1月28日で40歳になったんだった。といって別段何の感慨もなかったが、葬式で久々に、人によっては20年以上ぶりで、親戚や近所の人と顔を合わせてみると、田舎を出てから経過した時間の長さがあらためて実感されてしみじみした。みんながトシをとったように、わたしもトシをとったのだ。そういえば、仕事の現場も、わたしが一番年上ということが増えた。今年は平成19年。わたしが今の仕事をはじめたのが平成元年。あと数年すれば、その頃に生まれた人たちと一緒に仕事をすることになる。まだまだ若いやつには負けないよ、当分は仕事の腕が落ちることはないね、と変な自信はあるものの、テレビで巨人から横浜に移籍した工藤のニュースをなぜか拳を握って眺めている自分に気付いて苦笑する。40代での現役続行を支える徹底した自己管理。今回の移籍でしばしば報道された工藤のオフの様子には、自然、身が引き締まった。それと、へえと感心したのが、所属チームを問わず、球界の後輩投手がこぞって工藤の教えを乞うのだそう。工藤の投球って、素人のわたしには今ひとつ凄さがわからないのだが、プロの投手から見ると、学ぶべきことの多い非常な高水準に達しているんだと思う。我が身になぞらえるのは大変に失礼かと重々承知だけれど、40歳になってわたしが目指していかねばならない水準はそういうところにある。若い人と同じような水準でプロ、というだけでは、そりゃ若いほうに仕事は流れるんである。40代のスタイルをつかむには、まだ時間がかかるだろうけれど、会社を辞めて現場でやるんだと決めたのは自分だし、そこは覚悟して、そして見えないところでがんばろう。独り言のような記事になってしまったが、今日の推薦盤は、Painted from Memory / Elvis Costello with Burt Bacharach 。エルヴィス・コステロが、ポップスの名匠バート・バカラックをひっぱりだして作ったコラボレーションアルバム。リスペクトするのは勝手だけど、70歳の老人を今更ひっぱりだしてどうすんの、晩節汚すようなことにならなきゃいいがと思ったら、これが大変な傑作になった。バカラックの全キャリアの中でも特筆大書していいアルバムなんじゃないだろうか。バカラック一流の洒落たソングライティング/バンドアレンジは健在、それに加えて、これまでバカラックには縁遠かった“ロック”が感じられるのに驚いた。もちろんコステロのボーカルに拠るところも大きいのだが、どうもそれだけではなく、バカラックが自身の音楽性をまだまだ現在進行形で進化させている、という気配が濃厚である。工藤もすごいが、バカラックもすごい、のである。
1月28日で40歳になったんだった。といって別段何の感慨もなかったが、葬式で久々に、人によっては20年以上ぶりで、親戚や近所の人と顔を合わせてみると、田舎を出てから経過した時間の長さがあらためて実感されてしみじみした。みんながトシをとったように、わたしもトシをとったのだ。そういえば、仕事の現場も、わたしが一番年上ということが増えた。今年は平成19年。わたしが今の仕事をはじめたのが平成元年。あと数年すれば、その頃に生まれた人たちと一緒に仕事をすることになる。まだまだ若いやつには負けないよ、当分は仕事の腕が落ちることはないね、と変な自信はあるものの、テレビで巨人から横浜に移籍した工藤のニュースをなぜか拳を握って眺めている自分に気付いて苦笑する。40代での現役続行を支える徹底した自己管理。今回の移籍でしばしば報道された工藤のオフの様子には、自然、身が引き締まった。それと、へえと感心したのが、所属チームを問わず、球界の後輩投手がこぞって工藤の教えを乞うのだそう。工藤の投球って、素人のわたしには今ひとつ凄さがわからないのだが、プロの投手から見ると、学ぶべきことの多い非常な高水準に達しているんだと思う。我が身になぞらえるのは大変に失礼かと重々承知だけれど、40歳になってわたしが目指していかねばならない水準はそういうところにある。若い人と同じような水準でプロ、というだけでは、そりゃ若いほうに仕事は流れるんである。40代のスタイルをつかむには、まだ時間がかかるだろうけれど、会社を辞めて現場でやるんだと決めたのは自分だし、そこは覚悟して、そして見えないところでがんばろう。独り言のような記事になってしまったが、今日の推薦盤は、Painted from Memory / Elvis Costello with Burt Bacharach 。エルヴィス・コステロが、ポップスの名匠バート・バカラックをひっぱりだして作ったコラボレーションアルバム。リスペクトするのは勝手だけど、70歳の老人を今更ひっぱりだしてどうすんの、晩節汚すようなことにならなきゃいいがと思ったら、これが大変な傑作になった。バカラックの全キャリアの中でも特筆大書していいアルバムなんじゃないだろうか。バカラック一流の洒落たソングライティング/バンドアレンジは健在、それに加えて、これまでバカラックには縁遠かった“ロック”が感じられるのに驚いた。もちろんコステロのボーカルに拠るところも大きいのだが、どうもそれだけではなく、バカラックが自身の音楽性をまだまだ現在進行形で進化させている、という気配が濃厚である。工藤もすごいが、バカラックもすごい、のである。