otoh改めジィジィのチャリンコ日記(チャリに夢をのせて)

見果てぬ夢をチャリと追いかける
でも本当の夢は孫とサイクリング?

雨読~江戸に想いを馳せる♪

2017年03月26日 | 雨読

タイトル:家康 江戸を建てる
著者:門井慶喜
読後ノート:
天正18年(1590)相州石垣山の山頂で小田原城を眺めながら秀吉と家康との会話から始まる
貴殿に北条家の旧領である関東8か国をそろってさしあげよう と
こうして家康の国替えが決まった!
で、入部先は と秀吉
武州千代田の地 江戸城へ と家康
こうして物語は進む
第一話 流れを変える
伊奈家三代にわたり上野国からまっすぐ江戸湾に流れ落ちていた利根川をぐいとねじ曲げて江戸の洪水を防止する
いわゆる利根川東遷事業の物語
大胆な発想と堅実な仕事
要は臆病者なることか
第二話 金貨を延べる
秤量貨幣から計数貨幣へ
貨幣戦争の関ケ原を制した家康
それを支えた橋本庄三郎の生涯
要は待つこと
家康同様耐えて勝つ
第三話 飲み水を引く
江戸の民に水を飲ませてやってほしい と家康の思いから始まった水利事業
菓子づくりが得意な家臣 藤五郎
御鷹場後の三鷹の百姓内田六五郎
戦国の世を知らない若者 春日与右衛門
三者三用のやり方で水を引く
七井の池 後の井の頭から江戸中に水を引く神田上水設置を中心に進む
謙虚でむやみに大きな顔をしない、議論を好まず和を重んじる
新時代の若者代表与右衛門に感謝♪
神田上水の心臓部堰柱~関口を見に行きたくなる
第四話 石垣を積む
江戸城の石垣を切り出す、みえすき吾平
石を積む能力に長けた、みえすき喜三太
二人のみえすきの力で江戸城の石垣を築く
大手門にある鏡石を見に行きたくなる
第五話 天守を起こす
家康のましろき天守を建てろと言う真意を探る秀忠
家康の天守に秘めた思いとは江戸そのものだったのか

関東には、手つかずの未来がある
家康の直感により、秀吉からの国替えを受け入れた
川の流れを変え、貨幣戦争を制し、飲料水を引き、江戸城を築く
まさしく江戸の礎を築く
江戸から東京へ移り変わっても未来を求めて変貌を遂げる東京はこれから何処へ向かっていくのだろうか

雨の休日、家にこもり日がな雨読
たまには良いものだ♪

コメント