アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

敵か味方かの吟味

2020年03月09日 | Weblog
  1週間後には東京で桜が咲くそうです。行ってみたい桜の名所は多々あります。「白石川堤 一目千本桜」など、魅力的です。宮城県大河原町なのですが、「千本の桜が一目で見渡せる所」。
 今年も桜の時期に「やってくれる」と思うのですが…一目千本桜の大河原町の児童が花見客と対話し、自作の「栞」をプレゼントする。児童は、特別支援学級の児童たち。ただぁ、今年の場合、新型コロナウイルスという難敵が現れているので無理かなあ。

 児童たちは、初対面の花見客に憶さずに声をかける。花見客も、にこやかに応える。これって、千本桜を凌ぐ美しい風景ですよね。社会は、「こうでなければ」と思います。見知らぬ人へでも、暮らしの範囲の地域内(早い話が縄張り内)では、挨拶をする。

 私は、プール通い13年目に突入。週6日、1日1時間ほどのアクアウオーキング。1レーンだけのウオーキングコースですから、当然毎日見る顔がほぼ固定しております。殆どが女性です。その昔はピチピチギャルだったのでしょうが、今は、ピチピチおば様。「ピチピチではないだろう。シワシワの間違いじゃないか」って?いえいえ、水着姿がボンレスハムのようにぃ…ピッチピチ!

 私の信条は、「挨拶は、自分の方から、元気よく」です。親しくない人、年下の人へも、こちらから先に挨拶します。大河原町の児童と同じです。
 しかし、プールでは、こちらからは挨拶をしないようにしています。なぜなら、13年前この町に移り住みまして、プール通いを始めました…。プールのウオーキングコースで、すれ違う人(9割が女性、平均年令70歳ってとこかな)へ、にこやかに挨拶をしたところ、「知らない人なのに、挨拶してくる変な人」「親しげで気味が悪い」等の評価が耳に入りました。「この民度の低さは、なんなんだぁ!?」そんなふうに思われるなら、このプールでは自分からは挨拶をしないのが得策。それ以来、知らない人に対し、こちらから挨拶はしないようにしてきました。アクアウオーキング中は、わざわざ仏頂面をキープ。
 だけど、挨拶をしない暮らし…これは、つまらないです。寂しいものです。

 「挨拶は、自分の方から、元気よく」をモットーとしてきたきっかけは、米国暮らしのとき、(生活圏を歩くと)全く知らない人が、微笑み付で「こんにちは!」。ニューヨク市の五番街で、すれ違う人がいちいち挨拶してくれるということは有りませんので、念のため。生活圏じゃないですから。
 知らない人に挨拶されて気づいたのは、挨拶は、「敵なのか、味方なのかの確認」「私はあなたに敵意はありませんよ。味方ですよ!という意思表示」だということ。
ですから、見知らぬ人同士こそ、挨拶をするべきだと思います。

 私の経験上、印象に残っている「素晴らしい挨拶」ベスト3
1 阿蘇中学校の生徒さん・・・千葉県八千代市にも阿蘇中学校がありますが、こ の阿蘇中学校は、熊本県阿蘇市の阿蘇中学校です。見知らぬ旅人の私に、「今日 は!」の嵐です。それが、ごくごく自然に出てくる。感動しましたよ。
2 駒大苫小牧高校野球部・・・現在、NYヤンキーズにいる「マー君」が高校3 年の時、駒大苫小牧高校野球部の練習を観に行きました。100名以上もいる野 球部員の2割ほどが、わざわざ私に挨拶に来てくれました。他の見学者の所へは 行かないのになぜ?スーツを来て、セビルローのネクタイをしていたので、「プ ロ野球球団の関係者」だと勘違いされた様子。そうだよねぇ、練習の見物にスー ツを着て行く人ってぇ…あまりいないかも。
3 大河原小学校の特別支援学級の子・・・実際に観てはおりませんが、さぞ素晴 らしい挨拶なのだろうなと想像できます。

 他の人の挨拶に感心していないで、プールでも、「挨拶は自分の方から元気よく」を再開すればいいだろうって?13年前のピッチピチと顔ぶれも変わっているからぁ…挨拶を再開しようかな。