ゲート 自衛隊 彼の地にて斯く戦えり ~帝国の逆襲~
アニメでは大いに盛り上がりましたが、
SSの投稿数はまだまだ少ないゲートです。
ゲートの二次創作の大抵は日本tueeで基本話が進みますが、
本作品は「もしも皇帝が日本の強さを接触当初から悟り、対応していたら?」
というもので、焦土作戦で難民を押し付ける、人海戦術による各個撃破。
そして門の破壊で自衛隊側の本国との連絡を絶たせる…。
原作より遥かに早い段階で本国との連絡を絶たれた自衛隊の行方がどうなるか非常に気になります
「
「議員、話は分かった……。余とて、講和が叶えばどれだけ有り難いかと思っておる。……だがな」
「陛下……?」
疑問の声を漏らすゴダセン議員に、皇帝は疲れたように応えた。
「―—連中が、和平などに応じるものか」
先の戦いで歴史的大敗を被った帝国は、
国民の不満と反乱に日々怯える有様だ。
まともな国家なら、こんな好機を逃すはずがない。
ゆえに、皇帝は決断せねばならない。異世界の軍勢から、彼の治める国を守るために……。
「ゴダセン議員、徴兵の準備を進めろ」
皇帝はよく通る声でそう告げると、ゆっくりと立ち上がった。
「それから余は、少し帝都を離れる」
「ど、どちらに向かわれるので?」
「秘密だ。余が帝都を離れている事も、無駄な混乱を起こさぬよう他言は無用。――よいな?」
ピニャはまだ何か言いたげだったが、
皇帝はそれを無視して、決然とした足取りで庭を後にする。
――少し、会ってみたい者があるのでな。
そう言い残して。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます