昨日の放課後のことです。「校長先生、明日、最後の学年レクで校長先生に関する二択クイズを出すので、私たちの質問に答えてください。」そう言って、3年生の代表者数名が校長室を訪ねてきました。クイズのネタになるいくつかの質問に答え終わると、「明日、10時に迎えに来ますので、よろしくお願いします。」と言って、彼らは校長室から出ていきました。
今日10時になると、約束通り代表のS君が私を迎えに来てくれました。彼に先導され、体育館に入ると、3年生が大きな拍手で迎え入れてくれました。「アレ?なんか変だぞ。一緒にレクに参加するんじゃないのか?」と、鈍感な私でも、すぐにそうではないことが察しが付く雰囲気でした。
中央の椅子エスコートされ腰を下ろすと、「これから、校長先生のご退職を祝う会を始めます。」とのアナウンス。素敵なサプライズです。うれしいやら、気恥ずかしいやら。何と、卒業証書も用意してくれました。証書の文面もふるっています。「笑いと情熱を与えました」とあります。世に数多校長はいるものの、生徒に「笑い」で褒められる校長は、そうはいないでしょう。
私の校長としての賞味期限は3月31日まで残っていますが、一足早い卒業式をしてもらった気分です。こんな気が利く生徒がそろう学校で校長職を終えられることは、たいへん誇らしく思いますし、とてもありがたいことです。月曜日は本当の卒業式です。