京都を愛する”おいない”の最新情報・不定期便

【京 の 歳 時 記】:【最 近 の 話 題 : 出 来 事】をお知らせします

京都を愛する京都人より京都の最新情報発信・不定期便

2006年12月31日 09時14分35秒 | 【最 近 の 話 題 : 出 来 事】
【今 日 の 情 報 : 歳 時 記・催 し・話 題・出 来 事】

大晦日の除夜の鐘の音に誘われながら、元旦の朝にかけての迎春行事として全国的に知られている、祗園・八坂神社の「おけら詣り」。
参拝後、境内の鉄灯籠に灯された「おけら火」(おけらは古く日本書紀にも記載されている薬草で、疫病を祓うとされる)から竹の繊維で編んだ「吉兆縄」に点火し、火が消えないようにくるくると回しながら家路につき、持ち帰った火で神棚の灯明を灯し、元旦の大福茶やお雑煮の種火にすると、一年の無病息災のご利益がある。

お寺が多い京の大晦日は、一年の締めくくり、煩悩を洗い落とす鐘の音がそこら中から響き渡る。
 
   大晦日に除夜の鐘を撞いたり見学できる京都の寺院
      ■洛 北■              ■洛 東■
      鞍馬寺                東福寺
      勝林院                知恩院
      浄蓮華院               方広寺
                          真如堂
      ■洛 中■              清水寺
      報恩院                高台寺
      本満寺                長楽寺
      相国寺                青蓮院
      清浄華院               南禅寺
      誓願寺                永観堂
      壬生寺                金戒光明寺
                          頂妙寺
      ■洛 西■              百万遍知恩寺
      妙心寺                毘沙門堂
      印空寺                 
      大覚寺                ■洛 南■
      天龍寺                醍醐寺 
      常寂光寺               
      二尊院
      真宗高田派専修寺京都別院
      善峯寺

★世界文化遺産・清水寺の梵鐘(重文)が鋳造(一四七八・文明十年)から約五百三十年がたち、老朽化で金属疲労を起こしている可能性があるため、地元の「清水寺門前会」が梵鐘を寄進する事になり、来秋には後世に残る『平成の大鐘』がお目見えする。
大晦日の「除夜の鐘」で重文の鐘の音が聞けるのは、今年が最後になりそう。

★今朝の京都は盆地を囲む山脈に冠雪の雪化粧、京都独特の冷え込みが身に凍みます。
二十九日は今冬初めての積雪、うっすらと雪をかぶった金閣(舎利殿)は金色と白色の競演で優美さを増した。

京都を愛する京都人より京都の最新情報発信・不定期便

2006年12月28日 09時34分19秒 | 【最 近 の 話 題 : 出 来 事】
【今 日 の 情 報 : 歳 時 記・催 し・話 題・出 来 事】

★日本三大梵鐘の一つで、約七十トンもある大晦日の「除夜の鐘」で、NHKから日本最初に鳴り響く、京都東山・知恩院で十二月二十七日、一足早く「除夜の鐘の試し突き」が行われた。
本番で呼吸を合わせるために、十七人の僧侶たちの親綱を担う一人が、子綱を持つ十六人と呼吸を合わせて背中から倒れるように、ダイナミックに「エーイ、ヒトーツ」「ソーレ」という掛け声と共に一体となって直径四十五㌢、長さ四㍍もある檜の撞木(シュモク)につながれた子網を引き、その反動で親網を持った僧が仰向けに綱にぶら下がるようにして打つ度に、重い音色が師走の街に響き渡り、その躍動感ふれるつき方でおなじみ、年の瀬のムードいっぱいの古都・京都です。

★知恩院の大鐘は、京都東山・方広寺(大仏殿)豊臣家滅亡の因となった鐘、奈良・東大寺の梵鐘と共に日本三大梵鐘として有名。国の重要文化財に指定されている。
江戸時代の一六三六(寛永十三)年に鋳造され、高さ三.三㍍、口径二.八㍍、厚みも約三十㌢あり、重さは約七十㌧に及ぶ。
鋳造から三百七十年余たって「梵鐘の老齢化」が進んでいる。

★その大鐘を撞く撞木も五十センほど短くなり、十二年ぶりに新調された。
撞木のスケールも半端ではなく、長さ四.五㍍、直径0.五㍍、重さは推定三百五十キロ。芯の部分をのぞいたうえで、これほどの太さの木材を国内で調達するのは難しく台湾産の直径二㍍の杉を使って、水に浸し樹液を抜くのに十年、乾燥させるのにもう十年、合わせて二十年の月日を要する

★この大鐘を吊るす大鐘楼も一六七八(延宝六)年の建立で、三百数十年にわたって七十㌧の重さに耐えて、硬い欅の柱は建立以来一度も取り替えず色合い、痛み具合も全てが歴史を物語っている。
※大晦日の日は午後十時四十分から一月一日午前零時半ごろまで百八つの鐘を鳴らし、新年を迎える。

京都を愛する京都人より京都の最新情報発信・不定期便

2006年12月27日 08時05分12秒 | 【最 近 の 話 題 : 出 来 事】
【今 日 の 情 報 : 歳 時 記・催 し・話 題・出 来 事】

★伏見稲荷大社では新春を迎えるための恒例行事「しめ縄張り神事」が二十六日営まれた。
しめ縄は長さ八㍍、直径約二十㌢で、長さ約一㍍の稲穂が五十束ほどが垂れ下がっているのが特徴。
重さは約六十㌔で、毎年旧美山町の農家が作り、奉納している。
大きさは西日本一といわれる。
御祓いを受けた後、神職たちが十六人がかりでしめ縄を持ち上げ、はしごを使って高さ約四㍍の位置にある金具に掛けた。
最後にウラジロ、ユズリハ、紙垂をしめ縄に結びつけ、本殿正面に飾り付けられると、境内は迎春ムードがぐっと高まった。 
しめ縄は境内外約三十社の末社でも張り替えられ、年内中には稲荷山の三千五百基の塚にも張られる。
正月三ヶ日の初詣は約二百七十万人ほどで全国第三位の人出が予想される。

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2006年12月25日 16時59分19秒 | 【最 近 の 話 題 : 出 来 事】
【今 日 の 情 報 : 歳 時 記・催 し・話 題・出 来 事】

★東山区の浄土宗総本山・知恩院で十二月二十五日、宗祖・法然の座像のほこりをぬぐい取る年末恒例「お身拭い式」が営まれる。
法然座像(高さ五十㌢)は信仰の象徴的存在で国宝御影堂に安置されている。
式は約三百五十年前から京都の名物として知られ、年内最後の月命日のあたる二十五日に行われる。
全国から僧侶や壇信徒ら約千数百人が参列し、門主が導師を務め、御影堂で普段は金色の厨子奥に安置されている木造の法然上人座像が厨子から下ろされると、高僧三人が白い羽二重で法然像の顔や肩を丁寧に拭うと、堂内を埋め尽くした人たちは、大小五百ほどの木魚を一斉に打ち鳴らしたり、手を合わせて念仏の唱和が響き渡り、一年の無事に感謝した。

★上京区・北野天満宮では、祭神菅原道真の誕生日と命日にちなんだ縁日として、毎月二十五日に行われている「天神さん」の、一年の締めくくりの縁日で「終い天神」として二十一日の「終い弘法」と共に師走の風物詩として知られる。 
迎春用の品々や骨董品などを商う露店が所狭しと並び、境内は冬の活気に満ち溢れていた。

京都を愛する京都人より京都の最新情報発信・不定期便

2006年12月23日 15時58分50秒 | 【最 近 の 話 題 : 出 来 事】
【今 日 の 情 報 : 歳 時 記・催 し・話 題・出 来 事】

★京の繁華街・寺町三条の矢田寺は大和国矢田山金剛寺の別院で、回向されたかぼちゃが本堂前に供えられ十二月二十三日、冬場の無病息災を祈願する「かぼちゃ供養」が行われた。
冬至にカボチャを食べると、脳疾患などで手足が麻痺する「中風」を封じるといわれる。
本堂前には重さ約六十㌔の巨大カボチャが安置され、参拝者らは次々となでながら中風除けをはじめ無病息災・緒病退散を願った。
毎年、祈祷したカボチャ百個を使い炊き上げられ、約千人分を参拝者に無料で振る舞っている。

★東山区の新熊野神社で十二月二十三日、年末の風物詩、神木の大クスノキ「大障」に新しいしめ縄を飾る恒例の「綱掛祭」があり、迎春準備を整えた。
同神社は平安時代末期の一一六〇年、後白河上皇の創建と伝わる。
境内のクスノキは高さ約二十三㍍、幹回り約六.五㍍の古木で、紀州国熊野から運んだものを上皇が自ら植えたとされる。
上皇が腹の病に苦しんでいたことから「お腹の神様」としても信仰を集めている。
本殿でお払いを受けた後、長さ約十五㍍、直径十五㌢の大注連縄をはしごに登って神木のクスノキに飾り付け、新年の無事を祈った。