話は日曜日のことなのだが…。
普段呑み用のウイスキーが無くなったので近所のリカーショップへ出かけた。
そこで、僕はペットボトル入りのウイスキーを購入した。酒にうるさい人がもしこれを読んだら、「ペットボトル入りのウイスキーを呑むのか?」と言われるかもしれない。バカにされて結構。僕は場合によってはこういう廉価のウイスキーも呑む。質より量とは言わないが、質が欲しいときは質を選び、量が欲しいときは量を選ぶ。僕はウイスキーをいつも家に二種類用意してある。純粋にウイスキーの芳香を味わいたい時に呑むためのもの。もう一つは普段食事時などにガブガブ呑むためのものである。酒にこだわりがあるような事を普段から言っているので僕のことを酒にうるさいヤツだと思っている人もいるらしいが、実態はこういうものである。日本酒だって、味わいたい時は吟醸酒も呑むが、いつもは普通酒(日本酒テイスト飲料)で結構だ。三増酒はさすがに避けたいが。日本酒のことについては以前に書いた。
そこで買ったのは、普段は清酒・焼酎メーカーとして知られている○カ○酒造発売のウイスキー、2.7Lである。これで2000円程度なのだから安い。まあ度数は37度しかないのだけれどもそれでも安い。「なんでこのウイスキーを選んだの?」と同居人が聞いてきたが、それは僕が凛太郎だからだよ、とは言えず適当に誤魔化した。つまり僕のHNに似た名前の酒なのですね(バレバレですな)。
同居人はこうも言う。
「これって本物のウイスキーなの?」
そう言われるとちょっと返答に苦しむ。このウイスキーのラベルには、「穀物原料100%使用」と謳われている。原材料名は「モルト、グレーン」。これだけ見れば「本物のウイスキー」であると言える。しかし、これだけしか情報がない、とも言える。ラベルを完全に信用したとしても、そのモルトとグレーンの比率、またどのくらい熟成させているか、などの点が書かれていない。やはりそういう点はしっかりと誇りをもって言及しておいて欲しいものである。
というところで話が終わっていればいいものを…
僕は余計なことまで言いたくなってしまうのである。
それは、日本のウイスキー現状についてである。ちょっと話が面倒になるがご容赦いただきたい。
ウイスキー、という言葉から僕たちが連想するのは、やはりスコッチ・ウイスキーである。イギリス北部、スコットランドでつくられるウイスキー。彼の酒の代名詞のようなもので、日本のウイスキーもこのスコッチを模範にとして醸されていった歴史がある。ピートで燻される大麦から生まれる独特の煙臭が生命線とも言える。
そのスコッチに代表されるウイスキーの定義というのは、もちろん本場イギリスでも明確に法律で決められているが、まあうるさいことを言わずに世界基準で定義すると、以下のようになる。
・原料が穀物であること。従って、ブドウから作られるブランデーやサトウキビを原料としたラムはウイスキーではない(当たり前だが)。
ウイスキーは、その原材料の穀物で大まかに3つに分けられる。モルトウイスキー、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーである。モルトウイスキーは、ピート(泥炭)の煙臭をしみ込ませた大麦麦芽を原料とするもの。グレーンウイスキーはトウモロコシ、小麦などの穀類と麦芽を原料とするもの。ブレンデッドウイスキーはその両者のブレンドである。
・蒸留した酒であること。従って、蒸留しない醸造酒(ビールやワイン)はウイスキーではない(これも当たり前だが)。本当は単式蒸留だの連続蒸留だのもあってモルトとグレーンでも違うのだが、細かい事はさておき。
・木樽で熟成したものであること。従って、穀物が原料だが樽で熟成をしないジンやウォッカはウィスキーではない。この樽もオークの樽でないといかんとか年数とかいろいろあるのだが細かい事はさておき。
以上の3点を満たしていればウイスキーである、と世界的に言っていいのだとされる。当然日本のウイスキーも、スコッチを模範として造られてきた歴史がある以上、当然以上3点をクリアしているはずである。
しかし、日本の酒税法の「ウイスキーの定義」は、この国際的な基準とは少し違うのだ。
どんどん話が伸びていく傾向がある(汗)。次回に続く。
普段呑み用のウイスキーが無くなったので近所のリカーショップへ出かけた。
そこで、僕はペットボトル入りのウイスキーを購入した。酒にうるさい人がもしこれを読んだら、「ペットボトル入りのウイスキーを呑むのか?」と言われるかもしれない。バカにされて結構。僕は場合によってはこういう廉価のウイスキーも呑む。質より量とは言わないが、質が欲しいときは質を選び、量が欲しいときは量を選ぶ。僕はウイスキーをいつも家に二種類用意してある。純粋にウイスキーの芳香を味わいたい時に呑むためのもの。もう一つは普段食事時などにガブガブ呑むためのものである。酒にこだわりがあるような事を普段から言っているので僕のことを酒にうるさいヤツだと思っている人もいるらしいが、実態はこういうものである。日本酒だって、味わいたい時は吟醸酒も呑むが、いつもは普通酒(日本酒テイスト飲料)で結構だ。三増酒はさすがに避けたいが。日本酒のことについては以前に書いた。
そこで買ったのは、普段は清酒・焼酎メーカーとして知られている○カ○酒造発売のウイスキー、2.7Lである。これで2000円程度なのだから安い。まあ度数は37度しかないのだけれどもそれでも安い。「なんでこのウイスキーを選んだの?」と同居人が聞いてきたが、それは僕が凛太郎だからだよ、とは言えず適当に誤魔化した。つまり僕のHNに似た名前の酒なのですね(バレバレですな)。
同居人はこうも言う。
「これって本物のウイスキーなの?」
そう言われるとちょっと返答に苦しむ。このウイスキーのラベルには、「穀物原料100%使用」と謳われている。原材料名は「モルト、グレーン」。これだけ見れば「本物のウイスキー」であると言える。しかし、これだけしか情報がない、とも言える。ラベルを完全に信用したとしても、そのモルトとグレーンの比率、またどのくらい熟成させているか、などの点が書かれていない。やはりそういう点はしっかりと誇りをもって言及しておいて欲しいものである。
というところで話が終わっていればいいものを…
僕は余計なことまで言いたくなってしまうのである。
それは、日本のウイスキー現状についてである。ちょっと話が面倒になるがご容赦いただきたい。
ウイスキー、という言葉から僕たちが連想するのは、やはりスコッチ・ウイスキーである。イギリス北部、スコットランドでつくられるウイスキー。彼の酒の代名詞のようなもので、日本のウイスキーもこのスコッチを模範にとして醸されていった歴史がある。ピートで燻される大麦から生まれる独特の煙臭が生命線とも言える。
そのスコッチに代表されるウイスキーの定義というのは、もちろん本場イギリスでも明確に法律で決められているが、まあうるさいことを言わずに世界基準で定義すると、以下のようになる。
・原料が穀物であること。従って、ブドウから作られるブランデーやサトウキビを原料としたラムはウイスキーではない(当たり前だが)。
ウイスキーは、その原材料の穀物で大まかに3つに分けられる。モルトウイスキー、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーである。モルトウイスキーは、ピート(泥炭)の煙臭をしみ込ませた大麦麦芽を原料とするもの。グレーンウイスキーはトウモロコシ、小麦などの穀類と麦芽を原料とするもの。ブレンデッドウイスキーはその両者のブレンドである。
・蒸留した酒であること。従って、蒸留しない醸造酒(ビールやワイン)はウイスキーではない(これも当たり前だが)。本当は単式蒸留だの連続蒸留だのもあってモルトとグレーンでも違うのだが、細かい事はさておき。
・木樽で熟成したものであること。従って、穀物が原料だが樽で熟成をしないジンやウォッカはウィスキーではない。この樽もオークの樽でないといかんとか年数とかいろいろあるのだが細かい事はさておき。
以上の3点を満たしていればウイスキーである、と世界的に言っていいのだとされる。当然日本のウイスキーも、スコッチを模範として造られてきた歴史がある以上、当然以上3点をクリアしているはずである。
しかし、日本の酒税法の「ウイスキーの定義」は、この国際的な基準とは少し違うのだ。
どんどん話が伸びていく傾向がある(汗)。次回に続く。
先日は大変失礼致しました。とても嬉しく拝見しました。今宵はウイスキーの御講義をたまわり勉強になります。
以前、女性2人でバーに飲みに行った時の事です。そのバーには若い女性のバーテンさんが居て勤め帰りの女性達にカクテルを作ってくれるのです。綺麗なお店で私達はとても気に入っているのですが…ある時、カウンターの隣にやはり客として座っていらした方が元バーテンダー。
彼が私達2人に、自らカクテルを作ってご馳走してくださったのです。その美味しかった事!!
「スカッチと辛口ジンジャー、氷にライム」だったと思います。彼はあえて「スカッチ!」と言っていましたよ。美味しかった…
えっと、御講義などとおっしゃられますと困りますので(汗)。酔っ払いのたわごとでございます。(;^^A アセアセ・・・
以前はバーによく出入りしていたのですが、最近はとんとご無沙汰しています。静かにのみたい時にはいいですよね。
美味しそうなカクテルですね。マミー・テーラーかな…。