最近、肌身離さず持ち歩いている「iPod」。もう、5,500曲くらいいれちゃったもんね。まだまだ10GB以上余ってる。これ、すごいよねえ。iTripも買ったので、FM波でとばして、ステレオセットで受ける環境も整備、そしたらCDの山に全く手を触れなくなってしまった。そんな話をしたら、「移動中はともかくとして、あんな音の悪いものでよく我慢できるねえ」と笑われた。正直に言うが、わたし、耳はあんまりよくない。自分では自覚がないが、人に言わせると、とにかく耳がお粗末らしい。そのせいか、オーディオ趣味も全く無いので、あんなに盛り上がって買ったヘッドホン(2000.06.19の日記)も、今では全く使ってない。iPodのデフォルトのエンコーディングレート&付属のイヤホンで全く不満がない、という幸せの沸点の低い男なんである(笑)。ところが先日、いつもお世話になっているとびちゃんが、こんなの買ったと「SHUREのヘッドホン」をきかせてくれた。耳の悪いわたしにわかるかなあ…と半ば心配しながら一聴、これは即座にのけぞった。ソースが自分のiPodなので、エンコードのレートは高くない、つまり元音はそんなによくない(らしい)のだが、このヘッドホンを差し込んだ瞬間、今まで聴いてた音が一変、ちょっと相当びっくりした。あれこれ試してみると、ロックやポップスではあんまりその差が引き立たないが、生楽器になるととたんに印象がかわる。あ、そうだ、こんなに変わるなら、あれを聴いてみよう…と、Brahms: Symphony No.3 / Gunter Wand, NDR-Symphony Orchestra の第三楽章をセレクト。ギュンター・ヴァントについては、以前書いたが(2002.02.15の日記)、この指揮者、演奏が並外れて精緻精巧、それは耳の悪いわたしが普通のオーディオで聴いてもわかるレベルだから相当なものだが、とはいえ、世のクラシック・オタクたちが半ば神格化するかのような大絶賛の大合唱状態なのには、ほんとにそこまですごいのかしらん…とちょっと眉唾でいたんであった。もしかして…と思いあたったのは、このヘッドホンで聴けば、ほんとにそこまですごいのかどうか、わたしにもわかるんじゃないかということ。有名な第三楽章の冒頭数十秒が流れてきて…えーと、すみません、ほんとにごめんなさい、降参です。ほんとにすごいです。世界遺産でした、すみません。数十秒で涙出てきました。あんまり長く試聴させてもらってるのもなんなので(構造上耳垢もついちゃうかもしれないしね)、そのまま数十秒で聴くのを中断、でも、これでヴァントのCDを全部聴きなおしてみたい…。うーん、高いけど、これはいい買い物になるな…欲しい…。
最近、肌身離さず持ち歩いている「iPod」。もう、5,500曲くらいいれちゃったもんね。まだまだ10GB以上余ってる。これ、すごいよねえ。iTripも買ったので、FM波でとばして、ステレオセットで受ける環境も整備、そしたらCDの山に全く手を触れなくなってしまった。そんな話をしたら、「移動中はともかくとして、あんな音の悪いものでよく我慢できるねえ」と笑われた。正直に言うが、わたし、耳はあんまりよくない。自分では自覚がないが、人に言わせると、とにかく耳がお粗末らしい。そのせいか、オーディオ趣味も全く無いので、あんなに盛り上がって買ったヘッドホン(2000.06.19の日記)も、今では全く使ってない。iPodのデフォルトのエンコーディングレート&付属のイヤホンで全く不満がない、という幸せの沸点の低い男なんである(笑)。ところが先日、いつもお世話になっているとびちゃんが、こんなの買ったと「SHUREのヘッドホン」をきかせてくれた。耳の悪いわたしにわかるかなあ…と半ば心配しながら一聴、これは即座にのけぞった。ソースが自分のiPodなので、エンコードのレートは高くない、つまり元音はそんなによくない(らしい)のだが、このヘッドホンを差し込んだ瞬間、今まで聴いてた音が一変、ちょっと相当びっくりした。あれこれ試してみると、ロックやポップスではあんまりその差が引き立たないが、生楽器になるととたんに印象がかわる。あ、そうだ、こんなに変わるなら、あれを聴いてみよう…と、Brahms: Symphony No.3 / Gunter Wand, NDR-Symphony Orchestra の第三楽章をセレクト。ギュンター・ヴァントについては、以前書いたが(2002.02.15の日記)、この指揮者、演奏が並外れて精緻精巧、それは耳の悪いわたしが普通のオーディオで聴いてもわかるレベルだから相当なものだが、とはいえ、世のクラシック・オタクたちが半ば神格化するかのような大絶賛の大合唱状態なのには、ほんとにそこまですごいのかしらん…とちょっと眉唾でいたんであった。もしかして…と思いあたったのは、このヘッドホンで聴けば、ほんとにそこまですごいのかどうか、わたしにもわかるんじゃないかということ。有名な第三楽章の冒頭数十秒が流れてきて…えーと、すみません、ほんとにごめんなさい、降参です。ほんとにすごいです。世界遺産でした、すみません。数十秒で涙出てきました。あんまり長く試聴させてもらってるのもなんなので(構造上耳垢もついちゃうかもしれないしね)、そのまま数十秒で聴くのを中断、でも、これでヴァントのCDを全部聴きなおしてみたい…。うーん、高いけど、これはいい買い物になるな…欲しい…。