らしかったことから、今回はそのインスピレーションから生まれるであろう(笑)グァヒーラを踊ります。観終ったあとに心地良さが残るライヴが望みです」(鈴木敬子)

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昨春の鈴木敬子ソロライヴで忘備録を執筆した石井拓人は、彼女のフラメンコを数学的と評した。「そんな決意とあふれる自信を瞬時にグラフ化していく明晰な頭脳を、その踊りから感じました」。すでに二十年近く彼女と同居する私は、彼女に数学的な側面を感じたことが一度もないので、石井説には大いに面喰らった。その明快なバイレフラメンコの、殊に即興的な舞踊メロディの美しい放物線がそこにつながるのかと今は想う。今回は、何よりシンプルな美しさを愛す鈴木敬子本来の動物本能性、そして数学性の両方に着目しよう。(パセオ/小山雄二~パセオフラメンコ6月号より)

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2016年6月6日(月)その2569◆鬼の笑わせ方

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つい先ほどパロマから連絡が入り、
来年のパセオ虎の穴ライヴがこれで立て続けに四本決まった。
鬼が笑うねと、互いに笑い合うのが近ごろの定番。
         
2017年
5/17(水)大沼由紀(踊り)
6/08(木)エンリケ坂井(カンテ&ギター)
6/22(木)鈴木舞&鈴木千琴(踊り)
7/13(木)小島慶子(踊り)

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2016年6月5日(日)その2568◆復調

ポトフに葛根湯に爆睡10時間。
平熱に戻り、まずまずの復調。
久々に日曜朝のNHK将棋トーナメントを満喫して出社。
酒を抜くと疲れないことを発見。遅っ!(汗)

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2016年6月4日(土)その2567◆ダウン

なんか能率悪いなあと体温計をあててみると38度超。
一緒に出社のジェーとこれから家路。行きつけの八百屋に寄り道。

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2016年6月3日(金)その2566◆伝説

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過去から現在へ
現在から未来へ
ステージと客席が一心同体となって美しい伝説を創造した、
昨晩のエンリケ坂井ソロライヴ。
奇跡の一夜の、震えるような余韻が生々しい。
撮影は小倉泉弥パセオ編集長。

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2016年6月2日(木)その2565◆巻いて行こう

パセオ虎の穴ライヴ(エンリケ坂井登場!)出発まであと5時間。
朝から奮闘中のこの残務を完了せんことには、
ジェーとの土曜のお約束(桃園緑道ピクニック)が果たせない。
巻きに巻くネジリ鉢巻状態!

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2016年6月1日(水)その2564◆フラメンコの使徒

明日のパセオ虎の穴ライヴ。
フラメンコの使徒、プーロの巨匠エンリケ坂井師、ついに登場!
その至芸の忘備録は若林作絵が担当、わしゃ特等席でかぶりつく予定。
終演後は呑み放題コース(1500円)で目標は24時帰宅。

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パセオフラメンコライヴVol.025
エンリケ坂井 ソロライヴ
2016年6月2日(木)20時開演
於:高円寺エスペランサ
主催:月刊パセオフラメンコ&エスペランサ
出演:              
エンリケ坂井(ギター/カンテ)
金田豊(ギター)
           
ギターソロをメインに自分のフラメンコ精神を凝縮した自作の曲を弾きたいと思います。
そして同じように情熱を注いできたカンテは金田君のギターで歌います。
純なフラメンコの良さが出るように一生懸命やるのみ!(エンリケ坂井)

    
夏の新人公演などで、ああ、純にして粋なギターが鳴ってるなあとバックの方を見やると、
あのエンリケ坂井である。
32年前のパセオ創刊当初からこの巨匠には目一杯お世話になり続けている。
とは云え、八つ先輩にあたるエンリケさんのギターの本当の素晴らしさが分かって来たのは、
四十代後半の急坂を登り始めた頃だった。
同じ頃に師の唄うカンテの真価も知った。
そう、それまでの私は人生もフラメンコも何も分かっちゃいなかった。

師に説教を喰らったことは一度もないが、学んだことは数限りない。
〝純粋なるもの〟の追及や生き残りはどんな時代も難しいものだが、
一瞬たりともブレることなく師は、フラメンコへの求道あるいは滅私奉公の道を歩み続ける。

渋く透明な深い清冽。そのギターとカンテには余分な雑味が一切ない。
ギターもカンテも古典を謳うのだが、いつも不思議に想うのは、
それが今出来上がったばかりの曲であるかの如く新鮮に響きわたることだ。
年齢と共に高まり深まるアルテと技術。
そういう至難を実現させる鍵が〝純粋フラメンコとの協働〟にあることは
おそらく間違いのないところだろう。(パセオ/小山雄二)

       (パセオフラメンコ2016年6月号より)

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年05月②

2016年05月01日 | しゃちょ日記

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2016年5月30日(月)その2563◆発明の行方

ここ数年で見た夢の、おそらくは最高傑作。
       
緊張しやすい性質からリラックスすることが苦手な博士(私)は、
誰もが簡単にリラックス出来る方法を、ある日偶然発見する。
うん、こりゃきっと世の中のお役に立てるぞっ!

忘れない内に、その方法論・処方箋をまとめ上げようとする博士なのだが、
何せ本人その発明によってリラックスし過ぎてしまっているので、
そんなことはもうどうでもよくなって、そのまま寝入ってしまう。

だが、目覚めた時には、その発明の詳細をさっぱり忘れている(涙)。
リラックスもいいが、ある程度の緊張は逆に必要だという、
それらしく寓話的な凡夢の結論にわしゃビックリ!

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2016年5月29日(日)その2562◆新時代レクチャー

いやいや、絶妙のレクチャーだったな。
スペインの現在進行形フラメンコが学べる、
今日の徳永兄弟のソニケテ講座。やっはりこの人たちは持ってるものがちがう。
かゆいところに手の届くチョー豪華実演付の明快レクチャーと、
至近距離で聴く3曲のギターライヴ。
この内容で3,000円税込は安すぎるぞっ(高笑い)。
次回レクチャー「タブラオの現場(アレグリアス編)」も10/23(日)に決定!

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写真はソニケテの意味を知らない入門者から有名プロまで、
参加者有志による終了後の記念撮影。
8月からパセオ講座をスタートするあの三枝雄輔や、
来年のパセオ虎の穴ライヴ・ソロ出演が決まった容昌(パーカッション)も参加!

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2016年5月27日(金)その2561◆嬉しすぎレクチャー

胸がいっぱい。

ありきたりの言葉だが、うれしくてそれが素直にポンと出てくる昨晩の大沼由紀ソロライヴ。
あの感触をキープしたまま、忘備録(パセオ8月号)は明日書く段取り。
毎回のように立ち見の出る怒涛のパセオ虎の穴ライヴ、
来週はエンリケ坂井(ギター&カンテ)、再来週は鈴木敬子(バイレ)と続くので、
ヒマさえあれば仕事をしてる今日この頃。

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そして、あさって日曜はいよいよ徳永兄弟のオリジナル講座初回。
本場スペインで教鞭をとった、実直にしてクレバーな彼らの初レクチャーを大いに期待しよう!
締めはチョー間近で聴けるミニライヴ、参加お申込みはこちらから。
http://www.paseo-flamenco.com/daily/2016/05/529.php#005922  

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2016年5月26日(木)その2560◆虎の穴

「世界に唯一のフラメンコ専門月刊誌・パセオの小山社長が
ご自身のセレクトによる日本フラメンコのスターを集めたショーケース的なライブを、
これまた日本フラメンコ界の虎の穴こと、高円寺エスペランサで続けておられますが・・・」

ぷっ。笑ろた。
シンガー&カンタオール大渕博光さんの数日前のFB。
ご自身も7/20平松加奈ソロライヴに出演される。
今宵はその〝虎の穴〟で大沼由紀さんのパセオライヴ。
な、なんか由紀さんが虎の穴とカブるんだよね、、あわわ(汗)
ちなみに、立見席もソールドアウトの模様。

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2016年5月25日(水)その2559◆何をおいても

ピアノならポリーニ、落語なら小三治というように、
誰しも好き嫌いを超越して何をおいても観続けてゆきたいアーティストがいるものだが、
大沼由紀というフラメンコ舞踊家は私的にはその代表選手だ。
最近ではアルテイソレア『無限』公演(佐藤浩希演出)における、
鍵田真由美との女王対決が強烈な印象を残したが、まったくありゃあ凄かった。

どんな状況にあっても、大沼由紀は必ず何かを引き起こす。
その衝撃の内容はまるで予測がつかないし、
おそらく本人も予定調和というものに無関心なのだろうが、
その〝何か〟は観る者すべてのその後に忘れ難いヒントを残す。
明日のライヴも心を空っぽにして、ただひたすら彼女の存在そのものに没入しよう。

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パセオフラメンコライヴVol.024
大沼由紀ソロライヴ
2016年5月26日(木)20時開演
於:高円寺エスペランサ
(立見席のみ数席残 ☎03-3383-0246)

大沼由紀(バイレ)
山内裕之(カンテ)
西容子(カンテ)
伊集院史朗(パルマ) 

考えていることが二つあります。
一つ目は、羽村のエルムンドのライヴで、ここ三年ばかり、
私がインスピレーションを受けた古いフラメンコを、
愛好家の視点から少しだけ復刻してみるという試みを続けています。
何を踊ろうかなと考える時に、インスピレーションを与えてくれるものは、
古いフラメンコであることは多いですね。
もちろん結果は現在の私たちの感覚のもので、
原形とは似ても似つかないものかもしれませんが、
細かく音を拾っていくことが感覚を磨き、新しい扉を開けてくれます。
温故知新、てことでしょうか。ラファエル・ロメロのガロティン、
カルメン・アマジャのコロンビアーナ、マヌエラ・バルガスのペテネラ等々。
ヘレスのフラメンコは私の礎ですが、
こういったフラメンコのセンティードも大好きなものです。
そんな中から何かやれればと思います。

二つ目。
ギターもカンテも一人で演奏する分野がありますが、バイレだけは、
独りでってのが無くて、歌とギターとの三位一体の中でこそ輝きます。
しかし、ここを突ついたらどうなるんだろう?
フラメンコ舞踊の良さは消えちゃうかな。
いや、そんなことはなく、己の動きの中にフラメンコが少しは生きてくれるのか?
いやいや、......などと。
でも当日はまた違うインスピレーションがやって来てしまうかもしれません(笑)。
今回日本人同士でのライヴになりますが、
全員が持つ深いアフィシオンが鍵になると信じます。
(大沼由紀/パセオフラメンコ2016年5月号より)

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2016年5月24日(火)その2558◆目白押し

暑いねえ。
パセオ7月号校了と8月号入稿が重なる、
この二週間のスケジュールも若干熱めだが、バテてる場合でもないわ。

5月26日(木)パセオライヴ24大沼由紀
5月29日(日)徳永兄弟のソニケテ講座&ミニコンサート
6月01日(水)高円寺エスペランサ木曜会
6月02日(木)パセオライヴ25エンリケ坂井
6月09日(木)パセオライヴ26鈴木敬子

まだ予約はパラパラだけど、こんどの日曜のスペイン直輸入、
バイレ練習生をバックアップする徳永スーパー講座は盛りだくさんの内容。
2ndアルバムもリリーズしたばかりの、そのピチピチ生演奏を至近距離でじっくり楽しんでね。

http://www.paseo-flamenco.com/daily/2016/05/529.php#005922
       
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2016年5月23日(月)その2557◆全員お持ち帰り

うねるようなスペイン人の体内リズム。
その秘密を鮮やかに解明するレクチャーだった。

きのうのギタリスト原田和彦によるリズム上達講座その2。
初回は高度に引っ張りすぎたが、今回は難しいポイントには
その場で突っ込み皆で理解するやり方が功を奏し、
スペイン人のリズムの秘密を、参加者全員がお持ち帰りしてくれたにちがいない。

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向こう数十年を見通す重大な歴史的瞬間に立ち会ったような気分で、
にたにたレクチャーを反芻しながら、昨晩は旨い酒を呑んだわ。
さらにブラッシュアップして、次回は7/31(日)開催!

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2016年5月22日(日)その2556◆突っ込み専門

「今日は公開取材講座です!」
パセオ小倉編集長は云った。

13時より階下のスタジオにて、カルロス原田博士のリズム講座。
フラメンコの世界史を変える可能性の高いコンパス・トレーニング。
その目的・方法論・効用を明快にするための、
今日はその突っ込み役に徹するが、
ふだんからボケ専門のおれよ、がんばれっ!

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2016年5月21日(土)その2555◆パセオ最新号のベスト3記事

今月はライヴやレクチャーのプロデュースが多くて、
何だかイベント屋に戻ったような生活をしてるが、
実は32年のルーティンもさくさく続ける元三流ギタリストの自称出版社社長。

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てなわけで全国書店にて昨日発売のパセオフラメンコ2016年6月号、
私が選ぶそのベスト3記事。

【第一位】
深く上達したい読者ニーズをガッツリ捕えた「ヌメロの常識」(カラー8頁)は
フラメンコの黒大王〝シギリージャ〟。
知ってると知らないとじゃ天地の開きが出るなるほどザ基礎知識!

【第二位】
フェスティバル・デ・ヘレス20周年にちなんで、カラー20頁大特集。
ヘレスフェス常連さんにも、こらから行く人にも盛りだくさん内容のA級保存版!

【第三位】
専門誌には珍しく、ここだけは読まなくてもよいという解放感に充ちあふれる、
憩いと安らぎのオアシス『しゃちょ日記』。
他の執筆者に自信を与え続けるカンフル的連載でもある。

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2016年5月20日(金)その2554◆外国人だからこそ

「外国人だからこそ解明できるコンパスの秘密」

その狭き門に勇躍踏み込んだ原田博士による、
目からうろこのドッキリ上達講座その二回目
編集部三名も突っ込み担当で参加。
おそらくは前回の三倍くらい明快・納得のレクチャーになるはず!

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2016年5月20日(金)その2553◆パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト

ずっと躊躇していたのだが、今日の午後、いよいよその試写会に出掛ける。
なんで躊躇??? その理由を分析さえしなかった。   

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そのレコードとの出逢いは45年前。冴えない高校生が、
その12年後にパセオフラメンコを創刊する必然の理由となった。
そうは意識しないようにしてる昨今だが、
昔も今もパコ・デ・ルシアは、私にとっての神なのだろう。
だから宗教や思想の必要がなかったのではないか。
彼が生きていても死んでいても、
私の中で常に生きていることに変わりはない。

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2016年5月19日(木)その2552◆エレガンス・エレガンス

今日もいい天気。

今宵は新人公演奨励賞姉妹、鈴木舞&鈴木千琴のパセオライヴ23。
座席指定は早々にソールドアウト、立ち見のみ数席残という状況が続く。
そうした期待に応えてくれる出演者たちが、シリーズのリピーターを増やし、
プラスのスパイラルを形成し続ける循環、不思議とも想えるミクロコスモス。

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さて、その舞と千琴のパセオライヴ。
即座にFBにアップされたパセオ公演忘備録を担当する
ライター若林さくさく堂の感想に大いに共感。

ウルトラ技を連発しても〝エレガンス〟が途絶えることのない様子は、
逆境にあってもユーモアを絶やさないグアパのように美しい。
カムバック早々で姉妹の認知度はイマイチだから、
シリーズの常連サポーターはいつもより少なかったが、
ラストの絶妙なパレハ(シギリージャ)を見逃したのは痛かったと思うな。

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2016年5月18日(水)その2551◆徳永兄弟のソニケテ講座

スペインで教鞭をとっていたあの徳永兄弟による、
本場仕込みの即効スペシャル・レクチャー。

いよいよ5/29(日)13時より、
パセオ1階のスタジオ・アルソルにて。
もちろん編集部もトムクルーズも全員受講。
屋根付きなので、雨天決行である!               

http://www.paseo-flamenco.com/daily/2016/05/529.php#005922

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2016年5月17日(火)その2550◆原田博士の講座リハ

昨晩は「原田和彦のリズム講座」のリハーサル。
初回はハードルが高すぎたので、
次回(5/22)をにらんでより明快なレクチャー内容を探る。

コンパス力なんて、そう簡単にアップするもんじゃない。
なのに「聞くだけフラメンコCD」とは、これいかに?
ポイントはそこだとアタリをつけた。
なぜ聞くだけでコンパス力がアップするのか?

そこに照準を合わせ実技入門者レベルの編集部が全員で、
原田博士(フラメンコメトロノームで特許取得)に突っ込む。
あらゆる疑問点に、納得がゆくまで徹底的に突っ込む。
2時間ブッ続けに突っ込んだら「聞くだけフラメンコ」を愛用したくなった。
とりあえずそのラディカルな効能を理解できたから。
次回講座はこれで決まりだと、おとなり焼き鳥大吉に皆して乗り込む。
             
大吉大将はそれと知られた手相観の達人。
前回はギターの徳永兄弟を唖然とさせたが、今回も原田博士、
助手の佐藤ちゃん、パセオ小倉編集長らの過去をズバリ的中させながら、
未来に関わる爆弾予言を連発。
これで見料無料とはさすがに大将立派なもので、
占いだけに非売品(うらない)とゆーことか。

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2016年5月16日(月)その2549◆誰にも歌えるフラメンコ

入門者からプロまで。
アウェイ感もなく、肩も凝らずに楽しく集中できるタカミツ講座。
この映像はその第一回目の模様。トムクルーズ(私)もチョイ役で出演している。
大好評のレクチャーその第二回目は7/24(日)11時で、
チャレンジするのはロルカの名曲『ヴェルデ』。定員30名なので、予約はお早目に
ぜったいオモロイでぇーーー!!!
               
https://www.facebook.com/takante/?pnref=story

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年05月①

2016年05月01日 | しゃちょ日記

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2016年5月15日(日)その2548◆腰の入った希望

清純を絵に描いたような天才美少女。
天使のようにバッハを奏でる彼女は、あの頃まだデビューほやほやの中学生だった。
 
きょう日曜は日本屈指の女性ギタリスト斎藤明子さんのライヴで、
およそ35年ぶりにその美しい生音を聴く。         
第一部はアルハムブラなど得意のスペインものを、
第二部は最新CD収録のギターソロ大曲『夏目星(Mars)』。
十弦ギターを堂々奏でる麗姿には、すでに女王の気品と風格がある。

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天使から女王への道が決してなだらかでは無かったことは、
彼女の演奏そのものが物語っていた。
優れたセンスとスケールの大きさはあの頃と変わらないが、
「夢見るような憧れ感」は「腰の入った希望」に変貌していた。
天性の歌心を成熟した音楽的骨格が支える自立協働のギターソロは、
しっとりと深く端正な余韻を残した。
次回はぜひ、バッハも弾いてね!

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2016年5月14日(土)その2547◆平和ボケ

いい天気だ。
家の裏手を走る遊歩道をブラブラ散策しつつパセオへ。
今日は広告整理と経理で夕方まで遊ぶ。

社長室(屋上・屋根なし)で一服つけるたびに、
同行するジェーは気持ち良さげに日向ぼっこ。
休日なので仕事(来訪者に吠える)が出来なくて、
残念そうに平和ボケしている。

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2016年5月13日(金)その2546◆復活する奨励賞姉妹

仕事してる場合かっ!てな感じで、今月はパセオライヴが三週続く。
来週は鈴木舞(写真左)・鈴木千琴(写真右)の新人公演奨励賞姉妹、
そして再来週はあの大沼由紀の登場である!
               
2016年5月19日(木)
パセオフラメンコライヴ Vol.23
鈴木舞&鈴木千琴デュオライヴ
鈴木舞(バイレ)
鈴木千琴(バイレ)
川島桂子(カンテ)
阿部真(カンテ)
山まさし(ギター)

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「学生生活の終わりとともにフラメンコと本格的に向き合い、道は違えど、思いは違えど、刺激し合い切磋琢磨してきた私たち姉妹。共に二度の出産を終え、ふたたびフラメンコに本腰を入れようとしたまさにその時、このライヴのお話を頂き、歓びとともに不安も感じました。一時間強を二人だけで頑張れるのか......いやいや、他の方々は一人でやってるのだから、弱音を吐いてる場合ではない。でもまだ寒いし、もう少し暖かくなってから、なんて思ってた矢先、ライヴの予約開始。「早速予約しましたー!」の声。ありがたい、本当にありがたい、、が、それはまたプレッシャーになって返ってくる。ただただ、観にいらしてくれる人たちに楽しんでもらいたい、沢山の感謝と喜びを表現したい、姉妹だからこそ出来るライヴを、いや、姉妹にしか出来ないライヴをお見せしたい!」(鈴木舞/鈴木千琴)
                  
 姉の舞は2004年に、妹の千琴は翌2005年に、日本フラメンコ協会新人公演でともに奨励賞を受賞した実力抜群のバイラオーラ姉妹である。父上はパコ・デ・ルシアの大ファン、母上はあの曽我辺靖子(第一回河上鈴子スペイン舞踊新人賞受賞)である。もうずいぶん長いこと、彼女たちの踊りを観ていないが、出産・育児のひと区切りをチャンスと見て出演依頼した珍しいケース。彼女たちが新人公演の大舞台で魅せたあの美しいバイレ残像が、久々のライヴの成功を予感させるのである。(小山雄二/月刊パセオフラメンコ5月号より転載)

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2016年5月13日(金)その2544◆滲み出る凄艶

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凛とする逞しさから滲み出る凄艶。
唯一無二の存在感と技術力の美しい協働。
ここまでやってくれるのかっ?!!!

立ち見まで完売した、昨晩の小島慶子ソロライヴ。
その命知らずの完全燃焼ぶりに、主催者として逆に胸が締めつけられる。
少しはセーブしろとは云えないし、云ったところで柳に風だろう。

客席の余韻が醒めるのに一時間近くかかった。
楽屋から降りてきたパロマから来春出演のOKを獲り、これからメールで詳細を詰める。

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2016年5月11日(水)その2543◆小島慶子ソロライヴ

「まるで天に居るかのような想いがした」

ツァラトゥストラで有名な作曲家リヒャルト・シュトラウスは、
この桁外れの名曲についてこう語った。
輝かしく荘厳、だがその至高の透明度ゆえ、
やがて哀しきモーツァルト最後の交響曲〝ジュピター〟。

十年ほど前、高円寺のタブラオでパロマ(小島慶子)踊るガロティンに出会ったとき、
冒頭の言葉が稲妻のように蘇った。
天上の歓びを謳歌する彼女のガロティンには、
意外にもまるでソレアのような黒い奥行きがあった。
以来ジュピターを聴くたびに小島慶子のフラメンコが脳裏を疾走し、
小島慶子のフラメンコを観るたびにジュピターがくっきり耳奥に鳴り出すという、
ちょっとおもろいパブロフ現象が発生している。

2015年4月のパセオフラメンコライヴ(高円寺エスペランサ)では、
小島慶子のソロ三曲(アレグリアス、ガロティン、ソレア)を天にも昇る気分で味わい尽くした。
ライヴを締めくくった独り舞いを含め、すべてが極上の絶品だった。

かの司馬遼太郎が指摘するように、
天才的な芸というのは分析不可能であることが多いものだ。
ところが、あの夢のようなライヴを巡るフェイスブック上でのやり取りの最中、
彼女の日々綴る人間味あふれるブログの中に、
小島慶子の神秘を解く手掛かりを発見した。
天然系と認識していた慶子さん(なんて失礼な!)の、
己の感性に誠実な文章には、彼女の謎に迫るヒントがたくさん埋まっていた。
誤った私の思い込みとは逆に、彼女は聡明の人だった。
迷わず私は誌上キャッチボールを申し込む。
   (パセオフラメンコ2016年1月号しゃちょ対談より)

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てなわけで、あす木曜は待望のパロマ2度目のパセオライヴ。
遠足の前日のようにわくわく浮足立つ気持ちが懐かしい。
座席指定は早々にソールドアウト。当日立ち見は数名オッケーの状況。
何とも艶っぽい添付写真は、この秋のパロマ初リサイタルのフライヤー。
右手の幸せ者は不肖このわたくしである。うそだけど。

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2016年5月10日(火)その2542◆うだつ

今日はジェーと出社。
私は片っ端から仕事を片付ける。
ジェーは片っ端から来訪者に吠えまくる。
うだつの上がらぬこの勝負は20時まで続く。

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2016年5月9日(月)その2541◆哀愁の社長室

パセオフラメンコ7月号、一気に5本入稿。
やれやれと、社長室(=4F)で一服つける。
外は雨。
社長室(=屋上)には屋根が無い。
ついでに傘も無い。
ショーシャンク再び!

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2016年5月4日(水)その2538◆さくさく感

気弱で我がままでスケベで凝り性。

小さい頃からそういうおかしな奴だったから、
突出した才能に憧れるのではなく、
むしろ浮かないですむ〝ふつうの人〟志向が強かった。

臆病さ過剰さの抜けた、シンプルで伸びやかな佇まい。
さくさくっとする感じ。

思い立って三十年ほどでそんな風情に向かいつつあるから(遅っ!)、
「願えば叶う」というサルトル実存主義は、私のケースでは有効だったようにも想える。
まだまだ〝ふつうの人〟には遠く及ばないが、
そのことが私の望む伸びしろを励ましてくれるところに好ましい旅路の安堵がある。

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2016年5月3日(火)その2537◆引きこもり

一年を通して、もっとも仕事に集中できる黄金週間。
残り火水木金土と目一杯がんばって、
日曜日からまた一年間遊んで暮らそうと思う。

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2016年5月2日(月)その2536◆我以外

そう、たとえばゴールデンウィーク。
年にいっぺんくらいは、
こんな心境もありだな。

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年04月②

2016年04月01日 | しゃちょ日記

 

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2016年4月29日(木)その2535◆本間静香の深化

本間静香ソロライブから今しがた帰宅。

フラメンコ通もイチゲンさんも存分に楽しめるエキサイティングなガチンコライヴだった。
静香のステージにはそういう華と勢いがある。
つまりフラメンコを知らない友人知人を心配なく引っ張ってこれる、
分かりやすいパッションと充実がある。
いま風とは異なる、必要以上に女性性をセーブしないスタンスも頼もしい。
女子会・男子会ノリとも無縁な艶のある、老若男女ノーボーダーで
フラメンコそのもののリピーターを発生させやすいストレートな芸風。
川島も圭輔も健太郎も最強だったな。

相棒プロデューサー(田代オーナー)の文句なしOKも得て、
静香にはその場で来春の再度出演を依頼し快諾を得た。
呑み放題コースですでにへべれけ上機嫌最高潮だが、
これからマッカランで締めてバタンキューの段取り。

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2016年4月28日(木)その2534◆本間静香ソロライヴ

今宵いよいよ、本間静香ソロライヴ。
カンテ川島桂子・有田圭輔、ギター徳永健太郎のスーパー協演陣。
いつも通りの静香で頼むと云うと、にっこり彼女は頷いた。

技量もルックスもい~い女に成長した静香だが、
私の中ではまだまだ中学生だった頃のイメージが強い。
おそらくは牧子夫人や淳ちゃん(田代マスター)や私のとなりに降りてくるであろう
故・本間三郎師匠とともに、ダメ出しメモ片手に応援する。

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2016年4月28日(木)20時
会場◆高円寺エスペランサ
開演◆20時ジャスト開演(19時半開場 ※終演は21時10分ころ)
料金◆3,900円1ドリンク付(税込)
予約◆立ち見席のみ数席残あり、本日16時までに☎03-3383-0246

終演後のエスペランサは通常営業に戻り、23時まで1500円呑み放題セットあり。
明日は早よから遠足だが、ギリギリまで本間師匠に付き合うつもり。

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2016年4月27日(水)その2533◆誰でも歌えるフラメンコ

ぎゃあ、かっこええーーーーー!!!

タカミツのプロデューサー瀬戸さんが、こんな音源(↓)をアップしてくれた。
論より証拠、百聞は見に如かず、モチベーションはもう満開である!

 お申込みはこちら→ paseshop@paseo-flamenco.com

https://www.facebook.com/takante/videos/1338055219554440/?pnref=story

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2016年4月26日(火)その2532◆ふぁるせぇた祝400号

創刊400号を迎えた『ふぁるせぇた』。
パセオの同期の桜である。
編集発行人であるギタリスト吉川二郎さんから寄稿を頼まれ
とりあえずざっと草稿をメモり、のちほど清書して送る段取り。
寄稿よりも奇行に定評のある私だが、
江戸っ子だけに何にしても早いのだけが取柄だ。

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巨匠マヌエル・カーノを後継するにふさわしい関西の凄腕コンサートフラメンコギタリスト。
吉川二郎の東京デビューは鮮烈だった。
あのコンサートからおよそ35年が経つ。
繊細にして逞しい煌めくような音楽と、明るく真摯で気さくな人柄。
そういうタイプのフラメンコアーティストとはそれまで無縁だったので、
うれしく面喰らったことを今もはっきり覚えている。

その数年後ほぼ時を同じくして、吉川二郎さんは『ふぁるせぇた』を、
私は『フラメンコ情報誌パセオ』をそれぞれ創刊する。
1984年というのは、この日本に奇しくも同時に
二つの月刊フラメンコ・メディアが誕生した年だった。
寝る間も惜しんで仕事したあの頃の記憶というのは実に曖昧なのだが、
一方で二郎さんのことはよく覚えている。

ふぁるせぇた創刊二年後の1986年に日本人初の自作のフラメンコギター協奏曲を
大阪シンフォニー管弦楽団と協演されたことは、
日本のフラメンコギター界に大いなる衝撃と刺激を与えたものだ。
また、日本フラメンコ協会(現在は社団法人)を設立するために
全国行脚していた折にも、二郎さんにはひとかたならぬお世話になったことも忘れ難い。

当時音楽プロデュースが本業だった私のほうは
編集も広告も販売もまったくの出版ド素人で、
そのことにハタと気づくのは創刊号を出したあとだった(汗)。
闘いながら闘い方を覚える私のやり方というのは、
次々と新たな冒険にチャレンジしながら着実に実績を積み上げる
先輩・二郎さんに少なからぬ影響を受けているはずだ。

創刊から32年の歳月が流れ、四つ先輩の二郎さんも私も今や60代となり、
相変わらず刊行を続けている。
その苦しさ楽しさがもたらすものは、フラメンコの世界では
私たち二人のみが共有する感慨であり、
こうしてふぁるせぇた創刊400号への祝辞を書きながら、
ふとささやかな歓びがこみ上げてくる。

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2016年4月25日(月)その2531◆類似性

ったく何をやってんだ。

過去の文化文明の衰退・滅亡の歴史を学ぶたびにそう思う。
そうした点においてのみ、過去の文化・文明にとてもよく似ているおれ。

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2016年4月25日(月)その2530◆ヒマさえあれば

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春もたけなわプリンスホテルである。

亀戸天神のふじ。
根津権現のつつじ。
堀切菖蒲園のしょうぶ。

桜のあとも江戸っ子おやぢはそこそこ忙しい。
ヒマさえありゃあ仕事に打ち込む状況だ。         

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2016年4月22日(金)その2529◆夏目星

「こういう天才に、掃除や料理や洗い物をさせてはいけない」

三十余年前、私のプロデュースライヴで彼女のバッハを一聴した、
のちのパセオフラメンコ初代編集長・架光時紀はそう断言した。
ギターを弾く指や爪にもしものことがあってはならぬというのがその理由である。

当時高校生、クラシックギター界のニュースター斉藤明子の天才に異論はなかったが、
男女・職業・体重問わず、炊事・洗濯・掃除を必修科目と認識する私。
互いに手の届かぬ高嶺の花をめぐる、インテリ架光との空しい大議論を
阿呆らしく懐かしく想い出す。

この春アランフェス協奏曲をテレビ収録されたという斉藤明子さんが、
久々の新譜アルバムを発表したことを知り早速にCD入手、
アイポッドに入れ連日大切に聴いている。

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メインは28分に及ぶギターソロ大曲『夏目星(Mars)』。
夏目星とは〝火星〟の和名で、斉藤明子演奏を想定した
中村洋子作曲によるオリジナル作品。
宮沢賢治が最も愛した自作童話『双子の星』をイメージの源泉とする
全八章からなるファンタジー組曲で、ほの碧いシンプルな透明感が郷愁を誘う。
永い歳月、丁寧に磨かれた斉藤明子の深化が目に視えるように聞こえてくる。

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2016年4月21日(木)その2528◆わくわくドキドキ

この人のステージにはわくわくドキドキの魅力がある。
来週木曜は、バイラオーラ本間静香の初登場!
座席指定は早々にソールドアウトで、立ち見席(椅子はあります)が数枚残の状況。
川島・有田の最強カンテコンビと、2ndアルバムが話題の徳永健太郎のギター。
初体験となるそのアンサンブルも興味津々だ!
          
パセオフラメンコライヴVol.21
本間静香ソロライヴ

本間静香(バイレ)
川島桂子(カンテ)
有田圭輔(カンテ)
徳永健太郎(ギター)

2016年4月28日(木)20時
会場◆高円寺エスペランサ
開演◆20時ジャスト開演(19時半開場 ※終演は21時10分ころ)
料金◆3,900円1ドリンク付(税込)
※終演後(~23時)は1500円呑み放題セットあり。
【予約】立ち見席のみ数席残あり
昼(セルバ)☎03-3383-0246
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493

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 かつてスペイン留学中のグラナダの地で出会ったのは、大地に深く根をおろす揺るぎない重心と、より上へ上へと高みを目指す上体とその魂の、二極の激しいせめぎ合い。そんな全身で今の生き様を叫ぶような踊りでした。
「たまらず表出して溢れ出るもの」
 いま現在の自分の、嘘偽りのない真っ直ぐな本間静香のフラメンコ、そんな心持ちでこのライヴに臨みます。 そして共演は、川島桂子さん、有田圭輔さん、徳永健太郎さん。最高のメンバーと共に出来る限り頑張ります。(本間静香)
    
 昨秋、日本のフラメンコ黎明期のスター舞踊手・本間三郎の三回忌ライヴでタラントを踊った長女・静香。まだまだ荒削りなその踊りにはプリミティブで強烈な魅力があった。この新人公演奨励賞バイラオーラにパセオライヴへの出演を依頼するのは数年先だろうと漠然とイメージしていた私は、その好ましいインパクトに逆に面喰らったものだ。終演後、相棒プロデューサー(田代淳)に駆け寄り意見を求めようとする寸前、すでに私の驚きを看破していた彼はこう云う「充分行けるんじゃないか」。その瞬間、本間静香へのパセオライヴ出演依頼が決まった。
 彼女のフラメンコはとにかく魅せる。セクシーさと清冽さとが渾然一体となったそのベクトルは、フラメンコを初めて観る老若男女を惹きつける広角的魅力を満載している。潔い姿勢で観る者を最後まで引っ張ってゆく、リスクを恐れぬ勢いを見逃すことはできない。(小山雄二)
        
※月刊パセオフラメンコ2016年4月号より転載

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2016年4月20日(水)その2527◆デブの云い分

やせ我慢は得意技だったが、他人のそれを見るのが辛くなって、
自らそれを止めたのは、太り始めた頃だった。
大ざっぱに云って、人間素直がイチバンだと想う。

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2016年4月19日(火)その2526◆習性

「ほんとは自分で稼いだお金じゃないと強くなれないんだけどね」。
千円札二、三枚を笑いながらポンと恵んでくれた姉貴の、このひと言は身に染みている。
新聞配達スルーで、受験勉強もほっぽらかしで将棋修業に没頭した中学二・三年のころ、
道場通いと上達書籍購入のスポンサーは姉だった。
二年間で四段まで昇れたのは彼女のサポートのおかげだ。

上達本の中でもとりわけ加藤一二三九段の名著『振り飛車破り』には大いに助けてもらった。
そこでの構想力と判断力の具体的トレーニングは、
むしろプロテストに失格にした後の人生の決断力の核になってくれた感がある。
(その結果はほとんど失敗に終わるのだが、論旨が吹っ飛ぶのでここでは触れない)

指し手(定跡)を丸暗記するのではなく一手一手の意味合いを理解し、
常にヴィジョンと現状分析の合算からの次の一手を、
制限時間の秒読みの中で発見しようとする習性。
振付フラメンコも好きだが、タブラオのインプロに強く惹かれるルーツは、
どうやらここらへんにありそうだ。

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2016年4月18日(月)その2525◆これがほんとの

隣家からのもらい火で、小松川の実家は全焼。
パセオ創刊翌年のことだった。
焼け跡を眺めながら、兄は静かにこう笑った。
「綺麗さっぱり焼けちゃったなあ」
兄のその明るい諦観の爽やかさは一生の宝だ。

気丈な兄に張り合う気持ちもあったのだろう。
相次ぐ見舞いの連絡に、私はこう応えた。
「トイレまで焼けちゃってなあ。
 これがほんとのヤケクソだよ」

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2016年4月18日(月)その2524◆サクサク感

朝風呂、朝バッハ。
まあとにかく、何が起きてもサクサク対応できるようにしておこう。

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2016年4月17日(日)その2523◆復元力

「右か左か。逆の方向に行けば、煙にやられて死んでたかもしれんな」

当時八つかそこらだった父や、父に手を引かれて
一面の火の海から逃げまわった叔母(父の妹)から、その恐怖体験を幾度か聞いた。
1923年(大正12年)の関東大震災は、東日本大震災以前の日本災害史上最大級の被害で、
復興のための外債は年間国家予算の半分以上だったという。

震災から18年後の太平洋戦争(1941~1945年)では、
今度は日本中が天から降ってくる爆弾から逃げまわる生活が始まるのである。
12歳で働きに出るのが普通だった苦難多き父の世代というのは、
ちょっとやそっとのことでは驚かぬ、また多くを望まぬ質実剛健の世代でもあった。

日本の現実を知るにつけ、昔の人たち(当時の現代人)の
生命力と復元力の逞しさに驚かされる。
自分もまたその構成員の一人なのだという矜持については、
もっともっと自覚的であるべきかもしれない。

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2016年4月16日(土)その2522◆おもちゃ屋

焼け跡の池袋、もしくは上野あたり。

闇市らしきどこか怪しい活気の路地を、母に手を引かれグズりながら歩く。
私は昭和三十年生まれだから、ちょっとおかしいシチュエーションなのだが、
おもちゃ屋に入りたい私はそんな成り行きを期待しながら歩く。

「お父ちゃんには内緒だよ」
ありふれた中華屋でひとつのラーメンをすする贅沢。
薄い焼き豚、なると、支那竹を私に与え、母の器には海苔とほうれん草。

いつも間にか私たちは駒込の母の実家近くを歩いている。
あたりはすでに夕暮れだが、よく法事で出掛けたこの坂の上にある
美しい桜の菩提寺に向かっているようだ。
           
寺の住職と叔父(母の弟)が囲碁を打っている。
ルールは分からないが、黒石の並びが綺麗なので叔父が有利なのだろう。
私は詰襟を着ていて、母は姿を消している。

「じゃあね、叔父さん」
「うむ、また来い」

パセオの締切原稿を思い出し、寺の裏手から早稲田行きの都電に乗り込む。
目覚めの朝風呂で、そんなたわいもない夢の意味を想う。
いまのおれには編集部がおもちゃ屋なのか、
そう適当にこじつけながら、炊飯器をオンにする。

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コメント
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しゃちょ日記バックナンバー/2016年04月①

2016年04月01日 | しゃちょ日記

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2016年4月15日(金)その2521◆折れちゃう心

大盛況、大熱狂の昨晩の大塚友美パセオライヴ。
        
終演後、二階楽屋前でガッツな出演陣を出迎えるべく待機してると、
階下からハピバソングが聞こえてくる。
その日61になった私に対するサプライズだった。
あわてて階段を下りその祝福に感謝する。

「で、小山さん、お幾つになられたんですか?」
「はい、いい質問です。私はお幾つでしょうか?」
「49歳!」と、今枝友加が即答する。
おしっ、なかなかの回答じゃないか。
今枝は年齢オンチなのである。
だがそこで、カンテ井上泉のビミョーに鋭い会心の一撃。
「62歳!」

・・・はい、、真っ二つに心が折れますた。

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2016年4月14日(木)その2520◆春はあけぼの

春はあけぼの。

天候いまいちなれど、ほのぼのと和む朝風呂の快適。
きのうのカレーを温め、ベーコンエッグに春キャベツ炒め、
味噌汁に酒悦福神漬スタンバイのち5分間ストレッチ、
次いでパセオ公式HPにもろもろアップ。

今宵は大塚友美ソロライヴ。
久々の友美さんに期待が募る。
18時出陣までに片づける仕事はわんさか。
出社前のひととき、バッハ無伴奏(ソナタの2番)で充電。
いつ聴いてもハイフェッツは素晴らしい。
ヴァイオリン・プーロ、元気出るわあ。

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2016年4月13日(水)その2519◆初登場、大塚友美!

今週木曜は、早いもので20回目を迎えるパセオライヴ。
四半世紀前の第一回協会新人公演で、ぶっち切りの奨励賞に輝いた
伝説のバイラオーラ大塚友美さんの登場!
          
パセオフラメンコライヴ Vol.020〝大塚友美ソロライヴ〟
2016年4月14日(木)20時開演
於:高円寺エスペランサ    
【出演】
大塚友美(バイレ)
鈴木尚(ギター)
今枝友加(カンテ)
井上泉(カンテ)
【メニュー】
一皿目 タンゴ・デ・トリアーナ   
二皿目 カンテソロ
三皿目 バンベーラ
四皿目 カンテソロ
五皿目 タンゴ
六皿目 ギターソロ
七皿目 ソレア
八皿目 ブレリア・デ・へレス
【予約状況】
座席指定は早々に売り切れ。現在の立ち見席3席残については、
木曜16時までに☎03-3383-0246までご確認を!

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 地方に住んでいると、「大塚さんが踊っているのは、スペインの、え~っと・・フラダンス?」なんて声をかけられ、ずっこけちゃうこともしばしば。大塚を料理人に例えるなら、スペイン料理を初めて口にするお客様に、おいしいものをお腹いっぱい食べてもらいたい!と願いながら普段調理場に立っていますが、近頃猛烈に「まかない料理」を作りたくなりました。「飾り気はないけど、味はいい」そんなフラメンコを並べて、客席の皆さんと一緒にひとつのテーブルを囲みたいと願っています。共に厨房に立ってくれるのは、鈴木尚さん、今枝友加さん、井上泉さん等スーパーシェフ達。地元浜松の皆さんにも同じライヴを楽しんでいただこうと考え、三枝雄輔さんにも加わっていただき、浜松編を5/31に開催します。(大塚友美)
         
 今から25年前、1991年の日本フラメンコ協会の第一回新人公演において、ぶっち切りのクオリティで奨励賞を受賞した大物バイラオーラである。パセオ制作の人気DVDシリーズ『自宅でクルシージョ』にも出演していただいた。彼女が東京を離れる折には寂しい想いを抱いたものだが、友美さんは嬉々として地元・浜松に太い根を張り、公演・教授に精力的に活躍している。「飾り気はないけど、味はいい」まかない料理のようなフラメンコを望み、五月にもパセオライヴの浜松編を開催するという。こうしてライヴを設営することで、大塚友美のあの生き活きと美しい生バイレに触れることのできる幸運には格別の歓びがある。(小山雄二)
※パセオフラメンコ2016年4月号より

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2016年4月12日(火)その2518◆意志表示

具体的に判明した格差社会のカラクリ。
         
「パナマ文書」と「エル・ペペ前大統領」の強烈なコントラスト。
その対比議論によって、全世界が改善されるチャンスが訪れた。
パナマ文書で明らかになったマスメディアのスポンサー企業の隠蔽工作と、
ヘタすりゃ首が飛ぶ報道関係者の矜持。
そして、あらゆる〝わたし個人〟の意志表示。
                
未来にツケを回すのではなく、まずはウミ出し。
憎悪の連鎖の回避。猶予期間を設ける是正。
貧困や戦争は必ず縮小する。

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2016年4月11日(月)その2517◆たくさんの宝物

先週日曜の鈴木眞澄リサイタル。
パセオ7月号の公演忘備録初稿。

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鈴木眞澄/渡西40周年記念リサイタル「たくさんの宝物」
2016年4月3日(日)/東京(新宿)エル・フラメンコ
【バイレ】鈴木眞澄
【ギター】鈴木英夫/山まさし
【カンテ】永潟三貴生
【ベース】五十川博

 写真は高校を卒業してスペインに渡ったころの鈴木眞澄18歳。現在は社団法人日本フラメンコ協会の専務理事としても奮闘する、多忙な彼女の渡西四十年を記念するリサイタル『たくさんの宝物』は、その数日前に7月閉業を発表した創業五十周年の名老舗・新宿エルフラメンコで開催された。
 知ったかぶらず、心から信じられるものだけを厳選し、それを心の宝物としながら迷わず突き進む。不器用なので技巧的な立ち回りは出来ないし、ウケ狙いの新奇さを採り入れるつもりもない。人と人との心のつながりを最優先し地道やシンプルを慕う、それが私のフラメンコ人生。そういう彼女のブレない軸と、ちょうどこの時期に来日したあのエル・ペペ(前ウルグアイ大統領)の佇まいが、私の中で多くの部分重なる。

 プログラム前半はガロティン、ファルーカ、ティエント、タラントという深く彼女と縁のある四曲。技巧的な切れ味や派手なケレンは一切ない。その古典的佇まいは、現代バイレを見慣れた眼には凡庸に映り、実際私は何度も居眠りしそうになった(汗)。ところが、協演者を休ませるためにオーケストラ録音で舞ったファリャ『はかなき人生』の有名なスペイン舞曲第一番が、やや緩慢だったステージの情景を一変させた。ファリャの曲想を活かすスケール大きな振付に、パリージョやサパテアードがもたらす心地良いインパクトの優美。クラシコ・エスパニョールの技法で、春の桜の花吹雪の如き華やかな美しさで舞ったこの曲を境に、眞澄ワールドの真価は全開となった。そして畳み掛けるように続く十八番ソレア、アレグリアス。

 作為のない好ましい自然体が柔らかで充実した密度を高める。技巧的に突出した動きはひとつもないのだが、逆にそれが底なしの安堵感を生む表現の不思議。リラックスした動作はそれ以上の必然はないくらいのしっくり感を伴いながら、大きな感動の波を引き寄せる。それは静かであるが、親密な信頼を帯びた懐かしい情感だった。ひと言で云うならそれは、〝母性〟である。虚栄や余分な欲望を削ぎ落とすことによって生じる、年齢制限のないフラメンコの無限性。ファリャ、ソレア、アレグリの後半20分強はエンタメをも充たし、満開の観客席に至福の時を与えた。足腰に故障を抱えていても、還暦を間近にしても、フラメンコの道に終わりはない。そういう素朴な真実を彼女自ら実証した、いつまでも記憶に残るであろうステージ。(小山雄二)

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2016年4月11日(月)その2516◆後の先

「後の先(ごのせん)」

相撲など勝負において、相手より一瞬あとに立ちながら、
ぶつかり合った後には先手をとってる激突シーン。
出足が本物なら、一瞬先に立った相手に対し、
遅れて立ったほうが低く有利な角度で入り込めるという合理。

早く出過ぎれば相手にそれを逆用されるし、遅れ過ぎれば吹っ飛ばされる。
将棋の世界などでは、ここらへんの呼吸が分かってくれば初段だ。
な、なるほど。
つまり実人生において、私は六級程度であることが判明する(汗)

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2016年4月10日(日)その2515◆コンダーラ

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「思い込んだら試練の道を」
半世紀ほどそう認識してたが、
石井拓人の指摘によって目が覚めた。

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2016年4月10日(日)その2514◆遠足

いい天気だ。
昼過ぎには仕事を済ませ、夕暮れまで散歩。
早くもやる気のジェー。

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2016年4月9日(土)その2513◆まずは自ら

「あなたの理想を、この世界に実現できますか?」     
「君も私も、この世界にそれを実現することは難しい。
ただし、君個人、私個人がこの理想を実現することは可能だ」

来日中のウルグアイ前大統領は、
いまこの瞬間から実践できる行動理論を提示した。

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2016年4月8日(金)その2512◆卒業

若い頃は、富を均等にすれば世の中は救われると思った。
だが、今はそれだけでは足りないと思う。
消費文化そのものを卒業しなければ、人は幸せになれない。

そのような主旨をペペ(前ウルグアイ大統領)は語った。
パナマ文書系に暗殺されないことを祈って寝る。

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2016年4月7日(木)その2511◆マイナーの自覚

「淡きがゆえに美しい」

ふだんはそういうものを好むくせして、
ライヴなどでは「出し切る」シーンに感動することが多い。
ああ、けっこうおれは和洋折衷なのかと気づく。
なるほど、藤沢周平とフラメンコを同時並行で愛する人は少ない。
何かモノを云う時には、そういうマイナーキャラをよくよく自覚する必要があるな。

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2016年4月7日(木)その2510◆肩を並べて

きのう書いた来日中のホセ・ムヒカ大統領は1935年の生まれ。
日本フラメンコ界の初代スター本間三郎師匠とほぼ同期であり、
20年先輩にあたるこの世代のオトナには、
ちっちゃな頃から随分と助けられたものだ。
振り返れば、なんと云うか
「真善美」に対する質実剛健で繊細な感覚がとりわけ優れていた。

今宵は高円寺エスペランサの木曜会。
四半世紀以上つづくこの親睦呑み会は、サブロー師匠の肝いりでスタートし、
他界されるまで座長(=聴き役&スポンサー)を務められた。

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師の愛娘は当時まだ中学生だった。
あの頃の彼女にフラメンコに進む兆しは見えなかったが、
やがて新人公演奨励賞を受賞し、その後も際立つ華に磨きをかけながら、
目を見張るような活躍を続けている。
三週間後のパセオライヴ(本間静香ソロライヴ)では、
嬉し懐かしサブロー師とかつてのように肩並べ、
鋭く逞しい彼女の成長をじっくり眺める段取りだ。

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2016年4月6日(水)その2509◆貧しい人

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沖仁さんの母上(実枝子さん)FBからの引用。
グーの音も出んわ。
己の小物感が浮き彫りになる(汗)

絵本にもなった「世界で一番貧しい大統領」こと、
ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領。
〝世界で一番貧しい〟というご自身に対する称号を
どう思われるかという質問にこう応える。

「みんな誤解しているね。
私が思う『貧しい人』とは、限りない欲を持ち、
いくらあっても満足しない人のことだ。
でも私は少しのモノで満足して生きている。
質素なだけで、貧しくはない」

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2016年4月5日(火)その2508◆何をやっても

周囲や己をよくよく観察してみると、
「生」の大半が「愛と死」に向けられていることに気づく。
それぞれのケースが、それぞれ異なる華を咲かせる。
どんな選択をしても、一生は一生なのだと想う。

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2016年4月4日(月)その2507◆笑いは笑い

この数年で何度も仕切り直しをしたが、
まだまだ足りてないことがよく分かった。
成長の余地はまだまだあると、
とりあえず笑ってみることが肝心だ(苦笑)

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2016年4月3日(日)その2506◆言葉だけじゃね

「いつまでもあると思うな 親とタブラオ」

アルバロの惜別会を手伝ってくれたバイラオーラが、こんなふうに綴っていた。
もうひとつ。ベテラン・バイラオーラのきっぱりとした矜持。

「よく、自分の好きなお店を応援すると言いますが、お金を落とさないとダメです。
 言葉だけじゃ。痛感してます」

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2016年4月2日(土)その2505◆凍える寂しさ

大草原にしっかり根を張る大木。
音もなくスローモーションで倒れる情景。

悪夢ではなかったが、凍えるような寂しさで目覚めた。
新宿エルフラメンコ、7月閉業の報。
エルフラに初めて出かけたのは大学五年だったから、37年前のことになる。
パセオを創刊するのはその五年後だ。

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来年新年号にエルフラ50周年大特集を決めており、
昨年末にお店の全面協力も取りつけ、
すでに小倉編集長は準備を進めている。急な事情もあったのだろう。

フラメンコの世界もトータル面でかなりしんどくなるが、
とにかくやれることをしっかりやることが変わらぬルーティンだ。

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2016年4月1日(金)その2504◆研究者魂
  
「48歳未満の女性はお断りだ」
私の空振り宣言から派生した、昨晩の白熱のコメント会議の模様。
出席者は優秀な科学者男女二名と私。
               
H氏「送別会で酔った勢いで言います。
 良い女性の尺度=パイ×エロ×人生経験(ただしパイは定数)、
 ワイン飲みすぎました」
私「うーん、ワインが足りてませんね。
 たしか2πRの2乗にエロを掛けた向上心が人生経験の円周率になるはずです」
H氏「さすが。ワインの不足によるパイ計算精度劣化の改善が課題のようです、
 ありがとうございます」
私「パイ計算の精度改善の件ですが、実際に揉んでみないと正確には
 算出できないところに問題解決の困難があるのではないでしょうか」
H氏「今のところガリレオのように収監される危険を犯す勇気はありません。
 身内の場合は収監されないとは思いますが、科学者たるもの
 データは一つだけでは発表できないと思います。
 ただ亡くなった自分のボスは女性の弟子で測定に勤しんでいたことを申し上げます」
私「社会通念の遵守を採るか、真実の追及を採るか。
 私には到底出来ませんが、Hさんのボスには真善美を感じることができます」
H嬢「こんなところでいいね!してしまう自分の研究者魂を褒めてあげたいと思います!」
私「勇気ある研究者魂にジャンヌダルク性を感じますね。
 最終的には火あぶりでしょうが、そうした美魔女の宿命には真善美を感じることができます」
H嬢「研究者冥利につきるお言葉、励みになります!」

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2016年4月1日(金)その2503◆誤釈

ったく素人の思い込みとは恐ろしい。

人の自然な自立(建)を閉ざす(封)アホ当主のことだと、
わしゃずっと勘ちがいしとった(汗)。
〝封建主義〟の実際とは、一族や功臣に土地を与えることで(封土)、
全土を支配(建国)しようとする主従関係のことだった。
中央集権に向かう歴史的必然だったわけで、たいへんにすまんこってす。

てゆーのも、伝統は革新の精華(つまり現在進行形の生き物)だと知ろうともせぬ、
既得権を守るだけのケチな王様たちを昔からけっこう身近に見てきたし、
そりゃ今でもゴロゴロいることが、トホホな誤釈に拍車をかけたんだな。

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年03月②

2016年03月01日 | しゃちょ日記

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2016年3月31日(月)その2502◆縁と相性

朋(友)あり遠方より来たる。
屈託のない酒を呑み交す。
相性は重要であり、世代男女はあまり関係なし。
この一点のみ、孔子を好む。
基本、冷めた確率論者であるけれど、〝縁〟は軽視しない。

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2016年3月30日(水)その2501◆空しい努力

「48歳未満の女性はお断りだ」

こういう空振り宣言とゆーのは、まるでテレビに映る可愛らしいアイドルを
空しく罵倒するクソ爺のようなものだ。
どれほど若手を罵倒したところで、48歳以上の女性に
相手にしてもらえる可能性は、せいぜい2%アップがいいところだろう。
このように己を客観視できる私は、
さらに1%ほど好感度アップしている可能性が高い!、、、って誰も聴いてねーし。

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2016年3月30日(水)その2500◆バックはやっぱり

やることが多すぎて、やや混迷気味のこの数日。
ねじりハチマキで、片っ端から片付けるのが唯一特効薬。
バックはやっぱりカマロン&パコ。
夜は東高円寺で呑み会。
残り五時間、めざせノーミス・スピード違反!

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2016年3月29日(火)その2499◆たくさんの宝物

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木曜会最強メンバーにして、三十年来の盟友。
業界で最も信頼できるアルティスタのひとり。
写真はおそらく、スペインに渡った頃の彼女だろう。

鈴木眞澄・渡西40周年記念リサイタル
『たくさんの宝物』
4月3日(日)13時/新宿エル・フラメンコ
http://www.mami-mayor.com/

それにしてもピチピチだね、この写真。
まあ、その美貌は今もちっとも変わっちゃいないが(大汗)
パセオ公演忘備録は二つ年長の私が担当。
この四十年で彼女が見つけた〝たくさんの宝物〟とは?

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2016年3月28日(月)その2498◆ドン底の先

パセオ5月号の締切入稿を済ませ、これからお隣り焼き鳥・大吉。
入店10秒前にお約束の予約電話を入れる(道が混んでるから
遅れるかもしれない等の状況うそ連絡が毎度のルール)のが定跡。

この32年、週刊将棋を眺めつつ独り呑む週1ルーティンも今日が最後となる。
この最終号、泣きはしねえが無念はある。
だが大丈夫、生きてる限り希望はある。

来週からは、将棋と落語とバッハとフラメンコとドラマ『相棒』に深い理解のある、
気立てのよい48歳以上(98歳未満)のそこそこベッピンさんと
しんねこで語り明かすのが第一希望である。

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2016年3月28日(月)その2497◆仕上げ

家族や学校や社会のせいにしても、
何のメリットも生じない。
自ら肥料を探し、自ら耕し育てる。
借り物競争ではない〝教養〟の本質はそこに在る。
        
実用のための仕上げは、余分な教条(危ない思い込み)をていねいに取り除く作業。
自らの素を磨くこの大胆繊細な吟味そのものが、
教養の醍醐味であり、あるいは恩恵なのだと想う。

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2016年3月27日(日)その2496◆枯れすすき

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金曜晩の呑み会でこんなのが出てきた。
昨春の金沢の旅。
朝サウナ帰りにぶらついた金沢の海岸。
潮風でトムクルーズのズラが飛びそうですけど。

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2016年3月27日(日)その2495◆無念の休刊

毎週日曜朝に宅配される愛しの紙メディア。
週にいっぺん、パセオ隣りの焼き鳥・大吉で、
これを読み読み独り呑みする楽しみは格別だった。

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パセオと同じく32歳の週刊将棋が、本日発売号をもって休刊となる。
世界中を見渡してもパセオには競合誌がなかったから、
同期のこの週刊将棋に盟友のような親しみを抱いていた。

六段の将棋連盟認定資格もこの週刊将棋の検定で獲った。
消印締切の前夜、たいへんな難問を徹夜で解き、翌晩の営業接待の
終電居眠りで高尾や八王子からタクシー帰りしたことを懐かしく想い出す。

最後のひと月ほどは、記事中に編集スタッフの無念の想いが痛いくらいに伝わってきた。
購読落ちした同好の士にはバカ野郎と云いたい。
愛するアートのために、なんで週350円払えん?
それぞれに新たな道を歩み始めるスタッフの方々に心からの感謝を、
そして変わらぬ奮闘ご無事をお祈りする。

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2016年3月26日(土)その2494◆流行知らずの時代遅れ

落語、将棋、クラシック、読書、江戸散歩。

私の趣味は、どれもいわゆる爺むさい。
小さい頃からずっと流行知らずの時代遅れだった。
永生きできたおかげで、昨今はどーやら年齢相応になってきた。
どれも半世紀近い年季だけは入っているので、味わう術は知っている。

フラメンコは〝趣味〟という感じではない。
16歳で出逢って以来、ずっとそれは〝憧れの生き方〟だった。
綺麗ごとはあきらめ、本音のほうを磨きたい。
うじうじタイプだったのに、少しずつ潔くなってきた。
どこまで生きても悟れる人ではないし、ずっとこの位置付けでいいのかもしれない。

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2016年3月25日(金)その2493◆定点観測

今宵は高校同期の四季の呑み会。

写真は昨春の金沢旅行。
転居したカズユキと再会する旅だった。

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新幹線で金沢に着くなり、地元の飛び切り美人をナンパした
元純情派のがんちゃん(左から二番目)。
剛力彩芽似のその美人さんが道案内を買って出てくれたのにゃあ驚いた。
その後のトムクルーズ(後列右)のナンパはすべて不発に終わっている。

おれを除き、皆ぐいぐい成長を続けている。
卒業から42年、飽きずに続く定点観測。
卒業とは多くの場合、出発点を意味するのだろう。

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2016年3月25日(金)その2492◆連鎖反応

「もっと死んで来い、ということですね」

彼女はそう笑った。
木曜晩の渡部純子ソロライブ。
満員御礼の観客席は沸きに沸いた。

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終演後、八割の絶賛と二割の要望を伝えた。
そして来年四月、渡部純子三度目のパセオライヴが決まった。
彼女の進化は止まらない。
渡部のフラメンコによって、私の細胞まで進化出来るような感触を思いきり信じてみたくなった。

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2016年3月24日(水)その2491◆待ってました!

本日木曜、早朝からてんやわんやの大忙し。
猫の手も借りたいくらいだが、あいにく犬しかいない。
夜はパセオライヴ(待ってました、渡部純子!)でガッツリ締めるぞっ!

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2016年3月23日(水)その2490◆必要経費

綺麗に踊ることが、実は枝葉だったなんて・・・。
そこに十年で気づけば、まだ早いほうだろう。
わかっちゃいるけど己を欺き、ついつい綺麗ごとに走ってしまう。
そんな時期も十年続く。
こんな私で生きていきますと胸を張れるまで、さらにそこから十年。
そこで初めてフラメンコと一体化できる。
まあ、どうしたって、ざっと三十年はかかるわな。
おれなんか、四十四年かかって道まだ半ばだし。
フラメンコは、気長で人生好きな人に向いているのだ(汗)
(『フラメンコで生きる』より~人呼んで月刊パセオ、絶賛在庫中!)

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ラーメン1杯分、月々733円税別は、スリリングな冷や汗と充実と本当の安堵を得る、
より佳きフラメンコ人生のための必要経費(福利厚生費)なのである!

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2016年3月23日(火)その2489◆これがなければ

「人生の痛みと苦みを胸に秘めた男と女の陰翳が、フラメンコを粋にする」

先ごろの森田志保ソロライヴにやられたパセオ編集スタッフによる一節。
まるでコロンブスの卵だ。

なるほど。主軸たるものはこれだったか。      
どれほどカッコよくても、巧くても、綺麗であっても、
これがなければどうにもならないのがフラメンコなのである。

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2016年3月23日(火)その2488◆タモリ流

アガり症対策。
そういう発想はなかったなあ。
さすがはタモリ流、懐が深い!

「緊張できることをやらせてもらっていることを、幸せだと思うことだよ」

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2016年3月22日(火)その2487◆色気の変遷

色気というのは本能に直結するものだから、
これを甘くみると折角の人生が妙にショボくなる。

女も男も、年齢とともに褪せる色気は仕方ないにしても、
年齢とともにじんわり増してくる色気というのはあるもので、
なるほど巧く出来てるもんだと創造主のバランス感覚に感心してみる。

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2016年3月20日(火)その2486◆渡部純子の矜持

再起不能の失敗は数知れず。

それでもまだ生きてるところをみると、あれはあれでよかったんだと、
素直に思えてくる。対不幸向けの免疫だけは売るほどあるから(汗)。
楽天性というのは、感性と行動と論理をもって築き上げるものらしい。
そんなこんなの今週木曜はいよいよ、ドキドキの渡部純子ソロライヴ。        

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バルセロナの老舗タブラオ〝ロス・タラントス〟デビュー後、
十数年にわたりスター舞踊手として活躍した美貌のバイラオーラ渡部純子。

すべてが自然なファクターで構成される渡部のフラメンコは、
まず第一に、明快にして力強く親しみやすく美しい。
高い技術と彼女の人生観は境い目なしにシンクロしていて、
ステージ上の彼女は活き活きと光ある日常を暮らし、
生々しい喜怒哀楽とともに逞しい人生を歩む。

媚びない強さと媚びない色気。
客席と協演者に対する抜群の反射神経には、
常に対話を重視する精神が光る。
悠然としながら決然とするフラメンコ的ツネリは痛快そのもの。
いつも通りの渡部純子をタブラオ空間で満喫する大いなる歓び!
                (パセオフラメンコ3月号より)

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2016年3月18日(金)その2485◆散歩の季節

この季節になると想い出す。

四季と街々を飄々と楽しむ散歩の達人だった。
早いもので、彼が旅立ってもう四年近くなる。
広がりと深まりを同時進行させる、
あの停滞なきサクサク感!

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2016年3月17日(木)その2484◆難点

物事の本質よりも、人の顔色を伺う。

私の得意技であるが、二十年ほど前に健康上の理由でやめた。
短期的な保身には向いているが、
大切な未来を失ってしまうところに難があるので。

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2016年3月16日(水)その2476◆『デスヌード』の爆進

早くも編集部・井口が昨晩のアルテイソレラ『デスヌード』の忘備録をアップ

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高く安定する眩しいほどのクオリティ。
        
いつもは休憩ナシ約60分だが、今回は90分。
序盤から佐藤浩希は、勝負手のような演出を放つ。
おゐおゐ、どうまとめるんだというスリリングな終盤は、
既成概念を軽々と翔び超え、いつものような巨大な感動を運んでくる。
         
「デスヌード」。
面倒くせえものは脱ぎ捨てて、裸で勝負しちゃいなよ。
アルテイソレラとその協演陣の描く渾身のファンタジーは、
回を追うごとに、現実世界を改善するリアリティを高めている。

ところでプロ歌手・奥本めぐみのカンテ。
佐藤の勧めでフラメンコを歌い初めて一年余りというが、
この先の日本のカンテ界に強烈な活性化と進化をもたらすことだろう。

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年03月①

2016年03月01日 | しゃちょ日記

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2016年3月15日(火)その2476◆説諭

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[左から36年前、32年前、22年前]

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[左から8年前、52年前]
  
パセオやってない歴28年、
パセオやってる歴32年。   
うむ。58年前が最も勢いがあったな。
還暦とは、ここに戻れとゆーことなんだな。
    
58年前
                
「小さくまとまるくらいなら、勢いよく死ね」
母方の爺さん(警察官)にそう説諭される今朝方の夢。

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2016年3月14日(月)その2480◆デスヌード

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第三の故郷、代々木上原。

明晩はそのムジカーザで、鍵田真由美&佐藤浩希アルテイソレラ『デスヌード14』。
この創作シリーズは初回を除きすべて観ている。
共通項はハズレが皆無であること。

家路における深い癒しの余韻と、明日への希望が
もれなくセットで付いてくるところにこの傑出するシリーズの真価があり、
その意味では森田志保の創作シリーズのもたらす恩恵に似ている。

進化や深化を伴ないながら、そういうクオリティを育て続ける彼らの姿勢に
コータロー的道程を視ることもできる。
シリーズに足を運ぶ老若男女は年齢性別に関わらず、
彼らを信奉する以前に、まずは彼らと同じ情景を視よう・感じようとしている。

編集部からは総勢4名。
公演忘備録は本橋勝が担当!

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2016年3月13日(日)その2479◆勢い

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日曜朝の、単細胞を覚醒させる快感!

過去から現在を励まし、未来を見通す清冽な〝勢い〟。
小さくまとまることなく、ぶっち切りに疾走するカマロン。
止まってる場合かっ。
今日も仕事だ、がんばれオレ!

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2016年3月12日(土)その2478◆わずか十文字

仕事好きなスケベ野郎。
           
人生六十年、わずか十文字で己を語れてしまう。
ちょっと寂しいが、そんなもんだろうという納得感。
あとひと月で61歳。
年齢的なガッカリ感はすでに極めたと想える。
今日は一日、同世代の彼(ジェー)とパセオで経理。

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2016年3月11日(金)その2477◆面倒くさくない人

寄る年波で、いろんなことを明快に俯瞰できるメリットが生じる代わりに、
物理的に何をやるにも面倒くさくなることが分かってきた(汗)。

特に、面倒くさい人との対応が面倒くさい。
物事をこねくり回す人には希望が視えない。
到底悟りは無理なので、ほど良い距離感を学ぶ。
もうひとつ。
面倒くさくない人になろうと決めた。

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2016年3月11日(金)その2476◆未来を射抜く古典

未来を射抜く古典。

パセオライヴ終演後のマエストラ森田志保。
撮影は伊藤亜紀子さん。
右のイカレおやぢは正体不明。

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2016年3月10日(木)その2477◆ハズレなし

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スタートから一年、18回目を迎えるパセオライヴだが、
昨年2月の初回をファンタスティック、
かつ濃厚な感動で綴ってくれたのがこの志保さんだった。
何をやらかしてもハズレなし、
ほぼ100%の確率で、今回も凄いことになるだろう。

今回も座席指定ソールドアウトで、立見席(椅子は用意)のみ若干あり。
希望の方は☎03-3383-0246(セルバ)まで。
ライヴ終演後(21時10分~)は飲み放題コース(1,500円/23時まで)もあり。
おれも22時半まで呑むから、可愛いギャル(48歳以上限定)はじゃんじゃん付き合ってね!

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2016年3月9日(水)その2476◆提言の真意

今宵は三人会。

エスアイイー林社長とプリメラ吉田社長と私。
すでに35年の付き合いとなる。
四季折々、勘定は順番に持ち回りで呑む。
都電・雑司ヶ谷近くの隠れ家的呑み屋に夕刻集合。

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偉大なる大先輩お二人に対し、そのお体を心配する
若手最年少の私(今回の勘定当番)としては、
高い酒をがぶがぶ呑んだり、
高い肴をむしゃむしゃ喰ったりしないよう、
きっぱり提言するつもりだ。

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2016年3月8日(火)その2475◆徳永兄弟の最新ディスク

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いよいよだね。
待望の徳永兄弟2ndアルバム。
いい感じのジャケット。
パセオ通販でも取扱い決定。
今回のテーマは〝旅〟。
中身を楽しみに待ってるぞ!

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2016年3月8日(火)その2474◆儚さゆえに

「これが最後か」

万策尽き果てた三十代末。
神田川の桜は救いだった。
「いや、もう一度観よう」

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あれからもう二十回も観ている。
おれはゾンビか、と想う。
          
この春は、三月末には満開らしい。
この世の華は儚(はかな)いけれど、儚さゆえに頼もしい。

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2016年3月7日(月)その2473◆アーノンクールの遺産

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古典のパワーとポテンシャルを現代に蘇らせた大指揮者。
フラメンコで云うなら彼は、大歌手アントニオ・マイレーナだった。
ニコラウス・アーノンクール(オーストリア/1929~2016年)逝去。

彼の切り拓いたバロック演奏の革新性は、
その60年後の現代においても大河のような影響を与え続けている。
アーティスト次第で古典は未来永劫となる、
そんなふうを実感させる彼のディスクのほとんどを聴いた。
マイレーナに例えたが、フラメンコに根ざした革新性という意味では、
彼はパコ・デ・ルシアだった。

もしもフラメンコが未来への視野を失う場合、
アーノンクールの演奏史はきっと、その創造作業の出発点となるだろう。

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2016年3月6日(日)その2472◆眠くて眠くて

眠くて眠くて、ジェーを抱えたまま土曜22時就寝。
四時間で目覚め、気の向くまま二時間ばかり読書。
難かし過ぎて、まるで歯が立たん。
タイムトラベルの夢見を念じながら、ふたたび就寝。   

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2016年3月5日(土)その2471◆バランス調整

桜待つ春のときめき。

この三月は、古くからの親しい仲間たちとの呑み会が、四つばかり重なる。
たまたまなのか、はたまたそーゆー時節なのか。

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古くは中学同級生(写真)で45年の腐れ縁、
新しいところでも30年の付き合いだから、
いわゆる〝春のときめき〟とはほど遠く、
むしろ〝晩秋の落ち穂拾い〟に近しい(TT)

孤立というのは人を腐らせるし、まあお互い、
これもひとつのバランス調整なのだろう。
互いに棺桶に片足突っ込みながら、しみじみ酌み交わす酒ってのも
程よく力が抜けて、案外と悪くはないのである。

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2016年3月4日(金)その2470◆チェック機能

乗ってしまえば中野から四分だが、遠足気分で出掛ける新宿。
各種雑用のついでに、ビッグカメラで久々の買い物。

お目当てのイヤホン売場へ行くと、
自分のアイポッドに接続して試聴できるようになっている。
こりゃ助かる。その精度の聴き比べは、彼のヴァイオリンに任せるのがいい。

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トーマス・ツェートマイヤー。
どことなく〝怪物くん〟の風情。
一番好きなヴァイオリニストではないけれど、
現役バリバリの中では一番凄い人に想える。
シャープにして繊細な彼の音色を再現できるかどうかが、
イヤホンを選ぶ汎用的なポイントとなる。
十種ほど聴き比べ、価格にして8千円あたりが分岐点と判明し、
合格ラインでもっとも安いものを購入。

仄暗くデーモニッシュなツェートだけの妖しい音色にゾクゾクのご満悦。
バッハの協奏曲集が突出してるが、この季節、
ベートーヴェンのスプリングソナタなんかも際どく絶景!

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2016年3月3日(木)その2469◆次なる展開

それが夢だということを、微かに分かっている。

そうした意識に触れぬよう流れに任せることで、
幾度か夢の入り込みに成功しているものだから、
そのままゆっくりと、懐かしい型の都電に乗り込む。
穏やかな春の日の見知らぬ始発駅だが、
おそらくは昭和三十年代の東京下町。
車内には顔見知りが数人いるが、互いに軽く会釈を交わすのみ。

ほどなくアンティークな都電は専用車線を走り出す。しめしめ。
まばらな商店、ひなびた木造アパート、小さな雑木林、
線路に沿う小川、ちらほら桜も見える。
現在の荒川線・鬼子母神~面影橋あたりのイメージなのだろう。
ほど良いスピードで快走する都電は、やがて直角に近いカーブに差しかかり
極端に速度を落とし、次なる展開を期待させる。

曲がり切った刹那、安藤広重の世界が広がる。
ああ、そろそろ終わりなんだなあと予感。
雪が降っている。
回想シーンのような目黒・行人坂の太鼓橋。
そこでおしまい。
締まらないオチの余韻が朝から続いている。

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2016年3月2日(水)その2468◆森田志保ソロライヴ

「このパセオライヴ、一人で一時間あまりというのは、リサイタルなみの大仕事です。そして、今回2回目、考えを巡らせ迷走しましたが、やりたいことを素直にやろうというというところに着地し、アルヘンティニータやカルメン・アマジャの歌など古き良き時代のものを中心に、歌、ギター、踊りで綴って行こうかと思っています。これから、いろいろ勉強です。
 新しいものをやってみたくなる欲張りな性分は、いつも自分の首を締めますが、DiegoとEmilioに力を借りて、自分もお客さんも楽しめるところまで持っていきたいと思っています。エスペランサがいいエネルギーで満ちるのを想像しながら」(森田志保)

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http://www.paseo-flamenco.com/daily/2016/03/310.php#005900


ずいぶんと歳下なんだが、この人をまるで姉のように感じることが多い。
いよいよ来週木曜は、森田志保ソロライヴ。

『はな6』(2009年)が文化庁芸術祭賞を射止めた頃、
取材に応える森田志保は〝開き直り〟というキーワードを幾度か発した。
開き直りは江戸っ子たる私の常套手段だが、同じ開き直りでも
彼女と私の潔さの内実には天地の差があることに私は愕然とした。
そういう覚悟の在り方を学んでから数年が経ち、
私の内実は少しだけ好ましいスタンスを得たと思いたい。

彼女のあらゆる振る舞いには、いわゆる社会倫理を超えるところの
〝潔い正しさ〟が漂う。
ステージ上のあの絶対性を帯びた存在感は、きっとそこに直結している。
いつの日かそのエッセンスを心に内に溶かし込みたい想いで、
森田志保のライヴに足繁く通う。

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2016年3月1日(火)その2467◆運を育てる

「三人の兄は頭が悪いから東大へ、
 私は頭が良いから将棋指しになった」

元将棋名人の米長邦雄語録のひとつ。

山梨県の米長家は大地主だったが、
戦後GHQの農地解放によってすべての土地を失った。
上手く立ち回れば多少の土地は残すことが出来たが、
米長の父親は敢えてそれをせず、潔くすべての土地を差し出した。
そのことが四人の子供たちに強運をもたらしたのだと、米長は分析する。

「運を育てる」という米長名人の考え方は、
わがまま放題な私にはずいぶんと助けになった。
楽しそうに暮らしている人のほとんどが、その人なりのやり方で
運を育てている実際を知るのはずっと後のことではあるのだが。
中途半端なやり方で私の場合は大いにしくじったが、
この戦略の優秀性は年々歳々実感しつつある。

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2016年3月1日(火)その2466◆真摯な受け止め

「しゃちょ、若いなあ」
ライヴ終了後、美貌のバイラオーラによる社交辞令。

「ありがと。でもホントはおれ、80なんだよ」

どっかーん!とウケると思った。
実際には、真摯に受け止められた(号汗)

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年02月②

2016年02月01日 | しゃちょ日記

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2016年2月29日(月)その2465◆まずは云ってみる

「ギブ・ミー・チョコレート」

(1)欲しいのでそう云ってみる人。
(2)欲しいけど恥ずかしくて云えない人。
(3)どうあれ、そんなことは云わない人。
敗戦直後の日本を、ざっと分類するとこうなる。

まだ私は生まれちゃいないが、ともかく(2)の屈折は嫌だな。
(3)はカッコいいと思うが、私の資質はそれほどストイックではない。
まずは(1)と出る。
だが、私は生意気なので、もらえない可能性が高い。
その場合はさっさとあきらめ、いつか自分の金で買おうとせっせと働く。
運良くもらえる場合は、いつか自分の金で倍返しがしたい。
その恩人が見つからない場合は、後輩におごればいい。

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2016年2月28日(日)その2464◆お好み次第

年齢とともに、面倒くさくなってゆく人を面倒くさいと思う。
年齢とともに、シンプルに明るくなって往く人を美しいと想う。

こねくり回すか、削ぎ落とすか。
それはお好み次第ということ。
ああ、そうやって人は皆、
それぞれの志向に応じた進路を定めて往くんだなあ。

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2016年2月28日(日)その2463◆お祭り

今宵アニフェリア。
お目当て多数!
本番合間はパセオブースの呼び込みやってるから、
手すきの人はサクラやってね!
パセオ忘備録担当は若林さくさく堂。

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第9回アニフェリア2016/フラメンコの祭典
2月28日(日)7時開演(16時半開場)
会場:なかのZEROホール
☆当日券(5000円)あり

【第1部】
オープニングセビジャーナス
セビジャーナス作品1 スタジオ・マジョール
セビジャーナス作品2 J&Y
セビジャーナス作品3 LAS FLORES MIAS
濱田吾愛カンテクラス(合唱)
斎藤克己フラメンコ・アカデミー札幌(群舞)
宮野ひろみフラメンコ教室(群舞)
西脇美絵子(カンテ・ソロ)
小倉誠司(ギター・ソロ)
大塚千津子フラメンコ舞踊アカデミア(群舞)
花岡陽子スパニッシュダンス・カンパニー(群舞)

【第2部】
CINCO CANTAORAS
(合唱~川島桂子、齊藤綾子、佐々木紀子、大類愛子、鈴木高子)
森山みえフラメンコ教室(群舞)
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【新人公演奨励賞受賞者によるアトラクション)
①永田健(バイレ・ソロ)
②木村尭(ギター・ソロ)
③大山勇実・木村尭(ギター・デュオ)
④内藤 信(ギター・ソロ)
⑤三澤敦子(カンテ・ソロ)
⑥宮野ひろみ(バイレ・ソロ)
⑦望月美奈子(バイレ・ソロ)

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2016年2月27日(土)その2462◆ここらブラつく

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春近し。
さあこれから、パセオ5月号の八分詰め。
片づけ次第、ここらブラつく。

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2016年2月26日(金)その2461◆ゾゾッ

「たまに湧くやる気はやる気じゃなくて気まぐれ」

パロマ小島慶子のFB経由で発見。
わが生涯を見透かされたよーなゾゾゾ感が疾走する(汗)

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2016年2月26日(金)その2460◆押しも押されぬ

ベテランならではの、揺るがぬ信頼の年輪。
やっぱこの人のステージは凄えや。

超満員の小林伴子ソロライヴ(2/25高円寺エスペランサ)。
劇場で踊る小林伴子をすでに数十回観てるが、
生音タブラオで踊る彼女を観るのは初めて。

鍛えの入り方が違う。
過去の積み上げが、あらゆる細部に宿り、
それら集積の相乗作用が、あの格調高きオーラを発生させる。

終演後、楽屋に駆け込み次回(来年1月)の承諾を獲った。

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2016年2月25日(木)その2459◆気を取り直して

久々にゆうべの『相棒』はナイスだったな。
「未然に防ぐこと」の運命論と物理論の対比が実におもしろかった。
脚本・演出の美しいファンタジーと三日ぶりの美酒。
その相乗効果にもりもり仕事が進んだ。
(↑ 今朝見直すと、まるで使いものにならないことが判明)

さて、気を取り直して今宵は、待望の小林伴子ソロライヴ。
数年前の対談取材、あのカニサレスの生ギターに乗り、
カスタネット付き即興で奔放に舞う伴子さんのスリリングにして
格調高いフラメンコが、鋭くフラッシュバックする。
パセオ忘備録担当は石井拓人。

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2016年2月24日(水)その2458◆言い訳の技術

父方にも母方にも、べっぴんの従姉妹がやたら多かった。
いまでも私がスケベなのは、
そうした原体験によるところが極めて大きい。

しかも、家の兄弟と親しい従兄弟あわせて二十名中、
私は下から二番目だったから、
現在のジェー(仮名・13歳/フラメンコスタジオ勤務)のように、
めっちゃ可愛いがられた。
いまでも私が甘っちょろいのは、
そうした原体験によるところが極めて大きい。

   『現代言訳論/環境が破壊した崇高な魂』より(作者不肖)

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2016年2月24日(水)その2457◆押しまくり

明日木曜は、待ちに待った〝小林伴子ソロライヴ〟。
立ち見席のみ数枚あり、いつもながらの盛況。
https://www.facebook.com/events/536939426483863/

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ところで、新しいフライヤーが出来た。
悪かない未来をイメージしながら、フラメンコビギナーも
じっくり呼び込みたいこのシリーズライヴ。
いまのところ、パセオ本誌の本文カラープレ記事と公演忘備録、
パセオ公式HPに常時トップ掲載、フェイスブック、ツイッターなどでも
プロモーションを展開中だが、もうちょいやるかと踏み切った。       
年に4~6回、シリーズ全体のフライヤーを毎回内容を刷新しながら、
テアトロ公演、さまざまなDM、関連ショップなどで、
それぞれ5,000~10,000枚ペースでコンスタントに配布の段取り。
ちなみに、観るだけフラメンコ層も意識したい、この春のラインナップはこちら。
           
02/25(木)小林伴子(踊り/カスタネット)
03/10(木)森田志保(踊り)
03/24(木)渡部純子(踊り)
04/14(木)大塚友美(踊り)
04/28(木)本間静香(踊り)
05/12(木)小島慶子(踊り) 
05/19(木)鈴木舞&千琴(踊り)
05/26(木)大沼由紀(踊り)

会場◆高円寺エスペランサ
開演◆20時ジャスト開演(19時半開場、終演は21時10分頃)
料金◆3,900円1ドリンク付
メール予約◆selva@tablaoesperanza.com

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2016年2月23日(火)その2456◆誰にも歌えるフラメンコ

石塚隆充の「誰にも歌えるフラメンコ!」
https://www.facebook.com/events/1516846365284549/

タカミツのパセオ講座その初回が、5月8日(日)に決定!
13~14時半、会場は中野・スタジオ・アルソル(日本フラメンコ協会と
パセオ編集部の一階)、詳細は順次発表。
特別受講者(劣等生枠)としてオレも参加するので、
内容は高いが講座のハードルは驚くほど低いぞっ!
お申込みはお早めに!

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2016年2月23日(火)その2455◆マスクマン

慣れないマスク。
そのままお茶や薬を呑もうとしたり、顔を洗ったりすること数回。
マスクにサングラスで悪人相手に格闘した月光仮面の苦労が身にしみる。

きのうはトータル12時間ほど爆睡。
厚着と葛根湯で大汗かいて、37度まで落ちた。

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2016年2月22日(月)その2454◆風邪の効用

明け方に高熱で目覚める。
喉が痛い。
どーやら風邪を喰らった模様。
すぐに葛根湯を呑み、さらに三時間ほど爆睡。

汗ぐっしょりで目覚め、着替えて熱を計ると37・8度。
それでも随分と楽になってるから、さっきは40度ほどに達していたのだろう。

珍しく食欲なし。
ゆうべ仕込んだ牛筋大根を温めて少し食っておこう。
大久保通り沿いの編集部の手前の内科医院に寄っていこう。
この多忙な時期にやれやれだ。

まあしかし、風邪っぴきの良いところは、他者に優しくなれること。

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2016年2月21日(日)その2453◆哲学13

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どこか妖しい魅力の哲学堂。

明治時代の哲学館(現・東洋大学)の創設者、
哲学者・井上円了が、ソクラテス、カント、孔子、釈迦を祀った
「四聖堂」を建設したのがその始まりという。
中野駅を北へ20分ほどの近場なので午後から出掛けるつもり。

この東京都指定名勝に初めて散策に訪れた折、
「ソクラテス、カント、孔子、釈迦」という
取り合わせの奇妙さに思わず吹き出したものだが、
「バッハ、フラメンコ、落語、将棋」を主成分として
構成されるこのオレに笑われる筋合いもなかろう。

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2016年2月20日(土)その2452◆リクエスト

「例えばどんな?」

名曲のカヴァーなんかも聴きたいと要望する私に、
躍進するフラメンコギターのスーパー兄弟、
徳永健太郎&康次郎はそう問い返す。
オリジナル路線に意欲を燃やす彼らの志は立派だが、
レパートリーの幅が幸運をもたらすこともある。

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その日は軽く呑んで別れたが、後日私は三曲ばかり具体的な候補曲をメールした。
その返信で彼らがピアソラではなくバッハに関心を示したことを知り、
私の心はVサイン状態となった。
実現はビミョーだが、先の楽しみが増えた。
この春セカンドアルバム発表ツアーを控える彼らには、
その先のパセオライヴ二度目の出演を依頼してある。

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2016年2月19日(金)その2451◆堕ちまくりこぶし

坂口安吾『堕落論』。
そのラストのクライマックス。

終戦の翌春に発表され、敗戦と貧困に打ちひしがれる日本人に、
マイナスの逆手を取る、腰の入った生き方を提示した。
物質的な豊かさがもたらした現代の泥沼の不安に対しても、
変わらぬ道筋を照らし続ける骨太な哲学。

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「戦争に負けたから堕ちるのではないのだ。
人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。
だが人間は永遠に堕ちぬくことはできないだろう。
なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄の如くでは有り得ない。
人間は可憐であり脆弱であり、それ故愚かなものであるが、
堕ちぬくためには弱すぎる。
人間は結局処女を刺殺せずにはいられず、武士道をあみださずにはいられず、
天皇を担ぎださずにはいられなくなるであろう。
 だが他人の処女でなしに自分自身の処女を刺殺し、
自分自身の武士道、自分自身の天皇をあみだすためには、
人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ。
そして人の如くに日本もまた堕ちることが必要であろう。
堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。
政治による救いなどは上皮だけの愚にもつかない物である」

プロ棋士テストに落ち、パコ・デ・ルシアに出逢った頃に知ったドンピシャな哲学であり、
十年ほど堕ちまくった末の出発点がパセオだった。

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2016年2月18日(木)その2450◆もうすぐ

もうすぐ春だな。
ここらあたりを歩いてみたい。

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2016年2月17日(水)その2499◆無精ということ

「不安なら不安で、不安から得をする算段をしたらいいではないか」
                
勝負の世界で云う逆転のテクニックを匂わせる。       
小林秀雄のこうした合理は、良くも悪くも現実論として極めて有効であり、
人生の半分はこの手法で乗り切ってきたような気もする。
だが、残り半分は一体何をやっていたのか、どうしても思い出せない。

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2016年2月16日(火)その2498◆淡きがゆえに

放課後の校庭を走る君がいた
遠くで僕はいつでも君を探してた
浅い夢だから胸をはなれない
                   (村下孝蔵『初恋』より)
           
幾つになっても、甘く切ない想い出が唐突によぎることがある。
きっかけは、主に〝匂い〟である。
嗅覚というのは深層記憶に直結しているものらしい。
まあそりゃともかく、
淡きがゆえの美しい幻想も、今となってはすべて宝物に想える。
         
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2016年2月16日(火)その2497◆誰にも歌えるカンテ

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カンテフラメンコの星。
タカ(石塚隆充)さん、プロデューサーの瀬戸さんとともに来社。
この春スタートするオリジナル・フラメンコ講座の打ち合わせ。
5月に初回開講を暫定。

「誰にも歌えるフラメンコ!」

初級者からプロまで、受講料3000円、
会場は中野スタジオ・アルソル(フラメンコ協会1階)。
初回の題材は「アンダハレオ」他の予定。
パセオ連載中「石塚隆充のカンテ講座」の単行本化も検討開始!

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年02月①

2016年02月01日 | しゃちょ日記

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2016年2月14日(日)その2496◆遠足並み

わーい、明日はケンコー診断!
今晩は酒呑まなくていーし、
うれしくて眠れないかもっ!
なわけねーだろ

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2016年2月14日(日)その2495◆マイペース

ガンジーは遥かなる憧憬。
つまり立派すぎて、接点を見い出せない。
時おり遠くから眺めるカタルシスがいいとこだったが、
ある時こんな言葉に素直に合点できた。

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若い頃に気づいていれば、もうちょいまともな結果を出せたと思いたいところだが、
そうした仮定は、ケーキを食べなければ痩せられたのに!みたいな後悔と似ている。
ケーキもまた人生の醍醐味なのである。

世の中、上も下もキリがない。
他者との比較は空しい。
あらゆる他者もまた、それぞれの屈託を抱えて生きているのである。
ただ単に、自分自身そうしたいかどうかの岐路。

〝マイペース〟の意義が初めて視えた。
どんな状況も己の心持ち次第なのだと、それが切実なリアリティとともに、
仕事と暮らしの道筋を拓いた。
早いも遅いもない、腑に落ちたその日から誰もが実行できる信条。
老いた私には、余生の長短を超越する明るい救いに思えた。

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2016年2月13日(土)その2494◆ウザい夢

こんな風情を期待して上がった小じんまりした娼家。
いくらか前金を払い、嬉々として二階に駆け上がると、
足の踏み場もないような散らかりぶりで、
さらに十人ほどの子供たちが所狭しと駆け回る。

「突っ立ってないで、手伝いなさいよ」

姉さんかぶりのおばちゃんに云われ、内職を手伝いながら子供らのご機嫌をとる。
えらいところへ来ちまったと逃げ出す算段を始めるのだが、
見抜かれたようにおばちゃんに障子の張り替えを命じられる。

厠へ行くふりをして階段を下りると、ゲバ棒片手の兄さんたちが、
酒を呑み呑み喧々諤々の議論の真っ最中。あんちゃん、
どこのセクトだ?と絡まれるのを尻目に一目散に逃げ出す。

景色からすると向島・玉ノ井あたりのはずなんだが、どうも今日は調子がおかしい。
隅田川の方からとろとろやって来るトロリーバスに乗り込み、
仲間がタムロしているはずの亀戸へと向かう。
大いなる期待とガッカリ感に浸る間もなく朝の目覚め。
時代考証もメロメロ、分析不能なウザい夢。
本日久々の全休、夢に誘われ向島百花園あるいは都電の旅。

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2016年2月12日(金)その2493◆執行猶予500年

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このバッハの天国性は傑出している。
天上の音色と云っていい。

フランスのオーボエ奏者フランスワ・ルルーのバッハアルバム。
18歳でパリ・オペラ座首席オーボエ奏者に就任し、
現在はソリストとして世界中から引っぱりダコのミュンヘン音大教授。

有名な「オーボエ&ヴァイオリン協奏曲」が殊に美しい。
ふわっと柔らかに透明で、色彩感はモネのよう。
それでいてどんな暴力を行使されようが、ビクともしないしなやかさを感じさせる。

憧憬はいつか身となる。それは事実だ。
大器晩成型の私なら、五百年以内にきっとそれを実現するだろう。

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2016年2月11日(木)その2492◆今日という日は

本日木曜(建国記念日)のお楽しみは、
溜まった実務の片づけと、ご褒美のパセオライヴ(屋良有子)。

すっきり感と未知なる感動が約束される、
残り少ない人生の最初の日。

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2016年2月10日(水)その2491◆相棒

〝相棒〟観た寒い夜は、
熱燗やって、こいつと布団もぐるに限るわ。

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2016年2月10日(水)その2490◆いよいよ明日、屋良有子

フラメンコの未来を拓く鬼才・屋良有子。
いよいよあす木曜、パセオライヴ初登場。

一つひとつのライヴに対する旺盛果敢なパイオニア精神こそが、
彼女の進化(深化)の源なのだろう。
今回ライヴの開拓ヴィジョンも、
出演陣とプログラムに濃厚ににじみ出ている。

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2016年2月11日(木)20時~21時10分
パセオフラメンコライヴ Vol.16
屋良有子ソロライヴ

【出演】
屋良有子(バイレ)
有田圭輔(カンテ)
エミリオ・マジャ(ギター)
平松加奈(ヴァイオリン)
吉谷潔(能楽師)
村岡聖美(能楽師)

【プログラム】
1.martinete
2.bulerías
3.石橋(獅子)
4.música
5.alegrías

会場◆高円寺エスペランサ
【立ち見席のみ数名予約可】
電話予約:昼(セルバ)☎03-3383-0246

百聞は一見に如かず!

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2016年2月9日(火)その2489◆ヴィーナス

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お名残り惜しい表紙。
絶世の美女だね、エバ・ジェルバブエナ。
小島章司さんのヘレス公演にゲスト出演するという。
今年もサプライズいっぱいのフラメンコ界。

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2016年2月9日(火)その2488◆無いものマニア

「容姿とピタリ重なる柔らかに粋な仕草」

なるほど、私のド真ん中ストライクゾーンというのはここらへんにあるのかと、
昨日書いた日記を再読して腑に落ちた。
音楽も文学も舞踊もスポーツも映画も、そして風景も人間も、
ここいらへんに強い好感を覚える自分なのだと分析できる。
なるほど、自分に不足するものに強烈に惹かれるってのは、
正にこのことかよと(苦笑)。
そして、そうした対象のフォローに回るのが自分の領域だと。

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2016年2月8日(月)その2487◆恋の成就

ひと目惚れは、これまで二度ある。

どちらも経験値からの好みでもなく、絶世の美女というわけでもないのだが、
容姿と仕草がピタリひとつに重なる柔らかに粋なアイレにモロに撃沈されたのだ。
まるで魔法にかかったような惚れっぷりで、
どうあれこの人と一緒になるしかないという選択肢が絶対的に感じられた衝動を、
今でもはっきり覚えている。
その小一時間後にはそのまんまの心情をストレートに打ち明け、
その場でカスりもせずにフラれた。
学習能力は低い方なので、二度とも同じ結果に終わったが、
どちらも後先考えず全身全霊でブチ当たった失敗なので後悔はない。

「ひと耳惚れ」というのなら、最初は保育園時代に聴いたクラシック
(ロッシーニのウィリアム・テル序曲)であり、
次に青春時代に聴いたフラメンコ(パコ・デ・ルシアのブレリア)である。
どちらもその後の人生のナビゲーターとなったわけで、
その恋はヘボなりに成就したと云えなくもない。

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2016年2月7日(日)その2486◆肯定力

安定と退屈。
あるいは、ハイリスクとジェットコースター的充実。

成り行き上、16歳の私は後者を選んだが、
性格上(気は小さいが我がまま)、実際には
前者の道はそれ以前に消えていたのである。
28歳でパセオを創刊した(どこにも就職できなかった)頃には、
あらゆる過去を肯定する性格が出来上がっていたという(汗)。

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2016年2月7日(日)その2485◆暮らしの中の

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タルの中のちっちゃな富士山。
さすがは北斎先生、奇抜な構図に底なしの鬼才が視える。

さまざまな場所から望む富士山の景観を描く、     
葛飾北斎・富嶽三十六景から『尾州不二見原』。
かつての名勝は、現在の名古屋市中区あたりらしい。

暮らしの中に、ひょっこり顔を出す気高き富士。
心の中に柔らかな余裕をもたらすインスピレーション。
ユーモアとアートが、これほど朗らかに響き合う対位法も珍しい。

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2016年2月6日(土)その2484◆木曜会

昨晩は木曜会。
シンデレラと呼ばれる私(24時帰宅の習慣)にとって、
唯一掟破りの休憩処である。

22時開宴というのが難点だが、四半世紀にわたり、
それぞれ好きで集まる呑み会というのも悪かない。
悪かないから続いてゆく。
業界の未来と人生(霜ネタ)とを、フラットに気兼ねなく語れる仲間たちを、
フラメンコの神からのプレゼントとしておく。

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2016年2月5日(金)その2483◆個人差

「人生かけた恋を、人生かけて恋したことない人間には、理解してもらえないよね。
タレントとしてはダメなベッキーかもやけど、
僕はすべてをかけたベッキーが素敵に思えます。
モラルやルールは分かるけど、それを超えた恋をした人は、3%もおらんよね。
だから、世の中の97%に拒否される。でも3%は分かってくれる」

島田紳助さんのこんなセンスには強い共感を覚える。
とか何とか云いながら、一方で興味のないことには、
いとも簡単に97%の無思考サイドに流され、
綺麗ごと主体の一般論に与することも多い自分に苦笑する。
「何を大切にするか?」という個人差から生じる多数決の功罪。

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2016年2月4日(木)その2482◆どっちにせよ

こねくり回すやり方。
ほとんどの場合、結果はよろしくない。
ヴィジョンを見失うことが多いから。
それに、そうした苦労はほとんど身にならない。
どっちにせよ苦労すんだから、
だったら、実直な本筋志向が百倍いい。

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2016年2月3日(水)その2481◆そこが問題

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ついこないだも表参道の交差点から西の方角を眺め、力なく笑った。
現在の原宿・表参道あたりから眺める富士。
このあたり、明治末期までは稲作の水田だったという。

葛飾北斎「富嶽三十六景」より『 穏田の水車』。
タイムスリップしてみたい風景だが、このツブシの利かねえ男が、
ここらでどうやったら喰っていけるか、そこが問題だ。

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2016年2月3日(水)その2480◆手間がかかる

その美音に酔いしれたのは二十歳のころか。
やや細いが、その儚さがゆえに一層美しい。

ヴァーツラフ・フデチェック(チェコ/1952年~)。

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起き抜けに彼のチャイコフスキーのコンチェルトを聴く。
発作的に美を求めたのは、きのうの仕事にそれが皆無だったからだろう。
なるほど、こんなふうにバランスをとっているのか。
ったく、手間のかかるヤローだ。
今日という日は、残り少ない人生の最初の日。

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2016年2月2日(火)その2479◆バランス表明

ニュース番組で語る来日中の彼を、ゆうべ初めて観た。
ソ連崩壊やアメリカ衰退や中東混乱などを、独自の人口統計論から早々と予測し、
今もバリバリその革新論理を進化させ続けるエマニュエル・トッド。

早起きして彼に関する資料を読み漁ったが、
同じくフランス人で「富の再分配」で知られるピケティ教授同様、
その明るい独創思考は実に興味深い。

エマニュエルは良くも悪くも相当に過激だが、
あらゆることにつながりそうなロジックなので、
ひと通りその全体像は知っておきたい。
ついでに懐かしのエマニュエル夫人をひと通り再見するなら、
バランス的にもバッチリかと思われる。

こういうバランス感覚を表明すると、
単なるスケベおやぢではないかと疑われる恐れがあるのだが、
それが当たっていることがさらに辛い。

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2016年2月1日(月)その2478◆バランスメーター

何べん聴いてもゲラゲラ笑う、この30~40年。

古典落語屈指の名作『寝床』。
いくつものCD名盤があるが、
チョーお薦めは、円生師匠と枝雀師匠。
同じ噺(話)なのに、マイレーナとカラコールほどに違う。

主人公のおマヌケぶりが、自分にすっぽりカブるところが悔しくて楽しい。
散歩のときには枝雀師匠、早めに床に入る夜などは円生師匠を聴くことが多い。
素直に笑えないときは心が歪んでる。
そういうバランスメーターなんだろね。

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