フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

しゃちょ日記バックナンバー/2017年01月②

2017年01月01日 | しゃちょ日記

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2017年1月18日(水)その2729◆リンス

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 この考えに行きあたると、彼女は弟子に自分の傑作を写させる抱一の気持ちが余計に分からなかった。画法は粉本の小品からも学べるし、師の助言が弟子には最良の糧だろう。基本を学ぶために模写が有効なことは分かるが、職人のように師匠と同じ技術を身につけても画家は成功しない。小器用にまとまって、新しさも衝撃もない。師と似たり寄ったりの絵ができるだけである。
 絵は手紙のように自由に描けと言った光琳の言葉の意味を思うと、才能ある少年が師の絵を写すことは彼自身のためにならないばかりか、見たこともない花をつけるかもしれない可能性を摘んでしまうように思われた。
               乙川優三郎『麗しき花実』より(朝日新聞出版)

昼の弁当を食いながら再読した一節が、
妙に頭にこびりついてしまったので、
さらっとリンスで洗い流す感じで画面に写してみる。 

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2017年1月17日(火)その2728◆注目の田村陽子、初登場!

「いつもソロ公演といえどもパレハの男性ダンサーが必ずいましたが、
今回は全くの一人舞台。素敵な音楽の方々と、体力の続く限り踊り続けたいです。
曲種によってきちんと踊り分けできるよう、
陽子のいろんな面を見ていただきたい!!」(田村陽子)

何とも初々しいコメントは、当ライヴシリーズ初登場となる
旬の人気バイラオーラ田村陽子。
2011年第6回CAFフラメンココンクール優勝、
同年初ソロリサイタル、2015年第8回CAFフラメンココンクールにて
カンテ・デ・ラス・ミナス賞受賞、
2016年『Mirada~Piano con Duende』で文部科学大臣賞、
文化庁芸術祭新人賞を受賞......と、まさに順風満帆の力泳を続ける田村。

小松原庸子スペイン舞踊団に在籍中の舞台では、
唯一不良っぽく(フラメンコ的に)浮いてる風情が好感度に際立っていた。
僅かな間に高きに昇り詰めた彼女だが、その水面下における
誠実な積み上げの重たさは想像に難くない。

ラス・ミナス行きを決めたタラントの存在感に充ち満ちた堂々たるフラメンコは、
初リサイタルの頃の彼女とはまるで別人のような深化を遂げていたのだった。
とは云えフラメンコの追及に終わりはない。
そして、さまざまなチャレンジで変貌を遂げ続ける田村陽子には底なしのポテンシャルがある。
今回はヌメロの踊り分けに照準を定めたようだが、
そうしたセンスにも彼女の逞しいヴィジョンがにじみ出ている。
                (月刊パセオフラメンコ 2017年1月号より~小山雄二)

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2017年1月18日(水)20時
パセオフラメンコライヴ Vol.43
田村陽子ソロライヴ

出演◆
田村陽子(バイレ)
エル・プラテアオ(カンテ)
エミリオ・マジャ(ギター)
容昌(カホン)
          
会場◆高円寺エスペランサ
開演◆20時ジャスト開演(19時半開場 ※終演は21時10分頃)
料金◆4,500円1ドリンク付(税込)
【予約受付中!】
各先着63名様まで、お申込み順に良いお席を確保いたします。
電話予約:
昼(セルバ)☎03-3383-0246
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

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しゃちょ日記バックナンバー/2017年01月①

2017年01月01日 | しゃちょ日記

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2017年1月13日(金)その2727◆これからカニサレス&N響

うーん、ドキドキしてきた。

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2017年1月13日(金)その2726◆次元が違う

「次元が違う!」

忘備録執筆の若林さくちゃんは、驚異のパリージョをそう評した。
新春第一弾、昨晩のパセオライヴは格調高き小林伴子の舞い。
協演はカンテ遠藤あや子、ギター三澤勝弘と山﨑まさし。
出演者の平均年齢は衝撃的だが、ベテラン同士
それぞれの持ち味が掛け算で増幅された感動ライヴ。
盛り上がりまくりの打ち上げで今朝は大寝坊。
     
そして今宵はカニサレス&NHK交響楽団「アランフェス協奏曲」。
万全の態勢で忘備録執筆に臨む。
終演後はプリメラのチコさん、アイエスエーの林さんらを囲んで、
代々木八幡どさんこで編集部新年会。

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(写真は数年前のパセオ取材の折の、小林伴子&カニサレス)

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2017年1月12日(木)その2725◆ガルロチオーナーのインタビュー/strong>

突っ込みは私。
昨秋10月、ガルロチ開店直前のインタビュー。
パセオ創刊33年、こういう人はなかなか出てこなかったし、
若いのにもの凄い人だと思ったことだよ。

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2017年1月10日(火)その2724◆天衣無縫のパリージョ

いよいよ明晩、新春初のパセオライヴ。
天衣無縫のパリージョ快音に注目!

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2017年1月12日(木)20時
パセオフラメンコライヴVol.42
小林伴子ソロライヴ

出演◆
小林伴子(バイレ/パリージョ)
遠藤あや子(カンテ)
三澤勝弘(ギター)
山﨑まさし(ギター)
会場◆高円寺エスペランサ
開演◆20時ジャスト開演(19時半開場 ※終演は21時10分頃)
料金◆4,500円1ドリンク付(税込)
【予約受付中!】
各先着63名様まで、お申込み順に良いお席を確保いたします。
電話予約:
昼(セルバ)☎03-3383-0246/
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

【〝パセオフラメンコライヴ〟とは?!】
お一人さま歓迎、税込4,500円ドリンク付、70分ノンストップ(アウェイ感なし!)。
初めてフラメンコを観る方から年季の入ったフラメンコ通までを一挙に魅了、
老舗フラメンコライヴハウスとフラメンコ専門誌の熱き連携によって生まれた、
ガチンコ普及型、大人のためのスーパータブラオフラメンコ!

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2017年1月9日(月)その2723◆最良の親孝行

「人生って素晴らしいね」
                    
仕事とギャンブル、ギターその他に明け暮れた学生時代。
あのころ珍しく姉と兄といっしょに呑んだ折、
臆面もなくそう私は吠ざいたらしい。

それを姉から伝え聞いた母は、その場で嬉し泣きしたという。
母の涙の理由をイマイチ分からぬ若い私だったが、
その意味が突然腑に落ちたのはそれから十数年後、
わが娘の保育園の卒園式の最中だった。
どんな進路でもいいから、野垂れ死でもいいから、
自ら肯定できる道をコツコツ歩んでほしい、
安全な道なんて無いんだからね・・・なるほど、
現実を俯瞰する親の真情とはこうしたものか、と。

してみると若い私の暴言は、最初にして最後となる
最良の親孝行だったことになる・・・なるほど、
三振前のバカ当たりとはこのことかと気づく成人の日。

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2017年1月8日(日)その2722◆プレイズBACH

連チャンでジェーも出社。
どーやら青天井の社長室(屋上)がお気に入りらしい。
今日はジャズBACHでエンジン再開。
やっぱ正月好きかも。

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2017年1月7日(土)その2721◆善玉スパイラル

この年末年始、いくつかのテレビ番組で昭和歌謡にどっぷり浸った。
               
40年も50年も前にさんざん刷り込まれた歌謡曲の数々。
当時はその上っ面をかすめていただけだが、
そののち稼ぎのほとんどを古今東西の地球音楽に注ぎ込んだ結果、
逆に日本の音楽の懐の深さを再発見するに至った。
すると今度は逆に、世界の音楽の素晴らしさを再発見する切り口が
いくつも見つかるわけで、そういう循環スパイラルも悪かないと想う。

いい天気ながら朝からパセオに缶詰だが、足元には同じく出社のジェー。
溜まった経理を片づけながら、彼とともにこんなのを聴いている。

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2017年1月6日(金)その2720◆ヒマさえあれば

「初春のお慶びを申し上げます」

西宮に暮らす姪が寄越した賀状の達筆をしげしげと眺める。
言葉の響きの美しさが目から耳にかけ抜ける快感。
世界的にみれば余りにも特殊だが、やはり日本語は美しい。

明日から三日間つづく突貫実務を前に、
正月明けの予定を整理してみる。
国際情勢は波乱含みだが、どうあれ、一期限りのわが道へ歩を進める。

12木曜は、小林伴子パセオフラメンコライヴ(エスペランサ)
13金曜は、カニサレス&NHK交響楽団の取材執筆(NHKホール)
15日曜は、日本フラメンコ協会の新年会(中野サンプラザ)
16月曜は、堀越千秋画伯の追悼会(セルバンテス文化)
18水曜は、田村陽子パセオフラメンコライヴ(エスペランサ)
20金曜は、エンリケ坂井のソレア講座(中野アルソル)
22日曜は、石塚隆充のカンテ入門講座(中野アルソル)
26木曜は、平富恵パセオフラメンコライヴ(エスペランサ)
29日曜は、徳永兄弟の実戦タブラオ講座(中野アルソル)

まあそんなわけで、両脇いっぱいの雑用を抱えながらも、
初春のお慶びをひたひたと感じつつ、
ヒマさえあれば仕事にいそしむ状況の正月六日。

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2017年1月5日(木)その2719◆人類の三大テーマ

「ユーモア、色気、敬う心」

こやつは折々ドキリとすることを云う。
パセオのライター拓人が、きのうの私の日記に寄こしたコメント。
なっ、なんと、時空を超える人類の三大テーマではないかっ?!!!

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2017年1月4日(水)その2718◆唯一の務め

「おれは絶対に許サンっ!、ニィ、イチ・・・許す」

新春一番の大笑い。
ユーモアは神を超えるかもしれない。
人類の希望は明るさの内に在る。
その自らの発信だけが唯一の務めのようにも想えてくる。

本年もどうぞよろしくお願いします。

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年12月②

2016年12月01日 | しゃちょ日記

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2016年12月30日(金)その2717◆時差ぼけ

今年はなんだか年末のオーラが弱かったのだが、
忘年会が続き、大掃除をやり、さらに忘年会をやったら、
だんだん年末の気分になってきた。
この調子なら、正月ころにはすっかり年末気分になれるようよ-な気もしてきた。

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2016年12月28日(水)その2716◆とりあえず

今日はこれから大掃除。
終わったら、おとなり大吉で忘年会。
まあ、大晦日までは仕事だけど、とりあえず本日仕事納め。
みなさま、今年もたいへんお世話になりました。
どうぞ良いお年をお迎えください!

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2016年12月27日(火)その2715◆やることは同じ

この先何をやろうか?
いわゆる終活である。
漠然とするものなら、それは私にとって意味はない。
ならば具体的にしようと、昨年パソコンに八つのフォルダを創った。
うち五つはこの秋までに作成し、すでに実行に移している。
明日から大晦日にかけて、もうひとつそれが増える。
残すはふたつ。
来年一月までに、もうひとつ実用化できる。
ラストひとつは、三月半ばにスタートできる見込み。
パコ・デ・ルシアを愛聴しつつも、自らやることはチンケな等身大である。
終活が一年で終わるのか、十年続くのかは不明である。
どうあれ〝やることは同じ〟がコンセプトとなっている。

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2016年12月25日(日)その2714◆大丈夫、大丈夫

いよいよ一週間を残すのみ。

この一週間の精進が2017年新春の気分を決めることとなるだろう。
こんなことなら、もうちょい早く片づけておくべきだった実務の山が、
横目で私をにらんでいる。
左右に積まれた実務の山脈には脇目もふれず、
だがしかし伏し目がちに、大丈夫、大丈夫と我を励ます日曜午前。

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2016年12月24日(土)その2713◆我が心の流行語大賞

「失敗も成功のうち」

わたしの心における、
2016年流行語大賞である(TT)

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2016年12月23日(金)その2712◆モテミツ熱唱

泣かせてくれたね、ピアソラは。
昨晩のパセオ隆充ライヴ。
ずっと聴いてたいって感じさせるのがモテミツの凄味だな。

終演後はそのまま呑み会。
モテミツの右うしろトムクルーズは現在二日酔い中。

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2016年12月22日(木)その2711◆2017パセオライヴ

パセオフラメンコライヴ、2017年のラインナップを先ほど暫定した。
年間36本、つまり36回分のフラメンコ的幸福を確保できたことがまずはうれしい。
まあ、永生きはしてみるもんだ。
私の担当はドアボーイ・終演後のバルのホスト・雑用・プロデュース・
月イチのパセオ忘備録執筆などなど。

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★2017年スケジュール
01/12(木)小林伴子(踊り/カスタネット)
01/18(水)田村陽子(踊り)
01/26(木)平富恵(踊り)
02/09(木)本田恵美(踊り)
02/15(水)三澤勝弘(ギター)
02/23(木)高野美智子(踊り)
03/09(木)容昌(パーカッション)
03/15(水)鈴木尚(ギター)
03/23(木)森田志保(踊り)
04/13(木)屋良有子(踊り)
04/19(水)鍜地陽子(踊り)
04/27(木)渡部純子(踊り)
05/11(木)本間静香(踊り)
05/17(水)大沼由紀(踊り)
05/25(木)大塚友美(踊り)
06/08(木)エンリケ坂井(ギター&歌)
06/14(水)井上圭子(踊り)
06/22(木)鈴木舞&鈴木千琴(踊り)
07/13(木)小島慶子(踊り)
07/19(水)鈴木敬子(踊り)
07/27(木)稲田進(踊り)
08/02(水)内藤信(ギター)
08/10(木)土方憲人(踊り)
08/24(木)フラメンコロイド(歌/ギター)
09/07(木)石井智子(踊り)
09/14(木)奥濱春彦(踊り)
09/20(水)山室弘美(踊り)
09/28(木)川島桂子(歌)
10/12(木)奥本めぐみ(歌)
10/18(水)土井まさり(踊り)
10/26(木)小島裕子(踊り)
11/09(木)有田圭輔(歌)
11/15(水)谷朝子(踊り)
11/22(水)松彩果(踊り)
12/14(木)今枝友加(歌)
12/21(木)荻野リサ(踊り)

合計36本(基本月3本だが、9月は4本、12月は2本)
すべてのライヴについて、月刊パセオフラメンコに
プレビュー記事とレビュー記事をそれぞれ掲載。
執筆陣は、若林作絵、白井盛雄、石井拓人、新田陽子、さとうみちこ、
関範子、いしいともこ、本橋勝、井口由美子、小倉泉弥などなど。

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2016年12月19日(月)その2710◆モテミツ

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FBに載ってるフライヤー。
へぇータカミツ、またカンテソロライヴやるんだ、
よしっオレも行くか!って詳細読んでみると、
アテネ制作提供の今週木曜パセオライヴのフライヤーだった(うれし泣き)。
よっしゃオレも行くかって、そりゃオレ(=ドアボーイ)が行かなきゃ開場でけんもんね。

https://www.facebook.com/takante/posts/1568169339876359?notif_t=story_reshare¬if_id=1482118288853534
           
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2016年12月18日(日)その2709◆あれから三年

高田馬場から中野へ、編集部の引っ越しから三年近くになる。
聞いてた以上に便利で暮らしやすいので、
ついうっかり自宅まで中野に引っ越したのが二年ちょっと前。
家からパセオまで歩いて5分、中野駅までは4分なので、
通勤や取材移動の効率も悪かない。
駅から新宿まではJRの赤い電車で4分、高田馬場までは東西線で6分、
渋谷までは乗り換え込みで18分ほど。

3階にパセオ編集部のあるビルの2階は一般社団日本フラメンコ協会で、
1階はパセオ講座も好調なスタジオ・アルソル、
4階はパセオ社長室(屋上と呼ぶ人も多い)である。
協会新人公演の中野ゼロホールや、パセオライヴの会場エスペランサや
座・高円寺までは歩いて10数分。
また、お隣りには手相観の巨匠(私の友人愛人は見料無料だが
それ以外の方も無料)が営むやきとり大吉がある。

最寄駅の丸ノ内線・東高円寺には鈴木眞澄さんやAMIさんのスタジオがあり、
中野駅北口には大沼由紀さんのスタジオ、
さらに目黒にあったあのアクースティカも近ごろ引っ越して来られた。
北口に数百件密集するちょっとレトロな呑み屋街は妖しくも壮観である。
また、なきアルバロに教わった中野ブロードウェイ地下のマーケットは
豊富な品揃えと激安がチョー人気のスポット。

家賃や物価や呑み屋もおしなべて安いし、
わが家の裏手には鄙びた遊歩道もあり、
朝晩ジェーが我が物顔で闊歩している。
もともと中央線沿線というのはフラメンカーたちに馴染み深い土地柄なんだが、
とりわけ中野・高円寺界隈はこの先も絶賛要注目◎なのである!って
断言するオレは中野区役所のまわし者である可能性が高い。

このようにいいこと尽くめの中野界隈、実はこのパセオ編集部、
事務所の大部分が中野区内にあるんだが
キッチンやトイレは杉並区内に属すという、なんとも珍しい境界線上の立地にある。
「トイレどこですか?」と来客に問われるたびに
「はいっ、ドアを出てすぐ左の杉並区にあります」と答えるって、
そんなワケねーだろ。

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2016年12月16日(金)その2708◆年末のご褒美

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来週木曜、待望の隆充ソロライヴのプログラムが決まったので、フライング公開。
観客席の心をぎゅっと掴む、タカミツだけに可能な演目揃えがチョーうれしい!
伴奏は抜群の相性を発揮する、激うまギターの智詠さん!
格別注目◎!は、マルティネーテ、チキリン・デ・バチン(ピアソラの哀歌)、
月のロマンセ(ロルカ~カマロン)、テ・カメロ(オリジナル日本語タンゴス)だな。
  
1, Martinete
2, El balcón
3, El día que me quieras
4, Chiquilín de Bachín
5, El choclo
6, Romance de la luna
7, Inspiración
8, Bulerías
9, El paño moruno
10, El Café de Chinitas
11, Te Camelo
         
2016年12月22日(木)20時開演
パセオフラメンコライヴVol.41
石塚隆充カンテソロライヴ
於:高円寺エスペランサ
電話予約:☎03-3383-0246/03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年12月①

2016年12月01日 | しゃちょ日記

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2016年12月15日(木)その2707◆石井智子の底力

昨晩の高円寺エスペランサ。
だんだんよくなって、しまいには充ち溢れるような感動が押し寄せた。
凄いのは劇場公演ばかりじゃなかった。
舞踊家としての厚みと底力でフルに魅せた石井智子。
次回パセオライヴは2017年9/7(木)に決定!

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2016年12月13日(火)その2706◆パセオライヴその四十回目

出演依頼した折の、しなやかで潔い彼女の対応は忘れ難い。
人の細部は、同時に全体の輪郭を表わす。
やがてこの世界を背負ってゆく人だと想った。

明日水曜のパセオライヴその第四十回目は、
いよいよ初登場、スペイン舞踊の大輪・石井智子。
座席指定はソールドアウトで、立ち見席のみ予約受付中!
協演者はご覧のような豪華メンバーで、当夜のプログラムは以下の通り。

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2016年12月14日(水)
パセオフラメンコライヴVol.40
石井智子 ソロライヴ

マヌエル・デ・ラ・マレーナ(カンテ)
エル・プラテアオ(カンテ)
エミリオ・マジャ(ギター)

【プログラム】
1.セビジャーナス  石井智子、岩崎蒼生
2.シギリージャ   石井智子
3.カンテ      エル・プラテアオ、マヌエル・デ・ラ・マレーナ
4.バンベーラ    岩崎蒼生
5.カンティーニャス  石井智子
6.ギターソロ    エミリオ・マジャ
7.ソレア      石井智子

電話予約:
昼(セルバ)☎03-3383-0246/
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

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2016年12月9日(金)その2705◆熱狂のフラメンコロイド

ギターの松村哲志、
カンテのあべ まこと、高橋愛夜。
  
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きのう木曜、フラメンコロイドのパセオライヴ。
若いⒷⒸⒼ練習生や観る聴く専門ファンから
七十代のオールドギターファン連も多数詰めかけ、
進化に磨きのかかるロイド・ステージに熱狂しまくった。
フラメンコの根っ子と親しみやすいエンタメを融合させる稀有なるスーパーバンド。
終演後すぐに次回出演の調整に入ったので、決まり次第発表の段取り。

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2016年12月8日(木)その2704◆座右の銘を

〝座右の銘〟を問われ、ある作家がこう答えた。

座右の銘を持たないこと」。          

なるほど、そういう手もあったか。
哲学や宗教や主義などから常に自由であることを彼女は願っている。
実際的にはかなり困難な道だろうし、少なくとも基本方針がなければ
ブレブレに暴走しまくる私には到底無理な話だ。
ただ彼女のそういう在り方のめざすところが、
かつて試行されたエスペラント語の志の如くに、
この世界全体の平和であるならば、
少し立ち止まって考えてみたいところではある。

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2016年12月7日(水)その2703◆発想の宝庫

独り考えを進めることはボケ防止にもって来いだが、
誤った独断偏見に陥るリスクがある。                   
一方、他者との会話というのは、煩わしい側面はあるものの、
自分独りでは到底思いつかない発想の宝庫であることが多い。
それらはまるで、広がり深まりにつながる扉のようでもある。
そうつらつら想いつ新聞をめくっていると、
いつも読んでるコラムにこうあった。

〝二人〟と書いて〝天〟と読む」。
   
・・・なるほど、ね。

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2016年12月6日(火)その2702◆ほの甘く、ほろ苦く

昨晩は行きつけの医院の帰りに、代々木八幡どさんこへ。
懐かしい呑み仲間たちと久々にわいわい騒ぐ。
皆の近況は悲喜こもごもで、少なくとも退屈できる状況ではないようだ。
ほの甘く、ほろ苦く、まあ、とりあえず御無事でなによりと肩を叩き合いそれぞれ家路につく。
明晩は池袋で恒例の三人会、あさってはフラメンコロイドのパセオライヴ。
なんやかんやと年末は退屈しない。

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2016年12月5日(月)その2701◆そこらへんの草みたいに

人間、時には思い上がらないことには、一歩も進めないことがある。
他方、自分が取るに足りない存在だと折々認識することで、
ムダな飾りや云い訳が取れて、気楽に自然に動けるようになる。
肩ひじ張らず、すべて後者をベースに動けたらいいなと想う。

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2016年12月3日(土)その2700◆さらば鬼平

パセオ2月号(1/20発売)の編集は正月をはさむので、
いつもより締切が十日ばかり早い。
まあ、そのおかげで正月休みを確保できるわけで、
この時期の締切ラッシュは気合いが入る。

今朝も早よから原稿を二本ばかり書き上げ、
グールド聴きつつちょっとひと休み中。
夜は吉右衛門さん〝鬼平〟の最終回ということで、
こりゃなんとしても間に合わせんとね。
     
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2016年12月2日(金)その2699◆石井智子ソロライヴ

「フラメンコを始めて気がつけば40年。
 小学3年生の時にフラメンコに出会い、10代20代はどっぷりとフラメンコに浸かり、30代は人生とは何かと考え始め、踊りと向かい合いつつも少し距離を置く時代であり、40代からは足繁くスペインに足を運び、毎年劇場公演を続けてきました。
 人生を賭け、命を削りながらの舞台創作活動は、今では自分が生きている証となっていますが、タブラオで踊ることは、また別の面白さがあり、いつもとは違った自分が発見できるのです。
 パセオライヴでのこの小さな空間では、創ることをせずに、ギター・カンテと、その瞬間に生まれるフラメンコが生み出せたらと思います。三人の協演者とその瞬間を分かち合い、何が生まれるか、私も今からその時をとても楽しみにしています」(石井智子)
                             
 毎年恒例の豪華絢爛たる大劇場公演。人気・実力ともに大舞踊家への道を正々堂々と歩み続ける石井智子。
 その契機は2009年〝コンパスの魔術師〟ディエゴ・カラスコとの協演。そこでの彼女はそれまでの超優等生のフタを自ら取っ払い、見事なまでに自由を謳歌する本物のフラメンコを踊った。
 以降も劇的な成長深化を続ける石井智子は、フラメンコの未来を創るに違いない超重要人物たることを私たちに予感させる。大劇場の彼女は広い空間を存分に活かす世にも華麗なスペクタクルを展開するが、その対極たるタブラオ・ソロライヴで産み出すものや如何に!
(月刊パセオフラメンコ12月号より/小山雄二)

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2016年12月14日(水)
パセオフラメンコライヴVol.40
石井智子 ソロライヴ

石井智子(バイレ)
マヌエル・デ・ラ・マレーナ(カンテ)
エル・プラテアオ(カンテ)
エミリオ・マジャ(ギター)

電話予約:
昼(セルバ)☎03-3383-0246/
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com
(撮影/川島浩之)

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2016年12月1日(木)その2698◆フラメンコロイド

「観客と一体になれるフラメンコライヴを目指して2011年にギタリスト松村哲志を中心に結成し、今年で5周年を迎えたフラメンコロイドは年間100近くのライヴを毎年行なって来ました。
 自分達の音楽を通してフラメンコをもっと気軽に楽しんでもらいたい、そんな想いと、何より自分達自身が楽しめる瞬間を探し求めて、各地のホールやライヴハウスをはじめ、お寺やカフェなどで数々の出逢いを重ねながら、都内はもとより日本全国を演奏しながら車で旅して回っています。
 当夜はタブラオ老舗エスペランサにフラメンコロイドとして初出演させて頂き、大変嬉しく思います。この日のライヴが皆さんにとっても自分達にとっても心に残るよう、熱くワクワクする瞬間を生み出したいと思います」

 どんな状況でも抜群なクオリティを発揮するスーパーバンド〝フラメンコロイド〟。ロイド(もどき)という自虐の真逆を行くスリリングな正攻法アルテはフラメンコ界の誰しもが認めるところだ。全国ツアーで大忙しの彼らのスケジュールをようやくゲット出来た今回。色彩鮮やかな音楽は斬新にして刺激的だが、その根っ子はむしろプーロな薫りに充ちている。おなじみのオリジナル曲も聴くたびにそれがその瞬間に生まれたような新鮮さを帯びる。それらはまさしく「観客と一体になれるフラメンコライヴ」という彼らの希望そのものを忠実に反映しているのだ。
(月刊パセオフラメンコ12月号より/小山雄二)

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てなわけで、来週木曜は全国区の人気バンド〝フラメンコロイド〟の
パセオライヴ初登場!
玄人も素人も沸かせる磨き抜かれたプロのステージ、
しかも本格派ムイ・フラメンコと来たもんだ。
先日のパセオ執筆者座談会でも、近ごろのロイドに対する評価・信頼には
絶大なものがあったなあ。
なお、パセオ忘備録担当は小説家の新田陽子さん。    

2016年12月8日(木)
パセオフラメンコライヴVol.39
フラメンコロイド ライヴ
松村哲志(ギター)
高橋愛夜(カンテ)
あべ まこと(カンテ)

電話予約:
昼(セルバ)☎03-3383-0246/
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

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2016年12月1日(木)その2697◆コレだな

このところ多忙な上に、ボキボキと心が折れることも多々あって、
ふらふらと地味~な低空飛行を続けている。
寄る年波の効用(鈍感力)で、どうってこともないんだが、ヤケ酒あおる歳でもないし、
代わりに飲むヨーグルトをごくごく呑んで体調だけはすっきり気味だ。
でも、やっぱり元気が出るのはコレ(パコ)だな。
若い頃に染み着いた音楽のイメージが〝動きたい〟感覚を呼び覚ますのって、
やはりこれはある種の貯蓄なんだと想えてくるわけ。

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年11月②

2016年11月11日 | しゃちょ日記

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2016年11月30日(水)その2696◆保存版効果

あれこれ試行錯誤しながら、ようやく当たった
毎月カラー8頁の保存版ヒット連載『ヌメロの常識』。
そりゃそうだよ、フラメンコやる人は誰しもヌメロと日夜親しく付き合っているのだから、
知るべき事柄は出来ることなら知っておきたいわけだよね。

で、最新のパセオ12月号のヌメロは⑨タンギージョ。
こんな豆知識ひとつであっても、知っているかそうでないかで、
ずいぶんと実際の表現のニュアンスは変わってくるに違いない。

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 タンギージョのひとつの特徴として、歌詞が実話に立脚していることが挙げられる。
身近なできごとが唄われているだけに、その中身は共感を呼びやすい。
それが、タンギージョというあまり音韻も凝らないシンプルな節回しに乗せられることで、
まるで噂話のように人の口から口へと伝わるのだ。
それが、タンギージョが親しまれ愛される理由のひとつでもあるように思われる。
(曲種の分類より抜粋/濱田吾愛)

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2016年11月29日(火)その2695◆血の雨降るか?

今宵はパセオ3月号掲載「2016マイベスト公演」の座談会収録。
アンカーを務める若林作絵ほか、たくさんの忘備録ライターが編集部に集結する。
どうか血の雨など降りませぬように!(汗)
(※注:このお題ではよく降るので)

終了次第(21時半ころ)、おとなり大吉で打ち上げる段取り。
遠方からも押し寄せる手相観の達人・大吉マスターに
ライター陣の未来(主に恋愛運)を占ってもらうつもりだが、
ここでもどうか血の雨など降りませぬように!

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2016年11月28日(月)その2694◆屋良有子のルーティン

私、毎日日記を書いているんです。
その最後にはいつも「ひとつも後悔がないように」と書いています。
毎日同じことを書いているので、「これ、書く意味あるのかな」と思ったり(笑)。
「もっとできたかな」と思うのが嫌なんです。

『ラ・ウニオンのフェスティバルに日本代表として出演!/屋良有子インタビュー』
月刊パセオフラメンコ2017年新年号より

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常に全力で体現するスーパーフラメンコ。
いかにもアリコらしいエピソード。
常人との差は、ああ、こんなところにもあるのかと知る。
アリコなのに保険を掛けない潔さ。
 
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2016年11月27日(日)その2693◆カストロ

チェ・ゲバラに心酔するあるギタリストの演奏・言動に心酔していた若き日。
フィデル・カストロの他界でふと彼を想い出した。
彼の『チェ・ゲバラ讃歌(クチェラ作曲)』は空前の名演で、
私の主催するコンサートで何度か弾いてもらったことがある。
すでに三十年お会いしていないが、カストロの死をどう彼が受け止めたか、
朝からぐるぐる、そのことばかり考えている。

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(写真左が若き日のカストロ、そしてゲバラ)

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2016年11月26日(土)その2692◆正解は?

「持ちつ持たれつ」 
ごく身近な環境から地球環境まで、ひと言で云い当てる正解。

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2016年11月25日(金)その2691◆フラメンコの構造図

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さて、こりゃいったい何の図か?

おそらくは世界初、フラメンコのリズムを建物に例えることで、
その神秘と謎をすっきり解明するリズム構造図である。

バイレ、カンテ、ギター、パルマ、その他リズム楽器・・。
神秘的とも云えるあの生理的快感を発生させるために、
それらがどう関連し合っているのか(特にタテ軸)、
落語とバッハしか知らない私にはまったくの謎だった。

それぞれのリズムたちはどう助け合い、どう高め合っているのか?
西欧音楽のスコアの如く、その相関関係を明快に解き明かす
原田レクチャーをつい最近目の当たりにして、ああなるほど、
全体としてこーなってるわけかーと、とりあえず理論で納得。
スコアに基づきまずは各パートをマスターし、
どのパートからも他のパートたちの動きとアクセントを把握できるようになれば、
やがて自立協働を踏まえた大胆なノリを獲得できるはず。

この図の設計者は、特許取得のフラメンコメトロノームや
KIKUDAKEフラメンコCDの開発で知られるギタリスト原田和彦さん。
一回のレクチャーでここまで理解できるなんてちょっと信じ難い、
目からウロコのチョー簡単ハイレベル講座
フラメンコの神秘にさらに踏み込みたい実技ド素人の私も参加、
建物の物陰よりこっそりと覗く。

◆11月27日(日)13時~14時半(12時半開場)
 受講料◆90分(休憩なし)/3,000円(当日受付にて)
 予約☎03-6382-4611/メール:paseshop@paseo-flamenco.com

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2016年11月24日(木)その2690◆雪よりカンテ

雪が降る。

江戸っ子は例外なく雪好き。
まあ、めったにゃ降らないからねえ。
数年前なら、仕事ほっぽり出しで長靴はいて駒込の六義園やら
向島・百花園あたりに速攻駆けつけたものだが、
今朝はパセオで神妙に仕事をしている。

今宵は高円寺エスペランサのパセオライヴ(エル・プラテアオ)。
ご来場者の足回りが心配で、雪見どころではない。
まあ、ある意味おれもちっとは大人になったか!と、しておく。 

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2016年11月23日(水)その2689◆忘れたくとも

天災は忘れたくともやって来る。

忘れないための慎重性と忘れるための楽天性が、同時に求められる時代。
ここでもやはり、各自そのバランス調整ということか。

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2016年11月20日(日)その2688◆うれしい途惑い

木曜晩のパセオライヴの徳永兄弟。

すべてが目玉だったが、最大の目玉はバッハ。
大胆な発想と磨き抜かれたクオリティ、
そして曲創りに対する誠実な姿勢に言葉を失った。

彼らの創造力は、時代に一歩先んじている。
脆弱な私の経験値では計ることの出来ない、
その壮大なポテンシャルに両手放しで歓びながらも、
彼らにどんな感想を贈るべきか、いま正直途惑っている。

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年11月①

2016年11月11日 | しゃちょ日記

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2016年11月13日(日)その2686◆リハと本番

「これまでの人生はリハーサル、これからが本番」
  
若々しい精神を保つための秘訣だそうだ。
六十過ぎるとついつい、本番終わって後片づけ的な気分になりがちだが、
なるほど、それではボケるとゆーことか。
けっこう骨の折れるスタンスだが、他にやることもねーし、
検討の余地はありそうにも想えてくる。

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2016年11月11日(金)その2685◆私は14歳

「どっち?」
近ごろ毎朝の儀式。
どちらかの手にジェーの好物が入ってる。

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一年前、急病で死に損なった彼だが、
今日11月11日、満14歳の誕生日を迎えた。
人間で云うと彼は私並み(61歳)の年齢であり、てことはつまり、
犬で云うと私は14歳だ!と胸を張ってよい。

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2016年11月10日(木)その2684◆二年待ち

歩いて一分、ご近所〝コープみらい〟が今週新装オープン。
二年前、中野五差路脇に引っ越し、こりゃ便利だわとヌカ喜びの翌週、
待ってましたとばかり新装工事に入りゃがった(苦笑)

新店舗は売場面積が倍となり、品揃えはツボを押さえ価格もまずまず。
料理好きなんで、すんごく助かるわあ!     

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2016年11月9日(水)その2683◆天性

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「ドゥエンデ、あるいはズッキュ~ン。
そう、私の中で言葉がうまく文字に変換できないのでした。
荻野さんから感じた熱はフラメンコを獲得していく過程で得た魂の塊ではなくて、
持って生まれた熱なのではないかと思えます。
それはカンテの今枝友加さんにも共通する国境を
易々と跨ぎ越す完成度と言って良いのかもしれません」
(2016年2月号・パセオ公演忘備録より/石井拓人)

ああ、拓人も想いは同じだったかと、昨年のリサ・ライヴ。
〝天性〟という言葉を出来るだけ使いたくない私だが、
リサのフラメンコを観てると、どうしてもその響きを感じてしまう。
明晩の高円寺エスペランサは、待望の荻野リサ・ソロライヴ!
http://www.paseo-flamenco.com/daily/2016/11/10sura.php#005948

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2016年11月8日(火)その2683◆エル・プラテアオ

パコにとって二度目のパセオライヴ。
ド迫力の踊り歌も快感だが、この人のカンテライヴには
意表を突かれるような深い歓びが満載!

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2016年11月24日(木)
パセオフラメンコライヴVol.38
エル・プラテアオ カンテソロライヴ

残席あり/電話予約
昼(セルバ)☎03-3383-0246/
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

エル・プラテアオ(カンテ)
フェルミン・ケロル(ギター)
ベニート・ガルシア(バイレ)
鈴木敬子(バイレ)
三枝雄輔(パルマ/バイレ)

「パセオライヴ第二回目となる僕のソロライヴです。素晴らしいアーティストであり友人でもある仲間たちと、伝統的なスタイルで歌います。プログラムは私に影響を与えてくれたカンテの巨匠たちを巡ります。ニーニャ・デ・ロス・ペイネス、彼女の弟トマス・パボンや、ファニート・バルデラマなどを思い出し、そうした名人たちに最大限の敬意を表したいです。それから私事になりますが、今年の一月に亡くなった私の父にこのライヴを捧げます。父からは全てを学びました。生きること、愛すること、それは私のカンテに今も大きな影響を与えて続けています。この日がくるのが待ち遠しい。歴史あるカサ・デ・エスペランサとパセオによるこの企画のために準備は万全です。皆さまとフラメンコを楽しみたい!」

 パコのカンテを初めて聴いたとき、その歌唱のあらゆる瞬間が歌全体のイメージ形成に直結する見事な俯瞰・構成力に驚いた。そのユニバーサルな芸風からてっきりバルセロナ系かと推測したのだが、実際の彼は生粋のセビージャっ子であり、これによって私の見識に対する信用は一気に崩壊した。以下は彼との対談(2015年10月号)の折に飛び出したパコの至言である。彼のアルテの輝きはまさしくここから発している。
「何をおいても、まずその瞬間に入りこむこと。そこですべてを出し切ることが、フラメンコにおいても、僕の人生においても最良のこと」 (小山雄二)

月刊パセオフラメンコ2016年11月号より
撮影Ⓒ大森有起

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2016年11月7日(月)その2682◆徳永兄弟のバッハ

徳永兄弟のバッハ初挑戦。
迷わず受けてくれたことがうれしい。
音楽史上最高の名曲と評されるシャコンヌを、おそらくはブレリアで。

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2016年11月16日(水)
パセオフラメンコライヴVol.37
徳永兄弟 フラメンコギターデュオライヴ

徳永健太郎(ギター)
徳永康次郎(ギター)

残席あり/電話予約
昼(セルバ)☎03-3383-0246/
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com       

「今回のライヴは前回同様二人だけで、さらに生音でのライヴを考えています。今までリリースした二枚のアルバムからのオリジナル曲はもちろん、他にも伝統的なヌメロや僕たちが尊敬するマエストロの名曲なども演奏させてもらう予定です。そしてなにより今回の目玉はあのバッハのシャコンヌをフラメンコカバーで演奏するという試みです! これはパセオ小山社長から提案していただき、僕らも新たなチャレンジをしてみたいという思いで取り入れました。現在忙しくてまだなにも手をつけられていませんが笑、間に合うよう頑張ります。徳永兄弟の枠にとらわれないフラメンコギター、伝統的な古き良きフラメンコギター、そしてフラメンコギターで奏でる名曲のカバー、全てを凝縮したライヴにしたいと思っています」

 音楽史上の最高傑作と称されるバッハの名曲シャコンヌ(原曲はヴァイオリン)というムチャ振りを、まさか本当に受けてもらえるとは正直思ってもみなかったぞ笑。そういう柔軟にして大胆なチャレンジ精神が、帰国後の兄弟の目を見張るような躍進の原動力にもなっているのだろう。スリリングな安定感とでも云うべきか、徳永兄弟のライヴというのはとにかく楽しくて、フラメンコを知らない友人たちを気軽に誘えるのもうれしい。彼らの明るいキャラもこの世界の宝。私たちに出来る応援は、さしあたりライヴに足を運ぶこと。(小山雄二)

(月刊パセオフラメンコ2016年11月号より)

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2016年11月6日(日)その2681◆主要目的

別の人生もあったんじゃないか?

そんな疑念がパタリ途絶えたのはパセオ創刊十余年のころ。
一所懸命踏み込みつつも、弱い自分との葛藤の日々は続く。
そんな中、フラメンコや生活を介してめぐり合い親しくなった人々。

いま想うに、誰がどこでどう生きようと、
唯一その人だけに訪れる一期一会のふれあいの数々、
分かり合える掛け替えのないひととき。
それらは副産物などではなく、むしろ主要目的のひとつだったのではないか。
死が寂しいのも、多くの理由はそこに集中するだろう。
だからこそ生の意味がくっきり視えて来たりもする。  

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2016年11月4日(金)その2680◆荻野リサ
来週木曜は荻野リサ!
     
2016年11月10日(木)20時/高円寺エスペランサ
パセオフラメンコライヴVol.36
荻野リサ ソロライヴ

               
残席僅か/電話予約
昼(セルバ)☎03-3383-0246/
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

荻野リサ(バイレ)
逸見豪(ギター)
マヌエル・デ・ラ・マレーナ(カンテ)
三枝雄輔(パルマ)

「パセオライヴは今回で2回目。エスペランサで踊るのは2年振り。2回目である事の難しさを感じてはいますが、でもどこかで深く考えすぎず、素直に正直にやれたらそれでいい、とも思っている私がいます。エスペランサにはエスペランサにしかない、〝何か〟があります。小さな空間に凝縮された空気があります。それを楽しもう、きっと面白いことになる、そんな気がします。このライヴ直前までスペインにいるので、向こうで感じてきたものをそのまま皆さまにお届けします」(荻野リサ)

 世界中を駆けめぐる眼耳の肥えた親しい音楽関係者が、あるとき荻野リサのバイレフラメンコを目の当たりにし、そのあまりの素晴らしさとレベルの高さに絶句し、以降日本のフラメンコに対する認識が180度激変したという。実際リサの実力が全開するステージというのは、さまざまな制約に喘ぐ人間の苦悩を軽やかに乗り超えるような美しい快感があって、そうした華の瞬間が、観る者の脳裏に永遠なる映像を焼きつける。
「蝶のように舞い蜂のように刺す」のはモハメド・アリだが、天上の至福を舞うリサのフラメンコにも痛烈なツネリがセットになっていて、ただ美しいだけの舞踊とは一線を画す。近頃は伝説のバイラオール、父ホセ・ミゲルのシルエットが彼女のバイレに重なって視える瞬間がある。だがそれは父の幻ではなく、紛れもなく荻野リサの揺るがぬ実存なのだ。(小山雄二)

月刊パセオフラメンコ2016年11月号より
写真ⒸPepe Zapata

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2016年11月3日(木)その2679◆カナーレス&鈴木敬子

昨日今日は代々木カデーナにて、
カナーレス&鈴木敬子。
パセオ忘備録は石井拓人が担当。
期間中ジェーは動物ホテルでご満悦中。

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2016年11月2日(水)その2678◆堀越千秋画伯

10月31日マドリーにて、堀越千秋画伯が他界された。
カンタオール、文筆家、陶芸家としても活躍されたパワフルな大豪。
突然の巨匠の訃報に愕然とされる方々も多いことだろう。

私より六つほど年長の画伯。
スーパーマン的な人は自分より先には死なない。
幾つになっても、そういう幼い思い込みが私にはあって、訃報に接し脱力したまだ。      
ふだんから生者と死者をあまり区別しない性質にこういう時は助けられるが、
だからと云って脱力が止まるわけでもないし。

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2016年11月1日(火)その2677◆試される人

早くも11月。
明晩は座・高円寺、この人のリサイタル。
稀代のカリスマ・バイラオーラ大沼由紀。
例によって両日ともにチケットは完売。

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少しずつガチ書きに向かう私を、無謀にも彼女が指名してきた。
よって公演忘備録(パセオ2月号)は私が担当。
試されるのは私の方である。
 

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年10月②

2016年10月01日 | しゃちょ日記

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2016年10月31日(月)その2676◆需要供給のアンバランス

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今日の彼は久々にパセオ出社。
仕事熱心(来客者に吠えまくる)なジェーは常にやる気満々であり、
私のほうは常に猫の手も借りたい状況である。

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2016年10月30日(日)その2675◆タイタニック

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「沈みゆくタイタニック号の中で『自分は一等船室だ』
『三等船室だ』と騒いでいるようなもの、
私はそんな人々に『沈むぞー』と、
知らせて回る役目なのだと思っています」
(愛読する東京新聞・土曜夕刊より)

それは、外側には向き合わないほとんどのアートの現状。
有言実行でそこに永年取り組み続けるのは、
クラシックのピアニスト&文筆家である青柳いづみこさん。        
微かな既得権も全体の生存あればこそ。
その認識を共有し、それぞれが行動に反映すべきなのは昔も今も同様。

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2016年10月29日(土)その2674◆これより他に

朝からガッツリ実務。
コツコツやるのがコツである。
これより他に生きる道なし。

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2016年10月28日(金)その2673◆拒まぬ心

「拒まぬ心」
二曲目の中盤でそれが明らかになった。
彼女のフラメンコの真髄に気づくのに
二十数年を要したわけか。

昨晩のパセオライヴ。
すべての観客が大きな感動に包まれた。
これは主観ではなく出口調査の結果。
詳細は石井拓人(パセオ忘備録執筆)に託すが、
媚びることなくすべてを真っ直ぐ受容する
あの歌声のときめきが今も耳を離れない。
ありがとう、川島桂子!

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(川島桂子カンテソロライヴ/撮影・小倉泉弥)

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2016年10月27日(木)その2672◆ peace

平富恵さん、谷淑江さん、石井智子さんと、
一週間ほどの間に気合いの入ったスペイン舞踊の劇場公演を三本観た。
以下は執筆を担当した公演忘備録(パセオ2月号掲載予定)の初稿。
           
DANZARTE
バッハに舞うスペイン舞踊

2016年10月16日(日)/東京(北千住)シアター1010
【バイレ】谷淑江/ダビ・サンチェス/アントニオ・ペレス/加藤美香
【舞踊】若生加世子/春風まこ(東京シティバレエ団)
【カンテ】ニエペス・イダルゴ
【ギター】フェルミン・ケロル/安部一城
【ヴァイオリン】田澤明子
【パーカッション】容昌

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 初めて触れる未知なる世界観に、心の整理がついたのは帰りの千代田線の車中。フラメンコやスペイン舞踊の公演では毎度約束される野生美あふれる高揚感はほとんど無かった。他方、美しい洗練をキープする繊細なステージの後味は、輪郭こそはっきりしないものの妙に心地良いものだった。幕間の休憩時には未知との遭遇への驚きと戸惑いで混乱していただけに、終演後のしっとりする余韻の優しさには意表を突かれた。
 すべての出演者がそれぞれ突出することのない構成演出。公演フライヤーやプログラムに座長であるはずの〝谷淑江〟が一切強調されないことにも関連しているのだろう。普段はハミ出すような魅力満載のバイラオーラ加藤美香やパーカッションの容昌までが〝予定調和の美〟に組み込まれていた。その一方で、フラメンコやスペイン舞踊に〝生命の躍動〟を常に求めてしまう自分の単細胞な思い込みを逆指摘されるような閃きがこの舞台にはあった。
 谷淑江の舞台構成に特徴的だったのはシンメトリー(左右対称)の多用で、アルティスタは互いに未来の理想を共有し合いながら協働する。それらすべては音楽そのものに、同時にスペイン舞踊そのものに捧げられていて、個人技が暴走したり停滞することはない。音楽舞踊そのものを神聖視するかのようにどこまでも繊細に寄り添い合う。
 プログラム前半の『バッハに舞うスペイン舞踊』は、かつてスペイン国立バレエ団が踊った躍動感あふれるバッハとは根底から世界観が異なる。全体に浸透される谷の美学は終始、躍動感ではなく穏やかにして美しい清明感を徹底させる。派手な技巧も抑制されスリリングな緊張感も表面化しないが、こうしたスタンスによって安定するクオリティが保たれること自体、とてつもなく強靭な意志と実質的な統制力が水面下で働いていることは明らかだった。
 谷淑江のヴィジョンは〝スペイン舞踊〟そのものに在るのか、あるいはスペイン舞踊が内包する〝美しい協働〟に在るのか、あるいは......。いずれにしてもこの作品からは我執を捨てた人間同士の共鳴がもたらす美しい平和な世界を垣間見ることが出来た。亡命中のパブロ・カザルスがオーケストラを指揮したバッハ演奏と同質の、何より〝peace〟を切望する心が伝わってきた。その熟成には時間が必要かもしれないが、〝DANZARTE〟における谷の独創的ポテンシャルにより一層の期待が募る。(小山雄二)

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2016年10月26日(水)その2671◆救い

そうではあるけれど、上を向いて

人生たそがれ時ともなれば、
誰彼なくしみじみ共感できるペーソスと、
哀しむばかりじゃない健気な価値観に救いがある。

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2016年10月25日(火)その2670◆世渡り上手

寂しささえも、いと麗しき秋。

いよいよ彼が寝床にもぐり込んでくる季節となった。
布団の中が暖かくなるのに1分とかからない。
数分で私を寝かしつかせたあとは、のそのそと出てゆくらしい。
なかなか世渡りに長けた奴だと感心する。

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2016年10月24日(月)その2675◆川島ワールド

今週木曜に迫る川島桂子カンテソロライヴ

エミリオ・マジャ(ギター)
有田圭輔(パルマ)
三枝雄輔(パルマ)
容昌(パーカッション)

協演メンバーもハンパない。
予定プログラムを眺めるだけで、
うねるように魅了する川島フラメンコの愛ある世界が躍り出す。

CANTIÑA
ALFONSINA Y EL MAR
TANGUILLO DE CÁI
A TU VERA
SAETA
MALAGUEÑA
TIENTO Y TANGO
SOLEÁ
SIGUIRÍYA
BULERÍA

座席指定若干あり。
予約はダッシュで03-3383-0246!!!

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2016年10月23日(日)その2674◆徳永兄弟のスペシャルお役立ち講座

「するするとアレグリアスの疑問の雲が晴れていくような爽快な講座」

「うまいだけじゃそれは漂ってはこない。 若くても、とても人生を感じる話しぶりだった。 きっと現場でさまざまに経験したんだろうなと この人たちに任せたら安全。安心。無事故。 だと感じさせる自信」

「プレグンタとレスプエスタ、これは目から鱗でした♪ なにげなくファルセータを聴いて心地良いな思う...それはこういうことだったのかと。レマーテ、コンテスタシオンの入れ方...歌詞の区切りはとても大事。ふだん生徒さんたちに伝えてること「間違ってなくてよかったー」と安心したり(笑)。これは教えてあげなくては!と思うこともたくさんありました。高い技術と知識と感性を持つ徳永兄弟の演奏は魅力的でわくわくします♪ また恋をさせてくれたよ」

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バイレ&カンテの発展途上層、カスタネットの名手(バイラオーラ)、
フラメンコも弾くピアニストやジャズピアニスト、
ギタリスト、ファド歌手、フラメンコライター、三流ド素人(←おれ)などなど、
期せずして多彩なキャラが集結した日曜午後の徳永講座アレグリ編。
フラメンコ界の未来を全体的に底上げしてゆくであろう骨太明快な内容は、
プロアマ問わずさまざまな領域からの参加者の希求にも見事にジャストミートしていた。
とりあえず来年の講座四回分のスケジュールを暫定!

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2016年10月22日(土)その2673◆パセオ最新号

「次に何をするか分かっている踊りなんて、もう死んでいるようなものさ。
私は道を横切る猫たちに、そよぐ木の葉にバイレを学んだんだよ」

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ブロンズの感触、氷の輝き。
パセオ最新号、表紙はビセンテ・エスクデーロ。
創刊間もない頃にも表紙に登場してもらったことがある。
〝シギリージャ〟を初めて踊ったプーロな革命家。

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2016年10月21日(金)その2672◆我がまま企画

(1)どっぷり深入りしたいアルティスタのソロライヴ
(2)最も集中しやすいノンストップ70分
   (↑ もっと観たくてリピートしたくなる)
(3)独りで出掛けてもアウェイ感なし
   (↑ 開演10分前に入場、ジャスト開演、休憩なし)
        
スタートから二年弱、来週木曜(川島桂子カンテソロライヴ)で
35回目を迎える高円寺エスペランサのパセオフラメンコライヴ。

すでにバレバレだが、このシリーズは我がままな私が
本当に観たかった内容を実現するチョー我がまま企画なのである。
人生の半分以上もパセオやってる私は観客席のプロであり、
同時に実技を伴なわない三流ド素人ミーハーなので、
その両面(深まりと広がり)を充たしてくれるライヴを渇望してたわけ。

気の毒なのはコラボ共催のエスペランサである。
ライヴハウスというのは主に幕間(開演前・終演後も)の
飲食売上によって営業が成立するわけだが、
ノンストップ70分という私の我がままはお店の成立条件を破壊している。
オーナーが33年来のポン友・田代の淳ちゃんだからこそ受けてもらえる状況で、
せめて終演後は売上に協力しようと
呑み放題コース(1500円)でお仲間たちと盛り上がるが、
浴びるほど呑んでちゃ店もたまらんと思うのだが、
ライヴが良ければ良いほど浴びるほど呑んじゃうわけ。

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2016年10月20日(木)その2671◆土日の楽しみ

哀しくも美しい終焉。
明日土曜は、いよいよ石井智子のロルカ『タマリット詩集』
             
日曜午後は徳永兄弟のタブラオ出演・虎の巻レクチャー。
いろんなジャンルのトッププロから三流ド素人(おれだよおれ)まで、
こぞって参加する超お役立ち講座、残席あり!
http://www.paseo-flamenco.com/daily/2016/10/529.php#005922

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2016年10月19日(水)その2670◆楽女

昨晩NHKの平成落語ブーム。
若い〝楽女〟の増加がとってもうれしい。
さあいよいよ、楽男歴55年のおれの出番かっ?!

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2016年10月19日(水)その2699◆武者小路方式

きのう見た夢は、トータルで4シーンあった。

舞台は栃木の日光、アメリカ西部、東京の生家近く、そして京都の嵐山。
ストーリーに脈略はないようだが、
どのシーンでも私はパセオの発行者だった。
開拓時代のアメリカ西部なんかで、拳銃片手によくまあフラメンコ専門誌が出せたものだし、
昭和初期の嵐山ではトロッコ電車で日の丸弁当とパセオを担ぎ売りしていた。

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2016年10月18日(火)その2698◆冷静にドン引き

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「毎朝バッハの無伴奏チェロを聴いてます」
   
と、日曜晩の『谷淑江/バッハで舞うスペイン舞踊』で、
おとなり席のチョー美人さんが云う。
そーゆー危ねえヘンタイはこの世に私独りだと思ってたから、
もーれつにドン引きしつつも、常に冷静な私は彼女に優しい言葉をかけた。

「だ、だ、だいじょうぶですかあ?」

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2016年10月18日(火)その2697◆わが世の秋

なんとなくエバ(ジェルバブエナ)とかぶる、
国際的人気ピアニストのエバ・ポブウォッカ。

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強烈なフラメンコライヴの主催や取材が続いたこの一週間、
このエバのバッハで眠りに就く夜が続いた。
独創的な弾き回しの新鮮さにぐいぐい惹き込まれながらも、
逆に身体や神経はぐったり疲れてるから、
ある瞬間ストンと眠りに入り込む瞬間が妙に心地よかった。

八本あった先週に比べ、今週のイベントは
土曜の石井智子スペイン舞踊団(ロルカⅢ)と、
日曜の徳永兄弟レクチャー(タブラオの現場~アレグリ編)だけなので、
少し中休み(=仕事)できる状況。
年齢と共に好ましさを増す〝わが世の秋〟を、じっくり満喫したい気分 ><

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年10月①

2016年10月01日 | しゃちょ日記

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2016年10月14日(金)その2696◆今枝友加

昨夜のパセオライヴVol.34。
今枝友加カンテソロライヴ。
ギターは俵英三。

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ストレートな感動が残る、今枝友加だけに可能な迫真ライヴ。
震える心でライヴ直後に来年の出演依頼を。
今回はどうしてもカンテソロ中心で聴きたかったので無理にお願いしたが、
来年以降の内容はオールフリーにて依頼。

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2016年10月14日(金)その2695◆梁塵秘抄

「千年前の日本に、ジプシー文化が存在した」

今宵は平富恵スペイン舞踊団〝梁塵秘抄の世界〟。
会場は渋谷・セルリンタワー能楽堂。
わくわく感満載のタイムトラベル・ファンタジー。
音楽監修は石塚隆充で、奥本めぐみも出演!

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後白河法皇・編『梁塵秘抄~りょうじんひしょう』の音楽は、
NHK大河の平清盛によく流れていたよね。
ん・・・・平、か。

 遊びをせんとや生れけむ
 戯れせんとや生れけん
 遊ぶ子供の声きけば
 我が身さえこそ動がるれ

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2016年10月13日(木)その2694◆不器用ですから

「お前の器用貧乏はあとあと苦労するぞ」

四つ上の兄に末っ子の私がそう諭されたのは高校時代だが、
それが大当たりだと実感したのは四十代である(遅っ)。
器用というのはその場しのぎには有効だが、
実は後々たくさんのツケを残す厄介性質なのだと。
       
ところが巧くしたもので歳とともに、やれ物忘れだ、やれ老眼だ、
やれ腰痛だ、やれ高血圧だ、やれ赤いタマぽ~んだと、
瞬発力をマイナスする要因が増えてくると、
その場しのぎの器用さは自然と影をひそめ、
今では押しも押されぬ不器用人間へと成長した。
すべてに鈍くどん臭くなるのが難点だが、一方で
他者に寛容になれる(←人類共存の夢)という絶大なメリットが唯一生じる。

実に単純明快な老化現象なのだが、これを〝熟成〟やら〝老成〟などと
自讃しても犯罪にはならないところもありがたい。
まあ悲観するタイプの人も楽観するタイプの人も、
皆同じように死んでゆくわけだから、
すべて物事はお好みの捉え方次第とゆーことで。

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2016年10月12日(水)その2693◆追憶

昨夜のアルバロを偲ぶ会。
極上のフラメンコが発生したそのフエルガの模様は、
おそらく伝説となってゆくことだろう。

リハとレッスンで出席できないからと、参加費と差し入れを持参して
開場前に駆けつけてくれた超多忙の大物バイラオーラ。
懐かしいあのアルバロの徳はこんなところにも象徴されていた。
そして歌いまくってくれた甥ダビ・ラゴスのフラメンコには、
師でもあったアルバロの霊感がほのかに、しかし鋭く宿っていた。

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2016年10月11日(火)その2692◆カンテの化身

無意識のスタンディングオベーション。
15年ぶりくらいでやってしまった。
前回はたしかパコ・デ・ルシアの最後の来日公演。

昨晩のダビ・ラゴス+エンリケ坂井のライヴ。
ダビはまるでカンテの化身のようだった。
初顔合わせのエンリケのあまりの好サポートに、
少しの間ダビは面食らったのではないかと、私には思えた。
その後のダビはすべてをエンリケに任せ、魂のアクセルを最後まで踏みまくった。
そして引き続き今宵は、ダビの伯父であるアルバロのオメナヘ。
まだ席はあるので、どなたでもご参加を。
https://www.facebook.com/events/617058885138129/

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2016年10月10日(月)その2691◆アルバロとダビ

本日月曜はダビ・ラゴスのクルシージョとライヴで、
このあとパセオを出発して会場の要町スタジオ・カスコーロへ。
ギター伴奏はどちらも、聖なるフラメンコの使徒・エンリケ坂井。

そして明日火曜はアルバロのオメナヘ(高円寺エスペランサ)。
ダビとともに、誰からも愛されたアルバロの想い出にどっぷり浸りたい。
参加費は3000円1ドリンク付で、どなたでもご参加大歓迎!
お申し込みは、paseshop@paseo-flamenco.com

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2016年10月9日(日)その2695◆ラ・タララ

滅多には生じない戦型のスリリングな攻防。
佐藤六段のギリギリの攻めが強豪・屋敷九段を倒した今朝のNHK将棋。
それはリスクをものともしない〝踏み込む勇気〟を絵に描いたような渾身アート。

さあ、30分後には階下のスタジオで、
石塚隆充『誰にも歌えるフラメンコ』がスタート。
本日テーマ曲はロルカの名曲『ラ・タララ』。
カリスマ大歌手カマロンの大ヒットアルバム『時の伝説』に
収録されたこの曲を、これまで何百回聴いたことだろう。
歌うのは初めてだが、他の参加者の迷惑にならぬ程度に
〝踏み込む勇気〟を発揮したい。

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2016年10月8日(土)その2694◆タブラオ出演の準備

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本場のフラメンコの現場を熟知する徳永兄弟。
その経験値と知恵の冴えを、ライヴステージのみにとどまらず、
フラメンコ全体の水準アップに活用すべく生まれたこのレクチャー。
        
10/23日曜13時『タブラオの現場/アレグリアス編』
http://www.paseo-flamenco.com/daily/2016/10/529.php#005922
          
タブラオに出演する(または近い将来出演する)方々が主な対象。
しばらくスペインのタブラオで踊っていないプロ舞踊手にも推奨できる内容だが、
私のような観る聴くド素人にもハッとするような発見のある講座でもある。
          
なかなか知ることの出来ない、タブラオ出演の事前打ち合わせ・リハ・本番のコツを、
本場仕込の兄弟がわかり易く伝授する実践お役立ち講座。
知ってると知らないとでは本番に大きな差が出てくる、徳永兄弟によるお宝レクチャー。
最後にミニライヴやCDサイン会もついて3000円はコスパ抜群と
自画自讃するパセオ講座。ちなみに、自我爺さんではない。

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2016年10月7日(金)その2693◆自由の謳歌

家人が渡西した十日ばかり、毎日洗濯をしていた。
職業を転々とした若いころから、洗濯が好きだったことを想い出す。
職業洗濯の自由とはこのことか。

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2016年10月6日(木)その2692◆アルバロのオメナヘ

来週火曜はアルバロのオメナヘ。
(10/11火曜 19時~高円寺エスペランサ)

アルバロの可愛い甥である大物歌手ダビ・ラゴスからの依頼で、
その一周忌をセッティングした。
告知方法がヘボだったみたいで(汗)、参加予定者はまだ三十名程度。
ちょっと寂しいので再度のお誘いです。
参加費は3000円1ドリンク付で、アルバロの唄や人となりを好きだった方なら、
年齢・体重を問わずどなたでもご参加大歓迎!
お申し込みは、paseshop@paseo-flamenco.com

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2016年10月5日(水)その2691◆血圧と感動

芸術の秋いよいよ到来!
日曜からはややハード、パセオ12月号と新年号は土曜までにメドを。
そして血圧は低めに、感動は高めに!

1009(日)13時 パセオ講座/石塚隆充
1010(月)15時 ダビ・ラゴスのクルシージョ
1010(月)18時 ダビ・ラゴス&エンリケ坂井 カンテライヴ
1011(火)19時 アルバロのオメナヘ
1013(木)20時 パセオライヴ/今枝友加
1014(金)19時 平富恵スペイン舞踊団公演
1016(日)18時 谷淑江 バッハに舞うスペイン舞踊

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2016年10月4日(火)その2690◆同じならば

「永遠の敗者」と呼ばれた男。       
あっと驚くパレスチナとの和平合意でノーベル平和賞を贈られた
元イスラエル大統領シモン・ペレス氏他界。

東京新聞〝筆洗〟の即時性と鋭い閃きにはびっくりさせられることが多い。
何十年間かぶりに切り抜いた記事からペレス語録を。

「悲観主義者も楽観主義者も同じように死んでゆく。
 しかしどう生きるかに違いがある」

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2016年10月3日(月)その2689◆親切なアドバイス

11月からは月三本ペースとなるパセオフラメンコライヴ。
抜群のセンスを持つこのシリーズライヴ来場者全員にはなんと、
受付あたりでウロウロする主催者(私)とお気軽に握手できる特典があるのだが、
その特権を行使される方が皆無であることは実に残念だ。
「日本人は奥ゆかしい」と私は推察するが、
「日本人は汚いものには近寄らない」とスタッフたちは口を揃え、
さらに「握手してくれる人たちにギャラを払ったらどうか?」と
親切にアドバイスしてくれた(TT)

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2016年10月2日(日)その2688◆血圧ブーム

まるでソレアのような本格総力戦。
若い佐々木五段の腰の入った攻めが、
日本一の受け師・木村八段を破った日曜午前の将棋NHK杯。

血管がブチ切れそうなので以前からの高血圧をこのひと月で下げまくったはいいが、
若い頃から気合いと強運だけで世渡りしてきた人だから、
血圧が下がりそれと比例するようにテンションが上がらない状況にいちいち新鮮な驚きがある。
老成なのか子羊化なのか? そこはビミョーであり、
この分岐点でまた新たな選択の自由にめぐり合ったことになる。

今朝の両雄のプロ将棋は、冷静な本格志向のギリギリのせめぎ合いであり、
血圧が高かろうが低かろうがやるべきことは一緒だと、わかり易く示してくれた。
きのうのガルロチ村松尚之オーナー(写真/Ⓒ編集部井口)への
インタビューの印象と何故かピタリ重なり合った。
    
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しゃちょ日記バックナンバー/2016年09月②

2016年09月01日 | しゃちょ日記

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2016年9月30日(金)その2687◆ガルロチの船出

 

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これから幾つか先約を片づけ、新宿ガルロチのオープニングへ。
内装・料理含め、なんかドキドキするねえ。
帰宅後は片岡愛之助さんのアナザースカイを忘れずチェック。
明日土曜はガルロチ・オーナー村松さんインタビューで
パセオ新年号本文4頁記事を作成。
質問のポイントはこんな感じか。リアル本音での回答は了承済み。

 

◆エルフラメンコを引き継いだきっかけ。
◆「開かれたタブラオへ」の意図。
◆スペイン料理のテコ入れについて。
 さらに料理監修者山田チカラ氏との出会いの経緯。
◆継承する伝統、そしてこれからの革新。
◆〝ガルロチ〟命名の理由。
◆ガルロチの見どころ。
◆フラメンコ愛好家に伝えたいメッセージ。

 

他に聴きたいことがあれば書き込みよろしく

 

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2016年9月30日(金)その2686◆フラメンコが歌える!

レクチャーの参加対象は入門者~プロまで、
バイレ・カンテ・ギター・観る聴く専門まで。
そうしたバリアフリー感の中、
リズムと音程に若干問題のある私も毎度参加するので、
「気分的に助かる!」と受講者仲間は共感を隠さない。

カンテを歌ってみたい人に、
優しく巨大な門戸を解放してくれたカンタオール石塚隆充。
そのパセオ発行CD付カンテ教本は今月半ばに発行以来、
想定を上回る売れ行きで年内にも初版完売の勢い。

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その出版を記念する大人気のパセオ講座
「石塚隆充/誰にも歌えるフラメンコ!」第三回目は、
みんな知ってるロルカの名曲『ラ・タララ』を歌う。
歌う歓びを満喫ながらフラメンコへの理解が深まる新鮮レッスン、
百聞は一見に如かず。

日時◆2016年10月9日(日)13時~14時半(12時半開場)
受講料◆90分/3,000円(当日受付にて)
会場◆スタジオ・アルソル(丸の内線「東高円寺」徒歩6分、
   JR・東西線「中野駅」徒歩10分/フラメンコ協会の1階スタジオです
★当日テキストは無料配布、必要な持ち物もありません。
★レクチャー終了後はCD付カンテ教本(2,500円税別)のサイン会を!

定員は30名、予約はお早目!
☎03-6382-4611 メール:paseshop@paseo-flamenco.com
主催◆月刊パセオフラメンコ

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2016年9月30日(金)その2685◆片岡愛之助VS佐藤浩希

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今晩23時アナザースカイ
パセオ最新号を飾ってくれたこのお方。
稀代のフラメンコ演出家&バイラオール佐藤浩希との対談もこの折実現!

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2016年9月29日(木)その2684◆新宿ガルロチ

9/30金曜。
月末の各種締切スケジュールをツメツメに巻き、
明晩の楽しみは新宿のタブラオフラメンコ〝ガルロチ〟のオープニングパーティー。
  
ここに漕ぎつけるまでの険しい道のりを察するだけで、
人ごとながら冷や汗が吹き出す。
莫大なリスクを呑みこみ、フラメンコの未来に人生を懸ける村松さんの
頼もしい決断行動に直接感謝を伝えたい。
後日改めて、ガルロチ・オーナーの心境をインタビュー(パセオ新年号に掲載)する。

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2016年9月28日(水)その2683◆川島桂子ソロライヴ

 三十年近く前、バイレ初級者で超優秀なグラフィックデザイナーだった川島桂子とパセオ編集部の面々がつるんでカラオケに行ったことがある。彼女の素人離れした本格歌唱には一同ド肝を抜かれたものだが、当時はまさかここまで大成しれくれるなんて誰ひとり予想できなかった。
 初回ライヴではオーソドックスなプログラムで、律儀に真っ向勝負してくれた川島桂子。終演後のフエルガで歌ったこの酔いどれ歌姫のソレアには魔物が降りて来ていた。川島劇場はライヴ終了後も続くのである。
 意図したわけではないが、この10月は川島桂子&今枝友加の極上カンテソロライヴの二本立てとなる。今枝からはフラメンコ愛を、川島からは人類愛を聴く私。まったく持ち味の異なる極めて魅力的な歌い手の、それぞれの熱唱を深く記憶に刻めることのできるこの秋の幸運。以下、本人コメント。

「昨年五月に出演させていただいてから、今回が二度目のパセオライヴになります。カンテ以外にも歌うようにご要望をいただいているので、プランニング中です。今回も伴奏はエミリオにお願いしました。彼の操る魔法の絨毯に乗って、アリちゃん、ユウスケ、ヨウスケと頼もしい男子に支えてもらいながら本番を楽しみたいと思います。個人的には、今回のライヴは日本のフラメンコの先輩たちへのオメナへの気持ちを捧げたいと思っています。楽しんでいただけるよう頑張ります」
                  (月刊パセオフラメンコ2016年10月号より)

パセオフラメンコライヴVol.35 川島桂子 ソロライヴ
2016年10月27日(木)20時開演/高円寺エスペランサ
※予約受付中!
昼(セルバ)☎03-3383-0246
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

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写真「2007年新宿エルフラメンコにてペペ島田氏と」Ⓒ大森有起

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2016年9月27日(火)その2682◆

きのうの早退夏バテ静養が効いて、
全快とまではゆかぬものの回復感は上々。
酒を抜いたノンストップ爆睡七時間もよかったみたい。
横になって、古今亭志ん生(唐茄子屋政談)、桂文楽(船徳)、桂三木助(芝浜)、
三笑亭可楽(らくだ)、三遊亭圓生(百年目)あたりを久々にみっちり聴いた。
圓生がアントニオ・マイレーナに、 三木助がダビ・ラゴスに聞こえた。

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2016年9月27日(火)その2681◆今枝友加ソロライヴ

「かくも重層的で骨太なルーツを持つ今枝友加という存在には、今後の活躍と日本フラメンコ界の行く末をも左右するであろう力を感じさせるに十分なものがありました。太くたくましい根で大輪の華咲く大木、それが今枝友加のフラメンコ」(石井拓人/本誌公演忘備録より)。
 協会新人公演の奨励賞ダブル受賞(カンテ&バイレ部門)の唯一の達成者である。「初めてフラメンコを観る方から年季の入ったフラメンコ通までを一挙に魅了!」という原則以外はすべて主役次第という当企画だが、二度目となる今回は「出来ればカンテ中心で」とつい要望したのは、親しい私の周囲にそれを熱望する今枝ファンがあまりに大勢いたから。以下は今枝のコメント。

「念願だった俵氏とのカンテライヴが遂に実現します! 基本的にはファミリアみたいに大所帯でのライヴが大好きですが、俵さんとは絶対にサシでと決めていました。しかし、スペイン滞在中も、パセオライヴ初回でもバモス公演でもラブコールをかけ全てフラれてきました。そしてやっとスケジュールも合い、彼にしか出せない漆黒の音を堪能できる日が来ました! この日はただただ、俵氏のギターと共に純粋にカンテを楽しもうと思います。パルマには尊敬する我が先輩、井山直子さんを迎えてお送りします。彼ら2人のフラメンコ愛に支えてもらいつつも、私も培ってきたものを誇りを持って全て出し尽くすつもりです」(月刊パセオフラメンコ10月号より)

パセオフラメンコライヴVol.34 今枝友加 ソロライヴ
2016年10月13日(木)20時開演/高円寺エスペランサ
今枝友加(カンテ)
俵英三(ギター)
井山直子(パルマ)
※立ち見席(椅子付き)数枚あり!
昼(セルバ)☎03-3383-0246
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

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(写真は大森有起)

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2016年9月26日(月)その2680◆明日には全快

微熱でふらふらするので、朝イチでパセオそばの医院へ。
風邪かと思ったら、遅れてきた夏バテだって。
漢方と熱冷ましを処方してもらい、そこそこ具合が良くなった。
今日締めの企画書が済んだら早退の段取り。
横になって名人たちの古典落語を存分に聴きたい気分。
そのまま爆睡で、明日は全快の見込み。

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2016年9月24日(土)その2677◆ソレアを踊る最強レクチャー

「どんな心情で踊れば?」

ソレアに初挑戦する踊り手は異口同音にそう云う。
身体能力や技術がどんなに達者でも、ソレアの壁は厚い。
内なるセンスや教養が伴わないと、いつまでたってもソレアは降りてこない。

カンテフラメンコ研究の第一人者エンリケ坂井による
「カンテフラメンコ奥の細道」、その第二回目は「ソレア・デ・カディス」。

上は三枝雄輔(超一流プロ)から、下はパセオ社長(三流ど素人)までが
こぞって絶賛する、誰もが参加できる間口の広い深淵レクチャー。
9/25(日)午前11時より90分、お申し込みは(↓)
http://www.paseo-flamenco.com/daily/2016/09/626_1.php#005931

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場違いに思えて参加をためらった6月の初回レクチャー(ソレア・デ・アルカラ)。
受講の楽しさと清々しさ、そして芸道の奥の細道を垣間見た、
受講後の頼もしい充実感を想い出したよ。

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2016年9月24日(土)その2676◆大吉

声や雰囲気が、役者の船越英一郎さんそっくり。
本人は「いえ、人殺しみたいな顔ですから」と謙遜するが、
なるほどドンピシャである(汗)。
パセオやフラメンコ協会の二軒おとなり〝大吉〟の大将、
もっと云うと焼き鳥と占いの名人である。

週にいっぺん、その大吉で独り呑む。
カウンター奥の私の指定席には、竜王戦(読売新聞の将棋欄)のページを
切り取った一週間分のストックが用意されている。
この春、愛読する〝週刊将棋〟が廃刊となり、週明けにそれを読み読みここで
呑むのを極上の歓びとしていた私がその喪失感に悄然とするのを見かねた大将が、
頼みもしないのにこんな手の掛かる特別サービスを始めてくれたわけ。

まあそうは云いつつ、食い物の旨さと客商売で磨き抜かれた彼の
絶妙な対話センスを楽しみに通っているわけで、
気取らず落ち着いて呑める昭和な郷愁感というのが、
若干くたびれたこの老いぼれにはたいそうありがたい。
持つべきものは行きつけなりか。

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2016年9月23日(金)その2675◆快心のエミリオ!

昨晩のエミリオ・ソロライヴは完全燃焼の大盛り上がり!
協演の平松加奈、朱雀はるな、塩谷経、三枝雄輔も本領発揮。
観客席も川島桂子、今枝友加、屋良有子などなど豪華絢爛。
俳優の長谷川初範さん(はるなちゃんつながり)もご来場。
そのアンコール、舞台に呼ばれた今枝友加ちゃんがブレリアを一節歌って、
そのまま帰りの最終新幹線めざしダッシュで抜け出る姿が印象的(笑)

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2016年9月22日(木)その2674◆片岡愛之助&佐藤浩希

20日発売のパセオフラメンコ、
表紙は片岡愛之助さんと我らが佐藤浩希だよーん!

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2016年9月21日(水)その2673◆躍進する徳永兄弟

第118回スーパーリクライニングコンサート
徳永兄弟フラメンコギター・デュオリサイタル
2016年9月16日(金)/東京(代々木公園)Hakuju Hall
【ギター】徳永健太郎/徳永康次郎

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 理想的な音響で知られるHakuju Hall(白寿ホール)は、クラシック音楽通には夢のような豪華テアトロ。そのホール主催の人気シリーズ企画に徳永兄弟が招かれたことには大きな意味がある。すでにメジャーシーンで大活躍を続ける沖仁に続き、いよいよ徳永兄弟も一般音楽シーンに漕ぎ出す、そんなエポックとなるであろうこの注目の単独劇場公演。観客席はまずそのスタイリッシュで精妙なアンサンブルと、技術性・音楽性の高さにびっくりしたに違いない。えっ、フラメンコギターってこんな高度なこと出来るのっ?みたいな嬉しい裏切られ感がまんべんなく会場全体に漂う。

 デュオ曲はお馴染みのオリジナル、ブレリア(解放)、アレグリアス(夜明け)、ファンダンゴス(魂の旅人)、そしてみんな知ってる〝赤とんぼ〟(山田耕筰作曲)のカヴァー。ソロでは兄健太郎が師匠ペドロ・シエラの仄暗い詩情の超絶技巧ファルーカを鉄棒の内村航平のように完璧に決めた。弟康次郎の古典(シギリージャ・デ・ヘレス)は口うるさいフラメンコ通を唸らせる極渋の凄味ある名演。おお康ちゃん、そこまでやれんのかいっ!と、正直わしゃぶっタマげた。新作落語の売れっ子噺家が古典落語の大作を一発で仕留めるような痛快感。
 そして、ラヴェルのピアノ曲のようにナイーブに洗練されたフラメンコ版〝赤とんぼ〟は、現代フラメンコだけに可能なファンタスティックな作品に仕上がっていた。このアレンジに要した期間は一週間ほどだと云うが、演奏効果も高いあの精密な構造を短期間で仕上げる力は尋常でない。11/16パセオライヴではバッハの名曲シャコンヌを彼らにリクエストしているのだが(汗)、こりゃ早くもゾクゾクの予感。こんな私の無茶振りの如く、いろんな方面から様々な要望を託されることの多い兄弟は、実は確かなセンスで冷静に自分たちの現在・未来を見据えている。

 曲間のMCも達者になった。健太郎はビセンテ・カリージョのカニサレスモデル、康次郎はテオドロ・ペレス、バランス良く伸びるお気に入り愛器について語る彼らはとても楽しそう。兄弟のオリジナル、伝統フラメンコ、他ジャンル曲のフラメンコヴァージョン、そして様々なミュージシャンとの協演、オーソドックスなバイレ・カンテ伴奏。これら多種多様な局面において徳永兄弟は、手抜きのない高いクオリティで果敢に攻め続ける。毎回毎回結果を出しながら前進するのが徳永兄弟の流儀なのである。(小山雄二)
    
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2016年9月20日(火)その2672◆ダビ・ラゴスのブレリア講座

ダビ・ラゴスのブレリア・クルシージョ。

縁あってあのダビ・ラゴスのクルシージョを担当することに。
参加対象はカンテ練習生、プロの歌い手、
そしてブレリアを踊るコツをつかみたい踊り手、そしてダビのファン。
ブレリアの最も深い領域への理解を深め、
フィエスタで歌に乗りながら粋に踊るためのコツをつかむ欲張りなクルシージョ。
ぶっち切りの実力者〝ダビ・ラゴス〟、この機会を逃す手はないぞっ!

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10月10日(月・祭)
開講15時(開場14時40分、終了は16時半の予定)
講師◆ダビ・ラゴス
通訳とギター/エンリケ坂井
会場◆スタジオ・カスコーロ(有楽町線&副都心線「要町駅」徒歩7分)
参加費◆6,000円(パセオ定期購読者は5,000円)
予約◆ paseshop@paseo-flamenco.com

★ダビ・ラゴス/プロフィール
ヘレス出身。叔父故アギラール・デ・ヘレスの影響でプロの道に進む。
2000年ビエナルでデビュー 。
2009年発表のCD「エル・エスペホ・エン・ケ・メ・ミロ」で優秀ディスク音楽賞を受賞。
2014年ラ・ウニオンのカンテ・デ・ラス・ミナス賞など、同時に5つの賞を受賞。
スペインの著名アーティストと数多く共演し、フラメンコ界を代表するカンタオールとして活躍中。(https://youtu.be/uJy9fdv4Blc

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2016年9月19日(月)その2671◆レッド

「〝愛〟の反対語は〝憎悪〟ではなく〝無関心〟」

巧みなストーリーと辛辣なユーモアで、
世界中の読書家に愛されたサマセット・モーム。
かつての日本でもモーム・ブームは永らく続いたから、
その翻訳ものは学生時代にすべて読み尽くした。

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映画にもなった『レッド(赤毛)』は、
冒頭のテーマを奇抜なストーリーで描き切っていたが、
二十歳そこそこでそういう男女の込み入ったニュアンスを実感できるはずもない。

冷静で皮肉なモームの人間観察は両刃の剣であり、
それをそのまま学習・実行してしまうと、
世渡り的には裏目と出るケースも多いだろう。
まあ、少なくとも私の場合はそうだった(涙)

優れた文学というのは、がっつり本質を突いてしまうから、
劇薬と良薬の両側面を持つ。
五十代の私の十年間というのは、
そういう劇薬からの解毒期間であったようにも想えてくる。
しかもまだまだ抜けちゃいない(汗)

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2016年9月16日(金)その2670◆徳永兄弟のテアトロライヴ

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今宵は徳永兄弟の単独劇場公演。
ホール主催のクラシック系シリーズ企画なんだが、そのプロデューサーの慧眼に拍手!

会場は以前住んでたご近所の白寿ホール。
生ギターの音響の良さでは都内トップの劇場だろう。
(ちなみにライヴハウスならエスペランサの吹き上げ二階席がダントツ)

外側の注目をも集める彼らだから、旧知の音楽関係者もたくさん押し寄せることだろう。
同窓会のような打ち上げ(なぜかイタリアンらしい)ののち、
余力あらば懐かしの行きつけ代々木八幡どさんこへ。
おっと、忘備録(パセオ12月号)も書かなくっちゃな。

コメント
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しゃちょ日記バックナンバー/2016年09月①

2016年09月01日 | しゃちょ日記

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2016年9月15日(木)その2669◆隆充のCD付カンテ入門

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いよいよ本日発売!
石塚隆充のCD付カンテ教本、2,500円税別。
代表的な全十曲を収録。
     
ソレア
アレグリアス
ティエントス
ブレリア・デ・ヘレス
シギリージャ
マラゲーニャ
タンゴス
セビジャーナス
タラントス
マルティネーテ
   
タカミツの超人気講座、発売記念レクチャー(10/9)はこちら

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2016年9月15日(木)その2668◆危ねえ予感

屋良有子、石川慶子、宝。

何かやらかしてくれそうなスーパーな予感。
今宵はご近所、座・高円寺でこれ。
ぶっ飛びトライアングルをずっと楽しみにしてた。
忘備録(パセオ12月号)は小倉編集長。

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2016年9月14日(水)その2667◆本音のエミリオ

「こちらのやりたいことを一瞬にして察知してくれる。
そしてそれを実現してくれる引き出しが豊富であること」

 何故エミリオなの?と、信頼できる踊り手・歌い手たちに問うと、異口同音に冒頭のような返事が返ってくる。六月のフラメンコ協会新人公演でも17人の出演者のギター伴奏を務めた、いま最も売れっ子のギタリストなのである。
 そんな彼にこのシリーズライヴ出演を依頼したのは昨年暮。任せてくれよと胸を張った頼もしい笑顔は忘れ難い。バイレやカンテの伴奏に明け暮れながらも、彼にはソリストとしての充分な実力も矜持もある。じゃあ、思い切り好きなようにソロライヴしてくれよというのが唯一私の要望。日頃から彼の熱いサポートを受けるアルティスタたちにこそ、彼の本音のフラメンコを聴いて欲しいと切に願う。

「9/22カサ・デ・エスペランサのソロライヴは、私にとってとても重要なライヴです。ギター伴奏者としてのエリリオ・マジャを知る人は多いですが、ギタリストとしてのエミリオ・マジャを知る人は少ないからです(笑)。
 だからこそギター中心のソロライヴをやりたかった。スペインではもちろん踊り手や歌い手と一緒にステージを創りましたが、ソリストとしてステージに立つことも多くありました。皆さんに楽しんでいただけるようなフラメンコをするので、この機会に是非、いつもと違う私のギターを聴きに来てください」(月刊パセオフラメンコ2016年9月号より/小山雄二)
           
パセオフラメンコライヴVol.033
エミリオ・マジャ ギターソロライヴ

9月22日(木)20時開演
於:高円寺エスペランサ
エミリオ・マジャ(ギター)
塩谷経(ギター)
朱雀はるな(パーカッション)
平松加奈(ヴァイリオン)
三枝雄輔(バイレ/パルマ)

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そして、当夜のプログラムは。
Minera
Solea
Seguirillas
Buleria
Tangos
Jaleos
Rumba
Fin de fiesta ( baile yusque bulerias)

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2016年9月13日(火)その2666◆アルバロを偲ぶ会

アルバロを偲ぶ会

誰からも愛されたアルバロ急逝から早一年。
彼の甥ダビ・ラゴスの願いで、この秋その一周忌を。
アルバロの歌や人柄を好きだった方なら、
プロもアマもなく誰でも参加オッケー。
みんな遠慮がちみたいで、参加予約はまだちらほら。
肩の凝らない会なので、寂しがり屋のアルバロのために、
どうかみなさん遠慮なく押しかけて欲しい!

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10月11日(火)19時~高円寺エスぺランサ 参加費3,000円
参加申込はこちら
アルバロを慕う参加者でいっぱいにしたい。
22時ころまではやっているので、スタート時間に遅れても大丈夫。

日本の仲間からアルバロの写真・録音・録画を集め、
世話になった彼を追悼するアルバムを制作したいというダビの心がうれしい。
資料を持ってる方はどうぞご協力を!
ダビもきっと歌ってくれることでしょう!

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2016年9月12日(月)その2665◆希望のともし火

「人間同士の対戦に意味があるのか?」

人工頭脳の飛躍的進化。
囲碁や将棋のプロ棋士たちは、危機的テーマに直面している。
死活問題でもあるのだが、真摯な彼らにとっては、
それよりも〝使命〟の行方のほうが遥かに重要問題なのだ。
この先もさまざまなジャンルで、こうした難問が発生するだろう。

「人工頭脳との協働」による新たな創造という選択肢が急速に現実的になってきた。
まっ先に「お茶ノ水博士&鉄腕アトム」のイメージが浮かぶ。
希望のともし火。うーむ、やはり手塚治虫は偉大だ!

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2016年9月11日(日)その2664◆運慶

「なに、あれは眉や鼻を鑿(のみ)で作るんじゃない。
あの通りの眉や鼻が木の中に埋っているのを、
鑿と槌(つち)の力で掘り出すまでだ。
まるで土の中から石を掘り出すようなものだからけっして間違うはずはない」
             ――― 夏目漱石『夢十夜』(第六夜の運慶)より
               
木曜晩のディエゴ・ゴメスのカンテライヴ。
三曲目のティエントの途中で突如、こうした状況が発生した。
予測はしていたし、だからこそディエゴに出演依頼したわけだが、
こうして超上質のアルテが現れる瞬間とその真摯に安定した持続の時は、
それなりに苦しい人生に、生きる意味を明快に自覚させる。

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人それぞれ対象は異なれども、こんな快感を思う存分
自ら発見できるのが人類の特権なのだろう。
至福のライヴからの家路、こうした傾向のアルテの似たもの探しをしていた。
将棋の中原誠・第十六世名人の、太陽のように強く大らかな自然流、
落語の八代目三笑亭可楽の、渋い低音の不思議と上品なべらんめえ調、
ギターの原善伸の、精密な構築性から生じる豊潤にして芳醇な生命力。
これらは個人芸だが、協働芸においてもバロック音楽の名門ラ・プティットバンドなどにも、
運慶のエピソードを連想させるアルテの至福があったことが想い当たる。

ついついケレンやゴマカシに走る自分とはまるで対極となる世界なのだが(汗)、
こうしたセンスを大切に身の内に入れて置くことで我が身を救おうとする、
何ともハンパで猪口才なバランス感覚に苦笑。

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2016年9月8日(木)その2663◆縮図

「反則すれば即負け」。

そういう世界に永らくいたので、審判それぞれの主観を重んじるサッカーなどは、
どこまで反則がオッケーなのかがバラバラで、妙にシラけることが多い。
つい先日も世界戦の中継を観ていて、そのジャッジがあまりに不可解・・
というより不愉快だったので、前半途中でニュース番組に切り変えてしまった。

「それも含めてのサッカーなんですよ」
スポーツにも詳しい若者に諭され、このひと言で腑に落ちた。
つまりサッカーというのは、一筋縄では行かない現実の国際情勢くらいに微妙で複雑なのだと。
単純にいわゆるスポーツマンシップの括りで観ること自体、とんだ勘違いであると。
国際情勢の縮図、なるほどそういう視点ならば、ジャッジ基準の曖昧性も含め、
むしろ限りなく人間の現実に踏み込む奥深いスポーツだと看做すことも出来る。

ところで。日本の相手国・タイの選手のプレイマナーにはやたら好感を持った。
だからタイは弱いんだというサッカー通の声が聞こえて来そうだが、
強くったってマナーや気性のいいプレイヤーは、どんなジャンルにもたくさんいる。

もちろん勝負の世界は大好きだし、
また同じ日本人の活躍に大盛り上がりするのも大好きなんだが、
実は勝ち負けよりも勝負のプロセスそのものに興味や希望を見い出してしまう性癖というのは、
バッハやフラメンコなど異国の文化にやられた人間の宿命なのかもしれない。

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2016年9月7日(水)その2662◆夢の中へ

6時起床。
朝風呂に軽いストレッチ。
ニュースを観ながら、豆乳カフェオレと、
フルーツ・ヨーグルト・蜂蜜の軽い朝食。

8時半パセオ出社。
メール・チェックでウォーミングアップ。
9~12時で本日メインの仕事を全力で片づける。
本気の限界は1日3時間という、ややくやしい体力的現実。

正午きっかり、編集部に配達されるランチ。
ご近所の高級割烹の本格チョー旨弁当なんだが、
500円味噌汁付という最良コスパゆえ、すでに一年近くとり続けている。
技と出汁で食わせる薄味なので、血圧がずいぶん下がったのは望外のラッキー。

昼めしのあとは小1時間〝夢の中へ〟と溶ろけつつ(昼寝)、
むっくり起きて各種実務を淡々と片づける。
で、くたびれる頃(18時)にはパセオを出て徒歩5分で帰宅。
風呂上がりのビールの快感を全身で味わい、これで酒はおしまい、
ニュースを観ながら野菜&肉か魚介の軽めの夕食。
寝っ転がってバッハやパコや落語を聴く。
何かのためにではなく、ただその瞬間を聴くために聴く。
それから小1時間は肩の凝らない読書。
何かを学ぶためではなく、ただその瞬間を読むために読む。
で、眼がくたびれてきた頃合いで就寝。

身の丈に程よい半隠遁生活・・・みたいな。
まあこんな安穏なバランスも、ライヴ・取材・呑み会やらで
週に二日がいいとこなんだが、こういう大人しい生活が妙に新鮮で好ましい。
飽きの来ない素朴なルーティンの案外な楽しさ。
これも見つけにくい〝探しもの〟のひとつだったのかもしれない。

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2016年9月6日(火)その2661◆やられたわ

【月刊パセオフラメンコ11・20発売号・公演忘備録/第一稿】

加藤美香とスタジオ・アルバ
2016年9月1日(木)/東京(高円寺)エスペランサ
【バイレ】加藤美香/遠藤美穂/上野尚子/大津絵里香
【カンテ】森薫里
【ギター】鈴木淳弘
【カホン】岡田欣士

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 華やかなオープニングがもたらす生理的快感が、このフラメンコライヴの充実を早くも予感させる。初めてフラメンコに触れる人々をも一気に魅了するであろうエキサイティングなスピード感の群舞。シンプルで分かりやすく、長過ぎず短過ぎず、かつドンピシャな構成演出がキラリと光る。

 バイレソロ一番手は大津絵里香のアレグリアス、続いて上野尚子のタンゴ・デ・マラガ。スタジオ・アルバのこの美人ルーキー二人は、絵心を感じさせる美しい踊りでステージ前半を盛り上げる。共にまだ体幹は弱いが、健気で瑞々しい魅力がその弱点を上回り、大津の伸びやかさと上野の緻密な美しさは、そのまま彼女たちの明るい未来を照らし出していた。短い休憩をはさみ、鈴木淳弘はスペインの詩情豊かな情景を映し出すオリジナルギター曲『丘の風』を快演。淳ちゃんのユーモア&ペーソス満載MCにもびっくり。

 そして2011年協会新人公演の奨励賞受賞以来、久々に観る遠藤美穂。あの折のシギリージャの尋常ならぬ集中力に深い感銘を受けた私は彼女を本誌対談に担ぎ出したものだが、五年ぶりに観る遠藤は見事なまでの成長を遂げていた。すでに風格さえ感じさせる静と動のコントラスト。表現は幅を広げ、特徴だった彫りの深さはより深くなった。そのソレアの後半、孤独の慟哭の中に静かな微笑を浮かべるシーンは、彼女の着実な深化を象徴していた。

 その遠藤が対談の中で神のように慕っていた彼女の恩師・加藤美香がラストを締める。加藤のステージを観るのはおそらく二十年ぶり。スタートしたばかりの協会新人公演で準奨励賞を受賞した頃から注目していたが、派手に表舞台に立つことは少ない彼女の、奨励賞受賞者を多く輩出する教授面の確かな手腕だけは伝え聞いていた。複数の信頼筋からの熱い薦めによってこの忘備録取材を決めたのだが、加藤美香のアレグリアスは想像を遥か上回るクオリティ。その力強さと優美さ、瞬発力と持久力、表現と渾然一体となる高い技術。全篇に漲る明るい艶と、一瞬たりとも客席を飽きさせないエンタテインメント性、そしてまたしても絵心抜群の絶妙な構成力。若い頃から突出したダンサーだったが、ここまで〝大人の女性のフラメンコ〟を磨き抜いた昨今の加藤美香を知らずにいた自分のトホホぶりに呆れた。終演後も超満員の観客は興奮のあまり家路をためらう。その対応に追われる加藤と直接話すことも出来なかったので、これからパセオライヴ出演依頼のメールを書く。(小山雄二)

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2016年9月5日(月)その2660◆フラメンコ 奥の細道

「これこそが、プロの踊り手たちが学ぶべき内容ですよ」

正直ちょっと意外だったのだが、
ぶらり受講生として訪れたあの三枝雄輔はそう絶賛した。
よく踊るために「カンテを聴け!」という認識は、
すでに日本の踊り手に浸透しつあるが、それ以前の問題として、
最低限のイメージは必須だと彼は云う。
なるほど、例えばテクニカが同等の場合、
そうしたイメージ有無は決定的な差を生むはずだ。

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本誌エンリケ坂井連載にもリンクするこのレクチャー企画は小倉編集長の発案。
マニアックすぎて受講者集めが難しいと私は直観したが、
やりながら少しずつ受講者は増えてゆくだろうという見切り発車でスタートした。

初回〝ソレア・デ・アルカラ〟を受講した観る聴く専門の私は、どう変わったか?
いや、このボンクラが一回くらいで変わるはずもない。
「ソレアを踊る踊り手の心象風景を捉えるセンサー」。
あるとすれば、その芽を育てようとするチャレンジのスタート。
次回は〝ソレア・デ・カディス〟

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2016年9月4日(日)その2659◆夢の伏線

会社員らしき私が仲良しの同僚たちに声を掛けオフィスを出ると、
日比谷公園の緑が広がっており、前を走る日比谷通りには
路面電車の線路が複線で敷かれている。
五十年ほど前に廃線となったはずだが、おそらくまた復活でもしたのだろう。
何の疑いも抱かず、そのオランダ風のモダンな車両に乗り込み、
終点であるはずの〝西荒川〟近くにある生家へと向かう。
一時間ほどかかるはずだが、隅田川のかかる両国橋を滑るように渡った記憶のみを残し、
京葉道路を快調に飛ばすそのニュー都電は、
終点から五つ前の〝亀戸九丁目駅〟に差しかかる。
ここからは都電の専用車線で、彼はびゅんびゅん高速で飛ばすのである。

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見ればその懐かしい停留所の右脇に、別の電車の始発らしき駅が新築されており、
どうやら今日はその開通日であるらしい。
乗り物大好きな私は躊躇なく都電を下車し、行く先を確かめることなく、
その真新しい駅舎のホームから未知の乗り物に乗り込む。
乗車料は1コインだったので、それほど遠くには行かないはず。
       
早まったことに気付いたのは発車直後、その未来風電車は
超高速ジェットコースターだったのである。
屋根のない先頭の運転席では日本人ではない東洋人が、
大声を張り上げながら重たそうな旗を力いっぱい振っているのだが、
むろん意味はわからない。
やがて高所恐怖症のオレは、高低の落差と恐ろしいスピードにやがて目をまわし、
正気を取り戻したのは終点に到着するころだった。

降車ホームから眺める風景は、ひと目ヨーロッパ風であり、
駅内にはフランス語やら英語やら訳わからんアナウンスが飛び交っている。
こりゃかなり遠方だと察するのだが、こうなりゃヤケクソだ、
ついでに観光でもしたろーかと改札に向かい、ふと見上げた時計にギクリとする。
し、しまった、今晩はパセオライヴだ、遅くも19時までには高円寺に行かなくては!

その前にトイレをと駅舎内をうろつくのだが、すぐ近くに発車のベルが鳴り響き、
これまた行き先を確認することなく、そのロケットのようにとんがった乗り物に飛び乗る。
今度目覚める頃には火星あたりかよとツッコミつつ待望の車内トイレを発見。
同時に今度はほんとうに目が覚める。
本物のトイレに向かいながら、就寝前に読んだ
筒井康隆のドタバタ短編が夢の伏線であることに思い当たる。
よし、今晩も筒井康隆だなと、懲りないオレ。

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2016年9月2日(金)その2658◆ディエゴの真髄

来週木曜は、とっておきの抒情派カンテ。

カンテ(フラメンコの歌)にいまひとつ馴染めない方も、
この歌い手の熱唱に一晩浸れば、そうした壁は一掃されるに違いない。
唯一無二のしっとり美しい情感が、聴き手の心を耕し潤す。
どフラメンコではないが、彼のカンテには大いなるフラメンコ愛が満ち溢れている。
また、その突出した歌唱に導く何かが、即ちライヴ現場で発生する
彼の超人的インスピレーションの冴えであることは、
彼の前回パセオライヴに明らかである。
「聴きに来てよかった」。観客席のつぶやきが早くも聞こえてくる。

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パセオフラメンコライヴVol.032
ディエゴ・ゴメス カンテソロライヴ
9月8日(木)20時/高円寺エスペランサ
Ⓖ尾藤大介 Ⓟ齊藤綾子/松橋早苗
☎予約03-3383-0246/メール予約selva@tablaoesperanza.com

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2016年9月1日(木)その2657◆加藤美香ライヴ

天高く、わし太る秋。

体調不良のきのうは昼過ぎに早退し、家でノンストップ5時間爆睡。
夕べに起き出し、酒抜きでたまご雑炊。
レモン蜂蜜漬とウイスキー少々の紅茶の飲み、さらに6時間とどめの爆睡。
久々に絶好調の朝を迎えた。
今宵は、複数の信頼筋から熱烈に薦められたバイラオーラ加藤美香さんの
パセオ12月号・公演忘備録取材(高円寺エスペランサ)。
久々に絶好調の体調と、常に絶不調の文章力とは、
果たしてどのようにリンクするのであろうか?  

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