フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

しゃちょ日記バックナンバー/2016年12月①

2016年12月01日 | しゃちょ日記

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2016年12月6日(火)その2702◆ほの甘く、ほろ苦く

昨晩は行きつけの医院の帰りに、代々木八幡どさんこへ。
懐かしい呑み仲間たちと久々にわいわい騒ぐ。
皆の近況は悲喜こもごもで、少なくとも退屈できる状況ではないようだ。
ほの甘く、ほろ苦く、まあ、とりあえず御無事でなによりと肩を叩き合いそれぞれ家路につく。
明晩は池袋で恒例の三人会、あさってはフラメンコロイドのパセオライヴ。
なんやかんやと年末は退屈しない。

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2016年12月5日(月)その2701◆そこらへんの草みたいに

人間、時には思い上がらないことには、一歩も進めないことがある。
他方、自分が取るに足りない存在だと折々認識することで、
ムダな飾りや云い訳が取れて、気楽に自然に動けるようになる。
肩ひじ張らず、すべて後者をベースに動けたらいいなと想う。

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2016年12月3日(土)その2700◆さらば鬼平

パセオ2月号(1/20発売)の編集は正月をはさむので、
いつもより締切が十日ばかり早い。
まあ、そのおかげで正月休みを確保できるわけで、
この時期の締切ラッシュは気合いが入る。

今朝も早よから原稿を二本ばかり書き上げ、
グールド聴きつつちょっとひと休み中。
夜は吉右衛門さん〝鬼平〟の最終回ということで、
こりゃなんとしても間に合わせんとね。
     
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2016年12月2日(金)その2699◆石井智子ソロライヴ

「フラメンコを始めて気がつけば40年。
 小学3年生の時にフラメンコに出会い、10代20代はどっぷりとフラメンコに浸かり、30代は人生とは何かと考え始め、踊りと向かい合いつつも少し距離を置く時代であり、40代からは足繁くスペインに足を運び、毎年劇場公演を続けてきました。
 人生を賭け、命を削りながらの舞台創作活動は、今では自分が生きている証となっていますが、タブラオで踊ることは、また別の面白さがあり、いつもとは違った自分が発見できるのです。
 パセオライヴでのこの小さな空間では、創ることをせずに、ギター・カンテと、その瞬間に生まれるフラメンコが生み出せたらと思います。三人の協演者とその瞬間を分かち合い、何が生まれるか、私も今からその時をとても楽しみにしています」(石井智子)
                             
 毎年恒例の豪華絢爛たる大劇場公演。人気・実力ともに大舞踊家への道を正々堂々と歩み続ける石井智子。
 その契機は2009年〝コンパスの魔術師〟ディエゴ・カラスコとの協演。そこでの彼女はそれまでの超優等生のフタを自ら取っ払い、見事なまでに自由を謳歌する本物のフラメンコを踊った。
 以降も劇的な成長深化を続ける石井智子は、フラメンコの未来を創るに違いない超重要人物たることを私たちに予感させる。大劇場の彼女は広い空間を存分に活かす世にも華麗なスペクタクルを展開するが、その対極たるタブラオ・ソロライヴで産み出すものや如何に!
(月刊パセオフラメンコ12月号より/小山雄二)

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2016年12月14日(水)
パセオフラメンコライヴVol.40
石井智子 ソロライヴ

石井智子(バイレ)
マヌエル・デ・ラ・マレーナ(カンテ)
エル・プラテアオ(カンテ)
エミリオ・マジャ(ギター)

電話予約:
昼(セルバ)☎03-3383-0246/
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com
(撮影/川島浩之)

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2016年12月1日(木)その2698◆フラメンコロイド

「観客と一体になれるフラメンコライヴを目指して2011年にギタリスト松村哲志を中心に結成し、今年で5周年を迎えたフラメンコロイドは年間100近くのライヴを毎年行なって来ました。
 自分達の音楽を通してフラメンコをもっと気軽に楽しんでもらいたい、そんな想いと、何より自分達自身が楽しめる瞬間を探し求めて、各地のホールやライヴハウスをはじめ、お寺やカフェなどで数々の出逢いを重ねながら、都内はもとより日本全国を演奏しながら車で旅して回っています。
 当夜はタブラオ老舗エスペランサにフラメンコロイドとして初出演させて頂き、大変嬉しく思います。この日のライヴが皆さんにとっても自分達にとっても心に残るよう、熱くワクワクする瞬間を生み出したいと思います」

 どんな状況でも抜群なクオリティを発揮するスーパーバンド〝フラメンコロイド〟。ロイド(もどき)という自虐の真逆を行くスリリングな正攻法アルテはフラメンコ界の誰しもが認めるところだ。全国ツアーで大忙しの彼らのスケジュールをようやくゲット出来た今回。色彩鮮やかな音楽は斬新にして刺激的だが、その根っ子はむしろプーロな薫りに充ちている。おなじみのオリジナル曲も聴くたびにそれがその瞬間に生まれたような新鮮さを帯びる。それらはまさしく「観客と一体になれるフラメンコライヴ」という彼らの希望そのものを忠実に反映しているのだ。
(月刊パセオフラメンコ12月号より/小山雄二)

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てなわけで、来週木曜は全国区の人気バンド〝フラメンコロイド〟の
パセオライヴ初登場!
玄人も素人も沸かせる磨き抜かれたプロのステージ、
しかも本格派ムイ・フラメンコと来たもんだ。
先日のパセオ執筆者座談会でも、近ごろのロイドに対する評価・信頼には
絶大なものがあったなあ。
なお、パセオ忘備録担当は小説家の新田陽子さん。    

2016年12月8日(木)
パセオフラメンコライヴVol.39
フラメンコロイド ライヴ
松村哲志(ギター)
高橋愛夜(カンテ)
あべ まこと(カンテ)

電話予約:
昼(セルバ)☎03-3383-0246/
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

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2016年12月1日(木)その2697◆コレだな

このところ多忙な上に、ボキボキと心が折れることも多々あって、
ふらふらと地味~な低空飛行を続けている。
寄る年波の効用(鈍感力)で、どうってこともないんだが、ヤケ酒あおる歳でもないし、
代わりに飲むヨーグルトをごくごく呑んで体調だけはすっきり気味だ。
でも、やっぱり元気が出るのはコレ(パコ)だな。
若い頃に染み着いた音楽のイメージが〝動きたい〟感覚を呼び覚ますのって、
やはりこれはある種の貯蓄なんだと想えてくるわけ。

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年11月②

2016年11月11日 | しゃちょ日記

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2016年11月30日(水)その2696◆保存版効果

あれこれ試行錯誤しながら、ようやく当たった
毎月カラー8頁の保存版ヒット連載『ヌメロの常識』。
そりゃそうだよ、フラメンコやる人は誰しもヌメロと日夜親しく付き合っているのだから、
知るべき事柄は出来ることなら知っておきたいわけだよね。

で、最新のパセオ12月号のヌメロは⑨タンギージョ。
こんな豆知識ひとつであっても、知っているかそうでないかで、
ずいぶんと実際の表現のニュアンスは変わってくるに違いない。

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 タンギージョのひとつの特徴として、歌詞が実話に立脚していることが挙げられる。
身近なできごとが唄われているだけに、その中身は共感を呼びやすい。
それが、タンギージョというあまり音韻も凝らないシンプルな節回しに乗せられることで、
まるで噂話のように人の口から口へと伝わるのだ。
それが、タンギージョが親しまれ愛される理由のひとつでもあるように思われる。
(曲種の分類より抜粋/濱田吾愛)

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2016年11月29日(火)その2695◆血の雨降るか?

今宵はパセオ3月号掲載「2016マイベスト公演」の座談会収録。
アンカーを務める若林作絵ほか、たくさんの忘備録ライターが編集部に集結する。
どうか血の雨など降りませぬように!(汗)
(※注:このお題ではよく降るので)

終了次第(21時半ころ)、おとなり大吉で打ち上げる段取り。
遠方からも押し寄せる手相観の達人・大吉マスターに
ライター陣の未来(主に恋愛運)を占ってもらうつもりだが、
ここでもどうか血の雨など降りませぬように!

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2016年11月28日(月)その2694◆屋良有子のルーティン

私、毎日日記を書いているんです。
その最後にはいつも「ひとつも後悔がないように」と書いています。
毎日同じことを書いているので、「これ、書く意味あるのかな」と思ったり(笑)。
「もっとできたかな」と思うのが嫌なんです。

『ラ・ウニオンのフェスティバルに日本代表として出演!/屋良有子インタビュー』
月刊パセオフラメンコ2017年新年号より

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常に全力で体現するスーパーフラメンコ。
いかにもアリコらしいエピソード。
常人との差は、ああ、こんなところにもあるのかと知る。
アリコなのに保険を掛けない潔さ。
 
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2016年11月27日(日)その2693◆カストロ

チェ・ゲバラに心酔するあるギタリストの演奏・言動に心酔していた若き日。
フィデル・カストロの他界でふと彼を想い出した。
彼の『チェ・ゲバラ讃歌(クチェラ作曲)』は空前の名演で、
私の主催するコンサートで何度か弾いてもらったことがある。
すでに三十年お会いしていないが、カストロの死をどう彼が受け止めたか、
朝からぐるぐる、そのことばかり考えている。

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(写真左が若き日のカストロ、そしてゲバラ)

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2016年11月26日(土)その2692◆正解は?

「持ちつ持たれつ」 
ごく身近な環境から地球環境まで、ひと言で云い当てる正解。

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2016年11月25日(金)その2691◆フラメンコの構造図

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さて、こりゃいったい何の図か?

おそらくは世界初、フラメンコのリズムを建物に例えることで、
その神秘と謎をすっきり解明するリズム構造図である。

バイレ、カンテ、ギター、パルマ、その他リズム楽器・・。
神秘的とも云えるあの生理的快感を発生させるために、
それらがどう関連し合っているのか(特にタテ軸)、
落語とバッハしか知らない私にはまったくの謎だった。

それぞれのリズムたちはどう助け合い、どう高め合っているのか?
西欧音楽のスコアの如く、その相関関係を明快に解き明かす
原田レクチャーをつい最近目の当たりにして、ああなるほど、
全体としてこーなってるわけかーと、とりあえず理論で納得。
スコアに基づきまずは各パートをマスターし、
どのパートからも他のパートたちの動きとアクセントを把握できるようになれば、
やがて自立協働を踏まえた大胆なノリを獲得できるはず。

この図の設計者は、特許取得のフラメンコメトロノームや
KIKUDAKEフラメンコCDの開発で知られるギタリスト原田和彦さん。
一回のレクチャーでここまで理解できるなんてちょっと信じ難い、
目からウロコのチョー簡単ハイレベル講座
フラメンコの神秘にさらに踏み込みたい実技ド素人の私も参加、
建物の物陰よりこっそりと覗く。

◆11月27日(日)13時~14時半(12時半開場)
 受講料◆90分(休憩なし)/3,000円(当日受付にて)
 予約☎03-6382-4611/メール:paseshop@paseo-flamenco.com

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2016年11月24日(木)その2690◆雪よりカンテ

雪が降る。

江戸っ子は例外なく雪好き。
まあ、めったにゃ降らないからねえ。
数年前なら、仕事ほっぽり出しで長靴はいて駒込の六義園やら
向島・百花園あたりに速攻駆けつけたものだが、
今朝はパセオで神妙に仕事をしている。

今宵は高円寺エスペランサのパセオライヴ(エル・プラテアオ)。
ご来場者の足回りが心配で、雪見どころではない。
まあ、ある意味おれもちっとは大人になったか!と、しておく。 

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2016年11月23日(水)その2689◆忘れたくとも

天災は忘れたくともやって来る。

忘れないための慎重性と忘れるための楽天性が、同時に求められる時代。
ここでもやはり、各自そのバランス調整ということか。

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2016年11月20日(日)その2688◆うれしい途惑い

木曜晩のパセオライヴの徳永兄弟。

すべてが目玉だったが、最大の目玉はバッハ。
大胆な発想と磨き抜かれたクオリティ、
そして曲創りに対する誠実な姿勢に言葉を失った。

彼らの創造力は、時代に一歩先んじている。
脆弱な私の経験値では計ることの出来ない、
その壮大なポテンシャルに両手放しで歓びながらも、
彼らにどんな感想を贈るべきか、いま正直途惑っている。

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年11月①

2016年11月11日 | しゃちょ日記

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2016年11月13日(日)その2686◆リハと本番

「これまでの人生はリハーサル、これからが本番」
  
若々しい精神を保つための秘訣だそうだ。
六十過ぎるとついつい、本番終わって後片づけ的な気分になりがちだが、
なるほど、それではボケるとゆーことか。
けっこう骨の折れるスタンスだが、他にやることもねーし、
検討の余地はありそうにも想えてくる。

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2016年11月11日(金)その2685◆私は14歳

「どっち?」
近ごろ毎朝の儀式。
どちらかの手にジェーの好物が入ってる。

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一年前、急病で死に損なった彼だが、
今日11月11日、満14歳の誕生日を迎えた。
人間で云うと彼は私並み(61歳)の年齢であり、てことはつまり、
犬で云うと私は14歳だ!と胸を張ってよい。

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2016年11月10日(木)その2684◆二年待ち

歩いて一分、ご近所〝コープみらい〟が今週新装オープン。
二年前、中野五差路脇に引っ越し、こりゃ便利だわとヌカ喜びの翌週、
待ってましたとばかり新装工事に入りゃがった(苦笑)

新店舗は売場面積が倍となり、品揃えはツボを押さえ価格もまずまず。
料理好きなんで、すんごく助かるわあ!     

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2016年11月9日(水)その2683◆天性

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「ドゥエンデ、あるいはズッキュ~ン。
そう、私の中で言葉がうまく文字に変換できないのでした。
荻野さんから感じた熱はフラメンコを獲得していく過程で得た魂の塊ではなくて、
持って生まれた熱なのではないかと思えます。
それはカンテの今枝友加さんにも共通する国境を
易々と跨ぎ越す完成度と言って良いのかもしれません」
(2016年2月号・パセオ公演忘備録より/石井拓人)

ああ、拓人も想いは同じだったかと、昨年のリサ・ライヴ。
〝天性〟という言葉を出来るだけ使いたくない私だが、
リサのフラメンコを観てると、どうしてもその響きを感じてしまう。
明晩の高円寺エスペランサは、待望の荻野リサ・ソロライヴ!
http://www.paseo-flamenco.com/daily/2016/11/10sura.php#005948

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2016年11月8日(火)その2683◆エル・プラテアオ

パコにとって二度目のパセオライヴ。
ド迫力の踊り歌も快感だが、この人のカンテライヴには
意表を突かれるような深い歓びが満載!

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2016年11月24日(木)
パセオフラメンコライヴVol.38
エル・プラテアオ カンテソロライヴ

残席あり/電話予約
昼(セルバ)☎03-3383-0246/
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

エル・プラテアオ(カンテ)
フェルミン・ケロル(ギター)
ベニート・ガルシア(バイレ)
鈴木敬子(バイレ)
三枝雄輔(パルマ/バイレ)

「パセオライヴ第二回目となる僕のソロライヴです。素晴らしいアーティストであり友人でもある仲間たちと、伝統的なスタイルで歌います。プログラムは私に影響を与えてくれたカンテの巨匠たちを巡ります。ニーニャ・デ・ロス・ペイネス、彼女の弟トマス・パボンや、ファニート・バルデラマなどを思い出し、そうした名人たちに最大限の敬意を表したいです。それから私事になりますが、今年の一月に亡くなった私の父にこのライヴを捧げます。父からは全てを学びました。生きること、愛すること、それは私のカンテに今も大きな影響を与えて続けています。この日がくるのが待ち遠しい。歴史あるカサ・デ・エスペランサとパセオによるこの企画のために準備は万全です。皆さまとフラメンコを楽しみたい!」

 パコのカンテを初めて聴いたとき、その歌唱のあらゆる瞬間が歌全体のイメージ形成に直結する見事な俯瞰・構成力に驚いた。そのユニバーサルな芸風からてっきりバルセロナ系かと推測したのだが、実際の彼は生粋のセビージャっ子であり、これによって私の見識に対する信用は一気に崩壊した。以下は彼との対談(2015年10月号)の折に飛び出したパコの至言である。彼のアルテの輝きはまさしくここから発している。
「何をおいても、まずその瞬間に入りこむこと。そこですべてを出し切ることが、フラメンコにおいても、僕の人生においても最良のこと」 (小山雄二)

月刊パセオフラメンコ2016年11月号より
撮影Ⓒ大森有起

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2016年11月7日(月)その2682◆徳永兄弟のバッハ

徳永兄弟のバッハ初挑戦。
迷わず受けてくれたことがうれしい。
音楽史上最高の名曲と評されるシャコンヌを、おそらくはブレリアで。

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2016年11月16日(水)
パセオフラメンコライヴVol.37
徳永兄弟 フラメンコギターデュオライヴ

徳永健太郎(ギター)
徳永康次郎(ギター)

残席あり/電話予約
昼(セルバ)☎03-3383-0246/
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com       

「今回のライヴは前回同様二人だけで、さらに生音でのライヴを考えています。今までリリースした二枚のアルバムからのオリジナル曲はもちろん、他にも伝統的なヌメロや僕たちが尊敬するマエストロの名曲なども演奏させてもらう予定です。そしてなにより今回の目玉はあのバッハのシャコンヌをフラメンコカバーで演奏するという試みです! これはパセオ小山社長から提案していただき、僕らも新たなチャレンジをしてみたいという思いで取り入れました。現在忙しくてまだなにも手をつけられていませんが笑、間に合うよう頑張ります。徳永兄弟の枠にとらわれないフラメンコギター、伝統的な古き良きフラメンコギター、そしてフラメンコギターで奏でる名曲のカバー、全てを凝縮したライヴにしたいと思っています」

 音楽史上の最高傑作と称されるバッハの名曲シャコンヌ(原曲はヴァイオリン)というムチャ振りを、まさか本当に受けてもらえるとは正直思ってもみなかったぞ笑。そういう柔軟にして大胆なチャレンジ精神が、帰国後の兄弟の目を見張るような躍進の原動力にもなっているのだろう。スリリングな安定感とでも云うべきか、徳永兄弟のライヴというのはとにかく楽しくて、フラメンコを知らない友人たちを気軽に誘えるのもうれしい。彼らの明るいキャラもこの世界の宝。私たちに出来る応援は、さしあたりライヴに足を運ぶこと。(小山雄二)

(月刊パセオフラメンコ2016年11月号より)

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2016年11月6日(日)その2681◆主要目的

別の人生もあったんじゃないか?

そんな疑念がパタリ途絶えたのはパセオ創刊十余年のころ。
一所懸命踏み込みつつも、弱い自分との葛藤の日々は続く。
そんな中、フラメンコや生活を介してめぐり合い親しくなった人々。

いま想うに、誰がどこでどう生きようと、
唯一その人だけに訪れる一期一会のふれあいの数々、
分かり合える掛け替えのないひととき。
それらは副産物などではなく、むしろ主要目的のひとつだったのではないか。
死が寂しいのも、多くの理由はそこに集中するだろう。
だからこそ生の意味がくっきり視えて来たりもする。  

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2016年11月4日(金)その2680◆荻野リサ
来週木曜は荻野リサ!
     
2016年11月10日(木)20時/高円寺エスペランサ
パセオフラメンコライヴVol.36
荻野リサ ソロライヴ

               
残席僅か/電話予約
昼(セルバ)☎03-3383-0246/
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

荻野リサ(バイレ)
逸見豪(ギター)
マヌエル・デ・ラ・マレーナ(カンテ)
三枝雄輔(パルマ)

「パセオライヴは今回で2回目。エスペランサで踊るのは2年振り。2回目である事の難しさを感じてはいますが、でもどこかで深く考えすぎず、素直に正直にやれたらそれでいい、とも思っている私がいます。エスペランサにはエスペランサにしかない、〝何か〟があります。小さな空間に凝縮された空気があります。それを楽しもう、きっと面白いことになる、そんな気がします。このライヴ直前までスペインにいるので、向こうで感じてきたものをそのまま皆さまにお届けします」(荻野リサ)

 世界中を駆けめぐる眼耳の肥えた親しい音楽関係者が、あるとき荻野リサのバイレフラメンコを目の当たりにし、そのあまりの素晴らしさとレベルの高さに絶句し、以降日本のフラメンコに対する認識が180度激変したという。実際リサの実力が全開するステージというのは、さまざまな制約に喘ぐ人間の苦悩を軽やかに乗り超えるような美しい快感があって、そうした華の瞬間が、観る者の脳裏に永遠なる映像を焼きつける。
「蝶のように舞い蜂のように刺す」のはモハメド・アリだが、天上の至福を舞うリサのフラメンコにも痛烈なツネリがセットになっていて、ただ美しいだけの舞踊とは一線を画す。近頃は伝説のバイラオール、父ホセ・ミゲルのシルエットが彼女のバイレに重なって視える瞬間がある。だがそれは父の幻ではなく、紛れもなく荻野リサの揺るがぬ実存なのだ。(小山雄二)

月刊パセオフラメンコ2016年11月号より
写真ⒸPepe Zapata

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2016年11月3日(木)その2679◆カナーレス&鈴木敬子

昨日今日は代々木カデーナにて、
カナーレス&鈴木敬子。
パセオ忘備録は石井拓人が担当。
期間中ジェーは動物ホテルでご満悦中。

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2016年11月2日(水)その2678◆堀越千秋画伯

10月31日マドリーにて、堀越千秋画伯が他界された。
カンタオール、文筆家、陶芸家としても活躍されたパワフルな大豪。
突然の巨匠の訃報に愕然とされる方々も多いことだろう。

私より六つほど年長の画伯。
スーパーマン的な人は自分より先には死なない。
幾つになっても、そういう幼い思い込みが私にはあって、訃報に接し脱力したまだ。      
ふだんから生者と死者をあまり区別しない性質にこういう時は助けられるが、
だからと云って脱力が止まるわけでもないし。

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2016年11月1日(火)その2677◆試される人

早くも11月。
明晩は座・高円寺、この人のリサイタル。
稀代のカリスマ・バイラオーラ大沼由紀。
例によって両日ともにチケットは完売。

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少しずつガチ書きに向かう私を、無謀にも彼女が指名してきた。
よって公演忘備録(パセオ2月号)は私が担当。
試されるのは私の方である。
 

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年10月②

2016年10月01日 | しゃちょ日記

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2016年10月31日(月)その2676◆需要供給のアンバランス

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今日の彼は久々にパセオ出社。
仕事熱心(来客者に吠えまくる)なジェーは常にやる気満々であり、
私のほうは常に猫の手も借りたい状況である。

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2016年10月30日(日)その2675◆タイタニック

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「沈みゆくタイタニック号の中で『自分は一等船室だ』
『三等船室だ』と騒いでいるようなもの、
私はそんな人々に『沈むぞー』と、
知らせて回る役目なのだと思っています」
(愛読する東京新聞・土曜夕刊より)

それは、外側には向き合わないほとんどのアートの現状。
有言実行でそこに永年取り組み続けるのは、
クラシックのピアニスト&文筆家である青柳いづみこさん。        
微かな既得権も全体の生存あればこそ。
その認識を共有し、それぞれが行動に反映すべきなのは昔も今も同様。

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2016年10月29日(土)その2674◆これより他に

朝からガッツリ実務。
コツコツやるのがコツである。
これより他に生きる道なし。

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2016年10月28日(金)その2673◆拒まぬ心

「拒まぬ心」
二曲目の中盤でそれが明らかになった。
彼女のフラメンコの真髄に気づくのに
二十数年を要したわけか。

昨晩のパセオライヴ。
すべての観客が大きな感動に包まれた。
これは主観ではなく出口調査の結果。
詳細は石井拓人(パセオ忘備録執筆)に託すが、
媚びることなくすべてを真っ直ぐ受容する
あの歌声のときめきが今も耳を離れない。
ありがとう、川島桂子!

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(川島桂子カンテソロライヴ/撮影・小倉泉弥)

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2016年10月27日(木)その2672◆ peace

平富恵さん、谷淑江さん、石井智子さんと、
一週間ほどの間に気合いの入ったスペイン舞踊の劇場公演を三本観た。
以下は執筆を担当した公演忘備録(パセオ2月号掲載予定)の初稿。
           
DANZARTE
バッハに舞うスペイン舞踊

2016年10月16日(日)/東京(北千住)シアター1010
【バイレ】谷淑江/ダビ・サンチェス/アントニオ・ペレス/加藤美香
【舞踊】若生加世子/春風まこ(東京シティバレエ団)
【カンテ】ニエペス・イダルゴ
【ギター】フェルミン・ケロル/安部一城
【ヴァイオリン】田澤明子
【パーカッション】容昌

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 初めて触れる未知なる世界観に、心の整理がついたのは帰りの千代田線の車中。フラメンコやスペイン舞踊の公演では毎度約束される野生美あふれる高揚感はほとんど無かった。他方、美しい洗練をキープする繊細なステージの後味は、輪郭こそはっきりしないものの妙に心地良いものだった。幕間の休憩時には未知との遭遇への驚きと戸惑いで混乱していただけに、終演後のしっとりする余韻の優しさには意表を突かれた。
 すべての出演者がそれぞれ突出することのない構成演出。公演フライヤーやプログラムに座長であるはずの〝谷淑江〟が一切強調されないことにも関連しているのだろう。普段はハミ出すような魅力満載のバイラオーラ加藤美香やパーカッションの容昌までが〝予定調和の美〟に組み込まれていた。その一方で、フラメンコやスペイン舞踊に〝生命の躍動〟を常に求めてしまう自分の単細胞な思い込みを逆指摘されるような閃きがこの舞台にはあった。
 谷淑江の舞台構成に特徴的だったのはシンメトリー(左右対称)の多用で、アルティスタは互いに未来の理想を共有し合いながら協働する。それらすべては音楽そのものに、同時にスペイン舞踊そのものに捧げられていて、個人技が暴走したり停滞することはない。音楽舞踊そのものを神聖視するかのようにどこまでも繊細に寄り添い合う。
 プログラム前半の『バッハに舞うスペイン舞踊』は、かつてスペイン国立バレエ団が踊った躍動感あふれるバッハとは根底から世界観が異なる。全体に浸透される谷の美学は終始、躍動感ではなく穏やかにして美しい清明感を徹底させる。派手な技巧も抑制されスリリングな緊張感も表面化しないが、こうしたスタンスによって安定するクオリティが保たれること自体、とてつもなく強靭な意志と実質的な統制力が水面下で働いていることは明らかだった。
 谷淑江のヴィジョンは〝スペイン舞踊〟そのものに在るのか、あるいはスペイン舞踊が内包する〝美しい協働〟に在るのか、あるいは......。いずれにしてもこの作品からは我執を捨てた人間同士の共鳴がもたらす美しい平和な世界を垣間見ることが出来た。亡命中のパブロ・カザルスがオーケストラを指揮したバッハ演奏と同質の、何より〝peace〟を切望する心が伝わってきた。その熟成には時間が必要かもしれないが、〝DANZARTE〟における谷の独創的ポテンシャルにより一層の期待が募る。(小山雄二)

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2016年10月26日(水)その2671◆救い

そうではあるけれど、上を向いて

人生たそがれ時ともなれば、
誰彼なくしみじみ共感できるペーソスと、
哀しむばかりじゃない健気な価値観に救いがある。

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2016年10月25日(火)その2670◆世渡り上手

寂しささえも、いと麗しき秋。

いよいよ彼が寝床にもぐり込んでくる季節となった。
布団の中が暖かくなるのに1分とかからない。
数分で私を寝かしつかせたあとは、のそのそと出てゆくらしい。
なかなか世渡りに長けた奴だと感心する。

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2016年10月24日(月)その2675◆川島ワールド

今週木曜に迫る川島桂子カンテソロライヴ

エミリオ・マジャ(ギター)
有田圭輔(パルマ)
三枝雄輔(パルマ)
容昌(パーカッション)

協演メンバーもハンパない。
予定プログラムを眺めるだけで、
うねるように魅了する川島フラメンコの愛ある世界が躍り出す。

CANTIÑA
ALFONSINA Y EL MAR
TANGUILLO DE CÁI
A TU VERA
SAETA
MALAGUEÑA
TIENTO Y TANGO
SOLEÁ
SIGUIRÍYA
BULERÍA

座席指定若干あり。
予約はダッシュで03-3383-0246!!!

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2016年10月23日(日)その2674◆徳永兄弟のスペシャルお役立ち講座

「するするとアレグリアスの疑問の雲が晴れていくような爽快な講座」

「うまいだけじゃそれは漂ってはこない。 若くても、とても人生を感じる話しぶりだった。 きっと現場でさまざまに経験したんだろうなと この人たちに任せたら安全。安心。無事故。 だと感じさせる自信」

「プレグンタとレスプエスタ、これは目から鱗でした♪ なにげなくファルセータを聴いて心地良いな思う...それはこういうことだったのかと。レマーテ、コンテスタシオンの入れ方...歌詞の区切りはとても大事。ふだん生徒さんたちに伝えてること「間違ってなくてよかったー」と安心したり(笑)。これは教えてあげなくては!と思うこともたくさんありました。高い技術と知識と感性を持つ徳永兄弟の演奏は魅力的でわくわくします♪ また恋をさせてくれたよ」

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バイレ&カンテの発展途上層、カスタネットの名手(バイラオーラ)、
フラメンコも弾くピアニストやジャズピアニスト、
ギタリスト、ファド歌手、フラメンコライター、三流ド素人(←おれ)などなど、
期せずして多彩なキャラが集結した日曜午後の徳永講座アレグリ編。
フラメンコ界の未来を全体的に底上げしてゆくであろう骨太明快な内容は、
プロアマ問わずさまざまな領域からの参加者の希求にも見事にジャストミートしていた。
とりあえず来年の講座四回分のスケジュールを暫定!

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2016年10月22日(土)その2673◆パセオ最新号

「次に何をするか分かっている踊りなんて、もう死んでいるようなものさ。
私は道を横切る猫たちに、そよぐ木の葉にバイレを学んだんだよ」

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ブロンズの感触、氷の輝き。
パセオ最新号、表紙はビセンテ・エスクデーロ。
創刊間もない頃にも表紙に登場してもらったことがある。
〝シギリージャ〟を初めて踊ったプーロな革命家。

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2016年10月21日(金)その2672◆我がまま企画

(1)どっぷり深入りしたいアルティスタのソロライヴ
(2)最も集中しやすいノンストップ70分
   (↑ もっと観たくてリピートしたくなる)
(3)独りで出掛けてもアウェイ感なし
   (↑ 開演10分前に入場、ジャスト開演、休憩なし)
        
スタートから二年弱、来週木曜(川島桂子カンテソロライヴ)で
35回目を迎える高円寺エスペランサのパセオフラメンコライヴ。

すでにバレバレだが、このシリーズは我がままな私が
本当に観たかった内容を実現するチョー我がまま企画なのである。
人生の半分以上もパセオやってる私は観客席のプロであり、
同時に実技を伴なわない三流ド素人ミーハーなので、
その両面(深まりと広がり)を充たしてくれるライヴを渇望してたわけ。

気の毒なのはコラボ共催のエスペランサである。
ライヴハウスというのは主に幕間(開演前・終演後も)の
飲食売上によって営業が成立するわけだが、
ノンストップ70分という私の我がままはお店の成立条件を破壊している。
オーナーが33年来のポン友・田代の淳ちゃんだからこそ受けてもらえる状況で、
せめて終演後は売上に協力しようと
呑み放題コース(1500円)でお仲間たちと盛り上がるが、
浴びるほど呑んでちゃ店もたまらんと思うのだが、
ライヴが良ければ良いほど浴びるほど呑んじゃうわけ。

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2016年10月20日(木)その2671◆土日の楽しみ

哀しくも美しい終焉。
明日土曜は、いよいよ石井智子のロルカ『タマリット詩集』
             
日曜午後は徳永兄弟のタブラオ出演・虎の巻レクチャー。
いろんなジャンルのトッププロから三流ド素人(おれだよおれ)まで、
こぞって参加する超お役立ち講座、残席あり!
http://www.paseo-flamenco.com/daily/2016/10/529.php#005922

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2016年10月19日(水)その2670◆楽女

昨晩NHKの平成落語ブーム。
若い〝楽女〟の増加がとってもうれしい。
さあいよいよ、楽男歴55年のおれの出番かっ?!

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2016年10月19日(水)その2699◆武者小路方式

きのう見た夢は、トータルで4シーンあった。

舞台は栃木の日光、アメリカ西部、東京の生家近く、そして京都の嵐山。
ストーリーに脈略はないようだが、
どのシーンでも私はパセオの発行者だった。
開拓時代のアメリカ西部なんかで、拳銃片手によくまあフラメンコ専門誌が出せたものだし、
昭和初期の嵐山ではトロッコ電車で日の丸弁当とパセオを担ぎ売りしていた。

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2016年10月18日(火)その2698◆冷静にドン引き

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「毎朝バッハの無伴奏チェロを聴いてます」
   
と、日曜晩の『谷淑江/バッハで舞うスペイン舞踊』で、
おとなり席のチョー美人さんが云う。
そーゆー危ねえヘンタイはこの世に私独りだと思ってたから、
もーれつにドン引きしつつも、常に冷静な私は彼女に優しい言葉をかけた。

「だ、だ、だいじょうぶですかあ?」

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2016年10月18日(火)その2697◆わが世の秋

なんとなくエバ(ジェルバブエナ)とかぶる、
国際的人気ピアニストのエバ・ポブウォッカ。

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強烈なフラメンコライヴの主催や取材が続いたこの一週間、
このエバのバッハで眠りに就く夜が続いた。
独創的な弾き回しの新鮮さにぐいぐい惹き込まれながらも、
逆に身体や神経はぐったり疲れてるから、
ある瞬間ストンと眠りに入り込む瞬間が妙に心地よかった。

八本あった先週に比べ、今週のイベントは
土曜の石井智子スペイン舞踊団(ロルカⅢ)と、
日曜の徳永兄弟レクチャー(タブラオの現場~アレグリ編)だけなので、
少し中休み(=仕事)できる状況。
年齢と共に好ましさを増す〝わが世の秋〟を、じっくり満喫したい気分 ><

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年10月①

2016年10月01日 | しゃちょ日記

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2016年10月14日(金)その2696◆今枝友加

昨夜のパセオライヴVol.34。
今枝友加カンテソロライヴ。
ギターは俵英三。

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ストレートな感動が残る、今枝友加だけに可能な迫真ライヴ。
震える心でライヴ直後に来年の出演依頼を。
今回はどうしてもカンテソロ中心で聴きたかったので無理にお願いしたが、
来年以降の内容はオールフリーにて依頼。

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2016年10月14日(金)その2695◆梁塵秘抄

「千年前の日本に、ジプシー文化が存在した」

今宵は平富恵スペイン舞踊団〝梁塵秘抄の世界〟。
会場は渋谷・セルリンタワー能楽堂。
わくわく感満載のタイムトラベル・ファンタジー。
音楽監修は石塚隆充で、奥本めぐみも出演!

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後白河法皇・編『梁塵秘抄~りょうじんひしょう』の音楽は、
NHK大河の平清盛によく流れていたよね。
ん・・・・平、か。

 遊びをせんとや生れけむ
 戯れせんとや生れけん
 遊ぶ子供の声きけば
 我が身さえこそ動がるれ

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2016年10月13日(木)その2694◆不器用ですから

「お前の器用貧乏はあとあと苦労するぞ」

四つ上の兄に末っ子の私がそう諭されたのは高校時代だが、
それが大当たりだと実感したのは四十代である(遅っ)。
器用というのはその場しのぎには有効だが、
実は後々たくさんのツケを残す厄介性質なのだと。
       
ところが巧くしたもので歳とともに、やれ物忘れだ、やれ老眼だ、
やれ腰痛だ、やれ高血圧だ、やれ赤いタマぽ~んだと、
瞬発力をマイナスする要因が増えてくると、
その場しのぎの器用さは自然と影をひそめ、
今では押しも押されぬ不器用人間へと成長した。
すべてに鈍くどん臭くなるのが難点だが、一方で
他者に寛容になれる(←人類共存の夢)という絶大なメリットが唯一生じる。

実に単純明快な老化現象なのだが、これを〝熟成〟やら〝老成〟などと
自讃しても犯罪にはならないところもありがたい。
まあ悲観するタイプの人も楽観するタイプの人も、
皆同じように死んでゆくわけだから、
すべて物事はお好みの捉え方次第とゆーことで。

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2016年10月12日(水)その2693◆追憶

昨夜のアルバロを偲ぶ会。
極上のフラメンコが発生したそのフエルガの模様は、
おそらく伝説となってゆくことだろう。

リハとレッスンで出席できないからと、参加費と差し入れを持参して
開場前に駆けつけてくれた超多忙の大物バイラオーラ。
懐かしいあのアルバロの徳はこんなところにも象徴されていた。
そして歌いまくってくれた甥ダビ・ラゴスのフラメンコには、
師でもあったアルバロの霊感がほのかに、しかし鋭く宿っていた。

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2016年10月11日(火)その2692◆カンテの化身

無意識のスタンディングオベーション。
15年ぶりくらいでやってしまった。
前回はたしかパコ・デ・ルシアの最後の来日公演。

昨晩のダビ・ラゴス+エンリケ坂井のライヴ。
ダビはまるでカンテの化身のようだった。
初顔合わせのエンリケのあまりの好サポートに、
少しの間ダビは面食らったのではないかと、私には思えた。
その後のダビはすべてをエンリケに任せ、魂のアクセルを最後まで踏みまくった。
そして引き続き今宵は、ダビの伯父であるアルバロのオメナヘ。
まだ席はあるので、どなたでもご参加を。
https://www.facebook.com/events/617058885138129/

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2016年10月10日(月)その2691◆アルバロとダビ

本日月曜はダビ・ラゴスのクルシージョとライヴで、
このあとパセオを出発して会場の要町スタジオ・カスコーロへ。
ギター伴奏はどちらも、聖なるフラメンコの使徒・エンリケ坂井。

そして明日火曜はアルバロのオメナヘ(高円寺エスペランサ)。
ダビとともに、誰からも愛されたアルバロの想い出にどっぷり浸りたい。
参加費は3000円1ドリンク付で、どなたでもご参加大歓迎!
お申し込みは、paseshop@paseo-flamenco.com

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2016年10月9日(日)その2695◆ラ・タララ

滅多には生じない戦型のスリリングな攻防。
佐藤六段のギリギリの攻めが強豪・屋敷九段を倒した今朝のNHK将棋。
それはリスクをものともしない〝踏み込む勇気〟を絵に描いたような渾身アート。

さあ、30分後には階下のスタジオで、
石塚隆充『誰にも歌えるフラメンコ』がスタート。
本日テーマ曲はロルカの名曲『ラ・タララ』。
カリスマ大歌手カマロンの大ヒットアルバム『時の伝説』に
収録されたこの曲を、これまで何百回聴いたことだろう。
歌うのは初めてだが、他の参加者の迷惑にならぬ程度に
〝踏み込む勇気〟を発揮したい。

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2016年10月8日(土)その2694◆タブラオ出演の準備

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本場のフラメンコの現場を熟知する徳永兄弟。
その経験値と知恵の冴えを、ライヴステージのみにとどまらず、
フラメンコ全体の水準アップに活用すべく生まれたこのレクチャー。
        
10/23日曜13時『タブラオの現場/アレグリアス編』
http://www.paseo-flamenco.com/daily/2016/10/529.php#005922
          
タブラオに出演する(または近い将来出演する)方々が主な対象。
しばらくスペインのタブラオで踊っていないプロ舞踊手にも推奨できる内容だが、
私のような観る聴くド素人にもハッとするような発見のある講座でもある。
          
なかなか知ることの出来ない、タブラオ出演の事前打ち合わせ・リハ・本番のコツを、
本場仕込の兄弟がわかり易く伝授する実践お役立ち講座。
知ってると知らないとでは本番に大きな差が出てくる、徳永兄弟によるお宝レクチャー。
最後にミニライヴやCDサイン会もついて3000円はコスパ抜群と
自画自讃するパセオ講座。ちなみに、自我爺さんではない。

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2016年10月7日(金)その2693◆自由の謳歌

家人が渡西した十日ばかり、毎日洗濯をしていた。
職業を転々とした若いころから、洗濯が好きだったことを想い出す。
職業洗濯の自由とはこのことか。

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2016年10月6日(木)その2692◆アルバロのオメナヘ

来週火曜はアルバロのオメナヘ。
(10/11火曜 19時~高円寺エスペランサ)

アルバロの可愛い甥である大物歌手ダビ・ラゴスからの依頼で、
その一周忌をセッティングした。
告知方法がヘボだったみたいで(汗)、参加予定者はまだ三十名程度。
ちょっと寂しいので再度のお誘いです。
参加費は3000円1ドリンク付で、アルバロの唄や人となりを好きだった方なら、
年齢・体重を問わずどなたでもご参加大歓迎!
お申し込みは、paseshop@paseo-flamenco.com

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2016年10月5日(水)その2691◆血圧と感動

芸術の秋いよいよ到来!
日曜からはややハード、パセオ12月号と新年号は土曜までにメドを。
そして血圧は低めに、感動は高めに!

1009(日)13時 パセオ講座/石塚隆充
1010(月)15時 ダビ・ラゴスのクルシージョ
1010(月)18時 ダビ・ラゴス&エンリケ坂井 カンテライヴ
1011(火)19時 アルバロのオメナヘ
1013(木)20時 パセオライヴ/今枝友加
1014(金)19時 平富恵スペイン舞踊団公演
1016(日)18時 谷淑江 バッハに舞うスペイン舞踊

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2016年10月4日(火)その2690◆同じならば

「永遠の敗者」と呼ばれた男。       
あっと驚くパレスチナとの和平合意でノーベル平和賞を贈られた
元イスラエル大統領シモン・ペレス氏他界。

東京新聞〝筆洗〟の即時性と鋭い閃きにはびっくりさせられることが多い。
何十年間かぶりに切り抜いた記事からペレス語録を。

「悲観主義者も楽観主義者も同じように死んでゆく。
 しかしどう生きるかに違いがある」

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2016年10月3日(月)その2689◆親切なアドバイス

11月からは月三本ペースとなるパセオフラメンコライヴ。
抜群のセンスを持つこのシリーズライヴ来場者全員にはなんと、
受付あたりでウロウロする主催者(私)とお気軽に握手できる特典があるのだが、
その特権を行使される方が皆無であることは実に残念だ。
「日本人は奥ゆかしい」と私は推察するが、
「日本人は汚いものには近寄らない」とスタッフたちは口を揃え、
さらに「握手してくれる人たちにギャラを払ったらどうか?」と
親切にアドバイスしてくれた(TT)

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2016年10月2日(日)その2688◆血圧ブーム

まるでソレアのような本格総力戦。
若い佐々木五段の腰の入った攻めが、
日本一の受け師・木村八段を破った日曜午前の将棋NHK杯。

血管がブチ切れそうなので以前からの高血圧をこのひと月で下げまくったはいいが、
若い頃から気合いと強運だけで世渡りしてきた人だから、
血圧が下がりそれと比例するようにテンションが上がらない状況にいちいち新鮮な驚きがある。
老成なのか子羊化なのか? そこはビミョーであり、
この分岐点でまた新たな選択の自由にめぐり合ったことになる。

今朝の両雄のプロ将棋は、冷静な本格志向のギリギリのせめぎ合いであり、
血圧が高かろうが低かろうがやるべきことは一緒だと、わかり易く示してくれた。
きのうのガルロチ村松尚之オーナー(写真/Ⓒ編集部井口)への
インタビューの印象と何故かピタリ重なり合った。
    
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しゃちょ日記バックナンバー/2016年09月②

2016年09月01日 | しゃちょ日記

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2016年9月30日(金)その2687◆ガルロチの船出

 

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これから幾つか先約を片づけ、新宿ガルロチのオープニングへ。
内装・料理含め、なんかドキドキするねえ。
帰宅後は片岡愛之助さんのアナザースカイを忘れずチェック。
明日土曜はガルロチ・オーナー村松さんインタビューで
パセオ新年号本文4頁記事を作成。
質問のポイントはこんな感じか。リアル本音での回答は了承済み。

 

◆エルフラメンコを引き継いだきっかけ。
◆「開かれたタブラオへ」の意図。
◆スペイン料理のテコ入れについて。
 さらに料理監修者山田チカラ氏との出会いの経緯。
◆継承する伝統、そしてこれからの革新。
◆〝ガルロチ〟命名の理由。
◆ガルロチの見どころ。
◆フラメンコ愛好家に伝えたいメッセージ。

 

他に聴きたいことがあれば書き込みよろしく

 

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2016年9月30日(金)その2686◆フラメンコが歌える!

レクチャーの参加対象は入門者~プロまで、
バイレ・カンテ・ギター・観る聴く専門まで。
そうしたバリアフリー感の中、
リズムと音程に若干問題のある私も毎度参加するので、
「気分的に助かる!」と受講者仲間は共感を隠さない。

カンテを歌ってみたい人に、
優しく巨大な門戸を解放してくれたカンタオール石塚隆充。
そのパセオ発行CD付カンテ教本は今月半ばに発行以来、
想定を上回る売れ行きで年内にも初版完売の勢い。

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その出版を記念する大人気のパセオ講座
「石塚隆充/誰にも歌えるフラメンコ!」第三回目は、
みんな知ってるロルカの名曲『ラ・タララ』を歌う。
歌う歓びを満喫ながらフラメンコへの理解が深まる新鮮レッスン、
百聞は一見に如かず。

日時◆2016年10月9日(日)13時~14時半(12時半開場)
受講料◆90分/3,000円(当日受付にて)
会場◆スタジオ・アルソル(丸の内線「東高円寺」徒歩6分、
   JR・東西線「中野駅」徒歩10分/フラメンコ協会の1階スタジオです
★当日テキストは無料配布、必要な持ち物もありません。
★レクチャー終了後はCD付カンテ教本(2,500円税別)のサイン会を!

定員は30名、予約はお早目!
☎03-6382-4611 メール:paseshop@paseo-flamenco.com
主催◆月刊パセオフラメンコ

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2016年9月30日(金)その2685◆片岡愛之助VS佐藤浩希

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今晩23時アナザースカイ
パセオ最新号を飾ってくれたこのお方。
稀代のフラメンコ演出家&バイラオール佐藤浩希との対談もこの折実現!

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2016年9月29日(木)その2684◆新宿ガルロチ

9/30金曜。
月末の各種締切スケジュールをツメツメに巻き、
明晩の楽しみは新宿のタブラオフラメンコ〝ガルロチ〟のオープニングパーティー。
  
ここに漕ぎつけるまでの険しい道のりを察するだけで、
人ごとながら冷や汗が吹き出す。
莫大なリスクを呑みこみ、フラメンコの未来に人生を懸ける村松さんの
頼もしい決断行動に直接感謝を伝えたい。
後日改めて、ガルロチ・オーナーの心境をインタビュー(パセオ新年号に掲載)する。

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2016年9月28日(水)その2683◆川島桂子ソロライヴ

 三十年近く前、バイレ初級者で超優秀なグラフィックデザイナーだった川島桂子とパセオ編集部の面々がつるんでカラオケに行ったことがある。彼女の素人離れした本格歌唱には一同ド肝を抜かれたものだが、当時はまさかここまで大成しれくれるなんて誰ひとり予想できなかった。
 初回ライヴではオーソドックスなプログラムで、律儀に真っ向勝負してくれた川島桂子。終演後のフエルガで歌ったこの酔いどれ歌姫のソレアには魔物が降りて来ていた。川島劇場はライヴ終了後も続くのである。
 意図したわけではないが、この10月は川島桂子&今枝友加の極上カンテソロライヴの二本立てとなる。今枝からはフラメンコ愛を、川島からは人類愛を聴く私。まったく持ち味の異なる極めて魅力的な歌い手の、それぞれの熱唱を深く記憶に刻めることのできるこの秋の幸運。以下、本人コメント。

「昨年五月に出演させていただいてから、今回が二度目のパセオライヴになります。カンテ以外にも歌うようにご要望をいただいているので、プランニング中です。今回も伴奏はエミリオにお願いしました。彼の操る魔法の絨毯に乗って、アリちゃん、ユウスケ、ヨウスケと頼もしい男子に支えてもらいながら本番を楽しみたいと思います。個人的には、今回のライヴは日本のフラメンコの先輩たちへのオメナへの気持ちを捧げたいと思っています。楽しんでいただけるよう頑張ります」
                  (月刊パセオフラメンコ2016年10月号より)

パセオフラメンコライヴVol.35 川島桂子 ソロライヴ
2016年10月27日(木)20時開演/高円寺エスペランサ
※予約受付中!
昼(セルバ)☎03-3383-0246
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

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写真「2007年新宿エルフラメンコにてペペ島田氏と」Ⓒ大森有起

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2016年9月27日(火)その2682◆

きのうの早退夏バテ静養が効いて、
全快とまではゆかぬものの回復感は上々。
酒を抜いたノンストップ爆睡七時間もよかったみたい。
横になって、古今亭志ん生(唐茄子屋政談)、桂文楽(船徳)、桂三木助(芝浜)、
三笑亭可楽(らくだ)、三遊亭圓生(百年目)あたりを久々にみっちり聴いた。
圓生がアントニオ・マイレーナに、 三木助がダビ・ラゴスに聞こえた。

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2016年9月27日(火)その2681◆今枝友加ソロライヴ

「かくも重層的で骨太なルーツを持つ今枝友加という存在には、今後の活躍と日本フラメンコ界の行く末をも左右するであろう力を感じさせるに十分なものがありました。太くたくましい根で大輪の華咲く大木、それが今枝友加のフラメンコ」(石井拓人/本誌公演忘備録より)。
 協会新人公演の奨励賞ダブル受賞(カンテ&バイレ部門)の唯一の達成者である。「初めてフラメンコを観る方から年季の入ったフラメンコ通までを一挙に魅了!」という原則以外はすべて主役次第という当企画だが、二度目となる今回は「出来ればカンテ中心で」とつい要望したのは、親しい私の周囲にそれを熱望する今枝ファンがあまりに大勢いたから。以下は今枝のコメント。

「念願だった俵氏とのカンテライヴが遂に実現します! 基本的にはファミリアみたいに大所帯でのライヴが大好きですが、俵さんとは絶対にサシでと決めていました。しかし、スペイン滞在中も、パセオライヴ初回でもバモス公演でもラブコールをかけ全てフラれてきました。そしてやっとスケジュールも合い、彼にしか出せない漆黒の音を堪能できる日が来ました! この日はただただ、俵氏のギターと共に純粋にカンテを楽しもうと思います。パルマには尊敬する我が先輩、井山直子さんを迎えてお送りします。彼ら2人のフラメンコ愛に支えてもらいつつも、私も培ってきたものを誇りを持って全て出し尽くすつもりです」(月刊パセオフラメンコ10月号より)

パセオフラメンコライヴVol.34 今枝友加 ソロライヴ
2016年10月13日(木)20時開演/高円寺エスペランサ
今枝友加(カンテ)
俵英三(ギター)
井山直子(パルマ)
※立ち見席(椅子付き)数枚あり!
昼(セルバ)☎03-3383-0246
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

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(写真は大森有起)

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2016年9月26日(月)その2680◆明日には全快

微熱でふらふらするので、朝イチでパセオそばの医院へ。
風邪かと思ったら、遅れてきた夏バテだって。
漢方と熱冷ましを処方してもらい、そこそこ具合が良くなった。
今日締めの企画書が済んだら早退の段取り。
横になって名人たちの古典落語を存分に聴きたい気分。
そのまま爆睡で、明日は全快の見込み。

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2016年9月24日(土)その2677◆ソレアを踊る最強レクチャー

「どんな心情で踊れば?」

ソレアに初挑戦する踊り手は異口同音にそう云う。
身体能力や技術がどんなに達者でも、ソレアの壁は厚い。
内なるセンスや教養が伴わないと、いつまでたってもソレアは降りてこない。

カンテフラメンコ研究の第一人者エンリケ坂井による
「カンテフラメンコ奥の細道」、その第二回目は「ソレア・デ・カディス」。

上は三枝雄輔(超一流プロ)から、下はパセオ社長(三流ど素人)までが
こぞって絶賛する、誰もが参加できる間口の広い深淵レクチャー。
9/25(日)午前11時より90分、お申し込みは(↓)
http://www.paseo-flamenco.com/daily/2016/09/626_1.php#005931

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場違いに思えて参加をためらった6月の初回レクチャー(ソレア・デ・アルカラ)。
受講の楽しさと清々しさ、そして芸道の奥の細道を垣間見た、
受講後の頼もしい充実感を想い出したよ。

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2016年9月24日(土)その2676◆大吉

声や雰囲気が、役者の船越英一郎さんそっくり。
本人は「いえ、人殺しみたいな顔ですから」と謙遜するが、
なるほどドンピシャである(汗)。
パセオやフラメンコ協会の二軒おとなり〝大吉〟の大将、
もっと云うと焼き鳥と占いの名人である。

週にいっぺん、その大吉で独り呑む。
カウンター奥の私の指定席には、竜王戦(読売新聞の将棋欄)のページを
切り取った一週間分のストックが用意されている。
この春、愛読する〝週刊将棋〟が廃刊となり、週明けにそれを読み読みここで
呑むのを極上の歓びとしていた私がその喪失感に悄然とするのを見かねた大将が、
頼みもしないのにこんな手の掛かる特別サービスを始めてくれたわけ。

まあそうは云いつつ、食い物の旨さと客商売で磨き抜かれた彼の
絶妙な対話センスを楽しみに通っているわけで、
気取らず落ち着いて呑める昭和な郷愁感というのが、
若干くたびれたこの老いぼれにはたいそうありがたい。
持つべきものは行きつけなりか。

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2016年9月23日(金)その2675◆快心のエミリオ!

昨晩のエミリオ・ソロライヴは完全燃焼の大盛り上がり!
協演の平松加奈、朱雀はるな、塩谷経、三枝雄輔も本領発揮。
観客席も川島桂子、今枝友加、屋良有子などなど豪華絢爛。
俳優の長谷川初範さん(はるなちゃんつながり)もご来場。
そのアンコール、舞台に呼ばれた今枝友加ちゃんがブレリアを一節歌って、
そのまま帰りの最終新幹線めざしダッシュで抜け出る姿が印象的(笑)

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2016年9月22日(木)その2674◆片岡愛之助&佐藤浩希

20日発売のパセオフラメンコ、
表紙は片岡愛之助さんと我らが佐藤浩希だよーん!

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2016年9月21日(水)その2673◆躍進する徳永兄弟

第118回スーパーリクライニングコンサート
徳永兄弟フラメンコギター・デュオリサイタル
2016年9月16日(金)/東京(代々木公園)Hakuju Hall
【ギター】徳永健太郎/徳永康次郎

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 理想的な音響で知られるHakuju Hall(白寿ホール)は、クラシック音楽通には夢のような豪華テアトロ。そのホール主催の人気シリーズ企画に徳永兄弟が招かれたことには大きな意味がある。すでにメジャーシーンで大活躍を続ける沖仁に続き、いよいよ徳永兄弟も一般音楽シーンに漕ぎ出す、そんなエポックとなるであろうこの注目の単独劇場公演。観客席はまずそのスタイリッシュで精妙なアンサンブルと、技術性・音楽性の高さにびっくりしたに違いない。えっ、フラメンコギターってこんな高度なこと出来るのっ?みたいな嬉しい裏切られ感がまんべんなく会場全体に漂う。

 デュオ曲はお馴染みのオリジナル、ブレリア(解放)、アレグリアス(夜明け)、ファンダンゴス(魂の旅人)、そしてみんな知ってる〝赤とんぼ〟(山田耕筰作曲)のカヴァー。ソロでは兄健太郎が師匠ペドロ・シエラの仄暗い詩情の超絶技巧ファルーカを鉄棒の内村航平のように完璧に決めた。弟康次郎の古典(シギリージャ・デ・ヘレス)は口うるさいフラメンコ通を唸らせる極渋の凄味ある名演。おお康ちゃん、そこまでやれんのかいっ!と、正直わしゃぶっタマげた。新作落語の売れっ子噺家が古典落語の大作を一発で仕留めるような痛快感。
 そして、ラヴェルのピアノ曲のようにナイーブに洗練されたフラメンコ版〝赤とんぼ〟は、現代フラメンコだけに可能なファンタスティックな作品に仕上がっていた。このアレンジに要した期間は一週間ほどだと云うが、演奏効果も高いあの精密な構造を短期間で仕上げる力は尋常でない。11/16パセオライヴではバッハの名曲シャコンヌを彼らにリクエストしているのだが(汗)、こりゃ早くもゾクゾクの予感。こんな私の無茶振りの如く、いろんな方面から様々な要望を託されることの多い兄弟は、実は確かなセンスで冷静に自分たちの現在・未来を見据えている。

 曲間のMCも達者になった。健太郎はビセンテ・カリージョのカニサレスモデル、康次郎はテオドロ・ペレス、バランス良く伸びるお気に入り愛器について語る彼らはとても楽しそう。兄弟のオリジナル、伝統フラメンコ、他ジャンル曲のフラメンコヴァージョン、そして様々なミュージシャンとの協演、オーソドックスなバイレ・カンテ伴奏。これら多種多様な局面において徳永兄弟は、手抜きのない高いクオリティで果敢に攻め続ける。毎回毎回結果を出しながら前進するのが徳永兄弟の流儀なのである。(小山雄二)
    
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2016年9月20日(火)その2672◆ダビ・ラゴスのブレリア講座

ダビ・ラゴスのブレリア・クルシージョ。

縁あってあのダビ・ラゴスのクルシージョを担当することに。
参加対象はカンテ練習生、プロの歌い手、
そしてブレリアを踊るコツをつかみたい踊り手、そしてダビのファン。
ブレリアの最も深い領域への理解を深め、
フィエスタで歌に乗りながら粋に踊るためのコツをつかむ欲張りなクルシージョ。
ぶっち切りの実力者〝ダビ・ラゴス〟、この機会を逃す手はないぞっ!

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10月10日(月・祭)
開講15時(開場14時40分、終了は16時半の予定)
講師◆ダビ・ラゴス
通訳とギター/エンリケ坂井
会場◆スタジオ・カスコーロ(有楽町線&副都心線「要町駅」徒歩7分)
参加費◆6,000円(パセオ定期購読者は5,000円)
予約◆ paseshop@paseo-flamenco.com

★ダビ・ラゴス/プロフィール
ヘレス出身。叔父故アギラール・デ・ヘレスの影響でプロの道に進む。
2000年ビエナルでデビュー 。
2009年発表のCD「エル・エスペホ・エン・ケ・メ・ミロ」で優秀ディスク音楽賞を受賞。
2014年ラ・ウニオンのカンテ・デ・ラス・ミナス賞など、同時に5つの賞を受賞。
スペインの著名アーティストと数多く共演し、フラメンコ界を代表するカンタオールとして活躍中。(https://youtu.be/uJy9fdv4Blc

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2016年9月19日(月)その2671◆レッド

「〝愛〟の反対語は〝憎悪〟ではなく〝無関心〟」

巧みなストーリーと辛辣なユーモアで、
世界中の読書家に愛されたサマセット・モーム。
かつての日本でもモーム・ブームは永らく続いたから、
その翻訳ものは学生時代にすべて読み尽くした。

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映画にもなった『レッド(赤毛)』は、
冒頭のテーマを奇抜なストーリーで描き切っていたが、
二十歳そこそこでそういう男女の込み入ったニュアンスを実感できるはずもない。

冷静で皮肉なモームの人間観察は両刃の剣であり、
それをそのまま学習・実行してしまうと、
世渡り的には裏目と出るケースも多いだろう。
まあ、少なくとも私の場合はそうだった(涙)

優れた文学というのは、がっつり本質を突いてしまうから、
劇薬と良薬の両側面を持つ。
五十代の私の十年間というのは、
そういう劇薬からの解毒期間であったようにも想えてくる。
しかもまだまだ抜けちゃいない(汗)

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2016年9月16日(金)その2670◆徳永兄弟のテアトロライヴ

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今宵は徳永兄弟の単独劇場公演。
ホール主催のクラシック系シリーズ企画なんだが、そのプロデューサーの慧眼に拍手!

会場は以前住んでたご近所の白寿ホール。
生ギターの音響の良さでは都内トップの劇場だろう。
(ちなみにライヴハウスならエスペランサの吹き上げ二階席がダントツ)

外側の注目をも集める彼らだから、旧知の音楽関係者もたくさん押し寄せることだろう。
同窓会のような打ち上げ(なぜかイタリアンらしい)ののち、
余力あらば懐かしの行きつけ代々木八幡どさんこへ。
おっと、忘備録(パセオ12月号)も書かなくっちゃな。

コメント
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しゃちょ日記バックナンバー/2016年09月①

2016年09月01日 | しゃちょ日記

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2016年9月15日(木)その2669◆隆充のCD付カンテ入門

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いよいよ本日発売!
石塚隆充のCD付カンテ教本、2,500円税別。
代表的な全十曲を収録。
     
ソレア
アレグリアス
ティエントス
ブレリア・デ・ヘレス
シギリージャ
マラゲーニャ
タンゴス
セビジャーナス
タラントス
マルティネーテ
   
タカミツの超人気講座、発売記念レクチャー(10/9)はこちら

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2016年9月15日(木)その2668◆危ねえ予感

屋良有子、石川慶子、宝。

何かやらかしてくれそうなスーパーな予感。
今宵はご近所、座・高円寺でこれ。
ぶっ飛びトライアングルをずっと楽しみにしてた。
忘備録(パセオ12月号)は小倉編集長。

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2016年9月14日(水)その2667◆本音のエミリオ

「こちらのやりたいことを一瞬にして察知してくれる。
そしてそれを実現してくれる引き出しが豊富であること」

 何故エミリオなの?と、信頼できる踊り手・歌い手たちに問うと、異口同音に冒頭のような返事が返ってくる。六月のフラメンコ協会新人公演でも17人の出演者のギター伴奏を務めた、いま最も売れっ子のギタリストなのである。
 そんな彼にこのシリーズライヴ出演を依頼したのは昨年暮。任せてくれよと胸を張った頼もしい笑顔は忘れ難い。バイレやカンテの伴奏に明け暮れながらも、彼にはソリストとしての充分な実力も矜持もある。じゃあ、思い切り好きなようにソロライヴしてくれよというのが唯一私の要望。日頃から彼の熱いサポートを受けるアルティスタたちにこそ、彼の本音のフラメンコを聴いて欲しいと切に願う。

「9/22カサ・デ・エスペランサのソロライヴは、私にとってとても重要なライヴです。ギター伴奏者としてのエリリオ・マジャを知る人は多いですが、ギタリストとしてのエミリオ・マジャを知る人は少ないからです(笑)。
 だからこそギター中心のソロライヴをやりたかった。スペインではもちろん踊り手や歌い手と一緒にステージを創りましたが、ソリストとしてステージに立つことも多くありました。皆さんに楽しんでいただけるようなフラメンコをするので、この機会に是非、いつもと違う私のギターを聴きに来てください」(月刊パセオフラメンコ2016年9月号より/小山雄二)
           
パセオフラメンコライヴVol.033
エミリオ・マジャ ギターソロライヴ

9月22日(木)20時開演
於:高円寺エスペランサ
エミリオ・マジャ(ギター)
塩谷経(ギター)
朱雀はるな(パーカッション)
平松加奈(ヴァイリオン)
三枝雄輔(バイレ/パルマ)

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そして、当夜のプログラムは。
Minera
Solea
Seguirillas
Buleria
Tangos
Jaleos
Rumba
Fin de fiesta ( baile yusque bulerias)

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2016年9月13日(火)その2666◆アルバロを偲ぶ会

アルバロを偲ぶ会

誰からも愛されたアルバロ急逝から早一年。
彼の甥ダビ・ラゴスの願いで、この秋その一周忌を。
アルバロの歌や人柄を好きだった方なら、
プロもアマもなく誰でも参加オッケー。
みんな遠慮がちみたいで、参加予約はまだちらほら。
肩の凝らない会なので、寂しがり屋のアルバロのために、
どうかみなさん遠慮なく押しかけて欲しい!

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10月11日(火)19時~高円寺エスぺランサ 参加費3,000円
参加申込はこちら
アルバロを慕う参加者でいっぱいにしたい。
22時ころまではやっているので、スタート時間に遅れても大丈夫。

日本の仲間からアルバロの写真・録音・録画を集め、
世話になった彼を追悼するアルバムを制作したいというダビの心がうれしい。
資料を持ってる方はどうぞご協力を!
ダビもきっと歌ってくれることでしょう!

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2016年9月12日(月)その2665◆希望のともし火

「人間同士の対戦に意味があるのか?」

人工頭脳の飛躍的進化。
囲碁や将棋のプロ棋士たちは、危機的テーマに直面している。
死活問題でもあるのだが、真摯な彼らにとっては、
それよりも〝使命〟の行方のほうが遥かに重要問題なのだ。
この先もさまざまなジャンルで、こうした難問が発生するだろう。

「人工頭脳との協働」による新たな創造という選択肢が急速に現実的になってきた。
まっ先に「お茶ノ水博士&鉄腕アトム」のイメージが浮かぶ。
希望のともし火。うーむ、やはり手塚治虫は偉大だ!

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2016年9月11日(日)その2664◆運慶

「なに、あれは眉や鼻を鑿(のみ)で作るんじゃない。
あの通りの眉や鼻が木の中に埋っているのを、
鑿と槌(つち)の力で掘り出すまでだ。
まるで土の中から石を掘り出すようなものだからけっして間違うはずはない」
             ――― 夏目漱石『夢十夜』(第六夜の運慶)より
               
木曜晩のディエゴ・ゴメスのカンテライヴ。
三曲目のティエントの途中で突如、こうした状況が発生した。
予測はしていたし、だからこそディエゴに出演依頼したわけだが、
こうして超上質のアルテが現れる瞬間とその真摯に安定した持続の時は、
それなりに苦しい人生に、生きる意味を明快に自覚させる。

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人それぞれ対象は異なれども、こんな快感を思う存分
自ら発見できるのが人類の特権なのだろう。
至福のライヴからの家路、こうした傾向のアルテの似たもの探しをしていた。
将棋の中原誠・第十六世名人の、太陽のように強く大らかな自然流、
落語の八代目三笑亭可楽の、渋い低音の不思議と上品なべらんめえ調、
ギターの原善伸の、精密な構築性から生じる豊潤にして芳醇な生命力。
これらは個人芸だが、協働芸においてもバロック音楽の名門ラ・プティットバンドなどにも、
運慶のエピソードを連想させるアルテの至福があったことが想い当たる。

ついついケレンやゴマカシに走る自分とはまるで対極となる世界なのだが(汗)、
こうしたセンスを大切に身の内に入れて置くことで我が身を救おうとする、
何ともハンパで猪口才なバランス感覚に苦笑。

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2016年9月8日(木)その2663◆縮図

「反則すれば即負け」。

そういう世界に永らくいたので、審判それぞれの主観を重んじるサッカーなどは、
どこまで反則がオッケーなのかがバラバラで、妙にシラけることが多い。
つい先日も世界戦の中継を観ていて、そのジャッジがあまりに不可解・・
というより不愉快だったので、前半途中でニュース番組に切り変えてしまった。

「それも含めてのサッカーなんですよ」
スポーツにも詳しい若者に諭され、このひと言で腑に落ちた。
つまりサッカーというのは、一筋縄では行かない現実の国際情勢くらいに微妙で複雑なのだと。
単純にいわゆるスポーツマンシップの括りで観ること自体、とんだ勘違いであると。
国際情勢の縮図、なるほどそういう視点ならば、ジャッジ基準の曖昧性も含め、
むしろ限りなく人間の現実に踏み込む奥深いスポーツだと看做すことも出来る。

ところで。日本の相手国・タイの選手のプレイマナーにはやたら好感を持った。
だからタイは弱いんだというサッカー通の声が聞こえて来そうだが、
強くったってマナーや気性のいいプレイヤーは、どんなジャンルにもたくさんいる。

もちろん勝負の世界は大好きだし、
また同じ日本人の活躍に大盛り上がりするのも大好きなんだが、
実は勝ち負けよりも勝負のプロセスそのものに興味や希望を見い出してしまう性癖というのは、
バッハやフラメンコなど異国の文化にやられた人間の宿命なのかもしれない。

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2016年9月7日(水)その2662◆夢の中へ

6時起床。
朝風呂に軽いストレッチ。
ニュースを観ながら、豆乳カフェオレと、
フルーツ・ヨーグルト・蜂蜜の軽い朝食。

8時半パセオ出社。
メール・チェックでウォーミングアップ。
9~12時で本日メインの仕事を全力で片づける。
本気の限界は1日3時間という、ややくやしい体力的現実。

正午きっかり、編集部に配達されるランチ。
ご近所の高級割烹の本格チョー旨弁当なんだが、
500円味噌汁付という最良コスパゆえ、すでに一年近くとり続けている。
技と出汁で食わせる薄味なので、血圧がずいぶん下がったのは望外のラッキー。

昼めしのあとは小1時間〝夢の中へ〟と溶ろけつつ(昼寝)、
むっくり起きて各種実務を淡々と片づける。
で、くたびれる頃(18時)にはパセオを出て徒歩5分で帰宅。
風呂上がりのビールの快感を全身で味わい、これで酒はおしまい、
ニュースを観ながら野菜&肉か魚介の軽めの夕食。
寝っ転がってバッハやパコや落語を聴く。
何かのためにではなく、ただその瞬間を聴くために聴く。
それから小1時間は肩の凝らない読書。
何かを学ぶためではなく、ただその瞬間を読むために読む。
で、眼がくたびれてきた頃合いで就寝。

身の丈に程よい半隠遁生活・・・みたいな。
まあこんな安穏なバランスも、ライヴ・取材・呑み会やらで
週に二日がいいとこなんだが、こういう大人しい生活が妙に新鮮で好ましい。
飽きの来ない素朴なルーティンの案外な楽しさ。
これも見つけにくい〝探しもの〟のひとつだったのかもしれない。

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2016年9月6日(火)その2661◆やられたわ

【月刊パセオフラメンコ11・20発売号・公演忘備録/第一稿】

加藤美香とスタジオ・アルバ
2016年9月1日(木)/東京(高円寺)エスペランサ
【バイレ】加藤美香/遠藤美穂/上野尚子/大津絵里香
【カンテ】森薫里
【ギター】鈴木淳弘
【カホン】岡田欣士

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 華やかなオープニングがもたらす生理的快感が、このフラメンコライヴの充実を早くも予感させる。初めてフラメンコに触れる人々をも一気に魅了するであろうエキサイティングなスピード感の群舞。シンプルで分かりやすく、長過ぎず短過ぎず、かつドンピシャな構成演出がキラリと光る。

 バイレソロ一番手は大津絵里香のアレグリアス、続いて上野尚子のタンゴ・デ・マラガ。スタジオ・アルバのこの美人ルーキー二人は、絵心を感じさせる美しい踊りでステージ前半を盛り上げる。共にまだ体幹は弱いが、健気で瑞々しい魅力がその弱点を上回り、大津の伸びやかさと上野の緻密な美しさは、そのまま彼女たちの明るい未来を照らし出していた。短い休憩をはさみ、鈴木淳弘はスペインの詩情豊かな情景を映し出すオリジナルギター曲『丘の風』を快演。淳ちゃんのユーモア&ペーソス満載MCにもびっくり。

 そして2011年協会新人公演の奨励賞受賞以来、久々に観る遠藤美穂。あの折のシギリージャの尋常ならぬ集中力に深い感銘を受けた私は彼女を本誌対談に担ぎ出したものだが、五年ぶりに観る遠藤は見事なまでの成長を遂げていた。すでに風格さえ感じさせる静と動のコントラスト。表現は幅を広げ、特徴だった彫りの深さはより深くなった。そのソレアの後半、孤独の慟哭の中に静かな微笑を浮かべるシーンは、彼女の着実な深化を象徴していた。

 その遠藤が対談の中で神のように慕っていた彼女の恩師・加藤美香がラストを締める。加藤のステージを観るのはおそらく二十年ぶり。スタートしたばかりの協会新人公演で準奨励賞を受賞した頃から注目していたが、派手に表舞台に立つことは少ない彼女の、奨励賞受賞者を多く輩出する教授面の確かな手腕だけは伝え聞いていた。複数の信頼筋からの熱い薦めによってこの忘備録取材を決めたのだが、加藤美香のアレグリアスは想像を遥か上回るクオリティ。その力強さと優美さ、瞬発力と持久力、表現と渾然一体となる高い技術。全篇に漲る明るい艶と、一瞬たりとも客席を飽きさせないエンタテインメント性、そしてまたしても絵心抜群の絶妙な構成力。若い頃から突出したダンサーだったが、ここまで〝大人の女性のフラメンコ〟を磨き抜いた昨今の加藤美香を知らずにいた自分のトホホぶりに呆れた。終演後も超満員の観客は興奮のあまり家路をためらう。その対応に追われる加藤と直接話すことも出来なかったので、これからパセオライヴ出演依頼のメールを書く。(小山雄二)

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2016年9月5日(月)その2660◆フラメンコ 奥の細道

「これこそが、プロの踊り手たちが学ぶべき内容ですよ」

正直ちょっと意外だったのだが、
ぶらり受講生として訪れたあの三枝雄輔はそう絶賛した。
よく踊るために「カンテを聴け!」という認識は、
すでに日本の踊り手に浸透しつあるが、それ以前の問題として、
最低限のイメージは必須だと彼は云う。
なるほど、例えばテクニカが同等の場合、
そうしたイメージ有無は決定的な差を生むはずだ。

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本誌エンリケ坂井連載にもリンクするこのレクチャー企画は小倉編集長の発案。
マニアックすぎて受講者集めが難しいと私は直観したが、
やりながら少しずつ受講者は増えてゆくだろうという見切り発車でスタートした。

初回〝ソレア・デ・アルカラ〟を受講した観る聴く専門の私は、どう変わったか?
いや、このボンクラが一回くらいで変わるはずもない。
「ソレアを踊る踊り手の心象風景を捉えるセンサー」。
あるとすれば、その芽を育てようとするチャレンジのスタート。
次回は〝ソレア・デ・カディス〟

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2016年9月4日(日)その2659◆夢の伏線

会社員らしき私が仲良しの同僚たちに声を掛けオフィスを出ると、
日比谷公園の緑が広がっており、前を走る日比谷通りには
路面電車の線路が複線で敷かれている。
五十年ほど前に廃線となったはずだが、おそらくまた復活でもしたのだろう。
何の疑いも抱かず、そのオランダ風のモダンな車両に乗り込み、
終点であるはずの〝西荒川〟近くにある生家へと向かう。
一時間ほどかかるはずだが、隅田川のかかる両国橋を滑るように渡った記憶のみを残し、
京葉道路を快調に飛ばすそのニュー都電は、
終点から五つ前の〝亀戸九丁目駅〟に差しかかる。
ここからは都電の専用車線で、彼はびゅんびゅん高速で飛ばすのである。

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見ればその懐かしい停留所の右脇に、別の電車の始発らしき駅が新築されており、
どうやら今日はその開通日であるらしい。
乗り物大好きな私は躊躇なく都電を下車し、行く先を確かめることなく、
その真新しい駅舎のホームから未知の乗り物に乗り込む。
乗車料は1コインだったので、それほど遠くには行かないはず。
       
早まったことに気付いたのは発車直後、その未来風電車は
超高速ジェットコースターだったのである。
屋根のない先頭の運転席では日本人ではない東洋人が、
大声を張り上げながら重たそうな旗を力いっぱい振っているのだが、
むろん意味はわからない。
やがて高所恐怖症のオレは、高低の落差と恐ろしいスピードにやがて目をまわし、
正気を取り戻したのは終点に到着するころだった。

降車ホームから眺める風景は、ひと目ヨーロッパ風であり、
駅内にはフランス語やら英語やら訳わからんアナウンスが飛び交っている。
こりゃかなり遠方だと察するのだが、こうなりゃヤケクソだ、
ついでに観光でもしたろーかと改札に向かい、ふと見上げた時計にギクリとする。
し、しまった、今晩はパセオライヴだ、遅くも19時までには高円寺に行かなくては!

その前にトイレをと駅舎内をうろつくのだが、すぐ近くに発車のベルが鳴り響き、
これまた行き先を確認することなく、そのロケットのようにとんがった乗り物に飛び乗る。
今度目覚める頃には火星あたりかよとツッコミつつ待望の車内トイレを発見。
同時に今度はほんとうに目が覚める。
本物のトイレに向かいながら、就寝前に読んだ
筒井康隆のドタバタ短編が夢の伏線であることに思い当たる。
よし、今晩も筒井康隆だなと、懲りないオレ。

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2016年9月2日(金)その2658◆ディエゴの真髄

来週木曜は、とっておきの抒情派カンテ。

カンテ(フラメンコの歌)にいまひとつ馴染めない方も、
この歌い手の熱唱に一晩浸れば、そうした壁は一掃されるに違いない。
唯一無二のしっとり美しい情感が、聴き手の心を耕し潤す。
どフラメンコではないが、彼のカンテには大いなるフラメンコ愛が満ち溢れている。
また、その突出した歌唱に導く何かが、即ちライヴ現場で発生する
彼の超人的インスピレーションの冴えであることは、
彼の前回パセオライヴに明らかである。
「聴きに来てよかった」。観客席のつぶやきが早くも聞こえてくる。

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パセオフラメンコライヴVol.032
ディエゴ・ゴメス カンテソロライヴ
9月8日(木)20時/高円寺エスペランサ
Ⓖ尾藤大介 Ⓟ齊藤綾子/松橋早苗
☎予約03-3383-0246/メール予約selva@tablaoesperanza.com

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2016年9月1日(木)その2657◆加藤美香ライヴ

天高く、わし太る秋。

体調不良のきのうは昼過ぎに早退し、家でノンストップ5時間爆睡。
夕べに起き出し、酒抜きでたまご雑炊。
レモン蜂蜜漬とウイスキー少々の紅茶の飲み、さらに6時間とどめの爆睡。
久々に絶好調の朝を迎えた。
今宵は、複数の信頼筋から熱烈に薦められたバイラオーラ加藤美香さんの
パセオ12月号・公演忘備録取材(高円寺エスペランサ)。
久々に絶好調の体調と、常に絶不調の文章力とは、
果たしてどのようにリンクするのであろうか?  

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コメント
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しゃちょ日記バックナンバー/2016年08月②

2016年08月01日 | しゃちょ日記

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2016年8月31日(水)その2656◆パコのカンテライヴ

陽射しは強いが、意外と風は涼しい。
ジェーとともにパセオ出社。
現在彼の朝めしを調理中。

きのう届いたパコ・ライヴのフライヤー。
気合い入ってるなあ。
今週中には11月号プレ記事を書こう。
           
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2016年11月24日(木)20時
パセオフラメンコライヴ Vol.38
エル・プラテアオ カンテソロライヴ

会場◆高円寺エスペランサ
開演◆20時ジャスト開演(19時半開場 ※終演は21時10分頃の予定)
料金◆3,900円1ドリンク付(税込)
出演◆
 パコ〝エル・プラテアオ〟(カンテ)
 エミリオ・マジャ(ギター)
 ベニート・ガルシア(バイレ)
 鈴木敬子(バイレ)
 三枝雄輔(パルマ)

【9/1予約受付開始】先着63名様まで、お申込み順に良いお席を!
◆電話予約:
昼(セルバ)☎03-3383-0246
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
◆メール予約:selva@tablaoesperanza.com

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2016年8月30日(火)その2655◆SMの大巨匠

団鬼六(だん おにろく/1931~2011年)

一般には我が国最高峰のSM作家として有名だが、
同時に日本で最も人気の高い将棋ライターである。
師は将棋アマ六段で他界後に七段を献呈されたが、
発表された棋譜を見る限りローカル六段の私といい勝負くらいで、
どうも文才と棋才とは一致しないようだ。

鬼六師匠は純文学の出身。
人間のドス黒い領域に確信犯的に踏み込み潔く大暴れする文体に、
若い私は大層シビれた。
ヘンタイ読者に歓迎されるというより、ごく普通の男性に
喝采をもって受け容れられる裏街道のメジャー作家なのである。

実はごく標準的でありながらも世間的にはひた隠しにしたい男の欲望。
恥ずかしくて、あるいは恐ろしくて、誰もが書けない暝い深層を
ただ自分の責任においてスパッと書き下ろす。
フロイト真っ青のその深いペーソスには、
むしろ性犯罪を減らすカタルシスがあったのではないか。
いま想えばフラメンコにも通底する師の痛快な斬り口は、
シビアな将棋の世界を描くときもまったく同様だった。

パセオ創刊時に車の運転と麻雀をスッパリ止めたが、
ついでに彼の作品群まで処分したことは私の大失敗であり、
再版されたユーモアとペーソスに溢れる将棋エッセイなどは
今でも酒の肴に読んだりする。
「・・だと思う」的な責任逃れの云い回しを極力避けたい私の性向は、
そうか鬼六師匠の影響だったのだなあと、これを書きながら気づく。
永い歳月を経てほんのちょっとだけ近づけていたことがほんのりうれしい。

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2016年8月29日(月)その2654◆KY

「先生のCD(DVD)、友達にコピーしてもらっていつも聴いてます(快笑)」
商品である著作権ソフトに対するこうした認識。
この40年ばかり、こういう無神経にやられっ放しのアーティストたちの
愚痴に付き合ってきたが、彼らの深い嘆きは察するに余りある。
売れなきゃ次作が出せんのよ。
身銭切って応援しなさいな~

「私は行けませんけど、頑張ってください」  
ネット上のライヴのお知らせに対するこの手の書き込み。
無神経なコメントを受け取る出演者側の気持ちは当然オチる。
敢えて行かないことを公表する〝私〟って、それほど重要人物なんだろか。
悪気がないのは分かるんだが、幼すぎるコメントを読まされるのって、
第三者的にもその都度シンドい。

「私は買ってませんけど、応援してます」
この33年、おそらくはやはり善意であろう、パセオについての
こーゆー励ましにもすっかり慣れてる私だが今でも返答には困る。
だって応援してくれる人って皆、自分でパセオ買って読んでくれてる人だから。
実質的応援をするつもりがないなら沈黙こそ金である。

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2016年8月28日(日)その2653◆ボーダー無き宇宙感

目からウロコの初講座。

先ほど終了し、一息ついたところ。
いや、凄い凄いと聞いてはいたが、フラメンコの原点を再認識させる
シンプル明快な三枝雄輔の骨太レクチャー。
     
導入となる誰でも叩ける一拍子は、実技チョー初心者(私)に
フラメンコの宇宙観を体感させた。
雄輔全体が楽器となる神業のような実演付なので、
論より証拠、彼のヴィジョンに疑いの余地はない。
次回詳細は未定だが、「超初心者からプロまで」という看板に偽りなし、
誰にも薦められるボーダー無きスーパーフラメンコ講座。

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2016年8月28日(日)その2652◆雄輔の神業

手に汗握る大接戦。

日曜午前のNHK将棋トーナメント。
人類における本筋志向の正統派と、最新コンピューターの思考を
積極的に導入する革新派との一戦は、紙一重で後者の勝利。
無意識に前者を応援する私の心理の正体は、おそらくはノスタルジー。
一方、コンピューター優位という新たな状況下にあって、
将棋そのものの真実を追求するにあたり、コンピューターの長所を学ぶ後者の
積極的姿勢は否定のしようがない。
とりわけ人間とマシンの〝形勢判断〟の方法論の違いは実に興味深い。
と整理をつけたところで、これから階下のスタジオで、
あの三枝雄輔のフラメンコ講座を受講。
あわよくば、雄輔の神業のアナログ部分とデジタル部分のつながりを発見したい。

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2016年8月26日(金)その2651◆新宿の殺し屋

フラメンコのアーティスト列伝にも、日西を問わず極く稀に登場する、
恐るべき才能と社会不適合性のハイブリッド体質。
そろそろ大丈夫かと思っていたが、いま改めて読んでも胸奥がザワザワする。
幾度読んでも悲惨極まりないのだけれど、その久々の読後感は意外と爽やかだった。

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文庫タイトルの〝真剣師〟というのは、将棋用語で賭け将棋を生業とする者のことである。
そういう泥沼に私が足を踏み入れたのは高校時代の一時期に過ぎないが、
その暗い響きは今でも苦い感傷を呼び醒ます。
どうしようもなく破綻する人生にあって、将棋のトッププロを
あっさり薙ぎ倒すほどに強かった伝説の真剣師・小池重明。
事実は小説より奇なりと云うが、その生い立ちから四十四歳で死に至るまでの、
まるで嘘っぽい低級映画のような破天荒すぎるストーリーは紛れもない事実なのだった。

もしも私に彼のような突出した将棋の天分があったなら、
似たような人生を送っていたかもしれないという、
トンチンカンに思い上がった夢想にしばし没入する。
確かに破滅型という点では同類であるが、
私には突出した才能が無かった点が社会生活においては幸いしたようだ。

人間の能力はトータルにおいて平等であり、何を突出させるかという意志、
加えて運命の必然・偶然などが生の方向を定める。
彼には彼だけの人生が在り、私には私だけの人生が在る。
他者の人生というの実はあまり参考にはならないが、
それぞれ味わうべき価値は充分にある。
どんな絵模様であれ、その人の生きた絵模様そのものが即ち人生の意味であり、
人は皆そうした己の絵模様そのものに充足すべきなのだろう・・
なんてことまで考えさせてくれる小池重明の裏街道人生の意味。

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2016年8月26日(金)その2650◆稲田進ソロライヴ

〝内圧と間〟の神髄が眼前に在った。

昨晩の稲田進ソロライヴ。
当然ながら本番ももの凄かったが、終演後のフィエスタも凄かった。
豪華出演陣に加え、パロマ小島慶子、川島桂子、有田圭輔、
三枝雄輔、斎藤克己、永田健、藤本ゆかりなどの面々が、
この夏他界された稲田進の母君に真心からのオメナヘを捧げてくれたのである。
爆裂ブレリアを舞ったパロマには、なぜかトルティージャの作り方を教わった。
進にはこれから、来夏のパセオライヴ出演依頼の手紙を書く。

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2016年8月25日(木)その2649◆朝陽の男

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趣味は〝朝陽〟を浴びること。
今朝のジェー。
相変わらずカメルーン代表の矜持は捨ててない。

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2016年8月24日(水)その2648◆四十代をどう生きるか?

「四十代をどう生きるか?」という有りそうで無さそうなテーマ。

平野啓一郎『マチネの終わりに』を読む。  
話題となった毎日新聞の連載小説で、旧知の人気ギタリスト
(福田進一さんや鈴木大介さん)がモデルと知りずっと気になってはいたのだが、
なるほど繊細なニュアンスが絶妙で、クラシックギターという特殊世界の内情から、
逆に普遍世界を照らし出す骨太な手法が素晴らしくおもしろい。

 「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。
 だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。
 変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。
 過去は、それくらい繊細で感じやすいものじゃないですか?」

年寄りの感慨をシャープに看破する四十そこそこの作者の慧眼に、
ズバリこう指摘されることが快感で一気に読み終えた。

全体に〝現代の生き辛さ〟が浮き彫りになるのだが、
それを逆手にとることで〝生きやすい現代〟を発見できる
可能性が濃厚な仕組みにも驚かされる。
その深くリアルな恋愛論にも大いに頷けるし、
年齢制限や賞味期限を若干オーバー(約二十年超)した私たち世代にとっても、
若干の希望を垣間見れる余禄がうれしい。☆☆☆

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2016年8月23日(火)その2647◆夏休み

新宿で雑用を終え、中野駅から歩いてパセオへ向かう途中、
ニワカ雨にやられた。
不用意にも傘はない。
で、ズブ濡れ出社。
先ほど屋上で熱い陽射し浴びつつ着衣のまま服を乾かす。
なんだか懐かしい感触。
ひょっとして遠~い夏休みの記憶か。
八月末に向け手つかずの宿題が盛り沢山なところも酷似している(汗)

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2016年8月22日(月)その2646◆ロサリオ・ロペス

ほんのちょっと前、東京フラメンコ倶楽部事務局の山田裕子さんからメール受信。

 「東京フラメンコ倶楽部の我々の親しい友人、
 素晴らしいカンタオーラのロサリオ・ロペスが18日ハエンにて亡くなりました。
 濱田先生、エンリケ坂井氏との親交も深く、何度か日本を訪れ、
 その清らかな魂とカンテへの真摯なアフィシォンが我々の心を捕らえました。
 この何年かは歌うことなどかなわず、病気に苦しんでいた彼女です。
 今は安らかに眠り、師ラファエル・ロメーロ翁と天国で再会していることでしょう」
 http://sevilla.abc.es/cultura/sevi-fallece-jaen-cantaora-flamenco-rosario-lopez-201608182143_noticia.html

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 ギターのエンリケ坂井さんと来日時に録音したCDが懐かしい。
 http://pfshop.paseo-flamenco.com/product_info.php?cPath=3_30&products_id=693&osCsid=aec43df74090ec476adf336e6c390153
 ご冥福をお祈りします。

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2016年8月22日(月)その2645◆新解釈

【台風一過(たいふういっか)】
台風が通り過ぎ、晴れわたり良い天気になること。
転じて、騒動が収まり、晴れ晴れとすること。

なんてことを、小学生の私は知らない。
とーぜんながら暴れん坊の【台風一家】の殴り込みかと思い込む。
だが、今回のように三つもいっぺんに来ると、こっちの方がしっくり来たりもする。

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2016年8月21日(日)その2644◆多忙な時ほど

今週木曜は、満員御礼・稲田進のパセオライヴ。
金曜は、故郷にて高校同期の四季の呑み会。
日曜は、三枝雄輔初のパセオ講座。
来週月曜は、パセオ10月号最終校正。
火曜は、今田央のエルフラ・リサイタル。
水曜は、新規プロジェクト立ち上げ。
木曜は、エスペランサの加藤美香に注目。
          
新人公演のなかった八月はそこそこ雑務もはかどったが、
そろそろデスクワークどころではないシーズンがやってくる。
まあしかし、多忙なうちが華である。
なぜなら、多忙な時ほどサボるのが楽しい!

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2016年8月20日(土)その2643◆いまさら聞けない

本日発売、月刊パセオフラメンコ最新号。
「ヌメロの常識」、今回はタンゴ。
今さら聞けないフラメンコの常識を、独りひっそり屋上で読み砕く。
フラメンコ専門出版社の社長はこうして成長するのである。

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2016年8月19日(金)その2642◆スローフラメンコ

マイペースで明るい天然さんの真紀ちゃん。
パセオでバイトやってた君が、その数年後には協会新人公演で特別奨励賞、
よくやったよなあ(笑)

「もう二十年以上も経つんですね」

バイレというより、カンテから入って来た人だよね。

「そう、美大を出て少しだけ会社員をやって、そこからフラメンコ一直線」

カンテのどこにやられたの?

「フラメンコを歌う人たちの生きる力って本当に凄い。
まるで雑草のように、踏まれても踏まれてもまた生えてくる、そういう逞しい生命力ですね」

それまでの君には、それが無かったってこと?

「そうです。就職してすっかり自立した気になってた私は、
母が亡くなった途端にへなへなになってしまった。起き上がり方もわからない。
私ってこんなにも弱かったんだって、その時初めて気づきました。
母は死ぬとは思っていなかった。彼女が望んだことはささやかな幸せ。
そんなことさえ叶わずにこの世を去った。私だっていつ死ぬかわからない。
今やりたいことは何なの? そういう自問自答の始まり」

そこにカンテが飛び込んで来た。私に足りないのはこれだ!って。

「それっ(笑)。これが何だかわからないけど、私はこれを知りたい、
どうしてもこれを手に入れたいって。
ソレアもシギリージャも知らずにセビジャーナス踊ってた時代。
小山さんのきっかけはパコ・デ・ルシアでしょ?」

そう、おれの場合は16歳で将棋のプロテストに失格して、
人生終わったと思っていたときに、パコのフラメンコギターに出逢った。
おれに足りないのはこれだ!って(笑)

「お互い、起き上げるきっかけが欲しかったんでしょうね。
それがたまたまフラメンコだった、そういう運命」

(パセオフラメンコ9月号/しゃちょ対談より)  

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前回帰国中にパセオを訪れたヘレス在住バイラオーラ飯塚真紀さんとのしゃちょ対談冒頭。
ずっと以前から気になっていた彼女の提唱する「スローフラメンコ」について、
ようやくその全貌が視えてきた。
フラメンコと行動原理の本質的融合というのかな、その在り方は実に潔く興味深い。

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2016年8月18日(木)その2641◆秋恋し

夏バテもいいとこで、やたら秋が恋しい。    
ベテラン江戸っ子の初秋と云えば、
まずは隅田川の対岸・向島の百花園、水辺に腰掛け涼しい読書。
あるいは神田川、井の頭から永福あたりの佳景をちんたら散策。
裏の縁側で、落語やバッハを肴に風呂上がりの涼み酒もいいな。

どれも夕暮れどきがいいねえ。
独り寂しさにヴィオロンのため息、やがて人恋しき秋の宵。

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2016年8月17日(水)その2640◆ダビ・ラゴス

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スペイン最高峰のカンタオール、ダビ・ラゴス。
いよいよ今週土曜(8/20)午前0時よりメール受付開始。
すべて先着順・定員次第締切なので、そこんとこよろしく!

ダビ・ラゴス カンテコンサート
10月10日(月・祭)19時開演 要町・スタジオ・カスコーロ

ダビ・ラゴスのカンテ(ブレリア)・クルシージョ
10月10日(月・祭)15時開講 要町・スタジオ・カスコーロ

ダビ・ラゴスとともにアギちゃんを偲ぶ会
10月11日(火)19時~21時 高円寺・エスペランサ    
     
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2016年8月16日(火)その2639◆贔屓目

オリンピックにNHK大河に映画『日本のいちばん長い日』と、日曜晩はテレビに大忙し。

寝ようと思ったら、N響定期でブラームスの三番をやってる。
数あるシンフォニーの中でもマイベスト3に入る大好物で、
しかもコンダクターは往年の大ピアニスト、アシュケナージと来た。
N響のアンサンブルは素直にして誠実かつ確実だから、
巨匠も実に気持ち良さそうに棒を振ってる。
繊細な表情の彫琢も見事だが、
第三楽章とフィナーレのコントラストがハッとするほど美しい。
CDではいまひとつ分からなかった彼の意図が、このライヴ映像で腑に落ちた。

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同じくピアノ出身の大指揮者バレンボイムやこのアシュケナージなどは、
高校時代から夢中で聴いた演奏家だから、青春のノスタルジーが加点される分、
どうしたって今も肩入れしたくなる。
フラメンコ団塊世代のサビカス信仰には、今でも辟易とさせられるのだが、
おれだって同じようなもんかと苦笑。

それにしてもNHK交響楽団の総合力(個人芸とアンサンブル)にはびっくり。
来年一月にはこのN響定期でカニサレスのアランフェスを生で聴けるなんて、まるで夢のよう!

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年08月①

2016年08月01日 | しゃちょ日記

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2016年8月15日(月)その2638◆想定外

フェイスブックに書いたものは、三日おきくらいで
パセオ公式ホームページ www.paseo-flamenco.com/「しゃちょ日記」に転載し、
さらに週イチくらいで保存容量の大きいgooブログ に記憶する。
目的は希薄ながらも、まあ、飽きずによーやってる。

出版社の人間とは云え、主に営業と雑用の人だったので、
文を書き始めたのは十年ちょい前から。文そのものに進歩はないが、
出来るだけ本音で発信する技術だけはちっとは上達したと思いたい。
また、肩の凝らないお仲間(社員や執筆陣や呑み友)が増えたことは望外の幸運であり、
これこそがヘボブログの想定外の意味だったかと今さら想う。

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2016年8月14日(日)その2637◆パコ・デ・ルシアに捧ぐ

「美しい旋律の親しみやすい曲を!」

カニサレスが作曲するというギター協奏曲について、
夫人である小倉真理子氏からその方向性についてのアドバイスを
乞われたのは数年前のことである。
冒頭のように迷わず答えたのは、カニサレスであれば
あの有名なアランフェス協奏曲に匹敵する創作が可能だと確信していたからである。

そして待ちに待った今年5月29日、スペイン国立放送による
その初演ライヴ中継をインターネットラジオで聴いた。
エキサイティングなエンタテインメントと格調高き奥行き。
第一楽章を弾き終えると同時に伝わってくる観客席の熱狂。
結論から云うと、カニサレス作曲の協奏曲初演は大成功を収めた。
それはまさしく、美しい旋律の親しみやすい名曲だったのである。・・・
(『パコ・デ・ルシアに捧ぐカニサレスのギター協奏曲/by小山雄二』月刊パセオフラメンコ2016年9月号より)

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カニサレスは決してファンを裏切らない。
さすがはファン・マヌエル・カニサレスである!って、
せっかく最新号にマジ記事書いたのに台無しではねーか。
この他にも久々にしゃちょ対談(ゲストはスローフラメンコの飯塚真紀さん/新人公演
特別奨励賞に輝く元パセオのバイト)もやった。

それとこの8/20発売号、なんとパセオフラメンコ創刊33周年号なのであった。
この長丁場を「この道ひと筋」と見るか、あるいは「馬鹿のひとつ覚え」と見るか、
社内でも意見が割れてる状況ではある(汗)

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2016年8月13日(土)その2636◆骨休め

仕事のひと段落感とオリンピック疲れからか、
昨晩は酒を抜き、ゆったり『コクリコ坂から』を観てノンストップ八時間熟睡。

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多感な十代はともかくも、以降はスクリーンやステージの女性に
熱を上げることなどなかった自分が、コクリコ坂のヒロインに
淡い初恋のような情感をいまさら抱く。
幾つになっても、一寸先の自分の感性は分からぬものだと、
ちょっと呆れるような、あるいはちょっとホッとするような輪廻モード。
「地味で前向きで潔い」。
オリンピックに、いや、それ以上に日々の暮らしにそれを観ようとしている自分にふと気づく。

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2016年8月12日(金)その2635◆さしあたり100回

「アート好きな友人・恋人を気軽に誘えるフラメンコライヴ」
                          
エスペランサ田代の淳ちゃんに、おめえ何かやれよと云われ、
ならばと直観したのが冒頭コンセプトで、
わたし同様観る聴くだけのフラメンコファンを倍増させたいという単純な想いが、
パセオシリーズ発進の動機となった。
ぽんこつプロデューサーの平凡な望みを超越し、
ライヴの中身は毎度まいどチョー凄い!ことになってる。

スタートから一年半、8/25稲田進ソロライヴ(立ち見席若干あり)で
031回目を迎えるが、来年7月までスケジュールはいっぱい。
各種ハードルは案外と高いが、さしあたり当初目標の100回までは、
何としても続けるつもり。

パセオライヴ 2016 ―――――――――――
031◆08/25(木)稲田進(踊り)
032◆09/08(木)ディエゴ・ゴメス(歌)
033◆09/22(木)エミリオ・マジャ(ギター)
034◆10/13(木)今枝友加(歌)
035◆10/27(木)川島桂子(歌)
036◆11/10(木)荻野リサ(踊り)
037◆11/16(水)徳永兄弟(ギターデュオ)
038◆11/24(木)エル・プラテアオ(歌)
039◆12/08(木)フラメンコロイド(歌&ギター)
040◆12/14(水)石井智子(踊り)
041◆12/22(木)石塚隆充(歌)

パセオライヴ 2017 ―――――――――――
042◆01/12(木)小林伴子(踊り&カスタネット)
043◆01/18(水)田村陽子(踊り)
044◆01/26(木)平富恵(踊り)
045◆02/09(木)本田恵美(踊り)
046◆02/15(水)三澤勝弘(ギター)
047◆02/23(木)高野美智子(踊り)
048◆03/09(木)容昌(パーカッション)
049◆03/15(水)鈴木尚(ギター)
050◆03/23(木)森田志保(踊り)
051◆04/13(木)屋良有子(踊り)
052◆04/19(水)鍜地陽子(踊り)
053◆04/27(木)渡部純子(踊り)
054◆05/11(木)本間静香(踊り)
055◆05/17(水)大沼由紀(踊り)
056◆05/25(木)大塚友美(踊り)
057◆06/08(木)エンリケ坂井(ギター&歌)
058◆06/14(水)井上圭子(踊り)
059◆06/22(木)鈴木舞&鈴木千琴(踊り)
060◆07/13(木)小島慶子(踊り)
061◆07/19(水)鈴木敬子(踊り)

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2016年8月11日(木)その2634◆芸風にエール

なんだかんだと朝晩オリンピックを観る。
みんなみんな凄えもんだと想う。
むろん祖国ニッポンに肩入れするんだが、長く観入るうちに国じゃなく、
プレーヤーその人の芸風にエールを送る国賊的自分に気づき苦笑することも多い。
「いってえ、おめえはナニ人かっ?」
てな自問に、こう自答する。
「江戸っ子だけど地球人!」

江戸(東京)ってのは、全国の田舎もんの寄せ集まりだから、
そのへんは案外ゆるゆるなんだと気づく。
当時のラ・ウニオン市長の要請を受け、
ラス・ミナスの国際プロジェクトにパセオが協力するのも、
未来の〝フラメンコ・オリンピック〟ヴィジョンあればこそだった。
ま、そのうちクーベルタンの伝記でも読んでみっか。

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2016年8月10日(水)その2633◆表方&裏方

ラス・ミナス・フェスティバルにおける屋良有子の大活躍!

スペインでも大きく報道されたその歴史的快挙を縁の下から支える
プロデューサー小倉真理子(カニサレス夫人)からのメール。

 ―――   ―――   ―――   ―――

8月6日(土)、ラ・ウニオンのカンテ・デ・ラス・ミナスのフェスティバルにおいて、
屋良有子さんの公演が無事に終了いたしましたので、ご報告いたします。
立ち見も多数の会場で、有子さんはシギリージャとソレアの2曲を踊られ、
大喝采を浴びていました。
公演終了後には、ラ・ウニオン市長より、ANIFと有子さんへの感謝の言葉と、
有子さんには記念品贈呈もありました。 
色々と紆余曲折があった中で迎えた今回の公演ですが、
公演そのものに限って言えば、大成功だったと思います。
市長、副市長はじめ、フェスティバル主催者、関係者も、
有子さんの踊りの素晴らしさに感嘆していました。
こちらでは、テレビの全国放送のニュースでも有子さんのご活躍の様子が流され、
また多くのラジオ、新聞でも絶賛されております。
ともあれ、最終的には、いい形で収まったと、
私もちょっと一息ついているところです。(小倉真理子)

 ―――   ―――   ―――   ―――

おつかれ真理子!
数年前にスタートした、スペインと日本が提携するこのプロジェクトは、
小倉真理子と協会・田代事務局長の献身的な尽力によって辛うじて成立している。
相変わらず日西の文化の壁は厚く、またいつまでもお二人だけに
オンブにダッコというわけにも行かない。
プロジェクト休止も視野に入れる試行錯誤はこの先も続く。

さて、ところで。
来年1月の真理子帰国の理由が凄い。
な、なんとあのカニサレスが、NHK交響楽団の定期演奏会の
ソリストとして招かれ、十八番アランフェス協奏曲を弾くのだ。
天下のベルリン・フィルを皮切りに世界中のオーケストラと協演するマエストロが、
いよいよ日本最上級のオケとの初協演を実現する!

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2016年8月9日(火)その2632◆エルフラの行方

「もろもろ決まったら、すぐに教えてね」

そんな電話を彼にしたのは六月頃だったか。
何の話かというと、この夏の閉業が決まった「新宿エルフラメンコの行く先」である。

想えば彼にとって、あの頃が各種交渉の最初の修羅場だったに違いない。
やっとのことで第一段階の難関を乗り越えた彼は、
律儀にも直接パセオに報告に来てくれた。
少しやつれたようにも見えるソニアジョーンズ村松尚之は、
想像をはるか上回る快活な決断を下していた。
ご心配なく、フラメンコの聖地を守る、信じ難いような朗報である。
ただし彼にとっては無論リスク満載である。

新宿エルフラメンコは、村松尚之氏個人と彼が
新たに設立する会社が引き継ぐことに決まり、
すでに先方との正式契約も完了したという。
フラメンコ界の皆が知りたい、その概要を取り急ぎ以下にご報告。

(1)広く一般にアピールするフラメンコの砦を継承する。
(2)これまで通りスペイン人アーティストのライヴを常時開催する。
 しかも、3ヶ月周期で新グループを招聘する。
(3)日本人企画・発表会などの枠を、引き続き運営する。
 ☆さらに、スペインの〝エル・ブジ〟出身の有名シェフに料理監修を依頼し、
  スペイン料理のグレードアップを実現する。

店の新たな名称を含め、詳細の詰めはこれからだが、
新規営業開始はこの秋10月から。建物である伊勢丹会館との契約は5年契約で、
順調ならばその先の契約更新もあり得るという。

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以上が村松氏の語ってくれた概要だが、よくぞここまで漕ぎ着けてくれたものだ。
この先の彼に必要なのは、口先だけの応援ではない。
階下のフラメンコ協会にも挨拶したいという彼の後ろ姿に、思わず本音を浴びせた。

「頼むから死なないでね」

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2016年8月8日(金)その2631◆座席指定完売

三枝兄妹のパセオライヴに、元気な顔を見せてくれたバイラオール稲田進。
次回出演のご存じ〝内圧と間〟の男である。

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2016年8月25日(木)20時/高円寺エスペランサ
パセオフラメンコライヴVol.31/稲田進ソロライヴ

稲田進(バイレ)
阿部真(カンテ)
山室弘美(パルマ)
尾藤大介(ギター)
容昌(パーカッション)
松谷冬太(歌)

すでに座席指定は完売で、立見席も残り僅か。
この夏を締める、きっと凄いライヴになる。

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2016年8月5日(金)その2630◆三枝兄妹スライドショー

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うん、けっこうイケてるっ!
(撮影は小倉編集長、編集は井口P)
https://www.facebook.com/yumiko.iguchi.50/videos/1066418463438897/

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2016年8月4日(木)その2629◆宝探し

寄る年波で、近ごろは酒量が半減。
もうええ加減せーやと、体内より抗議の嵐が押し寄せるから。
         
まあしかし、週に二度ほどは外呑みしねえとショック死しそうなので、
この数十年ライヴ打ち上げはすべてスルーの人だったが、
パセオライヴなどでは逆に終わってからそのままカウンターに腰を据えて呑む。
エスペランサ定番の呑み放題コース(1500円!)で、
遠慮のいらない関係者や初対面のお客さんとのぶっちゃけ会話から
宝のようなヒントを発見したりもする。
 
つーことで、昨日までの月末月初の激動を乗り切り、
本日お楽しみは三枝雄輔&麻衣によるパセオ虎の穴ライヴ

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2016年8月3日(水)その2628◆予約殺到!

10月のパセオライヴはカンテソロ2本の直球勝負。
何せ川島と今枝のビッグ2だから、どちらも予約開始(8/1月)と同時に
☎&メール殺到で受付もビックリ!
フラメンコ通なら思わずにんまりする協演陣は次のとおり。
   
2016年10月13日(木)20時開演
パセオフラメンコライヴVol.34
今枝友加 ソロライヴ
今枝友加(カンテ)
俵英三(ギター)
井山直子(パルマ)

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2016年10月27日(木)20時開演
パセオフラメンコライヴVol.35
川島桂子 ソロライヴ
川島桂子(カンテ)
エミリオ・マジャ(ギター)
有田圭輔(パルマ)
三枝雄輔(パルマ)
容昌(パーカッション)

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座って聴きたい方は、迷わずご予約!
メール予約:selva@tablaoesperanza.com

(写真は森有起撮影)

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2016年8月2日(火)その2627◆奨励賞兄妹

あさって木曜は、二週間ぶりのパセオライヴ。
いよいよユースケ&麻衣ちゃんの奨励賞兄妹の登場である

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(撮影/大森有起)

「二人きりで初めてライヴをしたのは、ちょうど一年前のことです。
行きも帰りも別々、合間に喧嘩もする。でも本番の間だけは必ず支え合う。
そんな関係です。兄妹だからか、男女だからか。
生き方、価値観は正反対と言っても過言ではないと思います。
共通点は、フラメンコですが、まったく違う場所から同じ場所を目指しているような、
何もかもが正反対の私たちですが、同じ血、
兄妹だからこそ出来る阿吽の呼吸や、フラメンコな対話を
ご一緒にお楽しみ頂けたら嬉しいです」(三枝麻衣)

https://www.facebook.com/events/1631442117076530/

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2016年8月1日(月)その2626◆月とスッポン

小さな大横綱。
昭和三十年生まれ、月とスッポンながら、われら同期の誇りだった。        
横綱が引退したのは25年前。
あの頃はフラメンコ協会や新人公演の立ち上げ時期で、
及ばずながら次はオレらが頑張る番だとムダに気合いを入れたことを想い出す。

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「敗れたのは都民」という感想を持たざるを得なかった選挙結果に
追い打ちをかけられる訃報だったが、凹んでばかりもいられない。       
千代の富士関の在り方は私たちの〝希望〟そのものだった。
生きていてもそうでなくなっても、その希望の実在性が色褪せることはない。

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しゃちょ日記バックナンバー/2016年07月②

2016年07月01日 | しゃちょ日記

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2016年7月31日(日)その2625◆アルバロの一周忌

現代スペインを代表するフラメンコ歌手ダビ・ラゴス氏より、
関西のバイラオーラ松本真理子さんを通し、
彼の伯父であるアルバロ(故アギラール・デ・ヘレス)一周忌の仕切りを依頼され、
昨年のお別れ会サポートの流れからこれを引き受けることにしました。
〝偲ぶ会〟の詳細は下記のごとくで、この前日に
ダビのカンテ・クルシージョとカンテライヴも開催する段取りです(後日詳細)。

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   ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『ダビ・ラゴスとともにアギちゃんを偲ぶ会

現代スペインを代表するカンタオール、あのダビ・ラゴスが、
永らく日本で活躍した伯父の故アギラール・デ・へレス(アルバロ)の想い出を
親しかった人々と語らう、11月で一周忌を迎えるアルバロを偲ぶ〝オメナへ〟を希望しています。
参加いただける皆様に、アルバロの写真データや彼が歌っている
録音・録画データ(CD,DVDなど)等をご提供いただき、
アルバロを記念するアルバムをスペインで制作する意向のようです。
ダビとともにアルバロの想い出を語り偲んでいただける方々の
参加を心からお待ちしています。(ダビ代理/松本真理子)
          
2016年10月11日(火)開始19時~21時終了予定(開場18時半)
★8月20日参加予約受付開始★
会場◆高円寺・エスぺランサ(定員60名を目安に)
会費◆3,000円(要予約 paseshop@paseo-flamenco.com
  ※1ドリンク+乾物付。その後はバル方式で飲食できます
主催◆ダビ・ラゴス 協力◆月刊パセオフラメンコ/松本真理子

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★ダビ・ラゴス プロフィール
ヘレス出身。叔父故アギラール・デ・ヘレスの影響でプロの道に進む。
2000年ビエナルでデビュー 。
2009年発表のCD「エル・エスペホ・エン・ケ・メ・ミロ」で優秀ディスク音楽賞を受賞。
2014年ラ・ウニオンのカンテ・デ・ラス・ミナス賞など、同時に5つの賞を受賞。
スペインの著名アーティストと数多く共演し、フラメンコ界を代表するカンタオールとして活躍中。(https://youtu.be/uJy9fdv4Blc

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2016年7月30日(土)その2624◆作者不肖

フラメンコ 本音磨きと みつけたり

季語はフラメンコ、つまり四季折々の意。
作者は不肖のおやぢ。

異種格闘技のような国際ギターバトルから生還したころのパコ・デ・ルシア。
この世紀の名盤からは、静謐な〝本音磨き〟が聞こえてくる。

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2016年7月30日(土)その2623◆突っ込み日和

宇都宮さん辞退後も、気を取り直して絞り込んだ四候補に注目してるが、
生まれ故郷の未来を託す光明はどなたからも視えて来ない。
多くの報道姿勢にもキモい悪寒が走るが、そのたびに、
じゃあお前はどうか?という声も聞こえてくる。
とは云え棄権するほど腐っちゃないから、明日はトータルな直観にて投票に臨む。

★7・31(日)の予定
6時/起床、朝風呂、軽くストレッチ
7時/朝食、新聞・テレビで投票のための最終チェック
9時/家の裏手の小学校へ、一家総出で都知事選投票
  (ちなみにジェーは皆で出掛ける選挙が大好き)
10時/パセオ出社、メール返信
11時/階下のスタジオで、原田和彦博士のパセオ講座に参加
  「なぜCD聴くだけでヒターノのリズムが身に付くのか?」
   その各種突っ込みも担当
   (参加予約は、paseshop@paseo-flamenco.com)
13時/編集部で講座の反省会と次回展望
14時/半休(散歩と本屋と買い物、軽く一杯)
19時/NHK大河と選挙結果をチェック、
   その日のうちに就寝。

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2016年7月29日(金)その2622◆マイブーム

朝6時に起きて、22時台には横になる。
30分のスリープをかけ、バッハや落語をBGMに眠りにつく。
ここしばらく、そういう穏やかな暮らしがマイブームになってる。

8時に出社して、ライヴや会合のない晩は18時にあがる。
歩いて5分の家に直帰する日は、風呂上がりの晩酌にビール1缶のみという、
二日酔いから解放される、にわかには信じ難いよゐ子な生活。
まあ、いつまで続くかわからんが、すっきり寝覚めがいいのが気に入ってる。
なるほど、こうして一丁前の爺さんが形成されてくわけだわ。

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2016年7月28日(木)その2621◆うねりの理由

「原田和彦のリズム体感講座」
こんどの日曜はこれに集中。
      
高校時代。
レコードと楽譜からフラメンコギターを自己流で弾いていたのだが、
クラシックと違って、フラメンコの方はどうにもそれらしく聞こえない。
何かこう平板で、パンチやうねりが足りないというか。

コンパスの存在を知ったのはパセオ創刊後である(遅っ)
なるほど、あのうねるような躍動感は、あの特殊なリズムとアクセントを
こうやって循環させてゆくことで生まれるのかと。

それでもスペイン人アルティスタの溢れんばかりの
あの逞しい生命力というのは、やはり謎のままだった。
だが「血」の問題だけで解決できるほどフラメンコは偏狭ではないという私の感覚。
そこへ、ナゾの核心を徹底解明しようとする原田理論の出現。
まずは小倉編集長がそこに喰いつき、それが私や井口に伝染し、
パセオ主催の原田レクチャーが誕生した。

そして今回レクチャーはその三度目。
結論として「聞くだけトレーニング」をしばらく続けるだけで、
漢方薬的効果が生まれることは、多くの実証例から分かってきたが、
私としては何故そうなるのか?という強い裏付けをもっと具体的に確立したかった。
モチベーションを上げるには疑心暗鬼を消し込む必要があるから。

初回レクチャーは難しすぎたが、
前回レクチャーは不明点・難解点に受講者たちが遠慮なく突っ込み、
それら全てに原田さんが分かり易く応えるというパターンが功を奏した。
特にバイラオーラによる「使用前・使用後」の実演検証には、
それが際物ではないことを証明する納得性と説得力があった。
今回はそのバイレ実演に、数々のバイレ賞を受賞した高野美智子さんが加わるという。

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原田さん発明特許によるフラメンコ・メトロノームを愛用し、
「スペイン人には説明できない、でも科学者の原田はそれを解明した」と云う
ベレン・マジャの絶賛は忘れ難い。
このプロジェクトの眼目は外国人による「フラメンコの国際的進化」にある。
こういう潮流は過激になってはいけなくて、ゆっくりと成果を上げながら、
少しずつ浸透してゆくのが〝新しい芽〟を育てる心得なのだと想う。
まずは日本からじっくり腰を据えて。

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2016年7月27日(水)その2620◆やれることから

宗教には無縁な人だが、若き日、
あるとすればこれかなと思えたのが親鸞(しんらん)さん。
それは幼い頃に馴染んだ、昭和三十年代の貧しくも穏やかな
東京下町・浄土真宗風な環境のせいかもしれない。
過剰にならないあの自然体の明るい本音が妙に懐かしい。
他から強制されないゆる~い善行というか、地球的にみればそれは、
島国ならではの極めて特殊な平和環境だったのかもしれない。

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あいにく私はその生ぬるさに反発するような道をたどったが、
周囲の温和な通奏低音に包まれつつ、世の中に何度も許され、
何度も再生させてもらったような印象のみが残る。
先輩におごってもらったら、後輩におごり返す。
殺伐とする世相を嘆くヒマに、ヘボはヘボなりに未来を描き、
目前のささやかなギブ&テイクをもろもろ試行するのがよろしいかと。

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2016年7月26日(火)その2619◆タカミツ・ワールド

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時の経つのを忘れる。
決して上手な喋りのレクチャーではないのに、
いつの間にやらワクワク気分にさせられるタカミツ・ワールド。
タテマエやウソがないから、そういう世界を構築できるのだと気づく。
それこそが、まさしく〝フラメンコ〟ということ。
自分にとってのそれは何か?
つまり、人の数だけフラメンコは在る。
ライヴでもCDでもレクチャーでも、石塚隆充はそのことを楽々と発見させてくれる。

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2016年7月26日(火)その2618◆大人の階段ふたたび

気分よく6時に起きて、8時パセオ出勤。
ゆうべは久々のノンストップ9時間爆睡。
ここしばらく微熱状態だったことに気づいて、
酒も呑まずに早寝(21時就寝!)したのがよかったみたい。

十代後半に背伸びして始めた酒とタバコ。
年齢とともにそれらが自然減少してゆくのは、ちょっと寂しくもあるのだが、
意外にもふたたび大人の階段を昇るような気分も連れてくるんだな。

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2016年7月25日(月)その2617◆リズム体感

あのトマティート、そしてロシオ・モリーナやベレン・マジャらの
超大物たちが絶賛する原田理論。
最初はなんのこっちゃか分からなったよ(汗)
それでも何かあると直観して、具体的に突っ込み続けた結果が、
原田リズム講座の開講につながったわけ。

「こういう発見はスペイン人にはぜったい無理!」と、
かのベレン・マジャは断言していますた(笑)

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2016年7月24日(日)その2616◆記念写真

なぜか歌う歓び楽しみがこみ上げてくる石塚隆充カンテ講座。

受講席の左となりはなんと、ヴァイオリンのあの平松加奈さん。
ロルカ『ヴェルデ』は、ライヴでカンテに絡んだことがあるとのこと。
イタリア歌曲を好きな明るい美声の加奈さんは、やっぱり歌もうまかった。

右となりのお姉さんは『ヴェルデ』と知らないと云う。
ところがレクチャーが半分くらい進んだところで、
本格的歌唱でつっかえることなく楽々とヴェルデを歌いこなす。
聞けばソプラノ歌手で、現在はバンドでも歌うと云う。
受講目的はフラメンコをライヴのレパートリーに入れたいからだって、わおっ!

終了後はツーショット写真をお三方の綺麗どころから所望された。
どーやら渋谷のモアイ像の前で記念写真を撮る感覚らしい(苦笑)。

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2016年7月23日(土)その2615◆開けてびっくり!

パセオに来てFBを開けてびっくり!

あす日曜の石塚隆充『誰にも歌えるフラメンコ』(11時、パセオ階下のスタジオアルソル)に、
ヴァイオリンの魔術師・平松加奈さんが参加申し込み、だって・・・うれしすぎるぞおおお!!!

https://www.facebook.com/events/776156485817755/

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2016年7月23日(土)その2614◆犬の教え

「〇〇がしたい」
       
それは生命維持の防衛本能であり、諸善や諸悪の根源でもあるだろう。
そういう希望そのものに希望が在る。
いいこともそうでないことも長続きしない理由はそこにある。
犬と暮らしていると、そういう摂理がよく視える。

人間もそれでいいのだろうか?・・・ それでいいのだと思う。
それでも〝諸善〟を願うのが、人間の弱さであり強さなのだと想う。

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2016年7月22日(金)その2613◆誰にも歌えるフラメンコ

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誰にも歌えるフラメンコ!

前回プロ歌手も参加するなど、大盛り上がりの大好評だった
タカミツ先生レクチャーその第二回目
今回はみんな知ってるロルカ『ヴェルデ』。
哀しいけど凛々しいあの親しみ深い名曲。
すでに申込者多数ながら、まだお席残ってます。
こんどの日曜11時スタート、ご予約は明日金曜までに!
不肖このわたくしも全力(予習なし)で歌います。

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2016年7月19日(火)その2612◆天衣無縫に躍るヴァイオリン

予想通り、予想を覆すファンタスティックな充実と歓び!
ヴァイオリニスト平松加奈+LS3による昨晩の夢ライヴ。
観客席はフラメンコファンと平松ファンが半々くらい。
モライートのタンゴでスタートした加奈さんのヴァイオリンは、
天衣無縫な輝きを放ち、観客席の心のひだをひとつに集約させる。

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大渕博光(カンテ)、斎藤タカヤ(ピアノ)、やのちえみ(バイレ)とのアンサンブルも絶妙。
協演したこのLS3には、それぞれの強烈な個性とともに、
それぞれに〝大人の色気〟がある。
女子会ノリも元気があっていいが、
大人を楽しませるこうした心地よい情緒は、
フラメンコの新たな突破口を予感させる。

写真撮影は編集部・井口由美子、
パセオ公演忘備録(10月号)は踊るライター若林作絵が担当。

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2016年7月20日(水)その2611◆体内リズム・トレーニング

「うねるようなスペイン人の体内リズム。
その秘密を鮮やかに解明するレクチャー!」 
         
かなりの確率で、フラメンコの国際発展史を大幅に躍進させる発見かもしれない。
だからパセオも本腰入れて注目している。

4月の初回レクチャーはちょっと高度に難解すぎたが、
伝達方法の試行錯誤を重ねた結果、
分かりやすく目の覚めるような内容に成長しつつある。
何せテーマは巨大である。

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そして今回は三度目のレクチャー。
ゲストバイレはなんと、先週の新宿・プリメラ祭で圧倒的なリズム感・
クオリティ・存在感で会場を沸かせたあの高野美智子さん(ギターは原田和彦さん)。
彼女もまた原田メトードに育てられた一人だ。
連続講座ではないので、気軽に身ひとつで参加を。
百聞は一見に如かず、
フラメンコの体内リズムの核心に迫ろう!

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パセオフラメンコの「原田和彦のリズム講座」

対象◆初級者からプロまで。
   バイレ・カンテ・ギター・観る聴く専門を問いません。
講師◆原田和彦(ギタリスト)ほか
日時◆2016年7月31日(日)11時~12時半(10時半開場)
受講料◆90分/3,000円(当日受付にて)
定員◆30名程度
会場◆スタジオ・アルソル(丸の内線「東高円寺」徒歩6分、
   JR・東西線「中野駅」徒歩10分)
 https://www.facebook.com/events/269368320075898/
予約受付中、お早目にどうぞ! ☎03-6382-4611
メール:paseshop@paseo-flamenco.com
主催◆月刊パセオフラメンコ

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2016年7月19日(火)その2610◆屋良有子のラス・ミナス出演

新人公演で選出された屋良有子のスペイン公演について、
スペインの小倉真理子(カニサレス夫人)より連絡あり。

「本日、カンテ・デ・ラス・ミナスの実行委員会より、屋良さんのプロフィールと写真付きの公式発表がありました。スペイン全国のプレス、メディアに発信されています。全てスペイン語で、今訳している時間がないのですが(すみません、一両日中に訳します)日本での新人公演の様子や、ANIFのご協力への感謝なども綴られています。屋良さんのスペイン公演は、2016年8月6日20時半です。当日は、私も公演の写真を撮る予定ですので、ご報告いたします」

ほんとに真理子の尽力には頭が下がるよ、大感謝!

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(写真は大森有起撮影)

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2016年7月19日(火)その2609◆遠足前日

「たっぷり聴きてー!」

明晩はいよいよ念願の平松加奈ソロライヴ。
年季の入ったヴァイオリン・マニアたる私が、
フラメンコの世界に頭角を現わし始めたこのヴァイオリニストに
狂喜したのは五年ほど前のことだ。
協演者の長所を存分に引き出す鋭い即興センス。
〝歌〟に入った折の天衣無縫の音色と歌唱力。
いつかじっくり一晩、彼女の魔法のヴァイオリンに浸り切ることを願っていた。
てなわけで、すでに私は遠足前日モードである。
無論おやつは300円まで、ただしゆで卵はこれに含まない。
尚、座席指定はまだオッケーなので、
予約☎03-6382-4611は明日夕方16時までに。

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2016年7月18日(月)その2608◆内圧と間

最愛の母親を数日前に失った、日本屈指のバイラオール稲田進。
その〝内圧と間〟の男から、つい今しがた電話があった。

来月8/25のパセオ主催『稲田進ソロライヴ』開催について彼は迷っていた。
母親っ子であるススムの心中は察するに余りあるので、
延期しても構わんからと即答した。
そして、余計なお世話と知りつつ「でもな・・」と付け加える。
「予定通り踊り切ることが、最良の追悼になるんじゃないか?」

ややあって、落ち着いた声で彼はこう返す。
「いまオカンが〝やれっ!〟と云うのが聞こえました」

「もしやるなら、母親追悼のソロライヴにしたらいいよ」と提案し、
結論は8月初旬で構わんからと念を押して電話を切った。

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2016年7月17日(日)その2607◆共通項

ニュースから滲み出るフランス、トルコ、アメリカの葛藤。
苦しいことは多々あれども、こうして平和な日本に暮らせることに、
決して小さくはない感謝の気持ちが生まれる。

海外のアートに希望を見い出し三十余年。
今日も朝からその創刊32年目となる記念号を制作している。
かつては自国の文化に失望した若輩も、
偉大なる海外の文化にどっぷり深入りしたがゆえに、
自国の文化の偉大さに気づける老境に漕ぎつけた(遅っ!)  
近ごろは、異なる点をほじくることより、共通点を発見する作業のほうが遥かに楽しい。

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2016年7月16日(土)その2606◆土曜の朝めし

メインは昨晩仕込んだ牛すじ大根。
ブロッコリー、いんげん、ベーコンの炒め物。
目玉焼き、明太子、焼き海苔、かぶの浅漬け。
そして炊き立て銀シャリ。
朝めし喰いすぎで、昼めしは抜き。

しっかし、土曜の朝めしはサイコーだよっ!(byジェー)

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2016年7月16日(土)その2605◆何様の生態

「エルフラ買ってください」

ジェーとともにパセオに出てみると、FBにこんなメールが。
己はノーリスクで人に丸投げ頼みという極楽スタンス。
慣れちゃあいるけど、何様かと思う。
だが、しかし・・・
相次ぐ選挙に対し、私もまたこうした無責任スタンスを採っちゃいないか? 
じっと手を観る。

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