【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
★新選組の愛好家が隊士姿で練り歩く「池田屋事変記念パレード」が十六日、京都市内で行われた。「誠」の旗を掲げた一行が祇園祭の宵山でにぎわう四条通に登場し、観光客らに勇壮な姿を披露した。
「京都新選組同好会」が企画した。幕末の一八六四(元治元)年の祇園祭宵山の前日に、新選組が討幕派の志士を鎮圧した池田屋事件に合わせて毎年催している。今年は事件から一五〇年を迎え三十九回目となる。、
壬生寺に集まった同好会のメンバー三十五人は、新選組の近藤勇局長らの墓碑を参拝した後、「京都の平安を守るため出動せよ」との号令で出発。四条通を八坂神社までゆっくりと歩いた。
暑さのため休憩を挟みながら、道中は「新選組、前へ」「オー」と威勢のいい掛け声を響かせた。だんだら模様の羽織を揺らして誇らしく歩く姿に観光客らが見入った。
【祇 園 祭 シ リ ーズ】
★祇園祭・日和神楽
山鉾巡行が行われる十七日の好天を祈る行事「日和神楽(ひよりかぐら)」が十六日夜、京都市中心部であった。三十三の山鉾町のうち、大船鉾を含めた十三の山鉾町の囃子方が、四条通寺町東入ルの八坂神社御旅所を目指した。日和神楽は、鉦(かね)や太鼓を載せた専用の移動式屋台で御旅所に向かう。従来は、町内から御旅所まで四条通を往復するコースが主流だったが、宵山の四条通が混雑して危険なため、近年は別のコースを通る町も増えてきた。
★京都の夏を彩る祇園祭は十六日、「宵山」を迎えた。二十二基の山鉾が立ち並ぶ中心部の山鉾町では、夕暮れとともに駒形提灯に明かりがともり、祇園囃子と相まって祭りムードは最高潮に達した。
★祇園祭の山鉾巡行が十七日、京都市中心部で行われる。
先頭の長刀鉾は午前九時に四条烏丸交差点を出発する。四条麸屋町で稚児が「注連縄(しめなわ)切り」を行い、山一番の占出山が続く。巡行順を確認する「くじ改め」は四条堺町、鉾や曳山(ひきやま)が豪快に進行方向を変える「辻回し」は四条河原町、河原町御池と御池新町で見られる。
夕方からは神幸祭があり、三基の神輿(みこし)が東山区の八坂神社を出発する。午後六時半ごろに石段下で「差し上げ」をした後、氏子地域を練って四条通寺町の御旅所に向かう。
★ 山鉾巡行
祇園祭のクライマックス、山鉾巡行の二十三基の山鉾は、各鉾町を出発して四条烏丸に集結、俗界と神域への結界を解き放ち、巡行の始まりを告げる大役、注連縄切りを務める長刀鉾の生稚児は、金冠を頭に、金色・朱色のあでやかな振り袖に身を包み、四条通を横切るように縄が緩やかな曲線を描いて張られている。稚児がかざした太刀をきらめかせ、両手で一刀両断「注連縄切り」が行われた。左右に縄が落ちると固唾をのんで見守っていた沿道の観客か拍手とどよめきがわき、巡行が始まる。
★くじ改め
巡行の見せ場の一つが、四条堺町の「くじ改め」で、各山鉾の渡し方はさまざまだ。
京都市長による巡行順位を確認する「くじ改め」のセレモニーの後、「動く美術館」といわれる通り、豪華に・優雅に三時間余りをかけて市内中心部、四条通から河原町通へと鉾の前方二人の音頭取りと屋根の上の人々との呼吸と技の見せ所
で巨体がゆっくりと進む。途中二ヵ所の交差点で方向転換する技術、見せ場「辻回し」に見物客は拍手喝采。
★ 辻回し
次の山場、辻角での「辻回し」が行われる四条河原町交差点や河原町御池交差点では、竹を敷いて水をまき、車輪を乗せると山鉾が車方の技と掛け声と共に、曳き子が一気に向きを変える。直角に方向転換する豪快なシーン「勇ましく山鉾の向きを変える辻回しからのパワー」は観衆を魅了する。
★ 祇園祭のハイライト
山鉾巡行に囃される祗園囃子は各鉾によってその曲はそれぞれ異なる。
「渡り囃子」などと呼ばれる優雅で荘厳な奉納曲を奏で、四条通を進んできた山鉾は、四条河原町での交差点での見せ場、方向転換する「辻回し」で車輪を横滑りさせて、三回に分けて向きを変える時、辻回しの曲のテンポを次第に早め、辻回しの角度に合わせて、囃子が徐々に盛り上がる「唐子」が醍醐味。
河原町通で北を向くと囃子の曲調が一転して賑やかな「戻り囃子」に切り替わり、祭りを楽しむ開放感と活気がみなぎる。
終盤、地元鉾町に近づくと鉦や笛、太鼓の音色が一体となり、囃子は頂点に達する。各鉾とも奉納曲はいくつも用意されている
※午前九時にスタートして約二.八キロの巡行コースを約一時間半かけて祭礼絵巻が繰り広げられる。
(画像の多いヤフーおいないブログへ直行)必見
http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html