【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
★初夏の宵の風物詩、夕闇が迫るころ、かがり火に優美な舞が映える幽玄の世界を彩る伝統芸能、恒例「京都薪能」は全国でも最も古い薪能の一つ、平安初期の八六九(貞観十一)年、奈良・興福寺の法会「修二会」で奉納された薪猿楽がルーツとされる。
金春、観世、宝生、金剛の大和能楽四座が競演。
京都薪能は一九五〇年に始まり、観世流・金剛流・狂言大蔵流など流派を超えて能楽師たちが一同に集い、古都・平安神宮で開かれる。今年で六十一回目。
[会 期] 六 月 一 日(火)、二 日(水)
[会 場] 平安神宮(雨天の場合は京都会館第一ホール)
[開 演] 午後五時半
[入場料] 当日券 四千円 、(前売り券 三千円)
一日目は
能 (観世流)「鞍馬天狗 白頭」――牛若を慰め兵法の奥義を伝える鞍馬の大天狗。
花楽な稚児立ち、山伏と少年、師弟愛。豪快な中に垣間見える若道の世界――
「火入れ式と京都市長挨拶」
半 能(観世流)「半 蔀」 ――京五条に現れる夕顔の女の霊。源氏との出会いを語り舞う。純情な恋の思い出。――
狂 言(大蔵流)「六地蔵」――田舎者の依頼で、六体の地蔵を作る約束をしたすっぱ。さて用意した地蔵とは ――
能 (金剛流)「舎 利」――泉涌寺の仏舎利を奪った足疾鬼。それを追う韋駄天。やがて足疾鬼は追いつめられ・・壮烈な逃走劇。――
二日目は
能 (金剛流)「嵐 山 白頭・猿聟」――桜爛漫の嵐山を清める老夫婦。嵐山子守勝手明神、吉野蔵王権現の来現。吉野と嵐山は同一体であった。劇中に展開する賑やかな猿の婚礼も見物。――
「火入れ式と理事長挨拶」
半能 (観世流)「祇 王」――清盛に愛された白拍子、祇王と仏。移り気な権力者と儚い栄華。束の間の寵愛な争いながら結ばれる二人の友愛。――
狂言(大蔵流)「鬼 瓦」――裁判も無事に終わり、因幡堂にお礼参りにやって 来た大名。そこである物を見付けて大号泣。――
能 (観世流)「土蜘蛛 入違之伝」――病床に伏す源頼光を襲う土蜘蛛。駆けつけた独武者は土蜘蛛と激闘の末退治する。千筋の糸が縦横無尽に放たれる痛快アクション――
★初夏の宵の風物詩、夕闇が迫るころ、かがり火に優美な舞が映える幽玄の世界を彩る伝統芸能、恒例「京都薪能」は全国でも最も古い薪能の一つ、平安初期の八六九(貞観十一)年、奈良・興福寺の法会「修二会」で奉納された薪猿楽がルーツとされる。
金春、観世、宝生、金剛の大和能楽四座が競演。
京都薪能は一九五〇年に始まり、観世流・金剛流・狂言大蔵流など流派を超えて能楽師たちが一同に集い、古都・平安神宮で開かれる。今年で六十一回目。
[会 期] 六 月 一 日(火)、二 日(水)
[会 場] 平安神宮(雨天の場合は京都会館第一ホール)
[開 演] 午後五時半
[入場料] 当日券 四千円 、(前売り券 三千円)
一日目は
能 (観世流)「鞍馬天狗 白頭」――牛若を慰め兵法の奥義を伝える鞍馬の大天狗。
花楽な稚児立ち、山伏と少年、師弟愛。豪快な中に垣間見える若道の世界――
「火入れ式と京都市長挨拶」
半 能(観世流)「半 蔀」 ――京五条に現れる夕顔の女の霊。源氏との出会いを語り舞う。純情な恋の思い出。――
狂 言(大蔵流)「六地蔵」――田舎者の依頼で、六体の地蔵を作る約束をしたすっぱ。さて用意した地蔵とは ――
能 (金剛流)「舎 利」――泉涌寺の仏舎利を奪った足疾鬼。それを追う韋駄天。やがて足疾鬼は追いつめられ・・壮烈な逃走劇。――
二日目は
能 (金剛流)「嵐 山 白頭・猿聟」――桜爛漫の嵐山を清める老夫婦。嵐山子守勝手明神、吉野蔵王権現の来現。吉野と嵐山は同一体であった。劇中に展開する賑やかな猿の婚礼も見物。――
「火入れ式と理事長挨拶」
半能 (観世流)「祇 王」――清盛に愛された白拍子、祇王と仏。移り気な権力者と儚い栄華。束の間の寵愛な争いながら結ばれる二人の友愛。――
狂言(大蔵流)「鬼 瓦」――裁判も無事に終わり、因幡堂にお礼参りにやって 来た大名。そこである物を見付けて大号泣。――
能 (観世流)「土蜘蛛 入違之伝」――病床に伏す源頼光を襲う土蜘蛛。駆けつけた独武者は土蜘蛛と激闘の末退治する。千筋の糸が縦横無尽に放たれる痛快アクション――