ノーザンライトボムを見ていて思ったんですが、あれはブレーンバスターなのでしょうね。やっぱり。
最近は技の名前が錯綜していて、昭和プロレス愛好家の僕はよくわからなくなっている。みんなちょっとづつ違うのでしょうが実にややこしい。
(もっとも、昭和プロレスでも4の字固めとジョニーパワーズの8の字固めは区別がつかないが)
ブレーンバスターと言えば、元祖は言わずと知れたキラー・カール・コックスなのだが、僕は残念ながら見たことがない。ブレーン(脳天)をバスター(破壊)するわけだから当然いわゆる「垂直落下式」であり、かなり危険な技だ。この系統で僕が知っているのはやはりディック・マードックで、当時「これが本当のブレーンバスターか!」と驚いたことを憶えている。まあ彼のは言ってみれば「しりもち型」とでもいいましょうか、危険なので自分がしりもちをつく形で少しクッションを入れていたのだろうか。
「垂直落下式」の使い手はそうそう現れず、基本的には相手を背中から落すやり方が一般的だったようで。このかたちは、カリプス・ハリケーンが元祖らしい。印象に残っているのはやはりハリー・レイス。またタイガージェット・シンも意外に上手かったと思う。
しかし、本来の形である「垂直落下式」は復活した。受身の向上といった理由もあるのだろうか。しかし危険であることには違いが無く、背中落ち式が痛め技なのに対して垂直落下式は多くがフィニッシュに用いられている。このフィニッシュ技という点が、ネーミングの多様化を生んだと考えられる。最後の技はネーミングだけでも自分のオリジナルで、というのは人情でしょうから。だからややこしくなるんだって。
復活させたのは誰なんでしょうねぇ? 僕の記憶では橋本真也なのだが、この時は「垂直落下式DDT」と言っていたような。だからネーミングの多様化は難しい。
今はライガー達がフィニッシュに使っている。まさに脳天破壊だ。効きそうだ。
佐々木健介(北斗晶)のノーザンライトボムは、右手を相手の股下に入れるのでブレーンバスターではないと言うのだろうが、あれは同じだわな。まあ体重が乗りやすいということもあるとは思うけど。ややこしい。
ほかにもあるんだけど、例えば「53才」。これも垂直落下なんだけど、持ち上げたときの「タメ」が無い。その分タイミング取りにくくて危険感がある。
さて、そのDDTなのだが、まあ使い手によっては「垂直落下式」と紙一重しか違わない。これもややこしい話の一つ。これは、相手の腕を自分の首に巻きつけるか否かって点だけで区別されているようだが、難しいな。フロントヘッドロックの要領で相手を極めて投げるわけですか、これだとフロントネックチャンスリードロップとの違いが難しくなる。そういえば、幻の必殺技アントニオドライバーというのもありましたっけ。
最近もうひとつややこしいのが。「ジャックハマー」である。入り方はブレーンバスターと同じ。そんでもってたたきつける技だが、これも区別がつけにくい。思い出すのは、ブルーザーブロディのブレーンバスター。あれはデッドリードライブみたいに投げつけていたが、あれって今で言う「ジャックハマー」じゃないかなぁ。
プロレス技って難しいな。分類学のジャンルがあってもいい。
書き出すとまだまだ続くのでこのへんで。また次回。
最近は技の名前が錯綜していて、昭和プロレス愛好家の僕はよくわからなくなっている。みんなちょっとづつ違うのでしょうが実にややこしい。
(もっとも、昭和プロレスでも4の字固めとジョニーパワーズの8の字固めは区別がつかないが)
ブレーンバスターと言えば、元祖は言わずと知れたキラー・カール・コックスなのだが、僕は残念ながら見たことがない。ブレーン(脳天)をバスター(破壊)するわけだから当然いわゆる「垂直落下式」であり、かなり危険な技だ。この系統で僕が知っているのはやはりディック・マードックで、当時「これが本当のブレーンバスターか!」と驚いたことを憶えている。まあ彼のは言ってみれば「しりもち型」とでもいいましょうか、危険なので自分がしりもちをつく形で少しクッションを入れていたのだろうか。
「垂直落下式」の使い手はそうそう現れず、基本的には相手を背中から落すやり方が一般的だったようで。このかたちは、カリプス・ハリケーンが元祖らしい。印象に残っているのはやはりハリー・レイス。またタイガージェット・シンも意外に上手かったと思う。
しかし、本来の形である「垂直落下式」は復活した。受身の向上といった理由もあるのだろうか。しかし危険であることには違いが無く、背中落ち式が痛め技なのに対して垂直落下式は多くがフィニッシュに用いられている。このフィニッシュ技という点が、ネーミングの多様化を生んだと考えられる。最後の技はネーミングだけでも自分のオリジナルで、というのは人情でしょうから。だからややこしくなるんだって。
復活させたのは誰なんでしょうねぇ? 僕の記憶では橋本真也なのだが、この時は「垂直落下式DDT」と言っていたような。だからネーミングの多様化は難しい。
今はライガー達がフィニッシュに使っている。まさに脳天破壊だ。効きそうだ。
佐々木健介(北斗晶)のノーザンライトボムは、右手を相手の股下に入れるのでブレーンバスターではないと言うのだろうが、あれは同じだわな。まあ体重が乗りやすいということもあるとは思うけど。ややこしい。
ほかにもあるんだけど、例えば「53才」。これも垂直落下なんだけど、持ち上げたときの「タメ」が無い。その分タイミング取りにくくて危険感がある。
さて、そのDDTなのだが、まあ使い手によっては「垂直落下式」と紙一重しか違わない。これもややこしい話の一つ。これは、相手の腕を自分の首に巻きつけるか否かって点だけで区別されているようだが、難しいな。フロントヘッドロックの要領で相手を極めて投げるわけですか、これだとフロントネックチャンスリードロップとの違いが難しくなる。そういえば、幻の必殺技アントニオドライバーというのもありましたっけ。
最近もうひとつややこしいのが。「ジャックハマー」である。入り方はブレーンバスターと同じ。そんでもってたたきつける技だが、これも区別がつけにくい。思い出すのは、ブルーザーブロディのブレーンバスター。あれはデッドリードライブみたいに投げつけていたが、あれって今で言う「ジャックハマー」じゃないかなぁ。
プロレス技って難しいな。分類学のジャンルがあってもいい。
書き出すとまだまだ続くのでこのへんで。また次回。
さて、「垂直落下式」なのですが、橋本以前に川田(まだ超世代軍時代かな?)が使用していた気がします。たまに痛め技として。さらに前には、WWF(当時)で活躍していた佐藤 昭雄もこの技を使用していた…と伝聞しています、かなり曖昧な記憶ですが参考までに。
そうでしたか。川田は橋本より以前にやってましたか。そのあたりの記憶が、私事ですがちょうど地方駐在時代で情報が少なくあやふやだったのかもしれません。ご指摘感謝です。本当はネットで発信しているわけですからもっとちゃんと調べて書かなくてはいけないのですが、ブログの気安さでつい記憶だけに頼ってしまいます。もし調べ物に使われる機会があったのなら申し訳ないですね(汗)。
佐藤昭雄はわりにトリッキーでちょっと危ない技も使うので個人的には好きなのですが、やはり垂直落下は橋本に先行していたのか。勉強になります。
プロレス技の話はときどきしか書いていないので、しかもリアルタイムの話を書いていないので恐縮なのですが、またお立ち寄り下さい。
日本初来日のとき吉村道明をこの技で失神させました。力道山時代から吉村はかませ犬の役をおおせつかっており、初来日の大物にやられる役周りでした。でもビックリしたなあ。それまではボディースラムしかなかったのです。それを相手を真っ直ぐ担ぎ上げ(当然担がれる相手の協力がなくてはあんなに垂直になるわけはない。プロレスだから納得)、ズシンでしょ。
やっぱりあぶないからコックスは尻から落ちてます。これもユーチューブでkiller karl koxと入れてください。ボブ・オートンJRをしとめます。もっと若い頃のコックスが見たければ、bulldog browerて入力。1973年オーストラリアでのタッグ。ブレーンバスターを一閃、あざやかに。でもお尻から着地してます。
危なさは開発した本人が一番よく知っているということでしょう。わたしもハーリーレースのブレーン・バスターが好きです。
また様々なものをご紹介していただいてありがとうございます。カールコックスのブレーンバスターを初めて拝見させていただきました。
いやしかし、想像していたよりも強烈でしたね。マードックのが脳天を突き刺すか突き刺さないかという微妙な落ち方であったのに対し、コックスの方がより(ワンクッション入れているとは言え)強くマットに当たっている。怖い。
当時は受身技術が発達していなかったから危ない、とはよく言われますが、ああいう技は首を鍛える、首の引っ込め方で有利化するなどの手段があるとは思いますが基本的には今も昔も変わらないのではと思えます。ただ「慣れ」「予測可能性」という点ではかなり違いはあるでしょうが。
コックスがかなりベテランとなってからの映像(ボブオートンJrが相手ですからね)もありましたが、あの時代はもう脳天から落とされる恐怖というのはレスラーは熟知していた時代だと思います。それでも足を垂直に伸ばして技をかけられる受ける側の男気というものが、プロレスの凄さのある部分だと僕は思っています。受ける側もカッコいい。
レイスのブレーンバスターはあちらの国では「バーティカル・スープレックス」なのでしょうけれども、僕もあれはあれで好きなのですよね。